サコミズ・シンゴ
さこみずしんご
「GUYS、sally go!」
演/田中実
高次元捕食体ボガールが呼び寄せた宇宙斬鉄怪獣ディノゾールとの戦いで壊滅した地球防衛隊『CREW GUYS JAPAN』の新隊長。
温厚な性格で常に飄々としているが部下たちを信頼しており、防衛隊隊長としてその時々に応じて最適なフォローをする切れ者としての一面を持っており、まさに理想の上司と言える人物。
基本的に基地内において現場指揮を行っているため、自ら前線に出ることは少ないが、パイロットとしても優れた能力を持っており、時折自ら出撃し、そのたびに他の隊員たちやメビウスの危機を救っている。
TV本編の並行宇宙の世界が舞台の小説『アンデレスホリゾント』では、メテオールを使用しているとはいえ、その神がかり的なテクニックを披露して機械龍ナーガを容易く撃沈しており、その驚異のテクニックを目撃したハルザキ・カナタは度肝を抜かれていた。
コーヒー(特にエスプレッソ)が好物なようで、彼の席には自前のカップや多数のコーヒー豆が常備されており、ディレクションルームでもしばしば飲んでいる。ちなみにコーヒー豆は自ら買いに出たり隊員たちをお使いに出したりして補充している模様。
なお、コーヒーが苦手らしいフジサワ・アサミ博士が基地を訪問すると知った際には、勝気な性格の彼女に頭が上がらないこともあってか、普段からは想像もつかないほど慌てつつ飲んだことがばれないよう奔走していた(結局見抜かれてしまったが)。
ミライの正体を知っているかのような素振りを当初から見せており、地球の常識にまだ疎い彼をさり気なくフォローしたり、不用意な言動で危うく正体が発覚しそうになった際はさり気なく話題をすり替えたりしていたことから、何らかの事情を知っていると目されていた。
その後、第22話でミライが地球に来て間もない時期からその正体も含めた彼の事情を知りサポートしていたことが判明する。
そんなクルーとしても上官としても極めて優秀な姿を見せる一方、
- 一介の現場指揮官であるはずなのに独断で隊員たちの装備を手配することができ、さらには何故かメテオールの発動権まで持っている(厳密にいえば、作中でトリヤマ補佐官から権利をもらってはいるのだが、そんな異例と言える権限の処理が問題なく通っている)。
- 別任務や本部出勤などで不在なことが多い一方、補佐官への総監からの伝言をなぜかミサキ総監代行ではなく彼が伝えていることがある。
- セリザワ隊長を「セリザワ君」と呼びその過去を知っているうえ、彼がツルギと一心同体になっていることを一目で看破する。
- 回想シーンにて、旧知の間柄だった宇宙貨物船の元船長であるバン・テツロウから「キャプテン・サコミズ」と呼ばれる一方、「いや、今は…」と彼が言い直した直後の描写が意図的にぼかされている。
- 小説『アンデレスホリゾント』では最重要機密(ドキュメントフォビドゥンクラス以上)の閲覧パスワードを知っている。
等々、人がよさそうな割には謎めいた部分が多くつかみどころのない人物であるかのような側面もみられるが…………。
以下、劇中の展開にまつわる重大なネタバレにつき注意
「俺は、彼らの心に応えたい。人知れず俺たちを守ってくれた、彼らの心に…。ただ守られているだけじゃない、同じ場所に立って、同じ痛みを、苦しみを…、同じ喜びを…。ここにいるクルーたちとなら、それができると信じてる。だから俺はここに…、この場所にいるんだ」
その正体は、GUYSのほぼ誰も会ったことが無いとされるGUYS JAPAN総監その人。
ミサキ総監代行やタケナカ最高総議長などのごく一部の人間しかその素性を知らない状況下、彼は総監と隊長の職を兼務しつつ表向きの職務をミサキに任せて自ら最前線に出向いていた。
かつて科学特捜隊の宇宙勤務の隊長であり、外見年齢は40歳だが、実際には宇宙の任務に就いて亜高速で宇宙を光よりも早く航行していたことから、ウラシマ効果(地球との時間の遅れ。詳しくはリンク先を参照)の影響を受けており、実際のところ外見上40年ほど年上に見えるタケナカ最高総議長と同い年(つまり実年齢はこう見えて80歳くらい)だったりする。
ちなみにタケナカやその孫で海洋学者のジングウジ・アヤ博士からは「さこっち」のあだ名で呼ばれているが、本人は困惑気味である。
また、当時の任務中、地球侵略を目論みやって来たと思われる謎の円盤群に冥王星の軌道上で遭遇し襲われており、その際に駆けつけたゾフィーに助けられ彼と知り合ったことを切っ掛けに、自分たち地球人が知らぬ間にウルトラ戦士たちに守られていた事を知り、彼らと並び立ち共に戦いたいと思うようになったことから、地球に帰還後CREW GUYSを設立すべく奔走。10年の月日をかけて組織設立にこぎつけた。
以降、光の国の住人たちと地球人たちの橋渡しを担い続け、数万年ぶりに活動を開始し地球へと侵攻してきた暗黒宇宙大皇帝・エンペラ星人との最終決戦の際には、エンペラ星人の「メビウスを引き渡せ」という要求に地球人類が揺れる中で総監として演説を行い引き渡しを阻止する、タケナカから託された光線増幅装置「スペシウムリダブライザー」を発動させるなど、隊長としてはもちろん総監としても獅子奮迅の働きを見せ、さらに地球の未曾有の危機に駆けつけたゾフィーと一体化。メビウス=ミライやCREW GUYSのメンバーと共に戦いに身を投じ、遂にウルトラ一族の長年の宿敵であったエンペラ星人を倒すことに成功する。
なお、最終決戦後は、リュウをGUYSの新隊長へと就任させると、ミサキを総監秘書に据え、以降は前線から退き総監の職に集中しているようだ。
偶然か否か、『ウルトラマン』がまだ『レッドマン』として企画されていた当時のシナリオにおける主人公と苗字が全く同じである。
演じた田中氏は『メビウス』終了から約4年後の2011年4月25日に自宅マンションにて自殺を図り死去。平成ウルトラシリーズで隊長を演じた俳優としては初の物故者となった。奇しくも2011年は『メビウス』誕生5周年でもあった。
当初はゾフィーが化けた人間態という案もあったが、メビウスの側にいつもいると、メビウスの危機になぜ変身しないのかという理屈を通すのが大変であり、適当な人物がいなかった総監の正体がサコミズということとなったことで、ずっと憑依していたわけではないというニュアンスに落ち着いたという。また、当初は競馬新聞を読んでいるなど、ダメ属性に寄せるつもりでいたが、子供番組としてセーフなダメの表現として飄々な人くらいで茶を濁したという。
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