「アンタがここに居たいって気持ち、分かる気がするよ。」
「アンタの飛行機達は、とびきり真っ直ぐな心を持ってる。」
概要
演:村上幸平
ウルトラマンメビウス第38話「オーシャンの勇魚」に登場したゲストキャラクター。
恐るべきスピードを誇るアリゲラの前に苦戦するメビウスやCREW GUYS JAPANを、海からシーウインガー(ガンウインガーの色違いで、水中戦も可能)で援護。その後、共同作戦のためGUYS JAPAN基地を訪れる。サコミズ隊長とは顔馴染み。制服はGUYS JAPANの色違いで、オレンジの部分がブルーになっている。
性格はかなり軽いが、メテオール使用限界の1分間でアリゲラの追尾光球をかわし切るほどの操縦技術と冷静な判断力を持つ。
洞察力が高く、アリゲラの目的はメビウスと一戦交える事であると見抜いており、GUYS JAPANの隊員達は勇魚が滞在している間ミライがメビウスである事を隠すのに必死であった。
GUYSオーシャン隊員「お迎えに上がりました、勇魚隊長」
リュウ「……隊長ォ?!」
その正体は、GUYSオーシャンの隊長。本人のラフな性格故か気を使わせたくなく、敢えて黙っていて欲しいとサコミズに頼んでいたのであった。
「世話になった」とリュウと握手を交わした後、共に戦った礼にと小箱を送ってフェニックスネストを後にした。
勇魚が去った後にリュウ達が小箱を開けると、中には旗を持った水兵の人形が入っており、旗には
「コックピットの会話に気をつけな 聞こえてるぜ」
と書かれていた。
実はアリゲラとの初戦の際、ガンウィンガーのコックピットでミライがメビウスとして戦う旨の会話していたのが無線で勇魚のシーウィンガーに聞こえてしまっていたのである。
しかし、メビウスの正体を知ってもなお勇魚は決して口外せず、GUYSオーシャン隊員に「GUYS JAPANにメビウスがいるかもしれない」と事前に話していたことについて聞かれ「アレは冗談だ、本気にしてたのか?」と返し、「隊長って何考えてるんだか本当に読めないです…」と評されるも
「読まれるようじゃ、隊長は務まらないんだよ。」
と笑って返し、再びGUYS JAPANとメビウスに会える日を期待しつつ帰還した。
「またな、GUYS JAPAN。またな、メビウス。」
経歴
元々はGUYS JAPANの見習い整備士だったが、GUYSオーシャンの入隊試験を受けて辞めている。その事で当時の上司であったアライソ整備長とは疎遠になっていたが、現在も「とっつぁん」と呼び慕っており、基地を去る時に不器用ながら和解している。
余談
演者の村上氏は、仮面ライダー555の草加雅人/仮面ライダーカイザ役で有名。因みに草加は正義の味方でもゲスな部類だが、勇魚は性格こそ軽いもののまるっきり善人である。
村上氏は後に動物戦隊ジュウオウジャーでバド/ジュウオウバード役を演じ、日本が誇る3大特撮に出演を果たした。バドは時に不器用な一面を見せながらも、命の恩人の息子である風切大和を支えた。
また、村上氏は上述の草加やバドの役のイメージから、陰湿だったりアンニュイな性格と誤解される事が多いが、当人は至って穏やかかつさっぱりした人柄で、寧ろ勇魚に近い性格の持ち主である。
ただし笑い方は完全にアレ。
初期案では最終回にも登場する予定だった。
関連タグ
陣野義昭、神木正太郎…いずれも仮面ライダーシリーズ出演者が演じたウルトラシリーズの防衛組織の隊長。ちなみに両名ともライダーでは悪役(ラスボス)だった。
ヒルマ・ゲント…彼も仮面ライダーシリーズでラスボスを務めた出演者が演じたウルトラシリーズの防衛隊長。つけ加えると出演作品の主役ウルトラマンに変身する主人公でもある。
ムラホシ・タイジ…のちの作品の防衛隊長。彼を演じた黄川田雅哉氏は村上氏と同じく仮面ライダーと戦隊の関連人物を演じている。