ウルトラマンメビウスの登場人物一覧
うるとらまんめびうすのとうじょうじんぶついちらん
ヒビノ・ミライ/ウルトラマンメビウス
ウルトラマンメビウスが地球人に変身した姿。外見年齢18歳。
サコミズの計らいにより、ディノゾールとの戦いで一度全滅したCREW GUYSに、新生クルー第1号として入隊。
明るく素直で人を疑うことを知らない性格。地球に対して強い興味はあったものの、知識は充分でなく、日常的な知識の面で疎く言動の端々に異文化に対する戸惑いがある。そのため不意に正体をばらしかねない言動も多い。
また、とにかく純粋な性格のため、騙されやすく、思い悩むことも多い。しかし仲間を思う気持ちは誰よりも強く、その想いを生かした闘いを得意とする。とにかく初々しさが目立つルーキーである。
GUYS入隊直後に食べて以来、カレーが大好物。
アイハラ・リュウ
20歳。壊滅した旧CREW GUYS唯一の生存者(セリザワ・カズヤを除く)。
マリナから「熱血バカ」といわれるほど熱血漢で、基地内に残ることが多いサコミズ隊長に代わって現場の指揮を務めることが多いCREW GUYSの副隊長格。
かつての上司であるセリザワから「ウルトラ5つの誓い」を教わっており、彼のことを深く尊敬している。
GUYSの仕事に強い誇りを持ち、地球は人類の手で守るべきだとの信念を持つため、当初はメビウスを快く思わなかった。しかし、後に仲間としてメビウスを認めるようになる。
熱くなりやすい性格のため、他のメンバーとぶつかったり騒動を起こすこともあったが、ミライの成長と共に自らも彼の兄貴分として、そして一人の人間として成長していく。
ミライとはお互い他の隊員以上に仲が良いが、決して馴れ合いの関係では無く、間違いがあればお互いが注意する良き友人でもある。
最終回では、GUYS JAPAN新隊長に就任。
後日談を描いた『アーマードダークネス』では隊長としてチームを引っ張る様子が描かれる。
また、この頃になると、隊長に就任したこともあってかテレビ本編よりだいぶ落ち着きのある性格になっていた。
サコミズ・シンゴ
新CREW GUYS隊長。CREW GUYSを再編・指揮するため隊長に就任する。隊長服は襟が普通の隊員服では赤なのに対し白である(これは前隊長のセリザワや、彼の後を継いだリュウも同様だった)。
常に飄々としてるが部下を信頼しており、その時々に最適なフォローをする。前線にも積極的には出ないが、パイロットとしても優れている。
好物はコーヒー(特にエスプレッソ)で、隊長席には多数のコーヒー豆が常備されており、ディレクションルームでもしばしば飲んでいる。
実はミライの素性を最初から知っていたようで、ミライの自身の正体をばらしかねない言動を密かにフォローしていた。
他にもツルギがセリザワの身体を乗っ取っていたことを知っていたり、何故かミサキに代わりGUYS JAPAN総監の言葉を伝えたり、別任務や本部出勤などで不在なことが多いなど謎めいた部分を持つ(これらの真相は終盤で明らかになる)。
イカルガ・ジョージ
20歳。ミライとリュウにより集められたCREW GUYS隊員。
元はスペインリーグに所属していたプロサッカー選手で、時々スペイン語を口にする(「アミーゴ」や「アディオス」等)。怪我のため日本でリハビリ中であったが、ミライの説得に折れてGUYSに入隊。
プロサッカー選手時代は、必殺の「流星シュート」を武器にスペインリーグで3年連続得点王となったが、後述の能力による自分の感性を周りに理解されなかった過去から仲間と呼べる存在がおらず、チームメイトからもマスコミからも白い目で見られていた。
当初は長年抱えてきた寂寥感から半ば心を閉ざした状態にあり、何度か衝突を起こすものの、次第にミライをはじめとする隊員達との友情を築き、それに伴い本来の自分を取り戻していく。
怪獣の攻撃を完全に見切るほどの動体視力と空間認識能力を持ち、射撃手としての実力はリュウにも引けを取らない。
ウルトラマンのようなみんなが憧れる人間になるのが夢で、歴代ウルトラマンが現れた時は(テッペイほどではないが)喜びの表情を見せる。一見ニヒルでクールだが、実は意外にお調子者で三枚目。女性に対する対応は丁寧で時には口説きにかかることもあり、それでマリナに文句を言われることも多い。また自分で自分の苗字(「斑鳩」)を漢字で書けないことがコンプレックスで、苗字やフルネームで呼ばれることを嫌う一面も。ちなみに海外暮らしが長かった一方で、日本文化に詳しい一面も。
他にも過去に海でひどい目に遭った経験があるため海などの異空間は苦手で(ただし泳げない訳ではなくプール程度なら潜れる)、海底や宇宙(ウルトラゾーン)への出撃は拒否する。
最終回で戦いを終えた後、スペインリーグに復帰している。
当初は、最終章でウルトラマンジャックに変身するという予定だった(流星シュートというシュート技を持っている事が伏線である他、ウルトラマンジャックゲスト回で彼がクローズアップされていたのはその名残である)。
カザマ・マリナ
19歳。ミライとリュウにより集められたCREW GUYS隊員。2人の弟がおり、姓の漢字表記は「風間」。
二輪ロードレースの女性ライダーで、女性ライダー初の世界選手権出場を目指していたが、ミライに感化されGUYSに入隊する。 人間離れした聴力を持ち、怪獣の鳴き声に混じる特殊な波長を聞き分けその行動を予測できる。その聴力と合わせて射撃の腕はジョージと並び、訓練では経験者のリュウ以上の腕前を見せる。マシンの操縦も得意で、出撃の際は機体の制御を担当することが多い。
しかし、聴力が良すぎる故にマシンの不調も敏感に察知してしまうため、そこから来る恐怖による挫折も経験している。
男勝りな性格と言動が特徴だが、クモが苦手という面も持つ。また、ベムスターに食べられそうになって以来、ベムスターに対して異様な拒絶反応を示すようになってしまう。ジョージに想いを寄せているような素振りを見せることもあったが、本人によると「サッカー選手時代のジョージのファンだった」とのこと。
最終回後は再びオートレーサーに復帰している。
当初は最終章でウルトラマンエースに変身する予定だったようだ(エース客演回で彼女の能力がクローズアップされたのがその名残。この他、エースに関連するキーワードとして『バイク』や『女性』などがある)。
クゼ・テッペイ
18歳。ミライとリュウにより集められたCREW GUYS隊員。姓の漢字表記は「久世」。
大病院の御曹司で、両親の望み通り父の病院を継ごうと医大に通っていたが、幼い頃に憧れたGUYSへの夢を捨てきれず入隊を決心。その後、過保護な母にはGUYSに入隊したことを告げていなかったため反対もされるが、後に入隊を認めてもらうこととなる(入隊後も大学には通っている)。
過去に出現した怪獣やウルトラマンなどに関しては博識であり、独学で学んだ宇宙語を話すこともできる。主にデータ分析や対怪獣・宇宙人の作戦を立案することが多く、基本的には基地内勤務で肉体派ではないが、個人的に興味深いことや自ら立案した作戦を指揮するために前線に赴くこともある。
「全ての現象は科学的に説明可能」と考えており、実際に怪獣や宇宙人の特殊能力を科学的に解明することも多い。対して心霊現象やオカルトなどは嫌うが、この手の現象が絡む事件に対してはCREW GUYSメンバーで最も勇敢。
気は弱い方だが非常に理性的かつモラリストである。また、とある事件ではある怪獣の性質を理解してなかった為に大失敗を犯してしまったトリヤマ補佐官に対し、珍しく激怒し一喝している。トマトが苦手。
当初は、最終章でウルトラマンに変身するという予定だった(『ウルトラマン』や『怪獣』に詳しいという点が伏線になっている他、ウルトラマンゲスト回で彼がクローズアップされていたのはその名残である)。
アマガイ・コノミ
18歳。ミライとリュウにより集められたCREW GUYS隊員。
保育士を目指し保育園でアルバイトとして働いていたが、ミライの誘いに乗りGUYSに入隊する(保育園にはその後も非番の日に通っている)。
主に基地内でのオペレートを担当するため、隊員服は1人だけミニスカートにオーバーニーソックス(基地の外での戦闘の際は膝当て付きのスパッツ)。
気弱で怖がりで泣き虫で戦いには向かないように見えるが、勇敢さは他のメンバーにも引けは取らず、結果的にCREW GUYSメンバーを参集するきっかけをつくる。
普段は眼鏡をかけているが、第16話ではコンタクトにしている光景が見られる(しかし、この時は誰も気がつかず、唯一サコミズのみが声をかけている)。
子どもと接するその職業柄か、怪獣やウルトラマンが何を考えているかを察知出来、第8話ではリムが登場した時は1人だけ驚かず抱きかかえた。そんな優しい性格のためかマケット怪獣達(ウインダム以外)、特にミクラスには懐かれており、CREW GUYSメンバーで唯一ミクラスを自由に指揮できるため、ミクラス出動の際には前線に赴くこともある。
当初は、最終章でウルトラセブンに変身するという予定だった(メガネをウルトラアイに見立てての御呪いをしたり、セブンに登場した怪獣に縁深いのはその伏線であった。ウルトラセブンゲスト回で彼女の活躍がクローズアップされていたのはその名残である)。
その他の登場人物
GUYS JAPAN総監補佐官で、姿を現さない総監に代わりCREW GUYSに指示を出す中間管理職。
サコミズが不在の場合は出動命令を下す他、予算の獲得や戦闘地域の避難計画、地球に対して友好的な宇宙人への応接役も担当している。上司のミサキには頭が上がらず、常に「ミサキ女史」と呼んでいる。
神経質かつ風見鶏のような按配の人物で、保身が第一で余計な任務が増えることを嫌う一見典型的な官僚タイプの人間だが、反面調子に乗りやすく、軽はずみな行動や些細な失言、ミスが目立つなど言動に関しては慎重とは言い難い。また、目立ちたがりな一面もあり、マスコミの取材には積極的に応じる。
それでも地球の平和や人命を守ろうという気持ちはきちんと持っており、基本は憎めないキャラなのだが、前述の性格が祟り、自分の失敗や失言が騒動の火種になってしまったり、その尻拭いをCREW GUYSに嘆願して泣きつくなど、劇中ではなにかとトラブルメーカーな一面が目立っており、CREW GUYSメンバー(特にリュウ、ジョージ、マリナ)はおろか、時には秘書のマルや上司のミサキ、果てはマスコミをはじめとする世間からも失笑や叱責を買う事がある。
一見上官としては頼りない様に見えるも、実際は部下思いで、ここぞという時には本来の有能ぶりを発揮しており、隊員が功績を上げるとその隊員を素直に褒め称えるなど、メンバーを心から信頼している為、戦術をめぐる意見の相違はあっても決定的な対立はなく、上級職でありながらGUYS JAPANのコメディリリーフ役兼盛り上げ役として親しまれ、「トリピー」とあだ名で呼ばれている。
ストーリー終盤では上述の通り保身第一の人物にもかかわらず、GUYSより排されようとするミライを庇い上役に反論を行ったり、OV『アーマードダークネス』では「たまには年寄りの言うことも聞きなさい!」と煮え切らない態度の総監をけしかけたりといった気骨のあるところも見せ付けた。
剣道が得意で、有段者。
マケット怪獣の実戦投入を発案するなど、実はGUYSの活躍の発展に貢献している人物でもある。
マル補佐官秘書
トリヤマの秘書。トリヤマを慕っており彼のフォローに回るが、一言多い性格のため叱責・八つ当たりされることが多い。また、一度トリヤマが勘違いから痴漢に間違えられて警察に連行されそうになった際には、トリヤマを見捨てて自分だけ逃げるというしたたかな一面を見せた事もある。
トリヤマと剣道をした際にすぐにへばったことから肉体派ではないようだが、トリヤマ同様「やる時はやる」責任感の強さもある。もともと頭もよく回る切れ者でもあるため、時にCREW GUYSのメンバーからはトリヤマ以上に信頼されている。 第16話の回想シーンから、どうやら妻帯者であるらしい。
学生時代にスカウトされたGUYS総監代行で、クルーとはさほど年が離れていない。
GUYS JAPANではナンバー2の立場にある。
怪獣が出現した際には総監に代わって作戦を直接GUYSのメンバーに説明することが多く、本部の意向をトリヤマやマルに伝えることもある。
しかし、決して冷徹な性格ではなく、CREW GUYSのメンバーには信頼を寄せ意向を汲むことも多い。
ある程度は戦闘訓練を積んでいるようで、メテオール発動承認権やフェニックスネスト・フライトモードの操縦権も持つ。
オフの時には買い物にも出歩くような年ごろの女性らしいカジュアルな一面もある。
アライソ整備長
GUYSマシンのメンテナンスを担当する整備班チーフ。漢字表記は「荒磯」。
過去の防衛チームにメカニックとして携わってきた経歴を持ち、パイロットを案じその腕を信頼している。整備士の腕は超一流であり、かつての部下の勇魚によると「とっつぁんがいじった機体は調子が良い」とのこと。また、その勇魚にGUYSオーシャンに勧誘されたが、拒否している。
しかし、マシンの整備が万全でないと出撃を止めるなどの頑固な一面もあり、それ故リュウとよくぶつかる。
パイロットの安全のためにとメテオールの採用を進言した第一人者でもある。
漢字表記は『勇魚洋』。
軽い性格をしているが、高い操縦技術やミライの正体に気づくほどの洞察力と勘の持ち主。
その正体はGUYSオーシャンの隊長であり、サコミズとも親交がある(ミライの正体や隊長であることは敢えて黙っていた)。隊員服はGUYS JAPANの色違い。
かつてGUYS JAPANの整備班で見習いとして働いていた経歴(そのためメカニックにも詳しい)があり、アライソからもその将来を有望視されていた。
彼に黙ってGUYSオーシャンの入隊試験を受けた経歴もあり疎遠になっていたが、「とっつぁん」と慕うアライソとの信頼は健在である。
ちなみに演じたのはライダーファンには特にお馴染みのあのお方である。
タケナカ最高総議長
全世界のGUYSを統括する最高責任者。老齢ながらその観察眼は確かで、CREW GUYSのメンバーの成長を一目で言い当てるほど。
かつては地球防衛軍の参謀で、極東基地ウルトラ警備隊担当。
つまり、『ウルトラセブン』の準レギュラーであったタケナカ参謀その人である(演者も同じ)。
それ以前には科学特捜隊にも関わっており、MAT以降の歴代防衛チームにも何らかの形で関わっていた模様。
サコミズを「サコっち」と呼ぶほど親交が深く信頼関係は固い。
孫に海洋学者のジングウジ・アヤとその弟のタカトがいる(劇場版にて登場、アヤはのちに本編にも登場した)。
フジサワ・アサミ
異次元物理学者。ヤプールの侵攻に対処すべく友人のミサキによりGUYS JAPANに招かれた。
型破りな言動が多いが、学者としての才能は本物なうえ、周到に計画を練りヤプールさえも欺く策士としての面を持つ切れ者。
ジョージとは結構いい感じの仲になっていた、が…。
ちなみにコーヒーが苦手。
演者は『ティガ』『ダイナ』にてシンジョウ隊員の妹役で出演したことがある。
マケット怪獣リムエレキング
CREWGUYSのマスコット的な存在。
詳しくはリムエレキングを参照。
30歳。GUYSの前隊長で、少年時代に友人(ウルトラマンジャックの坂田次郎と思われる)から「ウルトラ5つの誓い」を教えられたことがあり、後にリュウにもこれを伝えた。
ディノゾールに特攻し殉職したと思われたが、ボガールへの復讐を誓うハンターナイト・ツルギ(右)に憑依され再び姿を現す。ツルギは復讐を果たし倒れた後、ウルトラの母により本来の姿であるウルトラマンヒカリ(左)に戻った。
その後、彼はヒカリと共に復活し人間の意識も取り戻すが、ヒカリとは分離することはなく、同化したまま戦いぬく決心をした。
作中中盤以降に登場するフリーのゴシップライター。
GUYSやウルトラマンを嫌い、事ある毎にバッシング記事やスキャンダル記事を書いて彼らの評判を貶めようと企む、外道極まりない悪徳ジャーナリスト。
今作随一の憎まれ役にして、ウルトラシリーズに登場する地球人の中でも一二を争う程に最低最悪な悪党。
ちなみに偶然か、意図した配役だったのか不明であるが、演者は『ネクサス』においてあの黒幕を演じられた方である。
小説『アンデレスホリゾント』及びOV『アーマードダークネス』に登場するGUYSの新人。
アンデレスホリゾントでは研修隊員、アーマードダークネスではエンペラ星人戦後に発足したリュウを隊長とする新生CREW GUYSの一人として登場(制作陣によるとそれぞれパラレルワールドにおける別人という)。
- 身長:ミクロ‐49メートル / 51メートル(インフィニティー)
- 体重:3万5000トン(ノーマル及びブレイブ) / 3万6000トン(バーニングブレイブ及びフェニックスブレイブ) / 3万7000トン(インフィニティー)
- 活動時間:3分
- 飛行速度:マッハ10
ウルトラの父からの命を受けて地球に降り立った宇宙警備隊のルーキー戦士。左腕に装備されているメビウスブレスは変身アイテムとなる他、変身後もさまざまな必殺技を発動する。教官がウルトラマンタロウであったからか、変身巨大化時のポーズや戦闘スタイル・使用技などに共通点が見られる。
当初はルーキーということもあって戦い方に未熟な部分があり、GUYSクルーから反感を買われることもあったが、彼らとともに戦いながら成長していった。
詳しくはメビウス(ウルトラマン)を参照。
⇒メビウス怪獣を参照。