データ
別名 | 無双鉄神 |
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身長 | 60m |
体重 | 6万t |
出身地 | 宇宙のどこか |
武装 | 三連装ガトリングガン、二連ビーム砲『ガンポート』、大剣『インペリアルソード』、ドリルミサイル |
概要
『ウルトラマンメビウス』に登場する、暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人の作り出した自立戦闘兵器。テレポート能力を使用して瞬時に出現する。
100m級の氷塊(オオシマ彗星の破片)を完全破壊するほどの威力を持つメビュームシュートを受けてもびくともしない強靭な装甲、ホーミング能力を持つ光弾を放つ両肩のビーム砲「ガンポート」、状況に応じて武器に変形させる事ができる腕「マシンナーアーム」(変形する武器は巨剣「インペリアルソード」とドリルミサイルの2つ)、更に体をバラバラに破壊されても瞬時に再結合・復元する自己修復機能までも持つ恐るべき強敵で、メビウスを幾度となく苦しめた。
火力も非常に高く、ガトリングガンの威力は自身の上半身を吹き飛ばしたストリウム光線に匹敵する。上半身は360度全方向に回転可能で、回転しながら放つフルバースト攻撃「バニシングサークル」を繰り出すと周囲は焼け野原になってしまう(インペリアルソードを使った回転切りも可能)。
さらに、これらの能力を相手の攻撃に対応する自己進化のような形で使用している場面もあり(メビュームナイトブレードで腕を切り裂かれる→その腕をインペリアルソードに変形させた上で自己修復し反撃、ストリウム光線で上半身を吹き飛ばされる→バニシングサークルを止められるだけで済む程度のボディに修復する)、学習能力も高い事をうかがわせる。
その戦闘力の高さは、ウルトラの父が「戦ったら死ぬ」事をメビウスに警告し光の国への帰還命令を出したほど(故にタロウが入れ替わりでやってくる事になる)。
ただし、自己修復については肩に着いた再生装置によるものである事が『ゴーストリバース』にて判明し、ここが弱点になっている(実際『メビウス』本編でも、タロウのストリウム光線で上半身を吹き飛ばされた際には、下半身だけで動くしぶとさを見せたものの自己修復できずに撤退しており、上半身のどこかに修復機能と関わりのある何かが存在するらしいことが示唆されていた)。
また、理由は不明だが自己修復能力を使用したのは最初の個体だけで、以降の個体は使用していない(それでも充分強いが)。
ウルトラマンメビウス
第29話「別れの日」、第30話「約束の炎」
その圧倒的火力とタフネスぶりでウルトラマンメビウスを大ピンチに陥れるが、駆け付けたタロウのストリウム光線で上半身を吹き飛ばされ、撤退する。
その後修復を終えて再び出現。タロウとの再戦ではストリウム光線に耐性を得ていたどころか、ウルトラダイナマイトでバラバラにされても即座に再生するなど全く寄せ付けず、たまらず駆けつけたメビウスも圧倒しダウンさせたが、GUYSの思いを背負ったメビウスはバーニングブレイブとなり復活。ガトリングガンを放つもタロウのストリウム光線で相殺され、直後に渾身のメビュームバーストを受けて再生する間も与えられずに焼き尽くされ、消滅した。
なお、第30話で出現した場所は、かつてシャプレー星人がウルトニウムを狙って暗躍していた青沢山脈である。一説にはウルトニウムを狙っていたとも。
第48話「最終三部作I 皇帝の降臨」
30話からしばらく経ち、新たに13体が東京を始めとする地球の主要都市(※)に次々に襲来、破壊活動を行った。ウルトラ戦士を独力で退けた怪獣が量産されて再登場したのは(少なくともTVシリーズでは)インペライザーが最初である。
この時点ではバーニングブレイブやGUYSの超兵器によって以前よりは楽に倒せるようになっていたが、倒してもまた別の機体がすかさずテレポートで出現する数の暴力で、メビウスを敗退に追いやり変身不能なまでに消耗させた(劇中でバーニングブレイブがダメージを受けたのはこれが初)。
最終的には全機がフェニックスネストへ向けて進撃するが、GUYSの奮戦やザムシャー、サイコキノ星人などの協力により何とか全滅に追い込んでいる。
ちなみに、2対1でメビウスを追い込んでいる際、片方がメビウスを踏みつけている間もう片方が両手を上げて踊るような仕草をするという、ロボットらしからぬお茶目な一面も見せている。
(※)カイロ、サンフランシスコ、シドニー、ニューデリー、パリ、北京、プレトリア、ボゴタ、モスクワ、ローマ、ロンドン、ワシントンD.C.の12都市。
ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦
第29話と第30話の映像を流用する形で登場。ただし、今回は無茶をしたタロウを助ける為にメビウスが助けに来るという真逆の展開になっている。キャプチャーキューブで閉じ込められて反射されたメビュームシュートでダメージを負い、ガトリングガンをストリウム光線で妨害された所をメビュームバーストで焼却された。
ちなみに主人はなぜだか蘇ったグローザムである。
ゴーストリバース
暗黒四天王の一人、グローザムが怪獣墓場から蘇らせた機体が登場(怪獣墓場にはメカ怪獣も眠っている)。隕石の上でグローザムと組んでウルトラマンメビウスを襲撃するが、突然現れたメカザムに再生装置ごと一刀両断され、再び怪獣墓場に帰って行った。
上述した通り本作で初めて再生装置が描写されたが、これはあるキャラに関する伏線として設けられたものと思われる。
派生機体
インペライザー(BS)
『ウルトラマンゼロ外伝 キラー・ザ・ビートスター』に登場。別名は天球鉄神。
有機生命体の抹殺を目論む天球のマスターコンピューター・ビートスターが大量に複製したロボット。天球を止めるために侵入したウルティメイトフォースゼロに襲い掛かる。
尖兵のレギオノイド(BS)を倒したゴモラを、キングジョー(BS)・エースキラー(BS)と組んでトリオで襲撃し退け、駆け付けたミラーナイトと一騎打ちを行う(エースキラーはグレンと、キングジョーはかつて激戦を繰り広げたセブンの息子と戦う)。最後はスピードで翻弄され、ミラーナイトに切断されたインペリアルソードで田楽刺しにされ倒された。
後に量産兵としてビートスターを守護するためにレギオノイド部隊やキングジョー部隊と共にウルティメイトフォースゼロとゴモラに戦いを挑むが、ゼロがビートスターを破壊するとその爆発に巻き込まれ、天球諸共宇宙の藻屑となった。
インペライザー(SD)
『ウルトラマンギンガS』第3話及び第12話に登場。
第3話「孤高の戦士」ではチブロイドがモンスライブして大量に登場。集団で雫ヶ丘を破壊し、『メビウス』の時と同様、圧倒的な物量でギンガを負傷させビクトリーをも追い詰めるという相変わらずの数の暴力ぶりを見せつけたが、ギンガストリウムにパワーアップしたギンガとUPGに全て破壊された。
第12話「君に会うために」ではチブル星人エクセラーが感じ取った「気になる反応」の調査のために一体だけ登場したが、ビクトリーのシェパードンセイバーフラッシュで倒された。誰がモンスライブしていたのかは不明。
派生作品
いわゆる戦闘員的な立場であることから、『グレイトバトルフルブラスト』や『ウルトラマン超闘士激伝新章』でもエンペラ星人の手駒として無数に登場する。
『ロストヒーローズ』ではライドダンジョンの敵として登場したが、そのグラフィックやモーションを使い回し『ロストヒーローズ2』でも3Dバトル演出のある中ボスとして登場した。
ゲーム作品
大怪獣バトル
NEOより参戦。必殺技は以下の3つ。
レベル1 | インペリアルソード |
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レベル2 | 三連装ガトリングガン |
レベル3 | バニシングサークル |
NEO第7弾より新必殺技として、上空を歪ませて紫色の光弾を召喚する「ダークサテライトファイア」が追加された。
ストーリーモードではグローザムによって召喚され、主人公の操る怪獣と対決し、倒される。
コミカライズ版ではグローザムと共に雪によって戦闘機能を失ったダイブハンガーを襲撃、基地を守る為に現れたウルトラマンティガと、そのティガを援護する為にアイがモンスロードしたレッドキングと交戦する。序盤はメビウス戦でも見せた再生能力やインペリアルソード、加えて映像作品では見せなかったドリルを使ってレッドキングを追い詰めるも、一瞬の隙をついて放たれたティガスライサーで切断される。そして、その上半身はレッドキングによってグローザムへの攻撃手段として利用され、潰されるという無茶苦茶な方法で倒されている(AC版でティガが登場するのは主人公にインペライザーが倒されてからという違いがある)。
アーケード版(無印からEX)の前日談であるウルトラコロシアムではアーマードダークネスの怨念で残されていた何体もの機体が起動、スペースペンドラゴンMk-Ⅱでも振り払えない高速飛行能力で主人公を追跡して来た。何とか機能停止に追い込む事に成功するが、まだまだ残りの機体が存在するらしいことが示唆されている。
アーマードダークネスとのタッグ必殺技に「インペライザースプラッシュ」があり、インペリアルソードで敵にダメージを与えた後にアーマードダークネスがダークネストライデントを投擲、敵ごと貫通したインペライザーが大爆発してフィニッシュする技となっている。
ウルトラマンフュージョンファイト!
カードとしては第2弾で登場しているが、オーブクリスタルは付いておらず育成は不可能。
しかしカプセルユーゴー2弾にて再登場。こちらのカードはウルトラカプセルの育成効果を受けられる。属性は闇。
内山まもる版『ウルトラマンメビウス外伝』シリーズ
巨大要塞を撃破せよ!!
エンペラ星人の残した巨大要塞を防衛する兵士。
最初に遭遇した個体群は複数体でウルトラ戦士達を苦戦させた挙句、合体する事で超巨大化。メビウスとゾフィーにエネルギーに分け与えて消耗しているウルトラ兄弟をさらなる苦境へ追い込んだ(爆発描写を見る限り、倒された模様)。
ゾフィーとメビウスが交戦した個体群は怪獣への変身能力(※)を持っており、纏めてメビュームダイナマイトで倒されるが、暗黒四天王に所属していたメフィラス星人の弟が制御システムを掌握し、手駒にした1体をエンペラ星人に変身させ、メビウスを圧倒的な火力で苦しめるが、ゾフィーのスペシウム光線に怯み、11兄弟合体光線でメフィラス星人、要塞共々爆散した。
(※)作中で変身した怪獣はゴモラ、ケルビム、ベムスター、エレキング、ブラックキング、ベムスター、バードン、ギエロン星獣の8体。実はこの設定はメビウスでの初期案の名残である。
ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団
暗黒四天王の配下で、物量差で怪獣墓場の調査に向かったジャック、エース、ヒカリ、レオを倒した。
駆けつけたタロウのストリウム光線、タロウカッター、ブルーレーザー、スワローキック、アトミックパンチの必殺技ラッシュにも怯まず、数の差で逆にタロウのスタミナを削いだが、キングハンマーを携えたアストラの活躍で数を大幅に減らされ、復活したレオとアストラのタッグの前に壊滅した。
ウルトラ怪獣モンスターファーム
インペライザー自体は残念ながら育成出来ないが、特徴(従来作品における状態変化)を継承するクッキーとして登場している。
インペライザーから継承される能力は「自己修復」。これは「ライフが20%以下に削られた時に1回だけライフを20%回復する」というもの。これだけ見ると最初に重い一撃で倒されると意味がないように見えるが、実際にはK.O.されるダメージを受けた場合でも20%回復するので絶対に持ちこたえられる。
ギエロン星獣の特徴「一夜の復活」と合わせれば、確定で2回攻撃を耐えられるようになるので、なかなか強力な組み合わせになる(注意点として、ギエロン星獣の特徴を先につけてしまうとギエロン星獣とインペライザーが同時に発動してHP1で耐える→HP回復の順番になって1回しか耐えられなくなってしまう)。
似た特徴を持つライフ1で耐えられるギエロン星獣の「一夜の復活」とは一長一短。此方は判定で有利になれるという優位性があるが、1発目で80%以上削られた後に2発目を耐えられない可能性がある。
余談
初期名は「帝国」を意味する英単語「インペリアル」。また、着ぐるみは当初ギガバーサークの改造となる予定だったが、最終的に足のみの流用となった。またドリルミサイルのドリルは特技監督の原口智生が所蔵していた轟天号のドリルを流用している。
当初は本作での登場怪獣のパーツで構成されたメビウス版タイラントとする案もあった。
当初、『ウルトラマンX』第6話・7話ではゴールド星人テルの乗機として金色のインペライザーが登場する予定だったが、これまでの作品にたびたび登場している事から新怪獣のルディアンに変更された。第6話の回想シーンで、頭部もガトリングガンとなった同型機と思われる機体が惑星ゴールドの街に複数配置されている様子や、砲撃を主体とした戦法はその名残である。
『ウルトラマンタロウ』本編ではロボットが登場しておらず(アンドロイドのロボットなら登場していたが)、ロボットと戦わなかったため、タロウがロボット怪獣と戦うのはインペライザーが初めてである。
第49話でインペライザーに攻撃する戦車や兵器の映像は『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンダイナ』に登場したTPCの戦車の映像の流用(その際、TPCのロゴマークが映っている)。インペライザーがGUYSの基地内を攻撃し施設や兵器や戦車が破壊される一部の映像は『ダイナ』第43話、『ウルトラマンコスモス』第13話からの流用。
『ギンガS』第3話はギンガストリウムの初登場回であるため、ギンガとビクトリーのピンチに説得力のある描写として集団での登場となった。また、脚本の初稿では単に軍団と記述されていたが実際に何体出すのかが問題となり、次稿では2体とされた。しかしメイン監督の坂本浩一氏が増員を要望し、最終的に坂本監督の任意となった。
関連項目
ゾイガー/カイザードビシ/グローカー・・・同じく終盤で大量出現した戦闘員的怪獣