データ
左:人間大、右:巨大化時
別名: | 奇怪宇宙人 |
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身長: | 2.4~54m |
体重: | 50kg~20000t |
出身地: | ツルク星 |
概要
マグマ星人の脅威が去った後の地球に出現した宇宙人。その詳しい動機は不明。
劇中では言葉を話さず、通り魔のごとく殺人を繰り返した。
等身大では全身タイツのスリムな人型宇宙人(正確には黒いウェットスーツ)だが、巨大化すると全く印象の異なる怪獣のような姿に変化する。これは『ウルトラマンレオ』の初期に登場する宇宙人の殆どに該当している。
双方の形態に共通する特徴として両腕に鋭利な刃を装備しており、車のドアやビルも簡単に切り裂くことができる。ダン隊長の陽動で高圧電線に衝突してからは、そこから吸収したエネルギーを両腕から放出してビルを溶かす能力も身につけた。ジャンプ力は約500mほど。
活躍
夜の街に出没し、梅田トオル・カオル兄妹の父親を兄妹の目の前で斬殺。続いてトオルたちを一時的に引き取ろうとしたMACの鈴木隊員を襲撃・殺害する。その際、レオの象った宇宙金属製のレリーフを現場に捨てて立ち去っており、レオを殺人犯に仕立て上げようとしたらしい。なお、殺人の方法として胴体を真っ二つにするというものであり死体まで描写されるなどシリーズを通して凄惨さが強く演出されていた。
囮役を買って出たダンが今度は襲撃されるが、松葉杖を駆使して撃退。その際にゲンが助けに入ったが逆にやられるのを見越して気絶させている。この際、ツルク星人の必殺技である二段攻撃を見抜き、それを破るべくゲンに修行を課した。
巨大化してからは圧倒的な力で特訓途中で技が未完成のレオを撃退するが、ダンの乗るマッキー3号の陽動で高圧電線に衝突し感電するもそれによりビルを溶かす能力を得てしまった。そしてレオとの再戦時には、刃による二段攻撃を破るべく滝で特訓を重ねたレオに太刀筋をすべて見切られてしまい、最期はレオの技で両腕を切断されて蹴飛ばされたところを落ちてきた両腕の刃が胸に突き刺さって絶命した。
その後の作品での登場
内山まもる版ウルトラマンレオ
『小学二年生』verでは「地獄の殺し屋集団」の異名を持つ「ツルクライダー隊」が登場。なんと巨大なバイクに乗ってビル群を引き潰しウルトラマンレオを抹殺しようとするという暴挙に出た。バイクからは猛毒を塗った銛を射出し、東京タワーを破壊してしまった。ウルトラシリーズでの東京タワー倒壊はこれで4度目だぞ!! 最終的に、レオが奪い取ったバイクで火山に追い込まれ、火口に投げ込まれて全滅してしまった。
『小学三年生』verでも5人組で登場。レオの頭に小型の機械を仕込み、レオが「絶対にしたくないこと」、つまり破壊活動を無理矢理行わせた。駆け付けたゾフィーのM87光線で機械を壊されると5人がかりでレオを襲おうとするも、マジギレしたレオには手も足も出ずボコボコにされる。敵わぬと見た首領格はゾフィーに「助けてくれよ、ウルトラ兄弟」と情けなく命乞いするも
「いやだね。」
と物凄くアッサリ一蹴され、失意のうちに息絶えた。当たり前である。
ウルトラマン超闘士激伝
第3部「ゴーデス編」に登場。
超闘士ウルトラマンを倒したいと願う怪獣達の一員として登場し、ゴーデスに騙されバランガスの邪生鋼<エビルブレスト>と融合し、ゴーデス5人衆の一人「バランガ」となった。
ゴーデスに忠誠は誓っているものの、野心が強く5人衆のリーダーとなろうとしていた。
本人曰く「ゴーデスの狡猾さを最も濃く受け継いでいる」らしく、本拠地である海魔星で待ち伏せし、敵を生け捕りにした仲間だろうと仲間を倒した敵だろうと構わずに襲い掛かろうと考えていた。
顔の両側から相手の思考を乱す毒ガスを発射する。
やって来たウルトラマンタロウとピッコロにガスを使って襲い掛かるが、何も考えていないピッコロ達には毒ガスが通用せずピッコラハンマーで叩き伏され、ブラックピジョンに股間を突かれるという「もう嫌だ~!」と叫ぶほど中途半端な攻撃に会い、戻ってきたブローガに「リーダーはお前でいい!!」と泣きつくが「悪に頭も尻尾もあるか」と見限られ、ブローガの鉄拳で叩き割られツルク星人に戻った。
この時のブローガはすでに超闘士ウルトラマンによって逆洗脳されて意識が既に力尽きていたが、それに気付くことはなかった。
ロストヒーローズ2
T2ガイアメモリを探してウインド・キューブを徘徊していた宇宙人で、ザラブ星人の化けたネモを襲撃していたところ、ヒーローたちと遭遇。一時休戦してヒーロー達と戦闘に突入する。物理属性の無効化スキルを使ってくるが、そこまで強敵という訳ではない。ちなみに性格はいわゆるヒャッハー系。
余談
- 『ウルトラマンメビウス』の外伝小説「守るための太刀」では、かつてザムシャーと戦ったことがあるという。また、特技監督の原口智生は、『メビウス』第16話でザムシャーにやられる役柄でツルク星人を登場させることを検討していた。
- 等身大の鳴き声はキーラの流用。巨大化時の鳴き声はその後、ノースサタン、スペクターに流用された。
- 『ウルトラ銀河伝説』に登場するベリュドラの右腕を構成する怪獣の一体として登場した。
- 第4話でダンのマッキー3号がツルク星人の攻撃する時のBGMは『ウルトラセブン』のお馴染みの戦闘BGMだった。
- 等身大の着ぐるみは一部サイトで「ウルトラセブンの改造」説が出ているが、どの時期の着ぐるみか(本編撮影用かアトラクション用か等の点も含め)言及されておらず、又、胸板を表現する為の「マチ」と「アンコ」の形状からセブンではないと考えられ、正確なベースは不明である(ただし、背中のチャック隠しの「背ビレ」の存在から何らかのウルトラ戦士の着ぐるみの改造なのは確かなようで、エースかタロウ辺りのアトラクション用が有力候補。ちなみに胴体もよく見てみるとうっすらと模様がある)。
- 因みに等身大時にはガードレールを飛び越える際に両手の剣を外している(演技を考えると、ある意味当たり前だが…)。宇宙金属製のレリーフを「わざと落とす」行為や、巨大化時は両腕に手指と剣が同居している事から、必要に応じて手先を変換する事が可能とも採れる。
- 第4話での宝島社の「ウルトラセブン超解析 銀河ヒーロー大集結!」内のインタビュー記事に於いて、等身大のツルク星人を演じていたのはレオのスーツアクターを演じた二家本辰己氏である事が判明した(等身大のギロ星獣も二家本氏が演じたという)。
- 第4話でダンとツルク星人が戦ったロケ地は『ウルトラマン』第32話、『帰ってきたウルトラマン』第14話、最終回、『ウルトラマンA』第18話、『ウルトラマンタロウ』最終回、『ウルトラマン80』第12話、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティスTHE FINAL BATTLE』、『ウルトラマンマックス』のDASHの基地、『ウルトラマンオーブ』最終回など多く使用されたお台場晴海埠頭である。ちなみにダンを演じた森次晃嗣氏は『マックス』第19話にゲスト出演しており、DASHの基地を訪れている。
- 巨大化時の着ぐるみは流石に経年劣化こそしているが、なんとほぼ完全な状態で現存している。
- 現在は貴重な資料としてウルトラマンフェスティバルや中野ブロードウェイで開催されたウルトラマンレオ展などの各種イベントで度々展示されている。