作品については『ウルトラマンA』参照。
ここでは劇中に登場するヒーローについて解説する。
概要
M78星雲出身のウルトラマンにして、ウルトラ兄弟の五男。ウルトラ6兄弟、レジェンド5の一員でもある。
北斗星司と南夕子がウルトラリングを用いてウルトラタッチする事で変身するが、エース本編28話で夕子が帰還し、同話終盤以降と後続作品では北斗単独で2つのウルトラリングを合わせる事により変身するようになっている。
北斗が単独で変身するようになってからは、前作の主人公同様、徐々に人格も融合していき、北斗の意思=エースの意思として描かれるようになり、最終的に融合したまま地球を後にした。
データ
身長 | 40メートル |
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体重 | 4万5000トン |
年齢 | 1万5千歳(放映当時は2万歳) |
飛行速度 | マッハ20 |
走行速度 | 時速1000キロメートル |
水中速度 | 220ノット |
地中速度 | マッハ4 |
ジャンプ力 | 900メートル |
腕力 | 14万トンタンカーを持ち上げる |
握力 | 9万8000トン |
戦力 | 兵力71000人分、艦船190隻分、航空機750機分、アメリカ第7艦隊以上の戦力を持つ。 |
趣味 | 作詩 |
職業 | 宇宙警備隊員。地球からの帰還後は、アンドロメダ星雲方面の任務を経て支部長になる(1970 - 80年代の児童誌設定による)。 |
弱点 | 地中・水中戦。 |
出身地 | M78星雲・光の国 |
家族構成(※) | |
CV | |
スーツアクター | |
テーマ曲 |
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※エースの実の両親は彼が幼いときに事故で他界しており、孤児だった彼をウルトラの父とウルトラの母が養子として引き取り育てた(エースはウルトラの父を「お父さん」と呼ぶ)。そのため、2人の実子であるタロウとは実の兄弟同然の仲であり、またタロウの従兄のセブンとも特に仲がいい。タロウに関しては年が近いこともあってか、同じ目線で接することも多いようだ。ちなみにタイガは血のつながらない甥に当たる。
身長は初代、セブン、ジャックと同じだが、体重が彼らより1万トン重い。
ウルトラマンゼットは昔エースの世話になっており、また彼の名付け親でもあるという浅からぬ関係を持つ。
容姿
シルバー族の条件に当てはまっているが、他のどの戦士とも異なる見た目をしている。少なくとも実写で同系統の顔立ちのウルトラ族は存在せず、『ウルトラマンSTORY0』のフレアが唯一近いくらい。本編放映当時の児童書によると、光の国基準でかなりの美形にあたるとか。
額にあるのはビームランプではなくウルトラスターと呼ばれるエネルギー源であり、カラータイマーと並行して扱える。そのため後述の必殺技の数々を使いこなせるのだとか。
体の各所のデザインは当初の両性具有的な「性差を超えた完璧な超人」をイメージしており、観音像がモデル。耳は福耳かつイヤリング。その他騎士の兜=とさかなどのモデルがある。
頭頂部の側面に空いた穴はウルトラホールと呼ばれ、太陽エネルギーやウルトラ兄弟のエネルギーを収束させる機能やエネルギーをコントロールする機能を持つ。エースがウルトラ戦士の中でもずば抜けた必殺技の数を持つのは、ウルトラホールの力で通常のウルトラマン達と比べてエネルギーの収縮やコントロールに長けているからである。これを用いてウルトラ兄弟にウルトラサインを送る事も出来る。
実際ウルトラギロチンやギロチンショット、パンチレーザースペシャルを放つ際にもウルトラホールを使用している上に、ウルトラ4兄弟の力をホールに纏めてスペースQを発動できたのもこれの応用と思われる。
『ウルトラ銀河伝説』以降は、ウルトラ6兄弟のみに着用が許されているブラザーズマントを身につけている場面も見られる。
なお、タロウと同じく幼少期の姿が存在するウルトラマンでもあり、『タロウ』の回想シーンではウルトラの父に抱かれており、指をしゃぶっていた(スーツは存在せず、内山まもる先生のイラストでのみ確認できる)。
戦闘スタイル
他の兄弟と比べると非常に泥臭い少々バタついたファイトスタイルが特徴で、その姿はどこかせわしない印象があるが、相手が生体兵器である超獣なのもあってか一切の容赦なく敵を倒すことを優先する場合も多い(バクタリ戦でもセブンに止められたとはいえメタリウム光線を放つ寸前だった)。
変身時によく行う回転しながらのジャンプキックや敵の攻撃を側転で避ける場面などを見るに他の兄弟と比べてもその身体能力に遜色はなく、むしろドラゴリーの腹を(気合いを入れただけの)パンチで貫通するなど、パワーファイターとしての側面も併せ持っている(弟であるタロウも似た様なキックやパンチを使う辺り、ウルトラの父直伝と言える)。
この他にも生物兵器を相手にするだけあって相手の武器を利用した『武器返し戦法』という戦法も用いる。
ファイヤー星人相手には炎の剣、バラバにはテリブルソードと鎌、ガマス相手には双槍を奪い取って近接武器や投擲武器に転用している。
必殺技もギロチンシリーズをはじめ攻撃的な物を数多く習得しており、ある意味では相手を『倒す』ことに特化したウルトラマンと言える。無論、メタリウム光線のような大技だけではなく、パンチレーザーやスラッシュ光線などの牽制技、エースバリヤーやストップリングといった補助的な技も幅広く、兄弟でも随一な応用力の高さは「超獣退治の専門家」という異名もつけられた程。
エースが地球防衛の任についた時期の地球は異次元人ヤプールによって設計された生体兵器:超獣の侵略が長きに渡って続いており、既存の地球怪獣や並の宇宙人を遥かに凌駕する生命力と残忍性を併せ持っていた。
対する宇宙警備隊としても確実に敵を撃破せしめる火力の高い技を持つ戦士は当時では必要不可欠であり、様々な手で侵略活動を行うヤプール相手にはバリエーション豊富な必殺技が必須とも言えた。エースがジャックの後任として地球防衛を任命されたのは、このような理由があったからと推測される。
必殺技
Aの最も得意とする必殺光線。後ろに体をひねり、振り向きざまに両腕をL字型に組んだ右腕から発射する、威力はセブンのワイドショットやジャックのシネラマショットを上回る。名の由来はメタモルフォーゼから。腕を下で交差させ上へ広げる動作を加えて通常のメタリウム光線の数倍の威力を持つ強化版「スーパーメタリウム光線」もある(公式の書籍『ウルトラマン ビジュアルブック』ではこちらの設定と記載されている)。
ウルトラ4兄弟のエネルギーを借りて頭部から放つ光球、A単独での使用も可能である。その威力はメタリウム光線すら完全に防いだエースキラーを真っ向から撃破する程の力を秘めている。
『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦 戦え!ウルトラ兄弟』ではウルトラ4兄弟に加えてタロウ、レオ兄弟、80、メビウス、ヒカリのエネルギーを借りる形で使用。時空波発生装置を木っ端微塵に破壊した。
額のウルトラスターから発射する光線。一応エメリウム光線とは別物である。主に牽制技として重宝され、エースの技でも燃費が良いのか『ゴーストリバース』『ファイトビクトリー』『Z』『大いなる陰謀』など多くの客演で度々使用されている。
両手にエネルギーを集めて発射する三本の赤い破壊光線。ガマスを一撃で破壊せしめた。
DVD『ウルトラ必殺大百科』では「パンチレーザーよりも破壊力が数十倍パワーアップしている」「威力はメタリウム光線よりも強い」と解説されている。エースの必殺技の中でもチャージが非常に時間が掛かるためか、実は使用回数は一回だけである。
初代ウルトラマンやウルトラマンジャックと同様の切断技。ただしエースの場合はポーズがちょっと違う。何気にエースが本編で純粋なウルトラスラッシュを使用したのはバキシム戦の一回だけだったりする。『大いなる陰謀』にて久しぶりに使用、この時には発射はせずにそのまま手に光輪をつけて純粋な近接武器として活用している。
金属光沢を放つ剣(長ドス)を出現させ、すれ違いざまに敵の首を刎ねる技。ブレスレットも使わず、レオヌンチャクのように媒体も要らない、本当に何もない空間から武器を作り出せるという地味に破格な技。実は使用回数自体はエースの必殺技の中でも少ない方なのだが、そのシンプルさ故のインパクトは後続の専用武器とは一線を画す個性を放っており、pixiv内でもバーチカルギロチンと並びエースブレードを構えたエースのイラストが度々公開されている。
敵に駆け寄り、手刀で敵の首を刎ねる技。
文字通り一撃必殺の威力を誇るが、エースの技では珍しいウルトラスラッシュ系統とは無関係の切断技。意外にエースが本編で必殺技の使用時に技名を叫んだのはウルトラナイフと後述のウルトラギロチンだけである(一応諸々の事情により『Z』で大きく更新されたが)。
劇中ではザイゴン、漫画『ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団』ではギマイラの首を切断して瞬殺した。『運命の衝突』ではアブソリューティアン戦に使用。
制御の難しい三つのウルトラスラッシュを発射する技で、ウルトラ4兄弟の「断て!撃て!斬れ!」という助言から編み出した。ブロッケンをバラバラにしたほか、Uキラーザウルス・ネオに対しても使用している。『ウルトラファイトビクトリー』などで使用した際には一度の発射で5~7個の光輪を使用している。
縦に長いウルトラギロチンを発射する技で、一撃必殺の威力を誇るが、エネルギーを大量に消費するのが難点。実は本編でも使用された回数は決して多くはないが、そのシンプルながらも敵を真っ二つに切り裂く強烈なインパクトからエースの必殺技でも知名度は高い方で、実際に『超ウルトラ8兄弟』、『ファイトビクトリー』や『Z』で客演した際にも決まり手や部位破壊の為に度々使用されている。
本編で初めて使用した際にはその余りの威力の高さから、使用してすぐカラータイマーが点滅する程に消耗してしまう諸刃の剣だったが、その後はエース自身が成長したのか威力とエネルギーの消費を調整したからか、特に初使用時のように過剰に疲弊することはなくなった。後に客演した際にはバーチカルギロチンを使用後にタイマーも点滅せず続けてメタリウム光線を発射している描写もあり、エース自身がかつてより遥かに成長した証左とも言えるだろう。
後々ロイヤルメガマスター形態のジードがエースカプセルの力を用いたバーチカルスパーク、エースがフュージョン元となっているベータスマッシュ形態のゼットがベータクレセントスラッシュというそれぞれバーチカルギロチンに酷似した必殺技を使用している。
横に長いウルトラギロチンを発射する技で、バーチカルギロチンを横にした(ホリゾンタル=水平)と言えば分かりやすいだろうか。使用時に一瞬隙ができるバーチカルと異なり、こちらはタメを作らずに発射できる。
バッドバアロンの首を切断した。
十字の光線を空中に描いた後、相手にぶつけて切断する技。サーキュラーの名前の通り、十字の光線は弧を描くようにして発生させる。
サボテンダー戦での決まり手で、『Z』においてはバラバの攻撃からゼットを守るために使用している。
ウルトラギロチンの変形技。細かい十字架型のウルトラギロチンを無数に発射する。ユニタングに対して使用し、文字通りバラバラに切り裂いた。(これでまだ生きてるというのだから容赦が無くなるのもある意味当然かもしれない…)
ウルトラギロチンの変形技。別名:スペースギロチン。
ウルトラギロチンのエネルギーをスペースQの応用で凝縮して放つ最強のギロチン系必殺技。通常のウルトラギロチンを大幅に超える破壊力を持つらしい。エースが単独で放てる最強の技。
ただし、漫画『ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団』では他の兄弟たちの技と同時に発射したのにもかかわらず、ビームミサイルキングには全く効いていなかった。
足にエネルギーを集中し、電撃をまとったキックを食らわせる。3年後に同じく電気を纏ったキックを放つキャラクターが登場しているが一切無関係である。
アクエリウスのツノを掴んでヒットさせ、絶命させた。
両腕を突き出し、星型の手裏剣を放つ。マッハレス戦において使用された。
一回しか使用していないが、ゲーム作品で採用される地味な優遇技でもある。
その後『UGF運命の衝突』において久々に使用、アブソリューティアンの兵士に使用し撃退した。
右腕を突き出して放つ赤と緑色が混じり合った破壊光線。カイマンダにトドメを刺した。
両手を広げ、両手先から一点を狙って断続的に放つ強力なエネルギー光弾。第23話で巨大ヤプールに使用したが弾き返されてしまった。
三日月型の単発型の切断光弾。公式の紹介画像や図鑑などでよく見かけるスチール写真はこの技の使用モーションである。ある意味このスチール写真のお陰で一部の視聴者には技名は知らないけどこのエースの構えは分かるという優遇されてるんだかそうでないのか微妙な事態になってたりもする。『Z』においてはウルトラネオバリヤーと組み合わせて連射してバラバを牽制した。
両手先の間から三日月型光弾を連射する。別名はムーンショット。巨大ヤプール戦において使用されている。あくまでも牽制技なので、威力自体はそこまで高くはない。
両腕を水平に広げて、カラータイマーから放つ虹色の破壊光線。スフィンクスのボディを葬った。『Z』ではバラバに対して使用したが、あまり通じなかった。
カラータイマーから雷撃を放ち、敵を焼き尽くす。ブラックサタン戦ではブラックサタンが浴びた石油に引火させる事で焼き尽くしている。
赤い光球を敵に投げつける。ザイゴンの口にダメージを当たえた。
ダイダラホーシに使用したものは『エネルギー光線』と呼ぶ。
腕を垂直に広げて、両腕から直線状の光線を放つ。
サボテンダーの舌を焼き切った。漫画『戦え!ウルトラ兄弟』ではチブル星人を小型艇ごと葬っている。
両腕を重ね、菱形の破壊光弾を連続で発射。別名はカッタービーム。ブラックピジョンやマッハレスに対して使用された。
重ねて突き出した両腕から青い鏃型光弾を放つ技。こちらは赤いタイプやカイテイガガンに使用した光輪タイプも確認されている。ちなみに赤いタイプは使用時には手元も赤く発光する。『Z』においてはバラバ戦で久々に使用した。
両腕から青い直線状の破壊光線を打ち出す。
アングラモンの胸部に放ってトドメを刺した他、バクタリ相手には単なる連続破壊光弾として使用している。
胸部の前で腕を交差、振り下ろした両腕から放つ黄緑がかった光線を放つ。
スチール星人の頭部にダメージを与えた。
『運命の衝突』では久し振りに使用され、アブソリューティアン兵士を撃破した。
タロウの同名の技とは異なり、こちらは両腕の先から放つ青い光弾。
雪崩を起こしてアイスロンの死体を埋める為に使った。
青い光弾を連続で発射。レオやタロウが同名の必殺技を持つが一応別物である。
スノーギランに使用したが、全く効いていなかった。
全身にエネルギーを込め、菱形のエネルギー弾を放ち、敵を麻痺させる。
バキシムの動きを止めてトドメに繋いだ。
腕にドリル光線を纏い、敵をバラバラにする。
キングクラブの尻尾をバラバラにして拘束から脱した。
手にチアガールのポンポンのようなエネルギーを纏って打撃を強化する。
レッドジャックに対して使用し、『ウルトラマン Fighting Evolution 3』でも採用された。
ちなみにこのエネルギー波を飛ばして八つ裂き光輪のように切断技としても活用でき、コオクス戦ではコオクスの腕を切り落とした。
フラッシュハンドの派生技で、頭上に上げた両腕から雷撃を発射する。放送当時の児童紙に載っていたが劇中未使用で、漫画版で初披露された。
両腕から溶解液を放ち、敵をドロドロに溶かす。切断されてもすぐ合体する敵に有効。
ユニタングをドロドロに溶解してしまった。
腕を突き出して霧を発射し、火災を消し止める。第10・15話では火災、第41話ではカイマンダの後光輪の炎を消火した。
両手からガスを発射し、姿を消した敵を実体化させる。
実体を持たないアプラサールを実体化させた。
両目から青い眼光を放ち、敵の位置を探る。
両目から赤い眼光を放ち、人間の体内にある異物を取り除く。
人々の体からオニデビルの赤い豆を取り除いた。
エース版のアトミックパンチ。敵の腹に風穴を開けて大ダメージを与える。
ドラゴリーに大ダメージを与えた。
敵に飛びついて押し倒す技。
敵の足や尻尾を掴んで振り回し、投げ飛ばす。
持ち上げた敵をぶん投げて、地面に激突させる技。ギタギタンガ戦での決まり手となった。
この他にも「空中回転落とし」、「回転足投げ」、「巴投げ」といった投げ技が使える。
両腕から火炎を放射。敵を焼き尽くす。
スフィンクスにダメージを与えた。
敵の捕縛から逃れるために使用。全身にエネルギーを迸らせ、糸などを切断したり、凍結から抜け出す事が可能。
敵の水分や吐き出したガスを突き出した両腕で吸引、消し去ってしまう。
キングカッパーの皿の水を吸い取って弱体化に追い込んだ。
腕を突き上げ、青い閃光で敵の水分を蒸発させる。
乾燥に弱いキングカッパーを苦しめた。
胸の前で腕を交差させて敵の動きを止める閃光を放つ。
ユニタングに対して使用された。
体を高速回転、地面を掘り進む。
カウラに鼻ぐりをセットして落ち着かせた。
引っこ抜いた木を刀剣代わりにしてすれ違いざまに叩く技。
相手の首根っこを掴み、もう一方の相手に激突させて倒す技。
劇中ではゾフィーがアリブンタ、エースがギロン人を掴んで発動した。
光のリングを複数放ち、相手を拘束する。初代ウルトラマンのキャッチ・リングに相当する技と思われる。
『Z』客演時に初めて使用した。あまりにサラッと使われたため、『A』本編で使用されていた技と勘違いした視聴者も一部いたほど。
ウルトラ5兄弟の光線を一斉に放つ『グランドスパーク』、ジャックと同時に必殺光線を放つ『ダブル光線』、ウルトラ4兄弟の光線技を同時に放つ『クアトロ・バスター』、ウルトラマンとジャック共に放つ『3戦士トリプル光線』、ウルトラマンと同時に放ち、テンペラー星人を捕縛した『金縛り光線』などが確認されている。
『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦 戦え!ウルトラ兄弟』にて使用。
カプト星でエネルギーが残り少ないメビウスやタール漬けにされたレオ兄弟と80に対し、ウルトラマン、ジャック、タロウと共に「ウルトラの星」を作り出してエネルギーを与えた。
光線技の名手なのでもちろん使える。一応映像作品では『新世紀ウルトラマン伝説』ぐらいしか使用例はないが…。
両腕から虹色の波動を放ち、異次元から流れるアプラサを超獣化させるエネルギーを遮断する。
両腕を広げてカラータイマーを発光させるタイプは異次元に連れ去られた子供を救出する能力がある。
いずれもウルトラ4兄弟が放つ。十字状に並んだ兄弟達がガッツ星人の十字架からメビウスを助け出した『リベレイトレイ』、突き出した腕から放ちブロンズ化から解放する『ウルトラパリフィー』などがある。
ウルトラ4兄弟が放つ禁じ手中の禁じ手で、使えば変身能力を失う危険性が伴う。両腕から金色の光線を放ち、ヤプールを押さえつけるようにして神戸港の沖合に封印した。
光速で飛行することでゴルゴダ星のある裏宇宙へ移動したり、タイムスリップ能力を有している。
ルナチクスとの戦いでは瞬時に月面へ移動して見せている。
なお、パラレルワールドを行き来するウルトラマンは該当者が多数いるが、自力でタイムスリップしたウルトラマンは後にも先にもエース兄さんだけである(時間移動能力保持者は他は設定上のゼアスとシャイニングウルトラマンゼロくらい)。
ウルトラ戦士が高速で宇宙を飛行する際の宇宙船のようなもの。
ゼットが活躍する地球へはこの姿で降り立った。
グリッターバージョンのエースが放つメタリウム光線。『超ウルトラ8兄弟』において使用。
蛭田充版で使用。頭頂部が伸びて敵を突き刺す。ジャンボーグAでいうヘッディングキラー。児童誌設定では頭頂部は取り外せるらしい。
- その他
赤い旗を巨大化させてマタドールマントとして用いた『物質巨大化念力』(ザイゴンとの戦いで使用)やガスタンクを爆弾として用いる『ガスタンク爆弾化能力』(ベロクロンⅡ世との戦いで使用)などがある。
このように昭和勢の中では最多の技数を誇る。平成になってウルトラマンコスモスに抜かされるまでは彼が一番の技持ちだった(コスモスの技の多さはそれぞれの形態の特色がニュージェネウルトラマン達よりも幅広い上に「必ずしも敵を倒すことだけが目的ではない」という事情もあってか防御技や牽制技、浄化技などの小技が充実しているからであり、モードチェンジ抜きの単独での技の数に関しては依然としてエースが群を抜いている)。まあ一言で言えば……
切断大好き!
尚、北斗と夕子のどちらかが体調を崩すと戦闘力が半減してしまう。
高速回転してエネルギーを生み出し、敵を特殊空間に封じ込める捨て身の技。燃費が悪い上に使用すると変身者に多大な負荷を負うので、劇中では夕子が歩くのも苦にするほど衰弱していた。同名の技がいくつか存在し、通常のバリヤーといったものも確認されている。『太陽光遮断能力』もこの技の派生に当たり、ハンザギランの超獣化の原因となる太陽光を遮断した。
巨大ヤプール戦でも壁技としての"エースバリヤー"を使用している。
漫画『戦え!ウルトラ兄弟』では夕子と再び合体変身を果たした状態で使用、チブル星人が育成していた怪獣軍団を異空間に閉じ込めて足止めした。
バリヤー技のうち、敵の攻撃を反射する為に使用される円鏡状のバリヤーを指す。
ブラックサタンの破壊光線を反射した他、漫画『ジャッカル軍団大逆襲!!』では他の兄弟たちの防御技と同時に発動させ、ガロウラーの光線を防いでいる。
両手で発生させる長方形の光の壁。第3話でバキシムの火炎を防いだ。『ファイトビクトリー』でもビクトリーキラーのキングジョーランチャー、『Z』ではバラバの攻撃も防いでいる(この時は持ち運びながら使用できるようになった他、防御を辞める際には放り投げている)。
昭和シリーズでの客演
ここでは、北斗の姿で登場した作品には◎、北斗の姿で登場していないが、北斗役の高峰氏がエースの声を当てた作品は●、高峰氏は出演していないがエース本人が登場した作品には〇を付記する。本人は未登場、回想、イメージなどでの登場には△。同じシリーズで複数回異なる客演の場合はそのパターン全てを付記する。
『ウルトラマンタロウ』◎、〇
第1話ではウルトラの母達と新たな戦士の誕生を見守り、ムルロア事件においてはウルトラベルを運び出した他、テンペラー星人との戦いでも家族である為かいち早くタロウを助けようとしていた。その後は兄弟達と共にテンペラー星人を倒して光の国に帰還した。
第40話では火星をパトロールしていた所でタイラントと遭遇、そのまま戦闘に移行するもメタリウム光線を防がれた上に、火炎攻撃をモロに食らって敗北してしまう。しかしウルトラサインで地球に向かうタイラントの脅威を光太郎に伝えることは成功した。この時のエースはまだタイマーが青の状態でタイラントが地球に向かった後にサインを送っているので、あらかじめウルトラサインを消滅できるタイラントの能力を理解した上で余力をある程度残していた可能性もある。
『ウルトラマン物語』ではウルトラ5兄弟総出でグランドキングと激戦を繰り広げており、途中で参加したタロウも加わるもグランドキングの圧倒的な力に大苦戦する。最終的にはタロウのウルトラホーンにエネルギーを集めて後の逆転勝利へと繋げた。
『ウルトラマンレオ』〇
「ウルトラの兄弟たち…!裏切り者アストラを倒して、ウルトラキーを奪い返すのだ!」
第38話、39話において登場し、光の国からウルトラキーを盗んだババルウ星人(にせアストラ)と対決するも逃げられ、アストラを偽物と誤認したままゾフィー、初代マン、ジャックらと地球に飛来、レオ達と同士討ちすることになってしまう(実は正体はババルウ星人の仕業を最初に疑ったのはエースだったのだが、アストラだと断定してしまった初代マンに同調する形でこんな事になってしまった)。
にせアストラに対しては馬乗りになってパンチを浴びせるが、反撃の蹴りを食らってウルトラキーで危険に晒された所をダンのウルトラ念力で救われている。レオの乱入後もにせアストラと互角の勝負を繰り広げ、アストラを助けようと不意討ち気味に放ったレオキックをすんでの所でかわすなど、割と兄弟の中では目立って活躍していた方と言える(地味に『レオ』本編でレオキックを完全にかわして見せたのはエースだけだったりする)。
レオに向けて合体光線を放って危うく彼を殺しかけたことやアストラをババルウ星人と見抜けなかったことをウルトラマンキングに戒められ、ゾフィー達と共に光の国に帰還、地球と衝突しないよう尽力した。
『タロウ』~『レオ』の時期はエース(というより歴代ウルトラ兄弟全般が)基本無言で戦闘を行っていたため、納谷悟朗氏が担当したオリジナルのエースの声が使用されるのは後述の『メビウス』まで待たれる事となる。一部の動画サイトにおいては、投稿者の手でこれらの戦闘シーンに原作の声を付け加えた物が公開された事もある。
平成シリーズでの客演
『ウルトラマンメビウス』◎
「決まっています…メビウスを助けに行くんです!」
劇場版『メビウス&ウルトラ兄弟』において兄達と共に登場、宿敵ヤプールが生み出したUキラーザウルスに果敢に立ち向かい、ファイナルクロスシールドで怨念を封印後は普通の地球人として生活していた。メビウスがナックル星人らによって捕まった際には弟の弟子である為か命の危険があるにもかかわらず真っ先にメビウスを助けようと行動していた。
メビウスを助けるべく兄達と共に星人と戦うも逆に捕まってしまうが、メビウスの活躍により再び復活、遅れて救援に駆けつけたゾフィーやタロウ達と共にUキラーザウルス・ネオと激戦を繰り広げ、最終的にはメビウスにエネルギーを預けてメビウスインフィニティーへの変身に貢献した。
本編44話「エースの願い」でも登場し、マリナ、ミライに助言を送りつつ自らも変身してルナチクスと対決、撃破後は助けた者に辛辣な言葉を浴びせられたミライにかつての自らの言葉を告げる。
「優しさを忘れないでくれ。弱い者を労り、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが、何百回裏切られようと…。それが私の、変わらぬ願いだ」
最終回でも兄弟達と共にメタリウム光線で闇に飲み込まれた太陽を明るく照らし、マリナにも再び助言を授けていた。
『ゴーストリバース』〇
タロウやメビウスと共にエンペラ星人復活を阻止した。
近年の客演においては北斗役の高峰圭二氏が声を担当する事が多いが、この作品では代役として草尾毅氏が担当している。
『ウルトラ銀河伝説』●
「光の国は、我々が守る!」
今作ではベリアルにジャックや80と共に立ち向かい、ジャックの指示で合体光線を放つもベリアルの反撃を受けて倒されてしまった上に、光の国が氷漬けになる際の寒波により兄弟諸とも戦闘不能にされる。その後はゼロやZAP、メビウス達の活躍により光の国が元通りになると同時に無事復活した。
『ベリアル銀河帝国』●
仲間たちとダークロプス軍団を払いのける。
『ウルトラマンサーガ』◎
DC版では兄弟達とフューチャーアースに駆けつけて変身、怪獣兵器ベロクロンを撃破した。
『ウルトラマンギンガ』△
では様々なウルトラ戦士達と共にダークスパークウォーズに参加するも、ダークルギエルの力によって仲間や怪獣共々スパークドールズに変えられてしまう。(一応ギンガやタロウ達の尽力で元に戻ったが)。
『ウルトラマンギンガS』△
エース本人は登場しないがギンガストリウムの必殺技としてメタリウム光線やパンチレーザーが使用された。
『ウルトラファイトビクトリー』●
「ギンガ!ビクトリー!ウルトラアァァ!タッチだ!!」
ウルトラマンキングの命を受けて、レオ、アストラ、ヒカリらと宇宙の帝王の復活を企むヤプールの目論見を阻止すべく、ギンガを救出するためにビクトリーキラーと対決。ほぼ不意討ち気味に放ったキラートランスに苦戦し、エレキングテイルにより敗北を喫してしまう(ただしかつて経験しているウルトラ兄弟の技は全て対応していた上にキングジョーランチャーに関してはウルトラネオバリヤーで完全に防いでいた。ビクトリーキラーにはこのバリアを解いた瞬間の背後をエレキングテイルで狙われている) 。
トドメを刺されようとした所をビクトリーナイトにより危機を救われ、シェパードンの力でエネルギーを回復、レオ兄弟と合流して超獣軍団に挑み、ベロクロンをバーチカル・ギロチンで撃破した。新たに出現したスーパーグランドキング・スペクターに対しては先陣をきってバーチカル・ギロチンを発射するが鉄壁の防御力を誇るスーパーグランドキングには全く効かずに苦戦するもビクトリーのためにギンガ達と足止めをし続け、ビクトリウムコアの力で弱体化したスーパーグランドキングをメタリウム光線、ウルトラダブルフラッシャー、ギンガクロスシュートにより打倒した。
今回の件では(途中離脱したヒカリ等を除けば)最年長ということもあり、珍しくリーダーシップをとっていた。
『ウルトラマンジード』〇
第1話の序盤にゲスト出演しており、他の兄弟とともにベリアルと戦った。この後には『ウルトラギャラクシーファイト』においてはウルトラ6兄弟フルメンバーでダークキラーと対決していたことが明かされた。『ウルトラマンタイガ』では直接登場はしていないが、ボイスドラマにて甥であるタイガからも「切断系の光線はウルトラマンの中でも随一」と言及され、同じく八つ裂き光輪系の必殺技が多いO-50出身のフーマも「エースに会ったら是非手合わせしたい」と語っている。
令和シリーズでの客演
『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』〇
ウルトラ6兄弟フルメンバーでロッソとブルを迎え入れている。台詞はない。
『大いなる陰謀』〇
かつてヤプールやビクトリーキラーと激戦を繰り広げた衛星ゴルゴダにて、ジュダ・スペクター、モルド・スペクターのジュダ兄弟の前にウルトラ6兄弟総出で立ちはだかり、今回ではセブン、タロウと共にジュダと対決した。
ジュダ戦ではウルトラスラッシュを手持ちの近接武器として敵の頭部を切断しようとするという相変わらずの容赦ない戦法も見せており(よく見ると一度防がれたので左手で追撃もしている)、タロウのカッター光線やセブンのエメリウム光線と同時にパンチレーザーも使用している。相手が相手だけにこのままでは分が悪いと判断したゾフィーの指示でタロウと一体化、コスモミラクル光線により見事グア兄弟を打ち倒した。
しかし、ここでアブソリュートタルタロスの力で時間軸を越えてやって来たベリアルとトレギアの平行同位体が強襲、グア兄弟との激戦で疲弊していたこともあり、2人相手に為す術なく追い詰められてしまうが、間一髪で救援に駆けつけたゼロの助けもあり難を逃れた。
一応時系列的には『ニュージェネクライマックス』より後かつ前述の『Z』よりも前の時間軸だと推測される。
『ウルトラマンZ』●
「メダルの力が、私をこの地球へと導いてくれた…」
「どんな生き物も攻撃を受ければ痛みを感じ、恐怖を覚え、隙が生まれる…だが超獣は、そんな物は感じない!!」
「戦うんだ!ゼット!!」
第19話「最後の勇者」に登場。
テレビシリーズ本編で唯一となる昭和ウルトラシリーズからの客演ウルトラマンとなる。
エースメダルの反応に導かれて殺し屋超獣バラバに苦戦するゼットを救援に現れ(何気に登場時にサーキュラーギロチンを撃ってゼットを助けている)、ゼットと共にスペースZでバラバを倒す。
「ヤプール!かつてお前は言った…『勝った者は負けた者の怨念を背負って生きるんだ』と…!それでも私は…ウルトラマンは戦い続ける!この宇宙に真の平和が訪れる、その日まで!」
前述にもあるが、実はゼットの名付け親であり、「この宇宙から争いを無くし、平和をもたらす最後の勇者となれ」と言う願いを込めて名付けたと語っている。
今回ではパンチレーザーやバーチカルギロチンなどに加え、久々にエースブレードを使用するなど、これでもかという程様々な技を駆使しており、ウルトラネオバリヤーでバラバのミサイル攻撃を防ぎながらスラッシュ光線を連射して動きを封じつつ、メタリウム光線でバラバの目から放つ光線を相殺するなど更に必殺技の扱いが巧みになった他、バーチカルギロチンやエースブレードを破られても全く怯まずに攻撃を続けており、多彩な必殺技の持ち主である事を改めて見せつけると共に、ベテランとして当時から肉体的、精神的にも大きく成長した事を証明した。
また、ゼットがスペースZを放つ際にはバラバの異次元攻撃をあらかじめ予測する形でウルトラネオバリヤーで防ぎ、ストップリングでバラバの頭の剣ごと動きを封じるなど、サポート面でも大きく貢献している。
飛び去った際には、その軌道に出来た飛行機雲がゼットのものと交差し「A」を描いていた。
第18話の次回予告では、「光と共にやってくる」「大ピンチ!ゼットを救え!」等、主題歌やサブタイトルのオマージュが見受けられる。
登場BGMは『A』のオープニング前に流れるタイトル画面で使われた楽曲であり、戦闘BGMもエース本編のものが使われている。しかも後に『ウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイ』で再び放送された際には、『A』本編のOPテーマにBGMが変更されており、往年のファンへのサービスと共に、以前に観たのから少ししか経っていないので飽きが来るであろう視聴者を飽きさせない配慮もあると思われる。
また「痛覚や恐怖の無い超獣には動かなくなるまで決して油断せず攻撃をやめるな」という趣旨の発言をしており、過去の超獣に対する苛烈な攻撃描写はそこから来ているという説明がなされた。
今回の声の担当も『ファイトビクトリー』と同じく北斗星司役の高峰氏が担当しており、高峰氏の孫は『Z』の視聴者でもある。ちなみに高峰氏はナツカワ・ハルキ役の平野宏周氏やゼット役の畠中祐氏とは丁度祖父と孫くらいの年齢差である。
なお今回の客演では技を発動する際に高峰氏の声で技名を叫ぶというこれまでにない演出がとられている。
『A』本編ではウルトラギロチンなどの例外を除き、基本的に発するのは掛け声のみであった事から賛否両論を呼んだ。
これは『ゼットに戦い方を教えるという作劇上の都合と高峰氏の渾身の演技を映像に焼き付け後世に残したいという製作陣の拘りが重なった結果』である事を辻本貴則監督がツイートで言及しており、批判は覚悟の上での演出だったとの事。このツイートのリプ欄に対して批判どころか賞賛のコメントが多く高峰さんもこの頃Twitterを開設したての頃で辻本監督のツイートにも感謝を告げている。
2023年に郷秀樹/ウルトラマンジャックを演じた団時朗氏が逝去し、結果的に団氏の客演が『ウルトラファイトオーブ』となり特別なセリフがなかったことを踏まえると、この決断は英断だったといえる。
先んじて同年のウルトラマンの日記念特別動画にも登場しており、この時は独り星空を見上げるという、『メビウス』客演時を思わせる演出で登場している。よく見ると他の兄弟たちと比べてゼットとの距離感が近いことが窺える(『Z』の脚本はこの時点で最終回までできていたそうなので、それが考慮されている描写であった、ととることもできる)。
ちなみに高峰氏はこの当時、口の中を手術したばかりで不安から出演しようか悩んでいたが、奥さんが励ましながら背中を押してくれ、出演を決意したとのこと。
エース客演について、シリーズ構成メイン監督の田口監督は話の構成上そこに辻本組が入ってるけどウルトラ兄弟が出るまでは決まっていたが誰を出すかは決まっていなかったようで辻本監督は、田口監督に何をやりたいですか?聞かれた際に辻本氏はエースがやりたいと提案して田口監督もパワーアップメダルにエースもあるからいいんじゃないかと了承しており、Atozと始まりの名を持つエースが戦いを終わらせる末尾のゼットの名を付けるという名付け親に持っていったようである。
『運命の衝突』〇
「決死の片道切符という訳か…!」
光の国からユリアン王女レスキュー隊をキャッチして仲間たちと共に惑星ブリザードに急行。レスキュー隊と選手交代する形でアブソリューティアン軍団と激戦を繰り広げる。
ハンディシュートやウルトラナイフ、スター光線と忙しくない技を駆使して激闘を繰り広げた。
今作ではシリーズではお馴染み関智一氏が声を担当しており、関氏が納谷氏の演じたキャラクターを後任として演じることが多いこともあってか原典の納谷氏をリスペクトしたかなり勇ましい声が目立つので台詞こそ少ないが結構印象に残る。戦闘時の掛け声も関氏が担当しているが、原作のエースの声の雰囲気をかなり忠実に再現している。
名前の表記について
グレートやエックス、ゼット、ルーブの場合、キャラクター名としてはカタカナ表記が正式扱いされているのに対し、ウルトラマンAについては公式においても表記揺れが多く見られている。
まず、公式の書籍やサイトの見出しの上などにおいては、少なくとも2021年時点では「ウルトラマンA」表記で(ほぼ?)統一されており、2022年における『ウルトラマン クロニクルD』の放送内においても、上記4名がカタカナ表記で紹介されたのに対し、彼だけA表記で紹介されていた。
一方、以下においては「ウルトラマンエース」ないし「エース」表記となっており、書籍等でも文中においてはこの表記も見られる。
- 本作の主題歌、およびその歌詞
- 『ウルトラマン超闘士激伝』における表記
- キャラ名・技名の中における表記(「エースキラー」「エースロボット」「エースブレード」等)
- 本編のサブタイトル(「太陽の命 エースの命」「あしたのエースは君だ!」等)
- 近年発売されたウルトラフュージョンカードやウルトラカプセル、ウルトラメダルなどの一般商品
また、『大いなる陰謀』においてはエースは「ULTRAMAN ACE」と書かれている。
重要なのは海外圏での表記ですら単なる「A」ではない=「エース」をそのまま英語の「ACE」にしたということで、彼の名前の表記は事実上やはり「エース」ということになるだろう。
ただ海外の場合、作品名がそもそも『Ultraman Ace』となっているようであり、作品とキャラで表記が異なるか否かという問題には該当しない。上記に関しては「A」を「Ace」と読むことが日本ほど一般的ではないことも影響していると考えられる。
よって、番組名としてはアルファベット表記の『ウルトラマンA』で間違いないが、キャラ名としてはアルファベット表記の「ウルトラマンA」とカタカナ表記の「ウルトラマンエース」のどちらでも問題ないと言えるだろう。
ちなみに、ウルトラマン80に関してはサブタイトルからすでに「80」と書かれており、上記商品等においても80で統一されているため、「エイティ」呼びは厳密には間違いである。
ネタ
ギロチン王子
必殺技には光線を刃物状にした「ギロチン」技が多い。異様に多い。兄弟たちすら「立て!撃て!斬れ!」と拍車をかける始末である。当時の放送倫理だと割とすっぱりといってよかったといえど、高確率で怪獣の首や手足が切断され断面図が見えるのはすさまじい画である。この所業からファンが彼に付けたあだ名が「ギロチン王子」である。
他にも切断王子、切り裂き王子などが。春だ!超獣切断祭り!
えーすはあしふといな!
データ上はマンやセブンと同じ身長40mとされているが、劇中で勢揃いしたときは明らかに頭ひとつ分低い。割と太めな体型もあいまって、やれ短足だの寸胴だのぽっちゃりだの幼児体型だの、タロウは縦に育ったのにAは横に育っただの、大体男女合体変身だとごっこ遊びしづらいだの、散々な言われようだったり、柳田理科雄氏の空想科学読本にて他の兄弟との比率計算で出た答えを基に近藤ゆたか氏により血も涙もないイラストを描かれたケースもあるが、「だがそれがいい」といファンもいる。身長に比しての体重の重さは好意的に解釈すると筋肉密度、骨密度が高いのかもしれない(昭和特有の適当さ、悪い意味でのおおらかさが爆発したとは言わずにおこう)。
『ゴーストリバース』などを見る限り、ちょっとだけダイエットに成功した…?しかしやはりすぐ下の弟と並べると悲しいまでに現実を見せられる。四月馬鹿でも桃ラーを瓶食いするなど、腹ペコキャラは確定しているようだ。もしかしたら北斗の影響で(元パン屋)グルメになったのかもしれない。最近は餃子の王将好きで、中の人関係でウルトラマンティガに好かれて、焼き肉に誘われたりもしている。当分スマートにはなれないようだ。
更に首まわりもこれまでのウルトラマンと違う頭部デザインから放送を見るとかなりボロボロになっているところが堂々と見られる。
彼と似た戦士
小学館の書籍『ウルトラマンひみつ大百科』収録の漫画版では、初代ウルトラマンの同僚として、エースと似たクロードという隊員が登場するが、ベムラーにより戦死している。
そしてゾフィーはエースを初代マンに紹介する際「クロードとどこか似ているだろう?」と耳打ちしている。
ただしこの漫画は「編集部が創作したもの」と断られており、公式設定ではない。
別名
上述の通り、物騒な技を多数保有していることから、ギロチン王子や切断王子といった渾名が存在する。
AnotherGenesis
こちらのエースは…
なんと女性として存在しており、面影はあるが姿も大きく異なっている。
確証は無いが、もしかしたらこっちのエースの中身は、実は南夕子なのかもしれない(もしくはウルトラマンSTORY0に登場したルティアが死亡したエースに代わり彼女が地球を守っていたという説もあり得る)。
余談
本番組の企画書『ウルトラA』では、上述した男女が合体し、性を超越したヒーローとしてのウルトラエース(企画時点でのウルトラマンエースの名前)のアピールポイントを大々的に紹介している。曰く「男でも女でもない超越者として、同時に男の勇気と女の平和を願う心の合体によってなる、人類の守護神的存在」とのこと。
また、性を超越した超人というイメージについて、仏教の菩薩や聖書の参考事例が挙げられているほか、北斗と南を指して「現代のアダムとイヴ」と称するなど、本作特有の宗教観も少なからず入り混じっていることが窺える。
番組初期の第1話・第2話のスーツはセパレートタイプであったが、撮影中にホックが外れるといったハプニングが起こったため、第3話以降は従来と同じスーツに変更されスーツアクターも交代した。(ただしあまり体型は変わっていない)
セパレートタイプのスーツは後に第40話に登場したスチール星人に改造された。
どうみても模様が女性の身につけるアレとかソレだが、気にしてはいけない。コンセプト的に多少意識したのである。
初登場時には兄4人を子分のように従え、北斗と夕子を「お前達」呼ばわりする等、納谷氏の威厳ある演技も相まって尊大な性格のように描かれていた。
当初はセブンに倣い、初期名はウルトラエース(ウルトラA)となる予定だったが、商標登録上の問題から急遽名前を変更することになり、現在知られている"ウルトラマンエース"という名前となった。
なお、彼以降のウルトラ戦士も皆"ウルトラマン○○"と名乗るようになる。
オキナワノコワイハナシ2004年夏「13回目のイブ」ではエースの人形が名前も伏せられる事なく実名で登場。物語作中のキーアイテムとなっている。尚、この作品が放映された時期、公式側ではウルトラマンネクサスが放送されていた。
掛け声は劇中では主にエース本人の声を担当する納谷悟朗氏のものと初代ウルトラマンの掛け声を併用している。
ただし、メビウス以降の客演においては他のウルトラ兄弟達と一緒に登場する事が多く、初代やジャック(場合によってはゾフィーも)と被るのを避けるためか納谷氏のものしか使われない場合が多い。
また、ウルトラ銀河伝説以降の作品では北斗星司役の高峰圭二氏の声が使用される事もある。
『運命の衝突』では関氏に交代したことで、関氏が別の作品でやっているような納谷氏を真似た声色になっている。
育成ギア『バイタルブレス』では『ウルトラ6兄弟VBMカード』と『ウルトラマンゼットVBMカード』に実装。前者は通常状態(phase4)とブラザーマント装着状態(phase5)で登場した一方で、後者はphase6でエースブレード装備状態での登場となっており、実は一般販売されたVBMカードで登場したウルトラ兄弟は後にも先にもエース兄さんだけである。