「ウルトラ兄弟、ど〜こ~だ〜よ~?」
「俺が探しているのはウルトラ兄弟だ」
「恨むならウルトラ兄弟を恨め」
DATA
種別 | 極悪宇宙人 |
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身長 | 2 - 52m |
体重 | 120㎏ - 3万5千t |
出身地 | テンペラー星 |
武器 | 電磁ムチ、ウルトラ兄弟必殺光線、毒ガス、火炎 |
CV | 丸山詠二(タロウ)、郷里大輔(メビウス&ウルトラ兄弟~ウルトラギャラクシーNEO)、広瀬正志(ZOFFY)、金子はりい(ヴィラニアス)、熊本浩武(ゾーン)、おたけ(ジャングルポケット)(劇場版オーブ)、新井里美(ウルトラ怪女子・はいたい七葉) |
概要
ハサミから振るう電磁ムチ(通称ビームウィップ、ビームロッドとも)や高熱火炎、頭部から吹き付ける毒ガス、ウルトラ戦士の擬態を見破る特殊スペクトル光線、そしてテンペラー星の科学を集結して編み出した、ウルトラ戦士のみに対して絶大なダメージを与えるウルトラ兄弟必殺光線(大怪獣バトルでは普通に怪獣にもダメージ判定がある他、『ウルトラアドベンチャーNEO』ではティガにも効いている)など、多彩な技を持つ武闘派の印象を受ける強敵で、人間への憑依や蜘蛛状の体に変身することも可能。
ウルトラ兄弟必殺光線は鋏を突き出して放つ光線で、ウルトラ戦士以外には通用しないという説がある(ウルトラゾーンで小学校の先生に照射したが無傷だった)。
マントはあらゆる攻撃を防ぐ他、地殻に働きかけて地割れを起こすこともできる。しかしながら、マントを使わなくてもウルトラ兄弟の光線を食らって無事でいるぐらいには防御力は高い。
史上初となる、ウルトラ6兄弟を相手に戦った印象深い人気宇宙人である。ウルトラ6兄弟を相手に多彩な技で圧倒するなど、戦闘面での活躍は申し分ない。
…だが、東光太郎の作戦で目を回されたまま宇宙船に戻ってくたびれた様子を見せるおっさん臭さや、光太郎を捕らえたまま急に踊りだすコミカルな行動、記事冒頭にも書かれたようなどこか脱力感のあるの台詞回し、さらには配下がタロウに倒された際に「貴重な犠牲者」と仲間の戦死を尊んだり、白鳥さおりに憑依する際に「可哀想だが」と詫びたりする妙な礼節…といった「極悪宇宙人」らしからぬ面が複数あり、どこぞの本気の「凶悪宇宙人」とは異なり『タロウ』らしさを色濃く醸し出す敵と言える。ある意味『タロウ』の作風の被害者とも言えよう。
知略を駆使した作戦よりも、主に真っ向から攻撃しての破壊活動を好むが、蜘蛛のような生物に変身して人間に憑依しスパイ行為を行うなど単なる力バカではない。
目的はウルトラ兄弟であってウルトラマンタロウは眼中になく、タロウを「末っ子の甘えん坊」呼ばわりするなど軽視。
裏設定では、暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人の忠実な下僕とされている。さらに児童誌によれば、一連の再生エレキングや改造巨大ヤプール配下の怪獣たちを貸し与えていた(怪獣軍団の首領だった配下にバードンやメフィラス星人二代目もおり、タイラントを作ったのもこの一派)との説もある。
頭部のV字型の器官に両手のハサミ、長い口吻など、ウルトラ兄弟が過去に戦った強豪宇宙人を思わせる特徴を持っている。
『ウルトラ怪獣大図鑑』ではペスターの鳴き声を使用している。
母艦
非常に生物的な成りをしており、赤いエイのような形に目と口が付いたものとなっている上に、ヒレがしなやかに動く。
また、5兄弟の合体光線で倒されるという、円盤にしては派手な最期を遂げている。
母艦の通信機(?)は、なぜかシンバルを叩く猿の玩具(わんぱくスージー)の形をしている。
本編での活躍
ボス格と配下の2体が登場。
全宇宙の制覇を狙い、ウルトラの国やウルトラ兄弟を抹殺しようと企むが、ウルトラ5兄弟がタロウの招待で地球へ遊びに行ったことを知ったボス格はウルトラの星を破壊しようとする配下に指示を与え、彼らを追って地球へ向かった。
最初に尖兵が送り込まれ、記事冒頭の台詞を発しながらと街を破壊しながら挑発し、タロウを圧倒する。
しかし、タロウがミクロ化して星人の体内に入り込み、一気に巨大化したことで尖兵は大爆発(これに対し北斗星司は「テンペラー星人の一人や二人倒したぐらいで」との迷台詞を残している)。
とはいえ、先述のようにボス格は尖兵の戦死を尊び、「貴重な犠牲者」と評した。
続いてボス格が小さな蜘蛛のような姿(蜘蛛にしては大きくグロテスク)に変身してさおりに憑依、光太郎を油断させてマントで捕獲し(この部分はさおりの姿で行う)、吊るして痛めつけてウルトラ兄弟をおびき出そうとした。
ぐったりとした光太郎をなおも責め立てる様はさながら男リョナであるが、凄惨さを緩和するためなのか、軽快な音楽の中で踊るというギャグ描写の中でそれを行うという、シュールな描写となっている。
そしてZATが光太郎を助けたことにより、ウルトラ兄弟がZAT隊員や大谷博士に憑依していたことに気付き攻め立てるが、ついにはウルトラマンボールを利用して現れた6兄弟と対峙する。
しかし、やはり6人相手では無理があったのか、タロウに腕を切断された後に手からボーボー火花を出してパニくり、最後はウルトラ兄弟にまとめて胴上げ(通称ウルトラワッショイ)されて高空に投げ上げられた挙句、ネオ・ストリウム光線で爆発四散。
母艦もウルトラ5兄弟のグランドスパークであっけなく撃沈し、全滅した。
内山まもるの漫画版ではTV版第33・34話の後にウルトラの星に全軍で攻め込むも、ウルトララビドッグの尊い犠牲のもとにタロウらの攻撃を受けて追い返された。
ゲーム版では、力を完全に取り戻していないウルトラ戦士を倒すのは自分のプライドに反するとして、決闘を直々に申し込んだり、ババルウ星人からゾフィー(もしくはセブン)の始末を命じられるが、プライドゆえにその命令には従わず、自らを破ったウルトラ戦士に褒美と称して力を返還するなど、正々堂々とした戦いを好み、敗北した際の潔さを見せるなど、誇り高い武人気質を見せる。
テンペラー星人の経歴
他媒体ではあまり触れられない情報だが、『ウルトラ怪獣大百科』によると、実は数々の宇宙人や怪獣絡みの事件の裏で糸を引いている黒幕であることが多いとされている。
また、出身地こそテンペラー星と判明しており、同族も後の作品に登場していることから存在するのは確実だろうが、一体その星がどこにあるのかは不明であるという。
光の国の指名手配番号は101号であるとのこと。
- ウルトラ歴17万年 - ペルセウス座の星雲でベムスターを育成しようとしたところ失敗
- ウルトラ歴25万年 - ヤプール人と手を組んでサイモン星を襲撃。サイモン星人の故郷を襲ったのお前だったんかい。
- ウルトラ歴27万年 - バルタン星人、メフィラス星人、ヒッポリト星人と協定を結び、その後は宇宙の平和を荒らし回ったという。このことが宇宙警備隊結成のきっかけの一つとなったようだ(もっとも、宇宙警備隊結成の大きなきっかけはウルトラ大戦争である。エンペラ星人がテンペラーの侵略行為に一枚噛んでる可能性も否めないが)。
また、『タロウ』裏設定における怪獣軍団の黒幕はテンペラー星人らしいが、『タロウ』に登場した個体が影武者という線も考えられるのだとか。
こうして見ると、人脈の広さと交渉術は数ある宇宙人の中でも相当優秀な部類に入ることがわかる。かつ、トライアンドエラーを繰り返していることからもわかる通り、諦めの悪さも一級品と言ったところか。
このように悪のカリスマと言っても差し支えない経歴の持ち主だが、同族が同業者からも軽蔑されるほどの脳筋だったり、敵を侮って敗北したり、ギャグ担当だったりと『タロウ』の明るいノリも継承しており、こうしたコミカルさなどもひっくるめてテンペラー星人というキャラクターが出来上がっていると言えよう。
その後の作品での登場
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
『ウルトラマンメビウス』の劇場版にて、宇宙人連合の一員として登場。
ザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人を尻目に真っ先に打倒ウルトラマンメビウスを掲げて出撃する。
ビームロッドのリーチを活かしてメビウスを苦しめ、大阪湾上空で大空中戦を繰り広げるも、ビーム弾を全部躱された挙句、自慢の必殺光線(『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』では「テンペラーデスヒート」と命名)もメビウスディフェンスドームにあっさり防がれ、メビュームシュートの前にあっけなく返り討ちにされてしまった。
ガッツ星人からは「口ほどにもない奴だ」と言われてしまったが、ザラブ星人とナックル星人はメビウスのデータ収集に役立ったと一応評価はしている。
後年の作品で登場したバット星人と同様に、驚くほどスリムなデザインになっているのが特徴。また、初代にはなかった能力として、背中のマント状の触手の間に皮膜を張り翼として飛行することができる。
この差は大怪獣ラッシュに登場する星人などのような個体差なのか、初代の個体が単なるメタボによるものなのかについてはまったくの謎である。
『大怪獣バトルシリーズ』や『ウルトラゾーン』など以降のシリーズにもこのデザインで登場する。ゲーム作品でも初代版が登場することが多かったが、『ウルトラマンフュージョンファイト!』以降のゲームではこの姿で登場している。
映画公開時にソフビも販売されたが、メビウスの放送終了後はAC版大怪獣バトルとの兼ね合いのためか、初代テンペラー星人のソフビが商品展開の中心となっている(同僚のナックル星人に関してはソフビがメビウス版でカードが初代というセット内容になっていたが)。
ウルトラマン列伝放送時には『ウルトラマン対決セット』と題して食玩のソフビが販売されたが、あろうことか対決相手はメビウスインフィニティーだったりする。無理ゲーにもほどがあるだろう(Uキラーザウルスは造形やコスト面から見送られたことが窺える)。
DXウルトラコクピット版『出撃!ウルトラゾーンへの旅編』では、ウルトラゾーンの歪みに呑み込まれてZATとウルトラマンタロウが活躍する時代にやってきたガンフェニックストライカーと戦うという内容になっており、映像はほぼ全て原作の流用である(ただし、タロウのCVは石丸博也氏が担当している他、各ウルトラマンの効果音は原作のものに差し替えられているという豪華仕様である)。
ちなみに歴史介入の影響からか、倒され方が原作と異なっており、1体目のテンペラー星人はバリアントスマッシャーで倒され、2体目はグランドスパークとネオストリウム光線を同時に浴びて爆散、宇宙船はガンフェニックストライカーに撃墜されるという形になっている。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEVER ENDING ODYSSEY
第9話「暗黒の鎧」に登場。同じく「メビウス」に登場したアリゲラを操ってメフィラス星人とのレイオニクスバトルに勝利し、散々メフィラスを嘲った挙句バトルナイザーを踏み潰すなどの小物っぷりを見せつけた。
続いてメフィラス星人がアーマードメフィラスとなって戦いを挑んだときには、彼が手にしていた剣に既視感を感じる。それはかつての主君・エンペラ星人の剣だった。しかし、気が付いた時には既に遅く、テンペラー星人は真一文字に切り捨てられ、アリゲラともども大爆発するのだった。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルの百体モンスロードにより復活し、怪獣墓場でウルトラ戦士を迎え撃った。最後はウルトラマンゼロのワイドゼロショットでグドン、バキシム、テレスドン共々爆死した。
また、初代テンペラー星人がベリュドラの首を構成する怪獣の一体として登場した。
ウルトラゾーン
第2話のコントパート「怪獣転校生」にて、私立小学校の6年2組に転校生として登場。前の学校では人を馬鹿にしたような態度のせいでクラスに馴染めなかったらしいが、この学校でも転校してくるなりいきなり高笑いしたり、生徒たちにウルトラ兄弟がいるかもしれないとスペクトル光線を、先生にウルトラ兄弟必殺光線を放ったりして、転校早々に叱られる羽目になった。
ウルトラゼロファイト
「極悪のヴィラニアス」という名の個体がダークネスファイブの一員として登場。
タイラントとともに「極暴タッグ」を組み、ジャンボットとジャンナインを圧倒する実力を見せつけていた。
後日談の総集編ではグロッケンとともにダークネスファイブのツッコミ担当を担っており、『ザ☆ウルトラマン』の映像を見て作画の細かさに思わず唸るシーンなどを披露し、視聴者の度肝を抜いている。
ウルトラマンギンガ
ダークスパークウォーズに参戦していたが、闇の支配者の持つダークスパークの力でスパークドールズに変えられた(ソフビはウルトラ怪獣シリーズの流用であり、ウルトラ怪獣500シリーズからは販売されず)。
特筆すべきは本作にてメビウス版デザインとタロウの対決が実現した点であるが、息子であるウルトラマンタイガとの対決は実現していない。
劇場版ウルトラマンオーブ絆の力、おかりします!
「バチスタ」という名の個体が登場。宇宙魔女賊ムルナウの一派として、ガッツ星人ドッペルやヒッポリト星人カリストと共に地球に攻め込む。
この3人はいずれも劣らぬウルトラシリーズの人気宇宙人であるが、過去にウルトラ戦士の撃破を成し遂げたという共通点があり、「『メビウス』以降でスーツのデザインが一新された」という点でも共通している。
漫画作品
ウルトラマン超闘士激伝
銀河最強武闘会出場選手として登場。
優勝候補だったが、ゼットンに光線技を反射されて敗北。負けた際には「宇宙最強のこのワシが…」と愕然としていた(ウルトラ戦士の驚きようから、実力者で通っていたことが窺える)。
後述する児童誌の設定がマジだとしたら、何とも皮肉な結果である。
第二部では地獄の特訓を積んで、第2回武闘会に出場した。しかし、にもかかわらず扱いは前回よりひどく、優勝候補と言われたのが嘘のようなもの。メフィラス大魔王に秒殺されてしまうが、大会後はウルトラ戦士たちに事件の黒幕がヤプールであることと、「侵略を行っている間は大人しくしていろ」と自分を含めた他の宇宙人たちが口止めされていたことを教えた。本来なら宿敵であるはずのウルトラ戦士に情報を提供した理由については「万に一つでもどうにかしてくれると思ったからかもしれない」と語った。第三部(魔神復活編)では、メフィラス大魔王に有象無象の怪獣たちともども、弾き飛ばされていた。
新章ではベスト4に入った。
ウルトラマンSTORY0
一人称は「儂」であり、連合きっての武闘派で、リーダーであるババルウ星人にも食ってかかるほど(実力を認め、一応は引き下がっている)。実力は高く、光の戦士10人分の力を持つとされる双頭のゲランをいとも簡単に倒している。
その正体は関節を持たない軟体動物で、全身を覆う鎧は「数万度の火炎で鍛えた」と言う来歴に違わず驚異的な耐衝撃性を持つ。また、マントは1兆度の火炎にも耐える。
ヒッポリト星人は彼の部下のように付き従っており、ヒッポリトから与えられた「ヒッポリトタール」で光の国の戦士たちを次々に撃破していくが、ゾフィーとの戦いで過去にウルトラ戦士たちがつけたヒビを攻撃されて鎧を砕かれ、大ダメージを受ける。
そこで本性を表したヒッポリトからゾフィーをかばい、自らヒッポリトタールを浴び、鋏を切り離してヒッポリトに重傷を負わせたあと、粉々に砕け散った。
その最期はゾフィーからも一目置かれている。
ちなみに、登場当初において頭部が鎧兜となっており一時的に脱いでいた姿が描写されており、後ろ姿ながらも兜の下には髪の毛がある上、常に人間の様な眼が兜から覗いていた事もあって地球人やウルトラ星人同様の素顔があるとも予想されていたが、結果それを披露することなく退場する事となった。
ULTRAMAN(漫画)
ゼットンコア実働部隊の1人として登場。
タロウ版とデザインが似通っているが、頭に触角がない。
実はこの姿は鎧で覆ったものであり、仮面の下には歴代のテンペラー星人のものとは異なる素顔が収められている。
ゼットンコアを宇宙の秩序を守る組織と称しており、ウルトラマンはこの宇宙の秩序を乱す存在だと見なしてウルトラマンを皆殺しにすることを目論む。光の国の封印計画を主導したのもコイツであり、復讐に燃えるベムラーこと初代ウルトラマンの頭を握りつぶして倒し、進次郎の中に眠るウルトラマンの力を覚醒させるトリガーとなった。
怒りを込めたスペシウム光線の直撃を受けるが、装甲の頑強さで致命傷を免れており、エネルギー0となった進次郎にトドメを刺そうとするも撤退した。
バルキーとの対話を経て「自分の嫌なコト全部」と戦う覚悟を決めた進次郎と再び相見える。
マスクが割れる程のダメージを負いながらも、進次郎のスーツを半壊させるが、進次郎が新たに新型スーツを召喚すると一方的に叩きのめされ、統領に真の力の解放を願い出るも却下されて撤退した。
ゲーム作品
スーパーヒーロー作戦
宇宙脱獄囚として登場。メフィラス星人に仕える。しかし台詞は一切存在せず、エースとタロウに化けてガイアセイバーズを欺くのがその使命など、テンペラー星人ファンにとっては消化不良な扱いだった。
ロストヒーローズ
ウルトラ・キューブで開催されているリジェスファイトに出場している宇宙人連合のメンバーだが会話画面には一切出ない上にメビウス以降の姿ではなくタロウ版の姿で登場してるという少しツッコミどころのあるキャラ。因みにメビウスの強化サブクエでも再戦ができ、何ならタロウ介入前で1回戦で叶わなかった対決が此処で出来る。
ウルトラマンファイティングエボリューション0
ヤプールに利用されてウルトラ兄弟抹殺のために100体にも及ぶバキシム軍団を結成してウルトラ兄弟を地球に招き入れるが、「力を失った状態のウルトラマンたちを倒すのは自分のプライドに反する」として直々に決闘を挑んだ。ババルウ星人から捕らえたゾフィー(レオ主役の場合はセブン)の抹殺を命じられたが、自身のプライドに反するとして自分を倒した褒美として開放した。完全に力を取り戻したウルトラマン達と対峙した時に、調子に乗ってウルトラ戦士たちから奪い取った力を取り込みすぎたため逆に弱体化し、自滅した。
大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO
マグマ星人、バルタン星人、キリエロイドと共謀してカネゴンが持つバトルナイザーを奪い取ろうとし、100万円で買い取ろうとしたがカネゴンがもっとよこせと要求してきたため激怒し、力尽くで奪い取ろうとしたがキリエロイドに止められ、レイオニクスである主人公の力を試そうという提案に賛同したがバトルナイザーの怪獣に返り討ちにされる。
コミカライズ版である『ウルトラアドベンチャーNEO』ではティガと戦った。
「大怪獣バトルNEO コンプリートバインダー」でもティガに羽交い締めにされる姿が描かれた。
大怪獣バトルウルトラコロシアム
自分たちのシマに入り込んでしまった主人公をナックル星人、マグマ星人と手を組んで襲う。敗北して主人公の強さが身に染みたのか、主人公の子分になる。
ぱちんこウルトラマンタロウ
夜の東京を舞台にウルトラ6兄弟を迎え撃つ。ビームロッドで車を投げつけたり、超スピードでの飛行やビームロッドをブースター代わりに激しく回転しながら体当たりする技で6兄弟を攪乱するも、タロウのテレポーテーションに気を取られた隙に必殺光線一成発射で消し飛ばされてしまった。
デザインは初代をベースにスリムな印象を与えるものになっている。
以降のシリーズ展開ではメビウス版のデザインも登場している。
ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ
速属性のユニットとして初代が「ウルトラ兄弟必殺光線」を必殺技に参戦し、続いてメビウス版が「テンペラー星人(宇宙人連合)」表記で技属性のユニットとして実装。「テンペラーデスヒート」(メビウスに対して放った両手からの電撃光線)が必殺技となっていた。これにより初代とメビウス版の共闘が実現している。
余談
- テンペラー星人の初登場は『タロウ』第33話だが、元々は第25話に影だけ出てきたエンペラ星人の真の姿としてデザインされていた。
- だが、なぜかどこをどう間違えたのかエンペラがテンペラになってしまい、止むを得ずエンペラ星人とは似た名前の別の宇宙人という設定になったらしい(一部の書籍にはその頃の設定の名残が見受けられる)。
- しかし、脚本的にはどう考えても第25話の謎の宇宙人(エンペラ星人)と関係あるとしか解釈できないようになっているので、『ウルトラ怪獣大百科』では同一人物として「出身地のテンペラー星雲がどこに存在するのか誰も知らない」「M78星雲の犯罪指名手配101号」などと解説されていたが、最終的には「テンペラー星人は、エンペラ星人の部下であり彼の命を受けて行動していた」ということになった(後に『メビウス』本編で陛下ご本人が登場した際のインパクトの強さから言うとこれで良かったのかもしれない)。
- なお、放送当時の設定ではゼットンを家畜化してこき使っていたらしい。また『ウルトラ怪獣大百科』によるとペルセウス座星雲をベムスターの牧場にしようとして失敗したらしい。マジかよ。
- 『タロウ』第33話でシンバルの猿の玩具の声を演じたのは、光太郎を演じた篠田三郎氏である。ちなみにこの玩具は「わんぱくスージー」という名前で、放送当時流通していたものだが、劇中のように目を見開いて歯茎を剝き出しにしているのでかなり怖い(関連リンク)。