概要
主に声優として活動したが、特に著名な役を務める事もなく俳優として芽の出ない日々を送り、晩年には仕事を転々とし、家族とも別れた後に孤独死した。
※孤独死した状態で発見された際に、TBS放送劇団の同期だった田中信夫の住所が遺品から発見された為、1993年9月2日に訃報が田中に伝えられた。
スタッフロールにクレジットされていない為に知名度が低いが、中曽根が担当した声の中で最も有名なものが、「シュワッチ」等の「ウルトラマン」の声(効果音)である。諸事情によりウルトラマンの肉声ではなく掛け声を担当する事になり、音響監督と共に散々悩んだ結果生み出されたのが「シュワッチ」等のウルトラマンを象徴する掛け声である。なお収録時には、響きを良くする為にピアノに顔をつっこんだ事があるとの事。
中曽根のウルトラマンの掛け声は、その後もライブラリとして「ウルトラファイト」「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンA」「ウルトラマンG」「ウルトラマンパワード」「ウルトラマンネオス(パイロット版のみ)」ら後継のシリーズで使用され続けた。(ウルトラマンジャックは改めて録音し直した事もあり、シュワッという掛け声はウルトラマンより甲高い、作品によってはピッチを低くしたものがゾフィーやウルトラの父の掛け声に使われていて、エースの場合は納谷悟朗氏の掛け声と組み合わせて使われている場合もある。また、セブンやタロウも希に中曽根の掛け声を使うケースがある)
他の主な出演作としては「タイガーマスク」があり、アントニオ猪木役の他、「虎の穴」の悪役レスラーの声を多数演じている。