概要
ウルトラシリーズ第3作目にあたる『ウルトラセブン』(1967年/昭和42年)の主人公。M78星雲出身の宇宙人であるが、地球では地球人に擬態し「モロボシ・ダン」の名でウルトラ警備隊に在籍している。本国M78星雲では恒点観測員340号という職についている。
折しも星間侵略戦争が激化した時期に地球に立ち寄った際、命と引き換えに友を救おうとした青年・薩摩次郎の勇気ある行動に感銘を受け、地球人と地球に愛着を抱くようになった。以来、彼と同じ姿を模して現地人に擬態、地球に滞在していた。後にクール星人との戦いに協力した実績を買われ、現地の防衛組織であるウルトラ警備隊に入隊して、地球を狙う様々な侵略星人や怪獣と戦う。
公式作品ではウルトラマンが「怪獣退治の専門家」と称されるように、セブンは「真紅のファイター」とも呼ばれる(『ウルトラマンオーブ』、『ウルトラマンの日 in 杉並公会堂』、『バトルスピリッツ』)。これはOPテーマの歌詞と体色に由来する別名であると思われる。
名前について
ウルトラセブンという名はウルトラ警備隊七番目の仲間という意味でつけられた(しかし隊員達に命名されるシーンが丸々カットされているため、書籍等の資料でしか知る術は無い)。
劇中では彼の仲間と思われる「セブン上司」からは「恒点観測員340号」と呼ばれ、「地球での呼び名に従って…」と強調されている通り「ウルトラセブン」は地球人からの呼称であるはずだが、後のシリーズでは他のウルトラ戦士からも「ウルトラセブン」もしくは「セブン」と呼ばれている。
- 340を足し算すると「7」になるという説も。
声
登場作品によって声質に違いがあるが、主に昭和シリーズで使用されたものと、平成以降のシリーズで使用されたものの二種類に大別される。どちらもモロボシ・ダン役の森次晃嗣氏によるものだが、出演当時の年齢に応じて声質が変わっているためである。
現在では平成セブンに代表される声が主流(と言っても作品によって若干の差異はある)だが、メビウス以降の平成作品で、昭和シリーズでの声が使用される事も多々あり、『絆の力、おかりします!』などが顕著である(『メビウス』劇場版では、昭和と平成の両方の声を採用している)。
再編集作品や、『帰マン』から『タロウ』までの作品ではウルトラマン、『タロウ』第5話などではタロウ本人の声を流用しているなど、昭和の客演作品では他のウルトラ戦士の声を流用するパターンが非常に多かった。
また、特例として、平成セブン『EVOLUTION5部作』では、作中でカザモリと一体化した関係で、この作品のみカザモリ役の山崎勝之氏が新規で収録した声が使われている。
また、飛行音も専用のものが用意されている。
人物像
変身能力を使って姿こそ地球人に擬態してはいるが、平時からの明るく正義感の強い、時に悩み苦しむ人間的な等身大の人格は「セブン」個人に由来するものである。前作の『ウルトラマン』の主役であるウルトラマン個人の性格は超然とした、ある意味非人間的な存在として描かれていた事とは対照的で、持っている知識の差はあれど精神性は極めて地球人のそれに近い。
割とシビアな本編中の情勢をも感じさせない明るい作風に貢献は大きく、ダンの性格≒セブンの性格と個人のキャラクター像確立にも一役買っている。
M78星雲人として
「恒点観測員」と言う役職だが、実のところ「恒点」は『ウルトラセブン』作中にしか存在しない造語であり、それが何を意味するのかは公式には一度も言及されたことはなく、業務内容等は不明となっている。
地球での活躍の後には光の国において正式に宇宙警備隊の隊員となり生ける伝説集団ウルトラ6兄弟の三男として敬われており、宇宙警備と後輩の指導に努めている(転職したのか観測員との兼業なのかは不明)。
ウルトラ兄弟としての契りをゾフィーやウルトラマンと交わしている。この3人は、ジャック以降の兄弟と比べると比較的砕けた関係らしく、「兄さん」を付けずに互いに呼び捨てとタメ口で接している(明確にウルトラマンに敬語を使ったのは『帰マン』第38話ぐらいである)。
なお、ウルトラ兄弟の設定が明確になる以前の図鑑などでは、「ウルトラマンとは親友」と紹介されていた。実際本編や漫画等の他媒体展開でも、親しい様子は確認できる。
また、現在では設定は継承されていないがジャンボーグAの前身であるジャンボーXとは兄弟の関係にあり劇中にも頻繁に登場している。詳細は後述。
セブン上司と呼ばれる人物が存在。「恒点観測員」という職自体が不透明なところもあり、彼もどういった役回りであるのかも不明。
セブンとの関係性は不明瞭な、セブンの内なる心の声や幻影といった説も唱えられる胡乱なキャラクターであったが、現在では公式には妄想や幻覚ではない別人とされている。
恒点観測員という役職にありながら「西の空に明けの明星が輝く頃」という迷言を残しているが、明けの明星が出る方角は、太陽が昇ってくる東の空である。この機会に覚えよう。尚、このセリフは決定稿では「一番星が輝く頃、西の空に一筋の光が飛んでゆく…」と記述されており、撮影の段階にて何らかの理由で上述のセリフでの収録となってしまったようである。
蓄積した重度の疲労のためか、あるいは宇宙人ゆえに地球基準の方角への疎さなのかは定かではないが、ツッコむのも野暮かもしれない。
地球人として
地球滞在直後、地球人としての「モロボシ・ダン」は住所不定無職の風来坊。誰の目にも怪しい要素を網羅した素性のわからない怪人物なのだが、ここから如何にして地球防衛軍のエリート枠であるウルトラ警備隊に入隊を果たしたのかは不明。
食性は地球人と変わらず、食品として流通しているものは摂食可能のようであり、劇中ではクソデカ煎餅を食べる描写、熱いコーヒーを好む描写もあった。
データ
人間体 | モロボシ・ダン、カザモリ・マサキ(平成ウルトラセブン)、ジン(ULTRASEVENX)、北島哲也(ウルトラマンタロウ)、石動誠一郎(『ウルトラマンギンガ』) |
---|---|
活動時間 | 不定(太陽エネルギーさえあればエネルギーが切れても復活できる) |
変身アイテム | ウルトラアイ |
年齢 | 1万7000歳(旧設定では1万9千歳) |
身長 | ミクロ〜40m(劇中のガッツ星人の分析によると、50メートルまで巨大化可能) |
体重 | 3万5千t(身長・体重は標準時。ミクロから伸縮自在で限界は不明) |
職業 | 恒点観測員(惑星や星間宇宙の環境変動を調査する仕事)、その後宇宙警備隊へ |
家族構成(※1) | |
スーツアクター |
※1:父母や兄姉の設定は『ぼくら 1968年10月号』(講談社)、ジャンボーXは『小学一年生 1970年4月号』(小学館)が初出の設定である。現在はこれらの設定は公式設定としては採用されているとは言い難く、ウルトラマンゼロが息子であるという設定が純粋な公式設定となる。一方で「勇士司令部」の設定は『ウルトラマンネオス』制作にあたり、日の目を見る事になった。
※2:『スーパーてれびくん×ウルトラマンサーガ』(小学館)より。
容姿
立体的・直線的な意匠が目立つ顔立ちと真っ赤な体色、胸から肩にかけて備わった鎖帷子のようなプロテクターと、ウルトラマンとは一線を隠すデザインが特徴。これはウルトラ族の中でも特に体力に優れたレッド族と呼ばれる種族に共通の特徴である。
プロテクターは、太陽エネルギーを集める事で自らの活動エネルギーに変えるソーラーパネルの役割を持つ。
額の緑色のビームランプは、光線発射器官であると同時に、カラータイマーと同じくエネルギーの限界が近づくと点滅するアラート機能を備えている(番組初期や作品によっては設定が曖昧だったりする)。また、ビームランプからエネルギーを補給する事も可能で、ガッツ星人に磔にされ、プロテクターが封じられた際は、ウルトラ警備隊が光線状に集束したマグネリウムエネルギーをランプに照射した事で復活した。
放送当時の漫画版では、目が白色、ビームランプが黒や赤色で描かれる事があった為、どことなく人間味を感じる風貌になっている。
デザインは『ウルトラマン』から引き続き成田亨御大が担当。当初はウルトラマンのスーツアクターを担当した古谷敏氏のためにデザインしたものだったが、古谷氏は既にアマギ隊員役の俳優として出演する事が決まっており、それを受けてデザインし直したという経緯がある。
また、御大は古谷氏に引き続きスーツアクターを担当して欲しいと希望したが、最終的に古谷氏は顔が出る方が良いと決断したそうだ。この決断を受け成田氏は古谷氏に対して「1年間ウルトラマンを演じてくれたお礼、お祝い」と称してウルトラ警備隊の制服のデザインも担当した。
- 古谷氏とセブンを演じる後任とでは体型があまりにも異なることから、それまでに想定していたデザインはそぐわないと判断し、苦肉の策としてガッチリした後任のアクターの体型に合わせ、頭部と肩部に目を引く銀色のパーツを配置したと著書の中で述懐している。
初代に対し装飾があって派手ということもあり、セブンタイプでデザインされた戦士は少なく、2023年現在でも、(大文字は主人公)
・アストラ
程度であり、主役でない場合は初代ベースの戦士の相方、サブトラマンとなることが多く、セブンタイプが主役になった場合に初代タイプがサブに回ることもない。
一方で初代ベースながらプロテクターを持つウルトラマンティガのように、装飾面においての影響は大きく、平成に入って以降は装飾のある戦士が大半を占め、『ティガ』以降のTVシリーズでデビューした戦士はジャスティスの相方ただ1人を除いて全員装飾のあるデザインとなっており、逆に装飾がないのはTV以外を含んでも初代の親戚とセブン21の相方の2人が加わるだけである。
また、基本形態は初代ベースながらタイプチェンジすることでセブンを意識した頭部に代わる戦士もいる。
さらには、セブン自身はそうではないにもかかわらず、セブンタイプのデザインの戦士は正面のトサカや頭部の上部が前のめりになっているものが大半を占めている。アイスラッガーが後ろ向きに斜めになっていないせいかもしれない。なお、もちろん全部がそうというわけではなく、タイガのような例外も存在する。
変身バンク
装着したウルトラアイが渦巻く火花のような閃光を放ち、頭から下半身へと徐々にセブンに変わっていく。ストーリーの進行の都合や他の演出との兼ね合いで端折られることも多い。
『ウルトラマンFighting Evolution2』など一部のゲーム作品でもこのバンクが再現されている。
平成セブン以降
大まかな変化は無いが、CGが導入された事でモーションが滑らかになっており、プロテクターが現れる際に金属がかち合うような音が鳴り、変身完了と同時に全身がスパークする演出が追加されている。
この金属音はセブン21の変身シーンでも採用されている。
『ウルトラシリーズ』では採用例が多いぐんぐんカットは一度も使われていない。
『セブン』第4話では腕を上げて巨大化したり、第15話ではダブルバイセップスポーズで徐々に巨大化したり、ウルトラマンオーブ劇場版・『絆の力、おかりします!』では、変身完了後に巨大化していく演出が取られたりと、それっぽいものはあるが、他のウルトラマンのような腕を突き出して画面手前に迫ってくるように巨大化する演出は未だに無い。
実の所ぐんぐんカットが存在しないというのは厳密に言うと誤りであり、映像作品には存在しないが他メディアではセブンにぐんぐんカットが用意される事もしばしばある(後述)。
- アーケードゲーム『ウルトラ警備隊』
出撃機体にウルトラホーク1号を選ぶとボム使用時の演出がウルトラセブンのものに変更される。
このボム発動時にはぐんぐんカットで描写される。背景には緑色の閃光が出る。
- 京楽ぱちんこ版
実はパチンコ展開においてセブンは新たにバンクが作られた息子よろしく、専用のぐんぐんカットが用意されている。
『ぱちんこウルトラマンタロウ2 超決戦LIGHTver.』ではウルトラマンティガのような青背景にウルトラマンジャックに似たポーズで巨大化するバージョン、『ぱちんこウルトラ6兄弟』では飛行時と同じポーズで巨大化している。
- その他
『TAMASHII NATIONS BOX #ウルトラマン ARTlized -進め銀河の果てまでも-』では歴代戦士がぐんぐんカットをベースに立体化されているのだが、セブンもラインナップ。
流石に本編そのままだとこのシリーズの趣旨に反すると見做されたのか、ウルトラマンアグルやベータスマッシュよろしく両腕を握り拳にして、青と黄色の閃光の中から現れるという解釈で立体化された。
戦闘スタイル
ウルトラマン同様に力強い打撃に重きを置いた肉弾戦を得意としており、寒冷地等の特定のフィールドを除けば、持久戦においてはウルトラ兄弟でもトップクラスのスタミナを誇る。アイスラッガーやワイドショットが有名すぎるのであまり話題にならないものの、肉弾戦では後にヒッポリト星人やタイラント、グローザムにすら食らいついており、『レオ』で改めて地球防衛を任されたという事実からも、宇宙警備隊内でも当時から実力を高く評価されていた事が窺える。
また、ウルトラ戦士でも有数のウルトラ念力の使い手としても知られており、宇宙ブーメランアイスラッガーを自由自在に使いこなせるのは、彼の卓越した操作技術に支えられているからこそと言っても過言ではない。ウルトラノック戦法などの応用技はもちろん、『絆の力、おかりします!』での客演時に至っては敵の最強光線を真正面から打ち破った上で、発射システムの要所を的確に切断して連射を封じるなど、威力・精度共にかつての地球防衛時代からますます実力を向上させていることが見てとれる。これだけの強さを持つ男の遺伝子を受け継いだ彼が強いのも当然と言えるだろう。
上記の戦闘スタイル故か、セブンおよびセブンタイプの戦士はパワー系のイメージを持たれやすく、実際にセブン21とジャスティスはパワー系(2人はこのほかにも共通点が多いので、それぞれの個別項目を参照)であり、さらにはセブンの力を使ったこの形態やセブンタイプの戦士の力を使ったこの形態はパワースタイルとなっている。
但し、凄まじい怪力を武器としているのはセブンではなく、初代ウルトラマンである。
必殺技
腕をL字に組んで放つ必殺光線。大量のエネルギーを費やすため、あまり使われない。派生技に三方向に分裂するスリーワイドショット(電磁ワイドショット)、強化版のネオワイドショットがある。
額のビームランプから発射される細い緑色の光線。右腕をタメて左腕を胸の前に据える型と、両手の人指し指と中指を揃えてランプの両脇に構える型の二種類の構えがあるが、光線の威力や効果に大した違いは無く、その時々のコンディションによって構えを変えているだけだと思われる。
- 飛行しながら断続的に連射する場合はラピッド光線、両腕を組んで相手の光線を相殺するタイプは無力化光線、ウインダムの洗脳を解いたタイプは覚醒光線と呼ばれる。
- 別名を「ウルトラビーム」といい、生成の秘密は「M2SH3GWFB1」という記号で表される。第46話にてサロメ星人の尋問による自白で判明。
- エメリウム還元光線
怪獣化および超獣化した対象を元の生物に戻すエメリウム光線の派生技。
頭頂部に備わった宇宙ブーメラン。セブンの念力によって操作される。
切れ味はかなりのもので、投擲したり手に持って斬りつけたりと使い方は様々。手元を離れている間は白熱しているため、血や毒が付着しないとされる。
- リュウ弾ショット
黄色いエネルギー光弾。威力は非常に高く、メトロン星人三代目に引導を渡した。ちなみに技名はエネルギーを榴弾状に固めて放つ事が由来。
- 手裏剣光線
手裏剣のように素早く放つ光弾。ゴーロン星人に対して使用。
- ハンディショット
突き出した右腕の手刀の先から発射する楔状の光弾。ガッツ星人の円盤を撃ち墜とし、パニックに陥れた。
- ウルトラスパイラルビーム
両腕を重ねて放つ、ウルトラアタック光線に似た光線。一般にベル星人戦が初使用とされているが、実のところ第12うわなにをするやめr
- シェイクハンド光線
両腕を十字に握るようにして放つ稲妻状の光線。ガッツ星人に使用したが、全く効果がなく、逆に跳ね返されてしまった。
- チェーンビーム
腕を斜め十字に組んで放つ電撃光線。プロテ星人を痺れさせた。
- ウルトラショット
揃えて突き出した人差し指と中指から光弾を連射する。
ペガ星人の円盤に使用。
文字通り念力である。怪獣を持ち上げ、一回転させるようにして転倒させたり、動きを止めたりできるが、アイスラッガーのコントロールに不可欠な要素でもある。バリエーション技にイカルス星人を山の彼方まで投げ飛ばしたウルトラサイコキネシスもある。
人間態時でも使用可能で、セブン時とほぼ同じ効果を発揮するが、代償に体力を著しく消耗し、寿命を縮めてしまう危険もある(ただし短時間の使用なら死期を早めるほど消耗はしない)。
人間態で使用される時は『レオ』や『銀河伝説』での客演時など変身不能に陥った状況下であることが多い。
- 「ウルトラ念力と言えばセブン」というイメージが強いが、実はウルトラマンの方が先に使っていた他、他のウルトラ戦士もしばしば使うことがあり、必ずしもセブンの専売特許というわけではない。
息子のゼロはもちろん、『ウルトラ銀河伝説』ではミライが、『ギンガ』ではスパークドールズにされてしまったタロウ、『ジード』では赤い鎧のジードがそれぞれ使用しているため、セブン固有の能力ではなく、ウルトラ戦士ならある程度習得可能な技だ思われる。
現在は「光の国で最もウルトラ念力が得意なのがセブン」という見解が一般的となっている。
- ウルトラクロスアタッカー
『EVOLUTION5部作』にて初披露。
十字型の光の刃を飛ばし、敵の目前で分裂させて乱れ斬る技。
エメリウム光線から続け様に撃ち込み、それまで防戦一方だったネオパンドンを撃破した。既にアイスラッガーという切断武器がありながらこれを使った理由について、ファンの間ではTV版最終回での戦いにパンドンにアイスラッガーを一度奪われたことへの反省から、実体を持つ武器に頼らない切断技を習得する必要性を感じたためと考察されている。
『ぱちんこウルトラセブン2』にてまさかの再登場を果たし、キングジョーに対して使用している。
- パーフェクトフリーザー
腕を突き出して放つ青色の冷凍光線。超高熱を発するバンデラスを凍らせるほどの冷却力がある。
ゲーム『ロストヒーローズ』シリーズでも採用された。
- ウルトラカプセル光線
エメリウム光線と似た構えで放つ。
ウルトラマンエースに埋め込まれた赤い豆を取り除く治療カプセルを形成した。
- ウルトラバブル
重ねた腕から泡を放ち、敵を溶かしてしまう。誰が呼んだかウルトラ石鹸。
ダリーを駆除した。
- トルネードビーム
ヴァリエル星人との戦いで、毒花粉を吹き飛ばすために使用した竜巻状の光線。
ロストヒーローズでは攻撃力が付加されている。
- スライドイン
鏡面世界(厳密には違うが)に入る能力。この人や弟子や他社のヒーローに先駆けて披露した。
- ストップ光線
揃えて突き出した人差し指と中指から、相手の動きを止める光線を発射する。
- ダブルビーム
飛行しながら、突き出した両腕の先から直線状の光線を発射する。
- ブレーク光線
ガッツ星人の十字架に封じ込められた際に使用。
両手の人差し指と中指を揃え、双方の先から放たれた光線を正面衝突させ、スパークさせる事で衝撃波を発生させ、十字架を破壊して封印から脱出した。
- ハンドビーム
突き出した人差し指から直線状の破壊光線を放つ。シャドー星人の円盤を破壊した。
- ウェッジ光線
楔形の光の刃を投げつけてダメージを与える。
ゴドラ星人のうち一体を倒した。
- ラインビーム
緑色のビームを発射。
第46話にてニセウルトラセブンも同じ技を放ち、ロープ状に実体化した。
ニセセブンの持つ伯仲の光線発射機能を描写する意図での演出と思われるが、映像では綱引きのように表現された。
スマホゲーム『ウルバト』では、ニセセブンが通常攻撃に用いている。
- アイビーム
両目から放つ光線。アンノンの目からの怪光線を相殺した。
両腕を交差させて体を青白く発光させ、光に弱い敵を怯ませる。
フック星人に対して使用。
- ローリングスパーク
空中で高速回転し、生み出した破壊エネルギーを敵にぶつける技。
アイアンロックスを破壊した。
- ボディ風車
体をブーメランのように回転させて敵に体当たりをぶちかます荒技。にせウルトラセブンを大破させた。
- ステップショット戦法
ウルトラ警備隊の特殊銃火器・エレクトロHガンの銃口に入り込み、弾丸として発射される事により加速を受け体当たりを行う捨て身の技。
クレージーゴンの厚い装甲を貫通して大破させた。
内山まもるが手がけた漫画作品では派生技が次々に登場している。『戦え!ウルトラ兄弟』ではセブンがミクロ化したハンターナイトツルギを打ち出す戦法を、「出撃!宇宙けいび隊」ではゾフィーのM87光線で打ち出された70親子が敵に突撃するバージョンを披露した。
- スライスハンド
手刀で相手を切断する技。ジャックに伝授したという設定だが、そのシーンは本放送ではカットされた。
- 透視能力
目をスパークさせ、敵の正体や幻影を暴く。
人間態でも使用でき、フック星人の正体を見抜いたり、落盤事故に巻き込まれた薩摩次郎の居場所を確認するのにも使用した。
- テレポーテーション
任意の場所にワープする能力。バド星人に誘拐された宮部博士を救出している。
設定上は使用可能で、映像作品では『新世紀ウルトラマン伝説』にて初使用した。光の国の誰もが最初に習得する基本中の基本の技である。なのでセブンの物真似で十字を組んでも一応セーフである。
- ウルトラの星作戦
ウルトラマンとの共同技で、ウルトラマンとセブンが交差するように飛行した際に発生したエネルギーを利用し、磔台からジャックを解放すると同時にエネルギーを供与した。
平成セブンにて初披露。実は設定自体は昭和期に既に存在しており、両腕を突き出し、右手の人指し指と中指を揃え、左拳の上に乗せたポーズがこれである。このスチールはDVDパッケージなどメディア露出は比較的多く、見覚えのある者も多いと思われる。
- ウルトラVバリヤー
拳を握った腕を交差させ、敵の光線を防ぐ。
- ウルトラバリヤー
前面にバリヤーを張って敵の攻撃を防ぐ。『ウルトラ銀河伝説』では光の国を襲った寒波を防ぎきり、凍結を免れた。
格闘技
- ウルトラパンチ
パンチの総称。ファイティングエボリューションシリーズでの基本攻撃となる。
- ウルトラキック
キックの総称。ジャンプキックや中段蹴り、回し蹴り、側転しながらの蹴り技(ヒッポリト星人戦で使用)などのバージョンがある。
ファイティングエボリューションシリーズではドロップキックが強攻撃扱いとなっている。
- ウルトラチョップ
敵に手刀を放つ。
- ウルトラスウィング
敵を持ち上げ、振り回して投げ飛ばす技。エレキングなどに使用。
- 背負い投げ
敵を持ち上げ、背負い投げを浴びせる。
この他にもヒッポリト星人相手に飛行機投げを浴びせている。
- 脳天逆落とし
敵を放り投げて頭から地面に激突させる。
バド星人にクリーンヒットし、大量出血させて倒した。
- ウルトラパワー
全身に力を溜め、強引に拘束を引きちぎる。
ナースのとぐろ締めつけから脱出して大破させた。
昭和シリーズでの出演
※本人の登場
ここではダンの姿で登場した作品には◎、ダンの姿で登場していないが、ダン役の森次氏がセブンの声を当てた作品は●、森次氏は出演していないが本人が登場した作品には〇を付記する。
『ウルトラセブン』(1967)◎
「悪魔のような」と称される地球を狙う侵略者達、彼らが運用する兵器群と時に地球で、時に宇宙で、時に月面や極低温下等の極限の環境の中で戦い続けた。
この時に負ったダメージや蓄積した疲労が祟り、地球上では回復する見込みの無い衰弱状態に陥ってしまう。第49話の戦いでエネルギーを使い果たし、帰り着く見込みのない家路を辿る…と思われていたが後年の『帰ってきたウルトラマン』で再登場し公式に生存が確認された。
『ウルトラファイト』(1970)◯
『抜き焼き編』終了後の『新撮編』にレギュラーキャラとして出演。怪獣島を舞台にカプセル怪獣アギラをお共に果てしない戦いを続けている。低予算の制作体制故にライブ感重視の煽りをモロに受け、キャラ崩壊も甚だしいが一応公式で本人。もしかしたら幽閉されたセブンが別次元に送った分体なのかもしれない(超解釈)。
一連の戦果や設定、人格、能力などは後の映像作品には継承されていない。時折、体の白線の形状や一部のカラーリングが変わる。
『帰ってきたウルトラマン』 (1971)◎
第18話「ウルトラセブン参上!」、第38話「ウルトラの星 光る時」(◎)に登場。
「お前にこれを与えよう、ウルトラブレスレットだ。それさえ身に付けておけば、いかなる宇宙怪獣とも互角に戦えるだろう。──さぁ!地球へ戻るのだ、ウルトラマン!」
第18話にて再び登場。ベムスターに大苦戦し、力を求める焦りから太陽の引力圏に囚われたジャックを救出してウルトラブレスレットを与え、後の逆転勝利、引いては更に激化していく怪獣達との戦いに大きく貢献した。余談だが、後に『ウルトラマンタロウ』において改造ベムスターが登場した折にはZATがウルトラブレスレットを模倣したトンデモ兵器の資料として、なぜかこの時のブレスレットを渡すやり取りが全て映像として記録されていた。MATの監視衛星にでも引っかかったのだろうか)。
第38話では、ナックル星人に捕らえられたジャックを助けるべく、ウルトラマンと共に「ウルトラの星作戦」を決行。船団からジャックを救出した後は、スペシウム光線とエメリウム光線で磔刑台を完全に破壊した。
ウルトラマン、セブン、ジャックの3人が明確に一堂に会する初めての例であり、BGMも『セブン』と『帰マン』のオープニングがシームレスに繋がる演出、人間体であるハヤタとダンがそれぞれ科特隊とウルトラ警備隊の隊員服を着ている細かいファンサービスも相まって、昭和シリーズの客演としては屈指の名エピソードとの評価を得ている。
第51話でのバット星人のセリフから既にウルトラ兄弟入りを果たしていた事が判明しており、後のヒカリなどと同じく、その実力を買われて正式に宇宙警備隊の一員となったようである。
『ウルトラマンA』(1972) 〇
「エースよ、お前にはウルトラの命があるのだ。エース、立て!」
以下のエピソードにて登場。
- 第1話「輝け!ウルトラ五兄弟」
- 第13話「死刑!ウルトラ5兄弟」
- 第14話「銀河に散った5つの星」
- 第26話「全滅!ウルトラ5兄弟」
- 第27話「奇跡!ウルトラの父」
- 第31話「セブンからエースの手に」
- 第39話「セブンの命!エースの命!」
- 第44話「節分怪談!光る豆」
第13話では、ゴルゴダ星にてヤプールの計略によって他の兄弟と共に捕われ、エースキラーにエネルギーを奪われてしまうが、駆けつけたエースに残り少ないエネルギーを預けてスペースQ発動に一役買った。
第26話では、ヒッポリト星人によってカプセルに隔離されたマンとゾフィーの救出に動いたジャックを援護すべく、単身ヒッポリト星人に格闘戦を挑む。しかし奮戦及ばず敗れブロンズ像にされてしまう。程なく地球に到着したウルトラの父とエースの尽力により復活し、力尽きた父を兄弟達と共に光の国へ運んだ。
第31話では、バクタリに向けてメタリウム光線を放とうとしたエースを制止し、宇宙空間にてエメリウム還元光線を使い、元のバクの姿に戻した。
第39話でファイヤーモンスに敗北したエースに上記のセリフを投げかけて激励を送り、再起を促した。
第44話では、オニデビルの赤い豆によって弱体化したエースにウルトラカプセル光線を照射して赤い豆を取り除き、無事に復活させた。
『帰マン』『A』の頃は『セブン』本編の声ではなくウルトラマンやジャック、エースの声が流用されていることが多い。一部の動画サイトにおいては、『セブン』本編の森次氏の声に差し替えた物が公開されたこともある。
『ウルトラマンタロウ』(1973)◎
以下のエピソードにて登場。
- 第1話「ウルトラの母は太陽のように」
- 第5話「親星子星一番星」
- 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」
- 第33話「ウルトラの国 大爆発5秒前!」(◎)
- 第34話「ウルトラ6兄弟最後の日」
- 第35話「必殺!タロウ怒りの一撃!」(※)
- 第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」
第5話でタロウのウルトラサインに応えて登場し、トータス親子運搬に手を貸した。
第25話のムルロア事件では、兄弟達と共にウルトラベルを運び出すシーンで登場。
第33、34話では兄弟と揃い踏みしテンペラー星人と対決した。ウルトラ6兄弟が映像作品で集結したのはこれが初である。
第40話では土星でタイラントに一騎討ちの勝負を挑む。ベムスターの腹を持つタイラントには光線技は不利と見たのか、格闘戦主体の攻撃を続けたが、よりにもよって苦手な冷気攻撃をモロに食らってしまい、惜しくも破れ去る。タイラントが飛び去った所で地球に迫り来る脅威を伝えようと光太郎にウルトラサインを送ったものの、この時光太郎は諸事情で周りをほとんど見ていなかったためにウルトラサインを見逃してしまう。
ここでタイラントの脅威を察知していれば、木星と火星をパトロールしていたジャック、エースともう少し連携を取れたのではないかという指摘もあるが、この時期の無音で現れる上に一定時間通知を見逃すと消滅してしまうというウルトラサインの仕様も大概ひどいものである。
この時期のセブンは(というより6兄弟全体だが)基本的に無言で戦闘を行っており、飛び立つ際の声もタロウのものが流用されている。
第40話及び後述の『レオ』第1話に使われたセブンのスーツは耳に当たるパーツがない事から、ファンから「耳なしセブン」と呼ばれている。より正確に言えば、耳だけでなく顔の後ろ半分の造形が全く無い。
- ちなみにこの時の謎のスーツは、当時のアトラクション用スーツの流用説、または新規造形のマスクにタロウの「スーツ(マスクでは無い)」をリペイントした上でプロテクターを付け替えてセブンに仕立てたものである説など諸説あり、現在も真相に迫るには断定に至る根拠が得られない状態が続いている。
- 胸のプロテクターと首の間がかなり広いこと、首の後ろが妙にダブついていたり、何より本編に使用されなかった雑誌用のカットでは従来のセブンとは異なりアイスラッガーの位置までチャック隠しのヒレがある→参照。
- 予備スーツと表記しているサイトや資料もある。この時期のアトラクション用スーツはかなりいい加減な作りである事が多く、耳や後頭部の造形がないのはその為でないかと言われている。
- よくタロウの「マスク」の角を削ぎ落とすなどして改造した物と言われるが、これはほぼ間違い無くデマである。比較してみると分かるが、タロウとセブンの頭部の造形は似てはいるものの全くの別物であり、わざわざ手間をかけてタロウのマスクを改造しなくても、アトラクション用のものがあったと思われるので、それを流用したと見るのが妥当だろう。
- この時期のセブンは目のクリアパーツや口部分などタロウと共通する(もしくは似ている)箇所は軒並みタロウの型の流用だったため必然的にタロウ寄りの外観となっていたことから、こうした『改造説』が流布したものと思われる。よく観察すると従来は凹状だったビームランプが凸状になっているなど大なり小なり差異が認められる。
※余談ながら『タロウ』劇中の世界ではセブンの人形が商品化されているようでセブンの人形を要求されるシーンなどがある(第35話)。
『ウルトラマンレオ』(1974)◎
「その顔はなんだ、その目はなんだ、その涙はなんだ!!」
「お前の涙で、奴が倒せるか?この地球が救えるか…?みんな必死に生きているのに、くじける自分を恥ずかしいと思わんか!?」
「お前はレオだ!不滅の命を持った、ウルトラマンレオだ!お前の命は、お前一人の物でない事を忘れるな!行けえええっ!!」
レギュラー出演。過去作の主人公がレギュラーとして登場する初めての事例である。後に息子も似たような立場に就く事になる。
タロウがバッジを返上して任務から降りたため、代わりに地球防衛の任務に就く。MACのモロボシ・ダン隊長とウルトラセブンの二つの顔を使い分けながら平和を守っていたが、ある時マグマ星人一党が来襲。星人と怪獣2体ギラス兄弟の3対1という不利な状況でも怯む事無く奮戦するが、片足を圧し折られた上にセブンに戻れなくなるほどのダメージを受けてしまう。万事休すと思われたその時、獅子座L77星の王子ウルトラマンレオが助太刀に現れた。
マグマ星人を退けた後、彼の戦士としての才覚を見込み、以降は自分に代わって地球を守れるように、レオ=おゝとりゲンを厳しく指導する事となった。
幾多の敗北と特訓を乗り越え、レオがウルトラ兄弟として認められたのも束の間、シルバーブルーメの強襲によってMACステーションは壊滅。ダンはゲンを逃がすも、自身の脱出は叶わずシルバーブルーメに飲み込まれてしまい、後続の作品でも長らく生死不明の状態が続いていた。
- 『メビウス』にて、円盤生物を倒したレオ=ゲンが1人の地球人として旅立った後にウルトラの母に助けられて光の国に生還し、セブンとしての能力も取り戻していた事が判明。その後は恒点観測員という立ち位置のため宇宙に詳しいこと、レオへの指導経験が評価され、1986年まで宇宙警備隊の筆頭教官を務めていた。現在は、光の国において生ける伝説集団ウルトラ6兄弟の三男として敬われており、宇宙警備と後輩の指導に努めている。観測員の仕事を続けているかは不明。
『ウルトラマン80』(1980)△
本人は未登場だが、劇中での回想シーンにて『セブン』本編の映像が流用されている。第44話「激ファイト!!80VSウルトラセブン」にて、サッカークラブのエース・田島直人少年の生霊がセブンのソフビ人形に乗り移って誕生した妄想ウルトラセブンが登場し、80と激闘を繰り広げることになる。一応ユリアンに「あのセブンはウルトラ星人じゃない」と言及されているので、間接的にはこの時点で本人の生存が把握されていた可能性がある。
声はレオのものの流用であり、ピッチを下げたものが使われている。
平成以降のシリーズ客演
『メビウス&ウルトラ兄弟』 ◎
「大切なのは、最後まで諦めず、立ち向かうことだ!」
「ウルトラマンも人間も、仲間がいる限り、どんな強敵にも打ち勝つことができる 」
上記の通り、帰還後は1986年までは宇宙警備隊の教官を勤めていたが、地球でヤプールの復活が観測されたため、ウルトラマン、ジャック、エースと共に再び地球圏を訪れ、月面から地球表面へと戦場を移しながらUキラーザウルスと死闘を繰り広げる。
最後は合体絶技ファイナルクロスシールドにてUキラーザウルスをヤプールの怨念ご神戸港の湾底に封印したが、そのせいでエネルギーを大きく消耗し、再び変身解除能力を封じられてしまう。
4兄弟が帰還できなくなったことによる光の国へのダメージは非常に大きかったが、こうなる事態を事前に予測していたためにウルトラの母から預かっていたウルトラバッジを東光太郎=ウルトラマンタロウに渡した。これを受けてタロウはセブンらの代わりに光の国へ帰還し宇宙警備隊、筆頭教官の座に就いた。
自身は神戸の街に住みながら監視に専念、現在の設定へとつながっている。この期間は神戸の六甲山の牧場で牛馬の世話をしながら、同時にヤプールを監視しながら生活していた。
メビウスがナックル星人、ガッツ星人らの策略で捕まった際には、メビウスをいち早く助けようと逸る北斗=エースをハヤタ=ウルトラマンと共に諫めていたが、郷=ジャックの進言もあり、命の危険を承知で20年ぶりに変身して宇宙人連合と対決する。
自らも連合の罠で捕まってしまうが、メビウスにより救出され、直後に復活したヤプールによって窮地に陥るが、そこにゾフィーとタロウが遅れて到着。タロウにエネルギーを与えられ、彼らと共にUキラーザウルス・ネオとの決戦に挑む。そしてクライマックスにて他の兄弟達と共にメビウスと融合し、彼の新たな姿と力を覚醒させた。
『ウルトラマンメビウス』 ◎
第46話「不死身のグローザム」(◎)、第50話「心からの言葉」(●)
本編では第46話「不死身のグローザム」、第50話「心からの言葉」に登場。46話の時点ではエネルギー回復後もまだ地球に残っており、50話の時点ではすでに地球を離れている。
第46話で、グローザムに敗北し氷漬けにされたメビウスを助けるべく、ダンの姿で馬に跨って颯爽と駆けつける。コノミ隊員と共に焚き火を囲みながら、かつてのガッツ星人との戦いを踏まえた助言を贈った。
そしてメビウス救出作戦「プライドオブガールズ(PRIDE OF GIRLS)」を邪魔しようとするグローザムの注意を逸らすべく、自らも変身して時間稼ぎを行い、メビウス復活後は彼と協力してグローザムを迎え撃つ。アイスラッガーや合体光線エメリウムメビュームシュート等でグローザム撃破に貢献した。
エピソードのラストにて、ダンの姿でミライと再び顔を合わせ、激励とともに去っていった。
「メビウス…仲間達を大切にな。俺が受けた悲しい想いだけは、君に味わせたくない 」
最終回の第50話でも、コノミにテレパシーでメッセージを届け、太陽を覆ったエンペラ星人の闇を兄弟達と共にワイドショットで撃ち払った。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』 〇
第2シリーズ『NEO』の第9話「暗黒の鎧」、第13話(最終回)「惑星崩壊」に登場。
この話のキーとなるアーケード版『大怪獣バトルNEO』の出来事についても記述する。
『メビウス』から数百年後、惑星ハマーにてM78スペースに迷い込んだアサマ・アイ(アーケード版NEOの主人公)と協力し、エンペラ星人の残した暗黒の鎧と激戦を繰り広げた。やがてアーマードダークネスを羽交い締めにし、溶岩の中へと消えたが(ここまでがアーケード版の出来事)、鎧がセブンを取り込んだので辛くも生還。
アーマードダークネスの力の大部分を封じていたが、その代償で身動きが取れなくなっていた。残されたアイスラッガーはレイの元に現れ、幾度もレイブラッドの闇に囚われた彼を救い、その道行きを支える標となる。
やがて第二覚醒に到達したレイの尽力によって復活し、散華したエレキングの代わりにミクラスを託してハマーを去った。
そして最終回にてウルトラマンと共に再び登場。レイブラッド星人の超巨大な幻影をスペシウム光線とワイドショットで迎え撃ち、完全に葬り去った。
最終回のラストで、ミクラスはセブンの手元に返還された。
大決戦!超ウルトラ8兄弟◎
パラレルワールドなダン(正真正銘の普通の地球人)が登場。
こちらではアンヌと結婚しており、横浜でレストランを経営していたが、終盤に別世界でセブンとして活躍していた自分の記憶が宿ったことでセブンへの変身能力を得て、他のウルトラ戦士とともに侵略者へと立ち向かった。
なお、本作の監督を務めた八木毅氏が大のセブンファンであったこともあり、他のウルトラ兄弟以上に多くの見せ場を作っている。
本作でのダンは完全な地球人であるため、正史では「変身解除」のところ、本作では「変身」となっている。
『ゴーストリバース』●
ヒカリからのウルトラサインを確認し、宇宙パトロール中だったメビウスにウルトラサインで怪獣墓場に赴くように命じた。
『ウルトラ銀河伝説』◎
「さすが、俺の子だな 」
プラズマスパークに手を出した息子を一時光の国から追放し、心技体を鍛え直させるべく、レオに弟子として預けていた事が判明。
ベリアルとの戦いでは、ゾフィーとウルトラマンと共に格闘戦を挑んだものの、ベリアルの力によって建物から初代とともに落とされる。しかしこのおかげである程度余力を残せたためか、初代とともにプラズマスパークの喪失によって光の国を覆った大寒波をバリヤーで凌ぎ、辛くも生き延びる事になる。
その後はメビウスやレイ、ペンドラゴンクルーと合流し、光の国を救うため、怪獣墓場にて再びベリアルに挑む。その最中、ベリアルによって暴走させられたレイのレイオニックバースト状態のゴモラの超振動波をゼロ距離で食らってダウンしてしまい、それを押してまでクルーをベリアルの雷撃から庇ったため、レオとアストラ、そして息子に危機を伝えるべくアイスラッガーをK76星に投げ飛ばした後、ついに力尽きてしまう。
しかし死んではおらず、息子達の尽力により光の国が復興した際に復活した姿を見せ、立派に成長した息子を讃えた。
『ベリアル銀河帝国』●
「忘れるな、私も皆も、いつでもお前のことを想っている…お前は一人じゃない 」
突如光の国に襲来したダークロプス部隊に苦戦し、トドメを刺されかけたゼロを間一髪の所で助け、息の合ったコンビネーションによりまとめて撃破した。ダークロプスの破片から元締めを特定すべく、多次元宇宙への遠征を志願したゼロに、かつてのジャックと同じくウルトラゼロブレスレットを授けた。
3回しか使えないブレスを割とポンポン使うゼロを心配していたが、光の国に押し寄せた大量のダークロプス軍団を仲間達と共に撃退し、息子の無事と任務完遂を喜んだ。
『キラー・ザ・ビートスター』●
ベリアル銀河帝国から一年後の物語。ウルトラマン、ゾフィーと共にウルティメイトフォースゼロの危機に颯爽と駆けつけ、惑星ブラムに迫るビートスター天球を食い止めるための時間稼ぎを担った(この時初めてUFZのメンツと対面した)。
『ウルトラマンサーガ』◎
「何も心配はない。我々は必ず勝つ 」
ウルトラマン、ジャック、エース、レオとともに、ゼロが時空を超えたことを光の国で察知し、ゼロの身を案じつつも、「ゼロならきっと」と信用していた。モロボシ・ダンの姿で登場しており、セブンの横にダンが現れる演出が成されている。
また、DC版にて、怪獣兵器の出現に驚愕するチームUの前に、ダンの姿でハヤタ、郷、北斗、ゲンと共に現れる。五人同時にウルトラ戦士に姿になると、サーガがハイパーゼットン戦に注力できるよう怪獣兵器の相手を引き受ける。
自身はキングパンドンを終始手玉に取り、アイスラッガーでトドメを刺した。
『ウルトラマンギンガ』 〇
ダークスパークウォーズにて、他の平行宇宙のウルトラ戦士達と共に怪獣や敵性宇宙人と戦っていたが、黒幕にして巨悪の呪いによってスパークドールズに変えられ、更には自意識が無いまま闇落ちさせられるハメになるが、ギンガやタロウ達の尽力で本来の姿を取り戻す。
『ウルトラマンギンガS』△
イメージのみの登場だが、ストリウムブレスに他の兄弟とともに力が授けられ、ギンガストリウム変身後にはセブンの力を使うことでワイドショットとエメリウム光線が使用可能となり、初同時にセブンの幻影が重なる描写がある。
『ウルトラマンX』△
14話にて、怪獣との共存を目指す大地に、ヒカルが、カプセル怪獣との関係を例として慈愛の勇者と共に挙げている。直接の登場ではないが、一応ヒカルのイメージにカプセル怪獣と共に登場している。
『絆の力、おかりします!』◎
「お困りのようだね?」
オーブ「貴方は…誰です…?」
「誰でもない。ただの風来坊さ。 」
終盤にて、ガピヤ星人サデスとデアボリックの連携攻撃でピンチに陥ったオーブを助けるべく、ダンの姿(以前より風来坊感マシマシ)で登場し、変身して戦いに参加する。
その活躍は主役までを食ってしまうほどのものであり、デアボリックキャノンをアイスラッガーの一撃で真っ向から切り裂いて相殺しつつ、デアボリックと接続したサデスの両腕を手首から正確に切断するという初手から格の違いを見せつけ、これがオーブにとってデアボリックキャノン攻略のヒントとなった。
これには然しものサデスもたじろぎ、「 さっすが生涯現役! 」とまで言わしめ、格闘戦に持ち込まれてからも終始圧倒し続けた(ちなみに恐ろしい事に、今回はアイスラッガー以外は特に光線技などの特殊能力を全く使っておらず、ほぼ格闘戦のみでサデスとデアボリックを追い詰めていた)。
風来坊設定が久々に活かされた同作だが、割と突然何の脈絡もなく駆けつけてきた形になるので、まさかの飛び入り出演に敵どころか味方までも仰天していた(大方ゼロあたりにウルトラサインか何かでオーブのいる地球の危機を知らされていたか、またはムルナウの反応からして彼女を追って登場した可能性が考えられる)。
オーブ「あ、貴方は…!」
ドッペル「セブン!?」
エックス「セブン?」
ギンガ「セブン… 」
ビクトリー「セブン…!」
ムルナウ「セブン!セブン!セブンッ!!忌々しいぃ!こうなったらあいつもやっておしまいッ!」
ご丁寧に『ウルトラセブンの歌』のメロディに合わせて展開されたこの反応では、地味にかつて同族が敗北した相手であるドッペルが最初にセブンに気付いた素振りを見せている他、実は今作まで明確にセブンと出会ったことすらないエックス、スパークドールズやストリウムブレスの縁で一応顔は知っている可能性のあるギンガとビクトリーで微妙に反応が違ったりするので、気になった方は是非視聴して頂きたい。
ちなみに、本作の主人公オーブのオーブオリジンは初代ウルトラマンに寄せた模様デザインとなっており、共闘時のオーブトリニティもオーブオリジンから容姿面での変化が少ないため、ある意味では絵となっている。
『ウルトラファイトオーブ』●
「後は我々に任せるんだ。──たまには息子にいい所を見せんとな!」
惑星ヨミに調査に向かったゼロからの連絡が無い事や、レイブラッド星人のものに酷似した波長のエネルギーが観測された事を受けて、ゾフィー、ジャックと共にヨミに急行し、ゼロを追い詰めていた再生怪獣達と激戦を繰り広げる。
今回はあのキングジョーと再戦し、かつてとは逆にパワーで捩じ伏せて馬乗りで追撃を加えた上にアイスラッガーだけで関節を的確に破壊して数十秒で撃破するという圧倒的すぎる力量を見せつけた。原典と比べても無駄に光線技を使う事なく効率の良い攻略法が確立されたため、今度は自力で完全破壊しており、見事当時のリベンジを果たしたと言える(厳密に言えば別世界では既にキングジョーⅡと対決し、スラッガーの連続投擲で突破口を拓いているのだが、あくまで世界観などで矛盾が生じるのでここではカウントしない)。
その後、レイバトス事件において先にゼロと会っていたオーブと合流し、自分もレイバトスとの戦いに参加すると意気込むオーブにゼロも含めて10年間に渡る修行を付けた。
修行が完了した後は、オーブに自らのフュージョンカードを授け、新たなフュージョンアップ・エメリウムスラッガーを覚醒させた。
3人揃ってタイラントと対峙し、息の合ったコンビネーションで追い詰め、最後はワイドショットの一斉射で勝利した。何気に珍しくセブンが技名を叫ぶのも今作の特徴である。
『ウルトラマンジード』 ●
「行くな!この宇宙は…もう保たない…!」
第1話「秘密基地へようこそ!」の冒頭で、ベリアルが新たに結成した大軍団「テラー・ザ・ベリアル」と宇宙警備隊の全面戦争であるオメガ・アーマゲドンに、ゼロや他の戦士たちと共に参戦していた様子が描かれ、クライシス・インパクトの際、爆発する寸前の地球に向かおうとするゼロを制していた。
その後、セブンの力が込められたウルトラカプセルをジードが入手し、レオのカプセルと組み合わせてフュージョンライズした格闘形態ソリッドバーニングを発現させた他、最終回ではレオと共に少しだけ顔を見せている。
『ウルトラマンR/B』△
本人は登場しないものの、第4話「光のウイニングボール」にて、カツミが熊城監督から譲り受けたルーブクリスタルの一枚としてセブンクリスタルが登場。
ルーブスラッガーに装填することで、アイスラッガー状の斬光波を放つワイドショットスラッガーを発動できる。元ネタの意匠があまり反映されないクリスタル関連の必殺技としては割と真っ当にオマージュ要素が強い。
『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』〇
台詞はなく一瞬のみの登場だが6兄弟の1人として登場。突如光の国に召集されて困惑していたロッソとブルの前に現れ、彼らを出迎えた。回想シーンでは、6兄弟でウルトラダークキラーと対決していたことが明かされた。
『大いなる陰謀』〇
かつてヤプールやビクトリーキラーと激戦を繰り広げた衛星ゴルゴダにて、ジュダ&モルドのグア兄弟の前に6兄弟総出で立ちはだかり、エース、タロウと連携してジュダを相手取る。
アイスラッガーを逆手に持って白兵戦を繰り広げた他、タロウのカッター光線やエースのパンチレーザーと同時にエメリウム光線を使用した。
相手が相手なだけに、このままでは分が悪いと判断したゾフィーの指示で約30年ぶりに6兄弟合体を披露し、コスモミラクル光線でグア兄弟をまとめて撃破した。
その直後、アブソリュートタルタロスの力で時空を越えてやってきたベリアルとトレギアの並行同位体の強襲を受ける。グア兄弟戦に加え、体に大きな負荷がかかる6人合体で疲弊していたために、2人を相手に為す術なく追い詰められてしまうが、間一髪でゼロが救援に駆けつけた事で難を逃れた。
『ウルトラマンZ』△
今作ではゼロ、セブン、レオのウルトラメダルがゼロ本人から託される形でゼットが入手し、ゼットライザーと組み合わせることで宇宙拳法の基礎に則った動きを繰り出せる格闘形態アルファエッジへとウルトラフュージョンできる。
ただし、アルファエッジはハルキの空手とゼロやレオの宇宙拳法を織り混ぜたファイトスタイルなのでセブン要素はゼスティウムメーザーやスラッガーといった技方面に特化している。
ボイスドラマではゼットに「セブン大大師匠」と呼ばれているほか、通信でゼロと度々連絡を取っている等、父として常に一人息子の身を案じている(しかし当のゼロは子供扱いされる事に些か不満を感じている様子)。
ゼットも自称とはいえゼロの弟子を名乗っているので一応セブン一門の末弟という立場になるのだが、本人が軽々しくそれを語った際にはゼロに「親父の直系を名乗るなんざ二万年早い」と厳しく諌められているので、ゼロにとっても父の名は相当に重い物のようだ。
『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』〇
今回は東地宏樹氏がCVを担当しており、メビウス以降の森次氏の演技をかなり忠実に再現している。
「全く…いくつになっても、手の掛かる息子だ」
前作で完敗してから打倒タルタロスに執念を燃やすゼロを鍛え直すべく、ジョーニアスやレオと共にK76星で3対1の「野生」を取り戻させる修行を行う。
セブンやレオが『銀河伝説』の時以上に過酷な3対1の特訓を課したのは、あくまでも「復讐」の為ではなく「守る」ためにアブソリューティアンと戦うことを再確認させるためであり、肉体面と言うよりは精神面の特訓としてゼロを鍛えていた。
そんな三人の思いに応えるかの如く、ゼロは新たな力「ワイルドバースト」に覚醒。限界なく成長する息子を讃えた後、惑星バベルへ向かっていくゼロをレオ兄弟とジョー二アスと共に息子が巣立ちしていくのをどこか寂しそうながらも嬉しそうに見届けた後リブットやウルトラフォースの面々を助けるためジョー二アス、レオ兄弟と共に惑星バベルへ向かう。
バベルではアブソリューティアンの劣兵らと交戦し、カプセル怪獣たちやレオ兄弟と協力して兵士らを撃破。
その後はユリアン王女レスキュー隊と入れ違う形で惑星ブリザードでの一大決戦となり、ゼロと共にアブソリュートタルタロスと激突、途中で離脱しメビウスや兄弟達と共にナラクやアブソリューティアンの兵士の殲滅に向かった。
余談だが、本作への出演を以て東地氏は三大特撮をコンプリートした声優の一人となった。
セブンの姿でカプセル怪獣を登場させたのも、カプセル怪獣と同時に戦闘を行うのも本作が初めてだったりする。
『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』
直接の登場は無いものの、ゼロとの通信にてニュージェネウルトラマン達がゼロを主体にディメンションナイザーでの作業を行ってる時並行して、セブンが主体となってニュージェネを除く他のウルトラマン達にディメンションナイザーを配布して記憶を取り戻して行った事が明らかになった。
他媒体展開
『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』
最終回にて、復活しEXゼットンに乗り移ったレイブラッド星人との最後の戦いに駆けつける。
ゼットンの動きをウルトラ念力で封じて隙を作り、イオのゴモラのゼロ距離超振動波とアイのレッドキングのヴォルガニックインパクトの同時炸裂に繋げることで、レイブラッド撃破に貢献した。
その後、アイからアギラを返還された後、アイをカプセルに包んでネオフロンティアスペース(の分岐世界)の地球へと送り届ける事になる。ワームホールを進む途中でネオフロンティアの地球から迎えに来たティガにアイを預けると、別れの合図を残してM78スペースへと帰還した。
『ウルトラマンヒットソングヒストリー レジェンドヒーロー編』
時系列は不明(少なくとも『ウルトラ銀河伝説』より後の話であるのは間違いない)。
ゼロに過去のウルトラ戦士の戦いを学ばせようと、ウルトラマンと相談した結果、大御所に一芝居打ってもらう事になる。
エースがなぜ地球人の男女二人に力を託すことを選択したのかというゼロの疑問に対し、「エースが絆を大事にしたかったからだろう。1人ではできないことも、2人で協力する事でできることもある」という見解を述べたり、ゼロの師匠にレオを推薦した理由として、「自分の厳しい特訓を乗り越えたかつての直弟子こそが、ゼロの弛んだ精神を叩き直すのに相応しいと見込んでいた」と語った(未熟なゼロを、地球に来たばかりのレオと重ねていた事も一因なのだろう)。
ちなみに彼の発言から光の国には、地球人と同じく机に向かって勉強する習慣があるらしいことが窺える。今のところウルトラ族がペンや鉛筆でものを書く場面は確認されていないが、(別の世界の話ではあるが)光の国のデータライブラリにペンに関する記録があるため、あながち何かの比喩表現とも言い切れない…かもしれない。
『ウルトラマンライブ プレシャスステージ』
ガンダーとバルタン星人に苦戦するジード&ゼロコンビをエメリウム光線で援護した。
荒っぽい言葉遣いを指摘するなど、相変わらず息子には手厳しいが、ゼロの良き友であるジードに対しては、己が運命との戦いを経て培ったウルトラマンの素質を誇らしく思っている事を伝えた。
仕事を優先するあまり誕生日を忘れてしまうなど、息子タツヤを蔑ろにしてしまっていた父親に対し、息子が道を踏み外しかけた過去を重ねたのか、子供から逃げず真正面から向き合い、無償の愛を注ぐことが父親としての責務だと説き、彼と一体化してタツヤを救うべく戦う。
また、ジードの父であるベリアルに対し、「子供に何をしてあげられるかではなく、どんな姿を見せてあげられるかが大切だ。今からでも遅くはない。息子が誇れる男になれ!」という、世の中の父親にありがたがられるような説教をぶちかました(ベリアルにはかなり効いた模様)。
『ウルトラ銀河伝説』ではベリアル相手に苦戦気味だったが、今回は以前より腕を上げたためか、互角に渡り合っている。
最後タツヤ少年に好きなウルトラマンは自分だろと聞きに行ったレオがジードが1番好きと言われてショックを受けてる所を腹抱えて笑ってるぜロを叱っている。
『フュージョンファイト』
本人も参戦しており、セブンの力もオーブでは、スラッガーエースというゲーム専属の形態も登場している。
『ウルトラ6兄弟 THE LIVE ウルトラマン編 in 博品館劇場』
ウルトラ6兄弟の一人として登場。現生人類が生まれる前という設定のため、恐らくは恒点観測員時代と思われる。
『ウルトラヒーローからのメッセージ《SPECIAL LIVE MOVIE》』
ウルトラマンのソフビ人形を持つ少女を守るべく、昭和一期世代代表としてエレキングと戦った。
視聴者へのメッセージはポルトガル語で行った(「ウルトラマン公式チャンネル登録者100万人達成記念『ありがとう』スペシャルメッセージ動画」ではスペイン語担当だった)。
『戦え!セブンガー』
最終話に登場。ハルキたちの宇宙にやってきており、アシュランに対抗するため、宇宙からセブンガーの怪獣ボールをハルキのもとに送り、テレパシーで怪獣ボールを使うように指示した。
直接戦闘に加わることはなかったが、怪獣ボールを回収せずに帰還するとは考えられないため、どこからかこの戦いを見守っていたと思われる。そのため、セブンは特空機1号セブンガーを見た可能性が高い。地球人がセブンガーと同じ名前と容姿のロボットを使って怪獣と戦っている様はセブンにとっても感慨深いものだろう。
『ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンゼット』
ウルトラマンZ本編の前日譚に当たる第1部にて登場。
ゼロとジードと共にデビルスプリンター事件の対処に当たっており、デビルスプリンターで暴走したタイラントをゼロと息のあった連携で撃破。それを近くで見てたリクはその生い立ちからか少し羨ましそうにしていた。
その後ゾフィーの指示で援護にやってきたゼットと合流(何気にゼットが大大師匠と対面していたことが明らかとなった)し、近くでデビルスプリンターの影響で暴れてる怪獣達をゼロ達と対処してるなか、倒されたはずのベリアルがジードといることに驚愕。色々言いたいことはあれど事態が事態のため「共闘はするが変な事を起こしたら…」と釘を刺そうとしたところそこで、別のところでデビルスプリンターで暴走したブラックキングとレッドキングと戦ってたロッソとブルも合流し、目の前で暴れてる怪獣達が先だとゼロ達と共にルーブ兄弟に加勢。
その後デビルスプリンターとベリアルを甦らせた敵のアジトに乗り込むことになるも、本来のベリアルなら同期であるはずのウルトラの父を本名のケンと呼ぶはずが、「ウルトラの父」と呼んだことに疑問を持っていた。
そして制止も聞かずにベリアルの元に向かったジードの元へ追いつこうとすると、アジトから宇宙人軍団が現れて足止めを食らってしまう。
何とか追いつくと、そこにはベリアルに化けていたバット星人の姿があった。ジードを守ろうとするも、アジトに蔓延っていた闇の影響で動きを止められ、その直後にジードの持つベリアル因子とデビルスプリンターによりカイザージードダークネスが誕生してしまう。
その圧倒的な力でゼロ諸共倒されてしまったが、光の国から援軍にやってきたヒカリとエースから光を受け取り、ルーブになった湊兄弟やゼロとゼットと共に再起。
カイザージードダークネスを相手取るジードを援護するため、ゼット達と共にバット星人達を相手取り合体光線で撃破した。
一連の騒動が終結し、自分をウルトラマンと呼んでくれる人々の為に、これからも戦い続けると覚悟を決めた若きウルトラマン達の支えとなることを決め、次なる戦いへと進んだ。
NEW GENERATION THE LIVE スターズ編「新世代の戦士たち」
「そうだ!私達がずっと戦ってこれたのはこの応援があったからだ!新たな時代の戦士達よ!この声を力に変えるんだ!」
かつてエックスとゼットが倒したグリーザと同格のメトロンシロイド・メトロンクロイドに苦戦するゼロ・ギンガ・ビクトリー・エックス・ゼットの前に現れ、新世代の戦士にカツを入れる事でゼロの野生の力を引き出させた。
『平成ウルトラセブン』
「私は知らない間に地球を……いや、地球人を愛してしまったのかもしれないな 」
平成シリーズではウルトラ兄弟が登場せず、息子も存在しないので、相変わらず恒星観測員のままであるが、地球を去った後、休む間もないほどに宇宙中を飛び回り、数えきれない傷を負いながらも宇宙の平和を取り戻すために戦い続けていた。
宇宙空間でのピット星人の戦いで負傷し、墜落という形で26年ぶりに地球に現れて以降、再び地球の守りに就くが、この時は既にダンの姿では行動しにくくなっていたため、新生ウルトラ警備隊員のカザモリ・マサキの姿を借りる事が多くなった(一応ダンの姿になった事もある)。
やがて人類が、侵略者の存在が疑われる惑星を先制攻撃するフレンドシップ計画を推し進め、さらにノンマルト事件において、太古の時代に大罪を犯していた事を知っても、愛する地球人類を信じて戦い抜き、M78星雲の同胞に断罪され、馬の首暗黒星雲の闇の中に幽閉される身となってしまった。
その後再び地球が危機に見舞われようとした際にミュー粒子を地球に送ったり、テレパシーでカザモリの夢の中に現れたりして地球へと戻る準備を少しずつ整え、最後はカザモリと再び一体化する事で地球への帰還を果たし、侵略者との戦いに挑む。
『ULTRASEVENX』
詳細はリンク先にて。
その他
映像作品
『怪奇大作戦』(1968)
第11話:「ジャガーの眼は赤い」にウルトラセブンに扮したサンドイッチマン(広告業者)が登場。今日で言うVRのような機能を持つサングラスを子供たちに配るが…。
尚、この回にはシャドー星人のマスクが装飾品として登場している。
絵本
宮西達也の絵本『おとうさんはウルトラマン』シリーズの一つ『パパはウルトラセブン』にも主人公として登場。続編の絵本によるとママもウルトラセブンらしい…わけがわからないよ(セブン上司のように容姿が似てるだけなのかもしれないが)。
劇中では妻との間に娘がおり、『レオ』本編よろしく厳しい面も見られるのだが、娘に甘く親バカの気があったり、争いを続けるメトロン星人に停戦を申し出る等々、本編では見られない描写は小さなお友達も大きなお友達も必見である。
ゼロが銀幕に躍り出る前の作品である為、ゼロは息子にいないのだが、妻が弟を妊娠中との事。偶然とはいえ、公式作品で息子が登場しようとは作者も思わなかった事だろう(続編で誕生した事が明らかになったが、その姿はやっぱりゼロではなかった。もし続編が作られてゼロが生まれたなら、彼は三人目の子供という扱いになるのだろうか)。
さらに、『ギンガ』での変身者は娘が存在していた為、ある意味二つ予言をしていた事になる(ちなみに『ジード』では息子のゼロが妻子持ちのサラリーマンに一体化した事で、「パパはウルトラマンゼロ」が実現してしまった)。
なお、家族構成は作品によって異なり、『ウルトラマングラフィティ』の設定によれば、妻にウルトラセリア、息子にウルトラブーン、娘にウルトラセラがいるとされ、『ウルトラ忍法帖』ではジョーニアスの妹であるアミアが妻で息子がウルトラセブン21となっている(本来の設定なら21が年上なのだが、ギャグ作品なのでそういうデタラメがまかり通るのも致し方あるまい)。
『ウルトラマン みんなでシュワッチ!』
教育用映像ソフト。ウルトラマンボーイの引率として「平和をまもる のりものたち!」や「はたらくのりもの い~っぱい!」に登場(ちなみに動物担当は初代マンである)。
パロディなど
- ウルトラシリーズのパロディが多いドラえもんのテレビとりもちの回にウルトラセブンイレブンという戦士が登場している。こいつも通称「セブン」である。
- ドキドキ学園シリーズの妖怪軍団にウルトラデブンというパロディキャラクターが存在する。
- 平成初期のバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』では、セブンのパロディ&コメディドラマ『ウチムラセブン』が放送。セブン=ダン役の森次氏がまさかの隊長役で出演している(それもホモ設定。いいのかそれで)。ちなみに後に『仮面ライダーディケイド』で仮面ライダーアビスとして登場する入江雅人氏も隊員として登場している。
- 『ウスラセブン』(永井豪の漫画)
- 1982年~1985年、全日本プロレスに『ウルトラセブン』という覆面レスラーが現れた。正体は元国際プロレスの高杉正彦。全日本プロレス退団後もウルトラセブンのリングネームを使っているが、経緯などについては当時の関係者は既に亡くなっているため不明。無論円谷プロ公認ではない。
TVCMでは
盟友同様、彼もまた仕事を選ばない御仁である。
- 住宅情報誌「APAMAN」のCMでは巨大化した姿で人間の住宅に住んでいたが、あまりの窮屈さに恋人に愛想を尽かされる。挙げ句、悲しみの余り家を亀の甲羅のように背負った状態のまま飛行するという奇行をお茶の間に放映した。
- コロナファンヒーターのCMではウルトラマンと同居しており、光線技のポーズを取りながらじゃんけんをしていた。
- 2007年に放送された缶コーヒー「GEORGIA」のCMでは萩本欽一や舘ひろしと言った豪華キャストと共に麻雀に興じる姿を見せた。最初はいつもの声しか発していなかったが、終盤唐突に人語を話した為に周囲に驚かれた。「あ、舘さんそれロンです!」「お前喋れんの!?」
- 翌年のGEORGIAのCMでは、麒麟・田村と富士山に登り、頂上でコーヒーを飲もうとするも口にぶつけて飲めず、そのまま飛び去ってしまった。「…って、どこ行くねーん!!」
- 「ヨコハマタイヤ アイスガード7」のCMでは深田恭子と共演した。
バトルスピリッツでは
ウルトラシリーズとのコラボブースター第2弾「ウルトラヒーロー大集結」に息子共々参戦。
召喚時には相手の最もコストの低いスピリットを破壊し、破壊した対象のコスト以下のマジックカードを使用不能にする効果を発揮し、レベル2以降のアタック時効果ではトラッシュにあるネクサスをコストを支払わずに配置できるという優秀なスピリット。相性の良いネクサスはスピリットのアタックを足止めする「オリンスピア競技場」やウルトラマンをサポートできる「光の国」。
カードイラストは改造パンドン戦でのスラッガー返しが元ネタ。
『真紅のファイター ウルトラセブン』という創界神ネクサスも存在する(『ウルトラヒーロー英雄譚』収録)。
地球人への愛
怪獣を追って辿り着いた惑星がたまたま地球だったウルトラマンに比べ、セブンは初めて明確な目的を持って地球に来たウルトラ戦士である。しかしながら、やはりウルトラマン同様地球防衛の任を帯びて地球に来たわけでは無く、彼と同じく独断と完全な善意で地球防衛を行なっている。
この経緯からもわかる通り、地球へは大変な愛着を持っておりM78星雲のウルトラ戦士の中でも地球を訪れた回数が非常に多い。セブンが単独で地球防衛をし続けた世界線で語られている事からもわかる通り、その根底には地球人類への深い愛があり、地球を第二の故郷としているレオに対して鬼のような厳しい特訓を課す理由への裏付けにもなっている。
その親愛は、自分の出身世界であるM78スペースの地球のみならず、並行世界への地球へも向けられている辺り、並々ならぬ愛着がある事が窺える。
セブンと空
ウルトラセブンは日中、曇天、豪雨、猛吹雪、夕刻、夜間と様々な空の下で名勝負を繰り広げた戦士であり、どの空が似合うかファンの間で議論が分かれる所であるが、地球防衛を成し遂げたセブンが明け方に故郷へ飛び立つシーンはファンの間でも名シーンとして語り継がれており、セブンといえば「明け方」(あるいは赤いボディの映える「夕刻」)を推すファンもいないでもない。
それを反映してか、吉野家とのコラボ企画『牛ポ!ウルトラ大作戦 吉野家ポイントキャンペーン2023』では「ウルトラヒーローシリーズ ウルトラセブン明けの明星Ver.」や「CCPフィギュア ウルトラセブン夕日の決戦Ver.」が記念品としてプレゼントされた。
余談
- 地球防衛に就いたメタ的な理由
経緯が経緯なだけに発想が飛躍しすぎていると指摘される事が多々あるが、よくよく考えれば同作では、星間侵略戦争が激化し、宇宙は混沌の時代の真っ只中であったという極めてシリアスな設定があり、おまけに第1話冒頭でご丁寧に「地球は狙われている」というド直球なナレーションまで入っているため、その影響が地球に波及するのも時間の問題であった事を見越しての行動であったと言え、そこまでおかしな話ではない。
メタ的な視点では、この理由付けは地球を守る理由が語られず、単純に戦いの代行者と捉えられてしまった前作『ウルトラマン』の反省を受けてのものでもある。
あくまで「人間のモロボシ・ダンとしての力」で事件解決に取り組むため、ウルトラマンのように割と唐突に変身して事件を解決したり、事件の芽を潰すということはない(無論、異星人との交渉など、セブンの姿の方が都合が良い場合はその限りではない)。
- 意外とよく喋る
一部例外を除いたニュージェネレーション以降のウルトラマン達程ではないが、原作ではセブンの姿で喋るシーンがかなり多い。
敵対宇宙人への問答、説得や啖呵を切ったりと(しかも戦闘中にも)、第4話「マックス号応答せよ」では、アンヌに対して、傍にいるモロボシ・ダンは偽物だと告げたりしている。しかも声の声質を一切変えることなく地球の言葉でである。
以降のシリーズの客演も多いため、やはり喋るシーンは多い。息子が口達者なのも納得である。
しかも、ニュージェネレーションのウルトラマンも、ギンガのように一体化している人間が喋るだけでウルトラマン自身がほとんど喋らないというパターンも存在しているため、一部のニュージェネーションヒーローよりも喋っている。
最近のウルトラマンは喋りすぎと感じているそこの貴方も、今一度『セブン』を再履修してみるといいだろう。
- 天皇陛下とツーショット
2008年、今上天皇陛下の母校である学習院大学目白キャンパス・中央教室が取り壊される事が決まり、それに際して登壇した講演の前に控え室でウルトラセブンと対面し、ツーショット写真を撮影したという。もちろん、こんな事態はどのウルトラ戦士でもなし得ていない史上初の偉業である。
担当声優
- 村越伊知郎(『帰マン』)
- 中曽根雅夫(『帰マン』『A』など。掛け声のみ)
- 納谷悟朗(『A』掛け声のみ)
- 池水通洋(『A』)
- 阪脩(『A』第31話)
- 篠田三郎(『タロウ』声のみ)
- 真夏竜(『レオ』第1話 レオのピッチを下げたものを流用で掛け声のみ)
- 中川謙二(『レオ』最終話)
- 小滝進(『ZOFFY』)
- 松田重治(『物語』)
- 野村宏伸(『ギンガ』)
- 梅津秀行(『グラフィティ』)
- 中井和哉(『ウルトラマンワールド ウルトラスーパーランキング!』)
- 島田敏(『スーパーファイト』)
- 菅谷政子(『キッズ』)
- 関俊彦(『超闘士激伝』)
- 三浦祥朗(『うるコロ』)
- 東地宏樹(『UGF 運命の衝突』)
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマンレオ:弟子
ウルトラマンゼロ:息子
ウルトラマンゼット:息子の弟子
ウルトラマンタロウ:従弟
痛みを知るただ一人であれ:愛する人々のために孤独に戦い続けた彼に相応しい言葉。彼のひたむきな思いは確かに、地球人に届いていた。そして、彼の息子の弟子もまたこの言葉に相応しい地球人と一体化し地球を守り抜いた。
曖昧さ回避
- セブン上司(別人)
- ウルトラセブン21(別人)
- ウルトラセブンX(同一人物)
- 平成ウルトラセブン(同一人物だが別人)
- ウルトラセブンダーク(同一人物…ではあるが諸事情あり)
- ULTRAMANSUITVer7.1(別人)