「今こそ、ひとつになる時!」
『ウルトラマンタロウ!』
「ギンガに力を! ギンガストリウム!」
概要
礼堂ヒカルがウルトラマンタロウの化身であるストリウムブレスをギンガスパークでリードすることによって誕生したウルトラマンギンガの強化形態。
上述のものも含む発声は、全てタロウによるもの。
第3話「孤高の戦士」で初登場を果たした。
タロウと一体化する事で基礎能力が格段に向上し、ファイティングポーズもタロウ一門特有のポーズになっている。ストリウムブレスの力によってタロウを始めとするウルトラ6兄弟の技を自在に使用することができ、『ウルトラマン物語』で5兄弟と一体化しスーパーウルトラマンとなったタロウが使用したコスモミラクル光線も披露している。このため実質的には6兄弟全員と一体化しているようなもので、まさに全部乗せである。
ウルトラマンティガがゼペリオン光線を使うためだけにマルチタイプの姿に戻るのと同じように、ウルトラ6兄弟の技を使うためだけにこの姿に変身することもある。
現時点では通常のギンガにウルトライブしてからストリウムブレスをリードすることでこの姿にチェンジしているが、ギンガにライブせず直接この姿に変身出来るかは不明。
最終回でタロウと別れてからは登場しておらず、ウルトラ戦士としては珍しくメビウスブレイブ同様、変身能力を失った形態となっていた。『新ウルトラマン列伝』第149話では後半のナビゲーターパートにてストリウムブレス無しかつギンガ単体でギンガストリウムになっている(ギンガストリウム時のストリウムブレスは装着済み)。
しかし、タロウと再び共闘することとなった『ニュージェネレーションヒーローズ』にて、ウルトラダークキラーとの最終決戦の際にタロウから力の一部を預けられたことで、実に5年ぶりの再登場を果たした。今回はタロウと直接一体化はしていないため、タロウも別に登場している。
なお、ダークキラーとの戦いが終わった後もストリウムブレスを託されていたのかは不明だったが、『運命の衝突』にてストリウムブレスを所持したままであることが判明。(おそらくデビルスプリンターの回収任務に就くに当たってタロウから託されたのだと思われ、これによってビクトリーと別行動中であっても単独での強化変身が可能になった)劇中ではタイガフォトンアースとダブル変身を披露、カットインもフォトンアースと並んでファイティングポーズとストリウム光線のポーズを決めている。
データ
身長: | ミクロ〜無限大 |
---|---|
体重: | 0〜無限大 |
初登場: | 『ウルトラマンギンガS』第3話「孤高の戦士」 |
容姿
額にビームランプが追加された他、各部の模様やプロテクターの形状などがタロウを髣髴とさせるものに変化している。
ストリウムブレスはウルトライブする前と同様に左腕に装着している。
必殺技
6兄弟の必殺技を発動する際は、タロウが「(対応する6兄弟の名前)の力よ!」(コスモミラクル光線の場合は「ウルトラ兄弟の力をひとつに!」)と宣言した後にヒカルと同時に技名を叫ぶ。
その際に某次元戦士の強化形態よろしく対応する戦士の姿がギンガストリウムの隣に浮かび上がり、発動直前にギンガストリウムと重なるという演出が入るが、この演出が省略されている場合もある。なお、演出時は各ウルトラマンの変身バンクが背景として出てくる他、技を繰り出す際対応するウルトラマンと同じファイティングポーズをしたあと技を繰り出す。
大半は右隣に6兄弟のイメージが浮かぶが、左隣や後方に浮かぶパターン、直接重なるパターンと複数のパターンがある。
現時点では劇中で披露した必殺技と玩具に収録されている必殺技以外の6兄弟の技も使えるかどうかは不明であるが、後述のニュージェネレーションダイナマイトでタロウのウルトラダイナマイトを発動させていた描写からおそらく使用可能であると思われる。
ウルトラマンギンガの必殺技
- ギンガクロスシュート
- ギンガエスペシャリー
- ギンガスパークランス
- ギンガコンフォート
- ギンガサンダーボルト(劇中未使用)
- ギンガファイヤーボール(劇中未使用)
- ギンガセイバー(劇中未使用)
- ギンガスラッシュ(劇中未使用)
- ギンガハイパーバリア(劇中未使用)
ギンガストリウムの姿で通常のギンガの技を使用することが可能で、2024年時点で使用されたものは4つ。
ギンガエスペシャリーについてはウルトラ6兄弟の力が上乗せされているためさらに強力になっている。発射ポーズはコスモミラクル光線とギンガエスペシャリーを組み合わせたものとなっており、ギンガエスペシャリーにコスモミラクル光線の力が合わさった光線だと思われる。
ギンガクロスシュートは『UGFニュージェネレーションヒーローズ』にてビクトリーナイトのナイトビクトリウムシュートと合体光線でウルトラダークキラーにダメージを与えた。実は本編で披露する以前にもイベントの撮影などで披露している機会がある。
劇中未使用の技についてはイベントやウルトラショットなどで披露していることもある。
ウルトラマンタロウの必殺技
- ストリウム光線
- ブルーレーザー
- ウルトラダイナマイト
ストリウム光線はインペライザーの大軍の一部やファイブキングを撃破、ギンガS前半クールでは主に決め手の技として活躍を見せている。
しかし、ヒヨリがライブしたゴモラへ放ったものはヒヨリを守るために現れたシェパードンに防がれてしまったり、ビクトリウムシュートとのダブル光線をファイブキングへ放つも左腕で吸収されたうえに撃ち返されてしまうなど通用しない機会も度々あり、後半クールでは一度も使われなかった。
『UGFニュージェネレーションヒーローズ』にて、ウルトラダークキラーに攻撃する際に久々に使用。また『UGF運命の衝突』では、オーラムストリウムとのダブル光線を披露するという今まで実現できなかったタロウ一門のダブルストリウムを実現した。
ウルトラマンフェスティバルやウルトラヒーローズEXPOのライブステージ、イベントショー、ウルトラショットなどでもストリウム光線を披露することが多いためギンガストリウムを象徴する技になっている。(ビクトリーナイトと2人でショットに登場した際はナイトビクトリウムシュートとダブル光線ポーズを披露することもある)
ウルトラダイナマイトについては後述のニュージェネレーションダイナマイトを参照。
ゾフィーの必殺技
- M87光線
- Z光線
M87光線はウルトラ兄弟最強の技というだけあって劇中ではファイヤーゴルザやアクマニア星人ムエルテを撃破した他、ファイブキングの左腕部(ガンQの合体していた部分)にダメージを与えて光線吸収能力を使用不能にしたり、上空から急降下中にビクトルギエルへ発射するという大技を披露したりする活躍を見せている。
Z光線はビクトルギエルに牽制技として繰り出しダメージを与えている。
演出時の変身バンク背景はウルトラマンのものと似ているが、オレンジに近い赤色の変身バンクが描かれている。
ウルトラマンの必殺技
劇中ではスペシウム光線のみ使用。
ストリウム光線使用後に残っていたインペライザーの大軍やベムラーを撃破した他、ファイブキングの右腕部(レイキュバスの合体していた部分)にダメージを与えて部位破壊したりする活躍を見せている。
ハイパーゼットンとの戦いではスペシウム光線を発射して攻撃しようとするが吸収され、ハイパーゼットンアブゾーブで撃ち返されてしまう。(この時の演出がさらばウルトラマンでのオマージュになっている)
なお、ギンガストリウムと重なる演出が入る回数が3回とウルトラ6兄弟の力の中でも一番多く、火力や万能性からギンガストリウムの代表的な技のひとつとして書籍でストリウム光線と一緒にスペシウム光線が紹介されたり、ライブステージやイベントショー、ウルトラショットなどでも披露されることが多い。(近年ではストリウム光線やギンガクロスシュート以外の技の中でビクトリーナイトのナイトビクトリウムシュートとダブル光線ポーズを披露することもある)
ちなみにウルトラマン全戦士超ファイルでは唯一ウルトラ6兄弟の技の中で必殺技紹介されている。
余談ではあるが劇中で発してる掛け声と玩具に収録されてる掛け声が異なっている。
ウルトラセブンの必殺技
ワイドショットは飛行中に放ちキングジョーカスタムを撃破。
エメリウム光線はファイブキングの頭部(ファイヤーゴルザとメルバの合体していた部分)にダメージを与えて部位破壊をしている。
どちらの技もそれぞれ1回ずつのみとウルトラ兄弟の力の中でも一番使用頻度が低い(厳密にはストリウムブレスの玩具CMでワイドショットを披露したのを合わせると3回セブンの力を使用していることになる)。
ウルトラマンジャックの必殺技
- ウルトラショット
- ウルトラバーリヤ(この技のみ変身前でも使用可能)
ウルトラショットはサドラを撃破した他、ファイブキングの腹部(超コッヴの合体していた部分)にダメージを与えて部位破壊したり、ゾアムルチ戦とビクトルギエル戦ではビクトリーとダブル光線として使用している。(このうちゾアムルチ戦の際は決め手になっている)
ウルトラバーリヤは、巨大ヤプールに幽閉されていた異次元空間から脱出したり、長方形の防壁を貼ってビクトリウムキャノンの余波を防いでいる(作中描写を見る限り、オリジナルほどエネルギーを激しく消費するという訳ではなさそうだ)。
実は2つの技を使用した合計を合わせると6回とタロウの以外の兄弟の力の中では使用している機会が多い。
ウルトラマンエースの必殺技
劇中ではメタリウム光線のみ使用。
異次元空間に逃走しようとした巨大ヤプールを撃破した他、ファイブキングの翼部(メルバの合体していた部分)をビクトリウムシュートとのダブル光線でダメージを与えて部位破壊したり、迫り来るビクトルギエルをメタリウム光線で浴びせながらノックバックさせて吹き飛ばす活躍を見せている。
技のタイプがセブンと同じためかウルトラ兄弟の力の中で使用頻度が二番目に少ない。
ウルトラ6兄弟との合体必殺技
6兄弟とギンガ、7人のウルトラマンの力をひとつに合わせて発射する。劇中ではハイパーゼットン(SD)のハイパーゼットンアブゾーブによる吸収能力を上回りそのまま撃破した。
サイバーカード以降のニュージェネアイテムで登場するギンガストリウムの必殺技音声として収録されている。
ウルトラマンビクトリーとの合体技
- コスモミラクルエスペシャリー
6兄弟の力を借りたギンガエスペシャリーとビクトリウムエスペシャリーを同時に放つ。
新世代ヒーローズとの合体必殺技
- ニュージェネレーションダイナマイト
無限に等しい再生能力と無敵の暗黒怨念シールドを纏うウルトラダークキラーに対して求められた有効打。
ストリウムブレスにビクトリーナイト、ベータスパークアーマー、オーブトリニティ、ジード ウルティメイトファイナル、グルーブのエネルギーを集中させ、全身に炎を纏って体当たりする技。
構図は(『R/B』組がグルーブとなったことで人数もウルトラ六兄弟と同じになったこともあり)タロウが使用したスーパーウルトラダイナマイトと同じ。
なお、技の発動の際にタロウの力が発動していることからタロウの力で発動させたウルトラダイナマイトに各ウルトラマンたちのエネルギーがプラスされたものではないかと思われる。
特に大きく出ているのはグルーブの力の影響だろうか。作中ではその理由や原理は不明なものの、グリージョの力によってダークキラーのバリアを剥ぐことができるということ、兄弟の力を借りてグルーブになることで更にその力を高められることが示唆されていた。しかしグルーブを含めたニュージェネレーション最強形態の一斉砲火をもってしてもダークキラーの再生は止められず、トドメの一手が必要だったのである。
ほか、関連は明言されていないが、二度と復活できないという文言はエクシードXの封印の力やビクトリーナイトの聖なる力を連想させる。オーブも同系統の技ストビュームダイナマイトを持っており、ここから何らかの力の補助があったかもしれない。(ジードは火力担だろうか?)
ギンガストリウムはスーパーウルトラマン?
ギンガストリウムは多くの場合がギンガの強化形態として紹介されているのだが、「ウルトラマンシリーズ」放送開始50年記念サイトにあった『思わず「シェアッ!」したくなるウルトラ豆知識50』によればスーパーウルトラマンの1人としてカウントされてる文献もある。
実はギンガSで登場した時とウルトラギャラクシーファイトで登場した時で変身に必要なストリウムブレスの存在の在り方が異なっているためまとめると次のようになる。
ギンガS
・ウルトラ兄弟の力を吸収し、スーパーウルトラマンとなった状態のタロウ本人が変化したストリウムブレスによって強化変身をしているためブレス経由という間接的な合体ではあるがウルトラマン同士の一体化変身を果たしている。
・スーパーウルトラマン状態のタロウと一体化しているため、スペシウム光線を始めとした他のウルトラ兄弟の技やコスモミラクル光線が使える。
ウルトラギャラクシーファイト
・タロウから力の一部としてストリウムブレスを授けられており、タロウと一体化をしてない状態で強化変身をしている。(変身時はタロウと一体化している演出である)
・タロウと直接一体化していないためタロウ以外のウルトラ兄弟の技やコスモミラクル光線が使用可能かどうか不明。
上記のようにまとめると前者は強化形態でもありスーパーウルトラマン、後者は単純な強化形態、という見方ができる。
今後の出演でタロウ以外の技を披露する機会があった場合、タロウが他のウルトラ兄弟の力を受け継ぎそれらも含めて力の一部として授けたということになるため今後のギャラファイの展開に期待したい。
ゲーム作品での出演
大怪獣ラッシュ
ウルトラ大集結!前編シリーズから登場。
『ウルトラマンギンガS』とのタイアップも兼ねて登場しており、ステータスが高いウルトラヒーロー枠の中でも最新ヒーローということもあってかなり高めに設定されている。
必殺技はストリウム光線とワイドショットの2種類、ウルトラヒーロー専用の通常攻撃ウルトラッシュではスペシウム光線、エメリウム光線、ウルトラショットの3種類が収録されている。
ウルトラマンフュージョンファイト
BEYOND GENERATIONS第1弾から登場。
オーブ第1弾からギンガとタロウが登場していたため本来であれば第1弾からでも登場可能だったのだがギンガビクトリーと相方の方を優先させたためかこの弾になるまでずっと登場できずにいた。
カード単体でスキャンとウルトラフュージョンをすることで使用可能になる、必殺技はクライマックスヒッサツワザであるコスモミラクルエスペシャリーとストリウム光線が収録されている。(ウルトラフュージョンした際の必殺技もストリウム光線になる)
余談
デザインはギンガの頭部や肩アーマーの部分にボタン状の突起やプロテクターなどタロウの要素が加えられており、ボディのラインもタロウを意識した形状に変更している。タロウのウルトラホーンを加える案も存在したが、ギンガと極端に変わることから不採用となった。この案は次々回作『ウルトラマンオーブ』のウルトラマンオーブ・バーンマイトで実現した。
……ところで、ウルトラホーンが初期案から変更されてなくなった現在のギンガストリウムの場合、どうやってブルーレーザーを放つのだろうか……?
ギンガの基本ビジュアルを大切にするため、タイプチェンジのような考え方を導入したパワーアップとなり、本作品は全16話しかないため、他のレジェンドヒーローの力を受け継ぐのではなく、前作で師匠のような存在であったタロウの力を受け継ぐものとなった。
最終的なデザイン画では腕部と脚部のプロテクターにも突起がついていたが、多すぎるとして造形段階でオミットされた。
アクションはタロウの構えを参考にし、最小限の動きで相手の攻撃を交わしていくカンフーマスターのような動きが意図されている。
関連タグ
ウルトラマンギンガS ウルトラマンタロウ ウルトラマン ゾフィー ウルトラセブン ウルトラマンジャック ウルトラマンエース
メビウスインフィニティー・・・同じくウルトラ6兄弟絡みの合体形態
ロイヤルメガマスター・・・ウルトラ6兄弟絡みの固有技を使う戦士
ウルトラマンビクトリーナイト・・・相方の強化形態。
ウルトラマンギンガビクトリー・・・ブレスの力で合体変身し歴代ウルトラマンの技を使いこなせる戦士
新世代ヒーローズ強化形態
ウルトラマンギンガストリウム→ウルトラマンビクトリーナイト