概要
ジャグラスジャグラーが持つ、オーブリングと対になるアイテム。
形状はオーブリングとほぼ同じだが、カラーリングは全く異なり、光輪の色が赤く、全体の色も黒くなっている。
完全超全集によると、エピソード10構想の第3章「ブラックホールを盗んだ男」編の終盤にガイへの嫉妬が最高潮に高まったジャグラーの前に突如現れ、彼を自身の持ち主として選んだ。
曰く「宇宙で最も邪悪な心を持つ者のもとを巡り、持ち主の能力を増幅させる」ものらしい。
そのため、オーブのように魔人態になる際にダークリングを使用したような描写はない(そもそも魔人態は自力での変身のため)。
能力
作中では様々な機能を見せている。
怪獣の怨念を利用した怪獣カードの生成
エピソード10構想ではこの力を使い、怪獣達をオーブに倒させながら魔王獣の復活に使うためのカードを収集していた。
また魔王獣の怪獣カードもこの力で生成したと思われる。
怪獣カードをリードして怪獣を召喚
第6話ではアリブンタを、第9話ではケルビムを、第10話ではブラックキングを召喚した。
なお、撃破された後はカードには戻らない模様。
怪獣カードをリードして魔王獣の復活
第2話ではリードした怪獣カードを地底に眠るマガグランドキング目掛けて撃ち込み、封印を解くために使用した。
第11話では6枚の魔王獣カードでマガオロチの卵を出現、ウルトラマンベリアルのカードを射出してその封印(に使用されていたゾフィーのカード)を打ち破った。また、この時に(用途にもよるのかもしれないが)カードの複数リードも可能であることが明かされた。
超合体
第16話ではオーブリングのフュージョンアップのような能力も持っていることが判明、ゼットンとパンドンの怪獣カードをリードしてマガオロチの尻尾と融合、さらに自身も一体化することで合体魔王獣ゼッパンドンへの超合体を果たした。
決め台詞は「お前達の力、いただくぞ!」。
あくまでウルトラ戦士の力を借りているというスタンスを取っているオーブの変身時の台詞とは対照的なものになっている。
しかし劇場版では…
またウルトラヒーローズEXPO2017ではゼットンバルタン星人にも超合体している。
その後の行方
第17話でゼッパンドンがオーブオリジンに敗北した後に消滅してしまった。
なお、上述したように「宇宙で最も邪悪な心を持つ者のもとを巡る」という事実が明かされているため、単純な消滅ではなくジャグラーの手から離れただけの可能性もある。
劇場版では宇宙の魔女ムルナウが所持しており、ガッツ星人ドッペル、ヒッポリト星人カリスト、テンペラー星人バチスタやデアボリックを召喚した。
しかし、屋敷の執事として潜入していたジャグラーが奪還、ゼッパンドンの超合体に使用するも、紆余曲折あって手放してしまう。
その後、道に落ちていたのを逃げていたSSP&渋川一徹とガッツ星人ドッペルが発見、
取り合い(というか投げ合い)の末にドッペルが確保するも、それを殴り飛ばしたジャグラーが再び奪還。
名残惜しさを口にしつつも、邪心剣によって異空間へと投げ飛ばされてしまった…
商品化
2016年9月16日にプレミアムバンダイにてDX版発売が決定、同日に予約が開始された。
また、購入特典としてマガタノゾーアを含む5枚の怪獣カード付属する。
実際にゼッパンドンへの超合体をジャグラーのボイスで再現できることが判明している。
また、この際の情報公開により劇場版に登場する事が確定し、予告映像でも登場した。
ちなみに、悪役の変身アイテムの商品化は、平成だけで見ると『ウルトラマンネクサス』のダークエボルバーと『ウルトラマンギンガ』のダークスパークに続きこれで3つ目となる。
そして2022年7月6日、ウルトラレプリカの販売が決定。7月13日より予約開始の予定。
余談
以前、児童書では「オーブリングを研究してジャグラーが作ったレプリカ」と書かれていたが、完全超全集では上述の設定を採用しているため無かった事になったと思われる。
もっとも、児童書設定が無かったことになるのは珍しくない。
関智一のウルトラクラブでオーブとジャグラーがタイアップされた回にゲスト出演した青柳尊哉氏によると超全集や雑誌のインタビューで明かしてない初期設定を持ってると語っており恐らく上述の児童書設定の物だと思われる。