「我が名は帝王、ジュダ・スペクター」
「我は数万年ぶりに蘇った……!」
データ
別名: | 幻影宇宙帝王 |
---|---|
身長: | 60m |
体重: | 3万2千t |
出身地: | 惑星グア |
CV | 金光宣明 |
概要
『ウルトラファイトビクトリー』にてヤプールが復活させようとしている全ての元凶。
その正体はアンドロメロスに登場する宇宙の帝王ジュダがヤプールの手により強化復活を遂げた姿で、第9話にてヤプールが集めたビクトリウム・コアのエネルギーに加え、ウルトラマンギンガビクトリーに倒された巨大ヤプールの怨念が憑依したことによりついに完全に復活を遂げた。
なお、本格的に登場する前にその存在がシルエットとして第4話で示唆されていた。
全身が黄金に光り輝いている一方、羽織っているマントがボロボロ、鎧が骸骨じみた意匠になるなど「スペクター(亡霊)」の名にふさわしい禍々しい姿に変貌しており、『バットキャリバー』も装備している。
復活直後、自身の復活を祝福するかのように剣から膨大なエネルギーを放ってスーパーグランドキング・スペクターを召喚。ウルトラ戦士に差し向け襲い掛からせる。自身の剣捌きも侮れないもので、ウルトラマンビクトリーナイトとも優勢に戦っていたが、ビクトリーナイトがナイトティンバーとシェパードンセイバーの二刀流となってからは形勢が逆転。最期はナイトビクトリウムブレイクで倒された。
こうして再び宇宙最大の悪魔の脅威は去った。
しかし、彼の復活がその後待ち受ける更なる戦いの前哨戦に過ぎなかった事を、この時誰も知らなかったのである…。
『ウルトラマンX』第12話~14話は、本作の後日談とも言えるエピソードになっており、ジュダの兄:モルド・スペクターと姉:ギナ・スペクターが登場。
そして遂にあの大魔帝も…。
ウルトラファイトオーブ
亡霊魔導士レイバトスの手により、かつてビクトリーナイトによって倒された個体が復活したもの。ただしゾンビ状態であるため言葉は話さず、不気味な唸り声しか発さない。
邪気を感じ取って惑星ヨミに降り立ったウルトラマンゼロの前に突如出現し、彼と対峙する。
直後に増援として現れたメカゴモラと共にゼロを追い詰めるが、オーブがゼロに加勢したことで今度こそゼロと一対一の激闘を繰り広げる。
復活してもその剣捌きは全く衰えを見せておらず、当初はゼロを圧倒していたが、ゼロがウルティメイトゼロにタイプチェンジすると徐々に劣勢となり、最後はゼロとオーブトリニティの合体攻撃を受け、メカゴモラ共々爆散した。
なお、ゼロは『ファイトビクトリー』での一件を知っていたようで、初めて対面した際、「俺の師匠と弟子達にちょっかい出したんだって?」と問いかけていた。
ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀
第2章でアブソリュートタルタロスによって連れて来られた並行同位体として、兄のモルド・スペクターと共に登場。
衛星ゴルゴダでウルトラ6兄弟と交戦するが、スーパーウルトラマンタロウのコスモミラクル光線を受けて兄もろとも消滅した。
なお、新世代ヒーローズの事を知らない素振りを見せたどころか、やたらとアンドロ警備隊に敵対心を燃やしていた事から、少なくとも「ウルトラファイトビクトリー」の時期では無く、より昔の時間軸から来た存在であると推測されていたが、第3章の回想でアンドロメロスとの戦いの最中に兄諸共タルタロスに拉致同然にワームホールに引っ張り込まれていた事が判明。また、その時点で既に昭和作品に登場した姿では無く、強化された状態にあった事から、タルタロスと直接出会う前に何らかの干渉を受けた可能性がある(ただ単にスーツの都合かもしれないが)。
タルタロスからどこまで未来の情報を得ていたかは不明だが、タロウとの対話で見せた不機嫌な様子から、「自分達が敗北する運命」に相当な憤りを抱いていた模様。
今回一部の視聴者から一見6兄弟に押され気味と言われることもあるが、
- 不意打ち気味に放たれたタロウの近距離ストリウム光線を位置が良かったとはいえバットキャリバーで防ぐ
- エースとの攻防の最中、後ろから近づいてくるセブンへの意識も向けている
- パンチレーザー、エメリウム光線、アロー光線もバットキャリバーで防御する
等、事実上の1対3の状態でありながら善戦している。
余談
彼のモチーフとなったジュダはエンペラ星人、ウルトラマンベリアルと並び3皇帝と言う呼び名がつく程、人気の強敵だったが、1984年に公開されたウルトラマン物語以来、映像作品での出番が無かった。
その為、徐々に影が薄れていっていたが遂に31年ぶりに復活を遂げた事になる。
『ファイトビクトリー』で使われたスーツは頭部を除いてモルド・スペクターに改造された為、『ファイトオーブ』や『大いなる陰謀』などの以降の作品では(おそらくアトラク用の流用と思われる)細部の造形が異なる別のスーツが使われている。