「俺はピッコラ星雲のプリンス、ピッコロだ!ちょっと遊びに来たつもりが地球が嫌いになった!みんなやっつけてやる!さあこい!」
(等身大時の姿)
データ
- 身長:2.1〜60m
- 体重:300kg〜2万9千t
- 別名:わんぱく宇宙人
- 出身地:ピッコラ星雲
CV:京田尚子
概要
第46話「白い兎は悪い奴!」に登場、正式名称はピッコラ星雲人ピッコロ。
60年に一度地球に接近するという意思を持つ彗星「ハーシー大彗星」に乗ってお忍びで地球に遊びに来たピッコラ星雲のプリンス。
木彫りの人形のような外見をしているがれっきとした宇宙人で、今まで2万以上の惑星を旅してきた旅好きの宇宙人。
性格は大人しく、曲がった事を許せない正義感の持ち主であるが、王子育ちのためか少々わがまま且つ単純で、直情径行が過ぎるのが玉に瑕。
ハーシー大彗星に乗って地球に接近したものの誤って彗星から転落し、忍び歩きで銭湯の煙突から地球の様子を観察し、手に持っていた望遠鏡で東光太郎がウルトラマンタロウだと見抜いた。
地球の動物、特に兎に興味を示すが動物嫌いのマンションの大家が兎に毒を盛って殺したことに(この時なぜかピッコロがウサギとシンクロでもしていたのか、彼自身も苦しんでいた)激怒し地球人に制裁を加えてやろうと巨大化し暴れだした。
戦闘時は空を飛び、手に持っていたハンマー「ピッコラハンマー」や投げつけることで回転のこぎりとなる帽子「ノコギリハット」、長い鼻から発射するミサイルを武器に暴れ回る。また、物体を瞬間移動させる超能力も備える。
タロウとの戦いで地球人は「汚い存在」だと詰め寄るも
「少ない悪人のために大勢のいい人を見捨てるわけにはいかないんだ!!!」
という、ウルトラシリーズ一二を争う熱い説得を受け、さらに慣れない地球の重力に疲れたことで破壊活動を辞め、疲れて動けないところをタロウによってハーシー大彗星に投げ返された。
この事件の後、元凶となった大家は改心して動物嫌いを克服しマンション屋上を動物達が遊べる場所へと解放し、自身も動物と触れ合うことで動物好きとなった。
また、毒殺されたと思われた兎もタロウのリライブ光線で蘇生してもらったのか、元気に回復していた。
その後の作品での登場
ギャラクシーレスキューフォースボイスドラマ
同じピッコラ星雲人のポッコラがギャラクシーレスキューフォースの新入りとして登場。
尚、彼によれば上述のタロウとピッコロの戦いは母星では「喧嘩」として扱われている模様。
ウルトラマン超闘士激伝
「宇宙で最も邪悪なエネルギーの感知に長けた宇宙人」という設定で登場し、闘士ウルトラマンタロウやブラックピジョンと共にゴーデスの探索に向かう。
タロウの兄貴分を勝手に自称したり何かとタロウを弟子入りさせたりと原典通りのわがままで気分屋な性格で登場したが、父親と同じくゴーデスの持つ「悪の波動」を読み取る能力に目覚め、本拠地である海魔星を探し当て、そこにいたバランガの幻惑ガスを浴びたが常に自分の気分で行動している彼には幻惑が通用せず、悪い探知能力のめくら討ちでバランガを撃退するなどタロウの助けとなった。
その後、ゴーデスによってコダラーが復活した事に伴うシラリーの接近を予知。その強さ(2体は同等)をウルトラ戦士たちに教えた。
ピッコロ大王
ピッコロの父親であり、ピッコラ星雲のピッコロ星の王。外見は息子のピッコロにそっくりだが、白いひげが生えている。
宇宙生命体の専門家であり、凶悪な怪獣達(シリーズ以外の怪獣もいる)やヤプール大戦後に身寄りのなくなった超獣達を差別することなく同星に住まわせるおおらかな性格。
相手の持つ悪意を読み取る力があるが現在は年のせいで衰退しており、助っ人依頼に来たタロウに息子のピッコロを同行させた。
ゲーム作品
大怪獣ラッシュでは公式人気投票の候補として選出されたキャラクターの一体であり、投票の結果、何と第一位を獲得して第四弾からの登場が決定した。
それと同時に同族であるピッコラ星雲人ピッタも参戦し、こちらはピッコラ星雲の第三王子という設定なので、ピッコロとは兄弟の間柄である。
ピッタはピッコロに負けず劣らずの好奇心旺盛な性格をしている一方で、やや天然な一面も持っている。
王子でありながら自己鍛錬の為に、ギャラクシーギルドのハンターとして活動をしているらしい。
そしてウルトラ怪獣バトルブリーダーズでもピッコロの参戦が決まっている。
余談
- 肩書は宇宙人だが、劇中ではZAT隊員に怪獣と呼ばれていた。
- 今では、「王」の息子でこの名前だと別のキャラを思い出す人も多いかもしれないが、『タロウ』のほうが10年以上先行した作品である。
- アトラクション用のスーツが存在しており、極稀にショーに出演する姿も見られる。
- 上述したとおり、地球人の負の一面を目の当たりにして憤然としたピッコロに対し、タロウは「その汚さも、美しい心を引き立てるためにあるんだ!」と諭しているが、運命の悪戯か後年、タロウの教え子や息子はいずれも赴任した時代や次元の地球において、ピッコロ同様に『心の汚い地球人達』に出会う事となった他、やがて悪に身を落とす事となった自身の親友がそんな一部の汚い地球人達を利用して大勢の良い人達を翻弄する立場になるとは、タロウ自身も想像もつかなかった事であろう(なお、その親友にはピッコロに言った言葉と似たようなニュアンスの言葉を継げているが、すでに懐疑的であった彼には響いていなかった)。
- 声を担当した京田女史は前々作の第32話にも顔出し出演している。
関連タグ
スレイユ星人ラミア:こちらも同じく偶然地球に訪れて、攻撃的な地球人のせいで怒りだした宇宙人つながり。
ロバート・E・O・スピードワゴン:刃の形状は違うが、刃が仕込まれた帽子をブーメランのように投げて攻撃に使う人物繋がり。