「愚かな文明が、環境を汚す前に……」
「私はこの美しい星を宝石にして、永遠に輝かせる!」
データ
- 別名:宇宙魔女賊
- 演:椿鬼奴
概要
強力な魔力を持つ宇宙の魔女。ジャグラスジャグラーの下を去ったダークリングの新たな持ち主でもある。
クレナイ・ガイによると元は「イカサマ魔術師」であったようだが、とある存在との接触によりあらゆるものを宝石に変える力を得、ダークリングにより力を更に増幅、美しいものを愛し過ぎるあまり、ありとあらゆる美しいものを宝石に変えて(本人曰く「永遠に輝かせる」)、自らのコレクションにしている。
またギャラクトロンの別個体を捕獲して改造し支配下に置くなど高い科学力を持つ。
新たな標的に地球とウルトラ戦士を選び、自身の円盤を怪しげな洋館に偽装して潜伏、用心棒のガピヤ星人サデスをはじめとする宇宙人軍団やダークリングの力で召喚したデアボリックと共に、地球のすべてを宝石に変えるという恐ろしい計画を発動する。
元々は宝石惑星コボルで死を待つだけの夢も何かも失くした老女だったが、とある存在により美しさを永遠に保つ宝石の力を与えられた(詳しくはこちらを参照)。
その後、天文学者のジグル博士と手を組みコボルの資産を狙っていたが、ガイによって阻止され宇宙に逃亡した。そして彼女が持っていた宝石の一つが、オーブカリバーの土のエレメントとなった(オーブクロニクル第2章エピソード2-1)。
なお、ガイについては「見た目はタイプだけど、口を開くと退屈な事しか言わない」と語っている。
尚、ウルトラセブンが現れた際に「セブン!セブン!セブン!忌々しい!!」と激怒していた所から見てセブンに何らかの怨みがある模様。
最期
以下重要なネタバレにつき未見の方は注意
洋館に侵入したガイを捕らえ、自らの目的を語った後デアボリックを召喚したが、直後乱入してきたSSPと大空大地によってガイを救出され、ダークリングもジャグラーに奪還され失われた事で宝石にしたウルトラ戦士達の復活を許してしまう。
デアボリックとウルトラ戦士達の戦闘の最中、オーブトリニティが放ったトリニティウムシュートをサデスが弾き返し、それが流れ弾となって洋館に直撃し致命傷を負う。
全ての戦いが終わった後現れたガイに「命が後世に受け継いでいく美しさこそが永遠の美しさ」と諭されるが、「もう、届かない……ダイヤのような、私の心には……」と悲観するように語った後、全身が宝石と化すという悲しい最期を遂げた。
余談
ラストシーンの涙は、当初は合成で処理する予定だったが、椿の要望により実際に涙を流しての演技となった。
『ウルトラマンオーブ』は元々少年探偵ものとして企画されていた為、キャラクターのモチーフは江戸川乱歩の小説『黒蜥蜴』に登場する「女賊黒蜥蜴」。脚本の中野貴雄は監督の田口清隆に2016年元日に黒蜥蜴の映画版(京マチ子版と美輪明宏版両方)を見せたという。
名前の由来は『吸血鬼ノスフェラトゥ』で知られる映画監督のF・W・ムルナウ。またガピヤ星人サデスのかつての雇い主であるオルロック伯爵は、同作に登場する吸血鬼の人間の時の名前である。
関連タグ
ダークルギエル:命あるものの時を止めることで永遠を求めた繋がり。