「俺が行く。」
戦闘機パイロット〈こちらユリシーズ01。あなたが噂のヒルマ・ゲント隊長ですか?〉
「どんな噂……?まぁいいや」
演:蕨野友也
概要
本作の主人公で、作中に登場する防衛チーム「SKaRD」の隊長でもある。
1992年11月3日生まれ(30歳)、階級は「3等特佐」。
コールサインは「SKaRD01」
地球防衛大学校を経て地球防衛隊幹部候補生学校を卒業後、「GGF」へ入隊。漢字表記は「比留間弦人」(「地球防衛隊勤務記録」のプロフィールより)。
同い年の妻サトコと7歳の息子ジュンを持つ既婚者。私用のロッカーには妻子の写真が貼り付けられており、仕事中は結婚指輪を外し、帰宅時につけ直している。
自宅は東京都美多摩市近辺のマンション。
なお、現実の自衛隊内では結婚指輪を付けて仕事することは認められているが、工具に当たって指を怪我したり、戦場にて指輪に光が反射して命取りになるという危険性から、シンプルかつ光沢のない指輪が推奨されている。
よって、リスク回避のために仕事の間に結婚指輪を外しておくことは、軍人として何も不自然な行動ではないことに留意されたい。
18話からは大きな作戦に挑む際には願掛けとしてジュンが作ったブレスレットと結婚指輪を付けて作戦に挑んでいる。
当初はGGF第1特殊機動団の隊長をしていたが、バザンガ戦で突如謎の光に包まれたことで、光の巨人の変身者に選ばれた。
3年前に起きた爆発事故で単身爆心地に向かい、多くの人々を救った事がある。
シリーズ初となる「隊長というポジションの主人公」であると同時に、TVシリーズにおいて初の「最初から妻子持ちの主人公」(※1)でもある。防衛チームの隊長という立場上、ウルトラマンの変身者としてはかなり自由に動きやすいのではという声もある(※2)。
(※1 TVシリーズ外に目を向ければ、『ウルトラマンナイス』の夢星銀河や『ULTRAMAN』の真木舜一といった前例がある。またテレビシリーズでもサブトラマンであれば『ウルトラマンジード』においてゼロと一体化していた伊賀栗レイトが該当する)
(※2 過去シリーズの前列を振り返れば、『ウルトラマンレオ』のモロボシ・ダンや『ウルトラマンZ』のヘビクラ・ショウタを見れば分かりやすい)
人物像
怪獣災害には冷静沈着に対処しており、既婚者で一児の父親なのもあってか癖のある隊員達の距離を縮めるために、下の名前か渾名で呼ばないと反応しないと言ったり、笑顔で「楽しくてしんどい訓練だ!」と訓練メニューを見せたり、バザンガ討伐作戦では航空隊に軽いノリで自分達の方にバザンガを誘導してくれないかと言ったり等、軍人としてはちょっと自由人気質なところがある。
また作戦を考える際に額に指をあてて考える人のようなポーズをすると作戦が上手くいくジンクスがある。このポーズを取っている間は短時間で脳内で作戦を構築してシミュレートし、その内で最善な行動を導き出している(本作のキャッチコピーである「俺が行く。」も、部下の安全と作戦の成功率を両立するための最善策を考えついた末の決断である)。
「全員無事に帰還する」を大事な事として念押しし、どんなに危機的状況でも部下を絶対に見捨てないため、特殊機動団の部下達からの信頼は厚い。航空隊からも「噂のヒルマ・ゲント隊長」と呼ばれて人柄が知られているらしく、前述のバザンガの誘導について「貴方のためなら喜んでやらせてください」と快く引き受けている。
さらに、部下のミナミ・アンリからも、勧誘時にバサンガ戦での功績から同じ部隊に配属されたことを喜ばれており、以上のことからGGF内で顔が広く人望が厚いことが暗喩されている。
一方、第3話のSKaRDのシフト表をよく見ると、他の隊員たちには休日を設けていながらゲントだけ無休であり、部下を優先して自分を蔑ろにする傾向があるようで(もっとも、いつ出動要請が出るかわからない仕事上、しかも隊長という身分なのでそうそう休めないことも留意)、第11話のブレーザーVSゲバルガ戦では勝機が無に等しいにもかかわらずゲバルガに立ち向かおうとしてブレーザーから制止をかけられている他、第23話でもブレーザーに変身しての度重なるデルタンダルとの戦闘で体を酷使し、自身の体を操って顔を殴ることで気絶させる形でブレーザーから無理矢理休まされた上、医師からも「これ以上は命に関わる」と忠告されている。
また、作戦立案の際には積極的に部下からの意見を聞くようにし、消極的な意見でも効果的と判断すれば部下が考えた作戦を採用して肯定するなど、上司として部下を支える面が強い。
部下はもちろん、一般人に対しても威圧的にはならず、やんわりとした態度で接し、堅苦しい雰囲気を好まない。第3話で航空隊を強硬な手段で説得した際も、声音は真面目だが、台詞自体は「じゃあ撃たなきゃいいでしょ」と、言う事を聞かない子供を説き伏せるかのようにフランクなものであった。
ボイスドラマでは大きな作戦を終えた後エミ達を特殊部隊行きつけの焼肉屋に自身の奢りとして連れて行っている。(お会計は近くの席で焼き肉を食べながら自分達の会話を聞いてた直属の上司が労いも兼ねて纏めて奢ってる。)
軍隊として上層部の命令に逆らえない事を承知しており、逆らえないからこそ「命令」ではなく「提案」として受けるか否かの選択の自由を相手に持たせて立案するという方法を取っている(実際に作中でも、現場の状況と上官の命令の板挟みにあって苦悩する軍人達の様子が描かれている)。
第2話でもまだヤスノブが不在な上に編成したばかりで練度が足りない内に出撃命令が下ったが、それでも的確に指示を出し出来うる事をしていた(なお、実はヤスノブはゲント達より前にSKaRDに配属されており、出撃命令が下った頃には陰で武装の強化や武器のマニュアル(手書き)を用意済みだった)。
ちゃんとした設備や装備も整ってない中で命令を受けた際には、ホットラインを切られた後舌打ちしたり、冒頭で司令部から呼び出しを食らった際には怒られる事を覚悟したり(心当たりはたくさんあるようだが)、メンバー選出もやりたかったと愚痴ったりと、中間管理職としてのリアルな苦悩を見せている。
また、第4話レヴィーラの事件でテルアキが解析した情報をもとに、レヴィーラを追い払ってる薬(FK1)を作ってる会社「ノヴァイオ」とレヴィーラの関係性がほぼほぼ黒なのを掴む中、レツにこれまでSKaRDが手に入れた情報を報告すべきではとテルアキ達から意見具申をされた際にいつもの作戦を考える際のポーズをとって報告すべきか悩んでいた。
もっとも、現状FK1しかすがる道しかない上層部はFK1を大量購入したあとなので、最悪上層部とノヴァイオが裏で繋がっている可能性も否定しきれず、そうでなくても上層部が自分たちの不都合になる事実を揉み消すこともありえるため、レツに報告するのをためらうのは妥当な考えである(現に、諜報員としてあらゆる組織の裏側を見てきたエミも、上層部に報告することを断固として反対している)。
負けず嫌いなのか隊長としての意地か、第3話の訓練の走り込みでエミに追い抜かれると互いに前に出ようと張り合っていた。
またOPに移る各隊員の履歴書に、これまでの軍での経歴や討伐した怪獣が移る中、ゲントの履歴書には3年前ゲントが向かった爆発事故での救出任務の事が記されておらず、軍は3年前に何かが起きたことを隠してるのではと言った考察が出ている。
3話では、私服に着替えてる時に、3年前の爆発事故の一部が回想として描写されており、その中でブレーザーらしき光を掴んでいる(描写的に光を逃げ遅れた生存者だと思い込んだようであり、「こっちだ!」と手を伸ばしている)。
お酒に詳しかったり、釣りが好きだったりと、一般的な父親らしい趣向をしている。
家庭ではいい夫、いい父親として過ごしており隊長として多忙と激務の中、家に帰ってきた際は妻と食器を洗ったり休暇に息子を遊びにつれて行ったりしている。そのため、家族仲はすこぶる良好。
しかし仕事柄なかなか休めないためかオフの日にジュンにどこか遊びに行くか?寿司食べに行くか?と若干食い気味に聞くなど子離れがまだ出来ていない様子。
劇場版にて自宅でエミ達と焼肉パーティーをしてる最中ジュンの口より2人目の子供が出来たことが明かされた。それを聞いた際には嬉しくて涙を流したがエミ達がいるため泣いてないとしらばっくれている。
ネーミングセンスはあまり良くないようで、ブレーザーの新必殺技を「レインボー光輪」と命名したり、新登場した味方怪獣を当初「ファイヤードラゴン」とド直球な命名で呼ぼうとしたりした時には隊員たちも呆れ気味だった。
各話での動向
第2話
SKaRDにスカウトされた隊員を迎えるために彼らの元へ向かっている(ゲントは「(自分で)探すところからやりたかった」とボヤいたが)。
街の喫茶店でコンタクトを取ったアオベ・エミの食事代もまとめて払おうとしたり、他愛な会話を交わすフリをしてレシートの奪い合いをするなど気さくな一面を見せた。
自身の右腕とも言える副隊長のナグラ・テルアキとは書類にサインを書くためのペンを探すためにあたふたしてたり、誤りを即座に訂正させたりと書類記入の際のリアルなやりとりを行った。
ミナミ・アンリとは書類を書くスペースがないからと背中を下敷き代わりにされ、その際にペンが背中に刺さって痛がったりしている。相当痛かったのかアンリが書類を描き終わったあとちょっと怒ったトーンで「気をつけ!」と言って次の隊員の元へと向かう。そのあと、笑いをこらえていたエミの背中にペンを突き立てた。
メカニックであるバンドウ・ヤスノブの書類を元にエミと共にバンドウの所属軍である輸送機部隊を訪れると、もう既にいなかったことを聞き、「しっかりしてよあの参謀長!」と大声で愚痴っていた(大声なのは、周囲が作業音や戦闘機の轟音でうるさく、普通の声音ではかき消されてしまうため)。
(余談ではあるが、エミとレシートを取り合うシーン、テルアキとの書類記入時のグダグダ、アンリに「気をつけ!」と言ってエミの背中にペンを突きつけるシーン、騒音でエミの声が聞こえず「なんだってぇ!?」と聞き返すシーンはすべてアドリブである。)
第3話
「楽しくてしんどい訓練」と言ってメニューを見せている。
その内容は、武器を携帯した歩行訓練、山中での敵に襲われた時を想定した格闘戦、アースガロンと怪獣のミニチュアを使ったシミュレーションメニューと、楽しいとしんどいが混ざっており、特に後者はとても遊んでるようにしか見えないものになっている。
もっとも、SKaRDCP内の設備を見てもらえばわかると思うが、低予算故にコンピュータによるシミュレーターが存在しないので、人形を使ったブンドドを使わざるを得ない事も留意。また、怪獣の鳴き真似をしながらも、適度に状況分析するように部下をしっかり教育しているため、遊んでいるように見えても本人達はイメージトレーニングとして真剣に訓練している(実際に自衛隊でも、口で擬音を発しながら机上訓練を行う他、戦闘機乗りがブンドドでイメージトレーニングすることがあるので、訓練法として何も間違ってはいない)。
アースガロンの初陣であるタガヌラー戦では、現場に向かってる最中にテルアキがタガヌラーを砲撃してた軍の航空部隊に(大爆発の危険性から)SKaRDの現場介入に際して攻撃中止の説得しても取り合わなかったため、アースガロンから通信をして作戦区域に入るから後退してくれと進言した。
それだと同士討ちになってしまうと航空隊に言われると、「じゃあ撃たなきゃいいでしょ、こっちもタガヌラーを排除するために出動している」と真面目なトーンで語り、航空隊を退かせることに成功した。
第4話
レヴィーラと企業会社ノヴァイオの不可解な繋がりを調査するため、潜入捜査しているエミと連絡を取り合った。この際、どこかから調達した「ノヴァイオの社長・曽根崎浩は元地球防衛隊の科学部所属である」という情報をエミに渡し、彼女から驚かれた。
徐々に細菌兵器FK1に対して予想を上回る速さで耐性を持ち始め、事件の早期解決を強いられたことで、作戦の続行に関してエミと仲違いして喧嘩した……フリをしてノヴァイオとレヴィーラの真相に関する動かぬ証拠を突き止めた。
エミが曽根崎によって冷凍室に幽閉されそうになると、エミの合図を待たずに突入し、SPの1人を撃退する。戦闘の流れ弾で装置が壊れてレヴィーラが暴れ出すと、いつの間にか現れたブレーザーブレスに気付き、慌てて半ば強引にエミに曽根崎を連れて逃げるように指示し、ウルトラマンブレーザーに変身した。
第5話
エミを除く整備班以下数名の部下とアースガロンでアンリの故郷である秋田県の田舎に訪れ、軍が開発した新防衛兵器「メガショット」のテストに参加。
アンリの地元に美味しい酒があったりと酒に詳しいことが明らかになった。
そして始まったメガショットの訓練では、テルアキ・アンリのローテーションのためヤスノブと共に下で指揮を取っていた。しかし、訓練の銃火器の爆音の影響でドルゴが目を覚ましてしまうと、アースガロンに怪獣の動きを見て様子見をすることを指示。
その後アンリの幼馴染であるミズホの説得によって、ドルゴの背中に軍がメガショット配備のためにどかしてしまった御神体を置いてた祠があると伝えたことで、御神体を置くと言ったアンリに同行し、それと並行して万が一御神体を置いてもドルゴが暴れた時のためにアースガロンが動かせるように整備班とヤスノブにアースガロンの修復を指示して祠のあるドルゴの背中を伝っていく。
メガショットの予備電源の火災によってドルゴが目覚めてしまい、暴れるドルゴから落ちてしまうが、間一髪のところでブレーザーブレスが現れたことでブレーザーに変身して凌ぐことが出来た。
ドルゴが再び眠りについた後は、故郷に対する考えを改めたアンリに微笑みかけ、東京の本部に帰った。
第6話
頼まれたら断れないヤスノブがオーバーワークしすぎなことに気付き、自分もヤスノブに頼りすぎていた事を反省する。
ネチネチと責めるテルアキにタジタジになったり、馴染みのコインランドリーの乾燥機を「クルル」と呼んで愛でるヤスノブに退いたり、ヤスノブの居場所を知るためにクルルに話しかけて、段々と「クルル様」・「クルル殿」とへりくだるなど、ギャグ描写が強く描かれていた。
事件解決後にはヤスノブと共にクルルの清掃を行い、ヤスノブとアースガロンは既に心で繋がっていることと、「俺たちはチームだ、今後は気兼ねなく相談しろ。クルルにだけじゃなく」とヤスノブを励ました。
この回の反省もあってか、第7話でまた無理をしてオーバーワークしようとしたヤスノブをちゃんと止めている。
第7話
「初めてです…先生の講義が面白くなかったのは…」
真夏の猛暑の中、デスクで防衛学校時代の恩師である横峯万象の著書を読んでおり、テルアキに横峯が自分の恩師であることを明かした。
そうして横峯のことを話していると、エミから富士の樹海付近で1週間も逆さ虹が出ていると報告を受け、情報を得るために恩師である横峯の元を訪れ、共に川釣りに勤しむ。そこで横峯の口から幼少期の頃に祖母から教えられたニジカガチのことを知る。
その直後、ニジカガチが出現し現場へ急行。だが、ニジカガチの天候を操る能力により、アースガロンも一時戦闘不能となり、動向監視に移る。翌日、エミの資料を見た上で改めて横峯に話を聞きに行くと、彼は「怪獣との共存」を忘れた人間に対して神=ニジカガチによる自然のリセットをすべきだと主張。
ゲントは「人間も自然の一部であり、是非はどうあれ人間の行いもまた地球の営み」と反論するが、横峯からは人間らしい傲慢な考えと否定される。
その後、横峯が自らの腕にある七色の腕輪と蛇のような火傷を見せたことでゲントは横峯がニジカガチを出現させた元凶であると確信。上記のセリフと共に連行しようするが、火傷跡の腕から放たれた光線の直撃をくらって気を失い、逃げられてしまう。
意識を取り戻した後、ゲントは今回の騒動が始まりに過ぎないと感じてSKaRDの出動を決断。アンリとアースガロンでニジカガチを攻撃する。しかし、ニジカガチにアースガロンの攻撃は効果がなく、横峯に反応して鎧角を展開したニジカガチの虹光線でアースガロンが行動不能となり、アンリも気を失ってしまう。
ゲントはやむを得ずブレーザーに変身して立ち向かうも、スパイラルバレードを虹光線で相殺され、追い詰められてしまう。これを受けたブレーザーはゲントを変身解除させることで撤退させるが、ゲントは山で意識を失ったままで…
第8話
アンリと共に救助されて病院に運び込まれた後も意識を失ったままで、その最中にブレーザーが手を伸ばす夢を見る。
しばらくして目を覚まし、病み上がりの体でテルアキ達に横峯がニジカガチを復活させたことと、その目的を明かす。
その後、日本中に現れた7つの台風が比土羅市を中心に1つになろうとしていることや、ニジカガチの虹光線の発生源が額のクリスタルであり、ダイヤモンドに匹敵する強度を持つことを知ると、ヤスノブにアースガロンMod.2の即時実戦投入を命じる。
自分は再び横峯の確保(場合によっては射殺する可能性も提示)とするが、テルアキの説得を受けて横峯を彼に任せ、自らはヤスノブと共にアースガロンに搭乗。
調整不足によるMod.2ユニットの反動に振り回されつつ(レールキャノンの反動でアースガロンがすっ転んで弾丸が宇宙まで飛んでいった際は、「これなら、宇宙から何か来ても撃墜できるな」とフォローしている)ニジカガチと交戦するが、テルアキに破壊された横峯の腕輪から発生したエネルギーでニジカガチが強化され、より強力になった虹光線の衝撃でアースガロンが機能停止してしまう。しかし、それと同時にブレーザーブレスが左腕に出現。
ゲントはコックピットから脱出したのちAPUを起動させ、アースガロンを再始動させる(動けないものの、レールガンを一発だけ発射できる)と、「俺なら大丈夫だ。いいか?絶対に外すな」とヤスノブに通信で指示を出し、ブレーザーに変身する。
前回同様に苦戦を強いられるも、アースガロンがレールキャノンでニジカガチの額のクリスタルを破壊したことで虹のエネルギーが放出され、それをブレーザーが掴むことでニジカガチストーンを生成。
ゲントはインナースペース内にてニジカガチストーンをブレーザーブレスに装填し、発動した新たな必殺技でニジカガチの撃破に成功する(後にこの新技を「レインボー光輪」と命名するが、安直なネーミングからアンリ達に笑われている)。
事件後は事後調査のついでにテルアキの実家の畑仕事を手伝い(この時、テルアキと一緒にラムネを飲んでいる)、テルアキから釣りのやり方を教えて欲しいと言われた際は「まずは川釣りだな」と快く引き受けた。
そして、逮捕された横峯が「あんな怪獣を人間1人が操れるわけがない」と嫌疑不十分で釈放されたと明かし、今頃はどこかで釣りをしているだろうと語った。
第9話
ヤスノブが自分で飲もうと注いだ野菜ジュースを見ていると、突如ゲントの左目が青く発光。ブレーザーに操られるまま、ヤスノブのマグカップを掠め取って飲み干した。ゲントは野菜ジュースが苦手なため、ゲントが自我を取り戻すと大きくむせ返る。
ゲントの素性を知っている部下たちから見れば不自然ともとれる行動に、テルアキから「疲れているんじゃないんですか?」と心配されるが、ゲントは「そんなことないと思うけどなぁ~…」とはぐらかしつつ考え事の仕草を取りながら自分のチェアに座り込む。
すると、ゲントはブレーザーの精神世界と思わしき宇宙のような空間の中へ。ブレーザーが星座で出来た姿で目の前に現れると、ゲントは先程の行動を問いつつ、自身が手を叩いた回数分ブレーザーを光らせることでコミュニケーションを図る。
しかし、手を2回叩いたところでブレーザーは眩い光を放ちながら消えてしまい、ゲントが現実世界に戻されるとポケットの中のブレーザーストーンが赤熱化。その熱に悶えて大声をあげたことで部下たち全員から心配の視線を向けられてしまった。
第10話
仕事を終えて自宅で皿洗いをしていると、またもやブレーザーに体を乗っ取られ、彼の思うがままにキッチンを離れてたまたま付けていたTVで放送していた赤ちゃん特集の番組を凝視。サトコから「どうしたの?」と心配されるとゲントは我に返り、床に滴り落ちた洗剤に動揺。サトコに謝りつつ再びキッチンへ戻った。
家事を終えると、ジュンと一緒にブレーザー(自分)が怪獣と戦っている動画を見ていたが、その最中に山梨県の山に大きな卵が見つかった報道がされると、ジュンに「明日は久しぶりの休みだし、どこか行くか?」と聞くとジュンは「ここ(卵が見つかった現場)に行きたい!」と言い出す。
翌日、卵が見つかった山梨県の山奥に行くと、軍と警察が規制線を貼っており、ヒルマ家含む大勢の人々がカメラとスマホを片手に押し寄せていた。そんな中、卵が孵化して中からベビーデマーガが姿を現した。
そんな時、エミからデマーガが出現したと報告の電話を受けると、上述のように家族には施設課と通しているため、施設課らしい言葉で「今度の訓練の件ですね?とりあえずテルアキさんとヤスノブさんの方で手配してもらえますか(=アースガロンで出撃)。地元の方に確認してからまた連絡しますので(=市民の避難が終わるまで待機せよ)」と命令を出す。
その後、軍によるデマーガ親子への攻撃が始まったため地元警察に促されるように避難していると、突如ブレーザーブレスが出現。ブレーザーにしつこく変身を促されたため、「逃げ遅れた人がいないか見てくる」「俺も防衛隊だからな」とサトコへ説明すると、ジュンに「ママを頼むぞ」と言ってその場を離れブレーザーに変身。
デマーガ親子を討伐するか否かでブレーザーの意識と一悶着を起こすも(この時点ではどちらがどっちの考えかは描写されていなかったが、後にブレーザーがゲントを制止したことが判明している)、GGFのミサイル攻撃からデマーガ親子を守り、彼らを地中に返した後はサトコとジュンと合流して家族でご飯を食べてから東京に帰宅した。
第11話
宇宙から飛来した隕石=ゲバルガに対し、上から下された驚異警戒態勢チャーリーで待機という命令を伝えてアースガロンのパイロットのローテ決め等をテルアキに一任する。
前回のデマーガ討伐作戦を妨害したブレーザーの行動を経てテルアキから彼の対応を聞かれるが、変身者であるゲントは明瞭な答えを出せず、「…まぁ、様子見だな」とはぐらかした。
その後、落下予測地点にアンリと共にアースガロンに乗って待機してる際、「自分の中に別の何かがいたら、お前はどうする?」と相談するが、アンリは隕石の捕捉に集中していたため聞いておらず、「なんですか?」と逆に返されると、ゲントは「なんでもない」と集中を削いでしまった事を謝罪する。
そして、軍のミサイル攻撃もゲバルガには効かず日本に落ちてきたためアースガロンで交戦するが、対するゲバルガはEMP攻撃を放つ。ゲントは反転上昇で退避することをアンリに命令することで撤退を試みるが、電磁パルス圏内からの脱出が間に合わずアースガロンは湖へ墜落、アンリも気絶してしまう。
ゲントはアンリを連れて脱出した後、アースガロンを再起動させて単独でゲハルガと交戦する策を考えつくが、その最中にブレーザーブレスが出現。
前回のこともあってブレーザーに対して懐疑的になっていたが、アースガロンが動かせない現状ではこれしかないと意気込み、「今日はホント頼むぞ…!」と言ってブレーザーに変身。ゲバルガと戦闘するも苦戦を強いられ、勝機がないと悟ったブレーザーに制止されたことでまたしても一悶着を起こしてしまう。
その最中、上述のゲバルガのEMP攻撃に対して退避指示を下したのがブレーザーの意識であることを知る。ブレーザーの意識によって撤退した後は変身解除し、山中に這いつくばると虚しく落ちたブレーザーストーンを見て不安に陥る。
第12話
SKaRDCPに戻ると、ハルノから前話の撤退や怪獣をSKaRD単独で倒せていないことを厳しく叱責され、ゲントやテルアキの弁解も虚しいままに「SKaRDの存在意義を示せ」と発破をかけられる。
その後、テルアキの策により以前ガラモンから飛び散ったチルソナイトで作られたチルソナイトスピアと、それを撃ち出す専用のメガショットを使った一大作戦を特機団の面々と共に実行。しかし、前回の件でブレーザーへの不信感が溜まったゲントは作戦前にブレーザーストーンをロッカーに置いて来てしまう。
それから、チルソナイトスピアでゲバルガのEMP発生器官の破壊に成功するも、純粋な格闘戦でアースガロンが押されたため、ゲントはポケットに手を入れてブレーザーストーンを取り出そうとするが、上述のようにストーンを置いてきたために何もできず、ゲバルガの電撃攻撃に巻き込まれてヘルメットを弾かれてしまう。
そんな中、ブレーザーが自分の声を使って脳内に謎のビジョンを見せる。それは、他でもないブレーザー自身の記憶。ブレーザーの地球におけるこれまでの行動原理は、全てゲントの言葉や彼の体を通して見たもの、経験した事、それらに影響されていたものであった。
デマーガの件はテレビで赤ちゃん特集が流れているのを見た事から、ゲバルガ戦での一連の行動はゲントの任務に対する「全員無事に帰還する」という言葉からくるもので、ゲント自身の命も優先した結果でもあったのだ。
「ブレーザーも、命を救おうとしてたのか…?俺と同じじゃないか…!」
言葉による意思疎通は叶わぬものの、「命を救う」という自分にも共通したブレーザーの想い・真意を知ったゲントはブレーザーと共に戦う事を決意。
「…いくぞ、ブレーザー」
自らブレーザーブレスを召喚し、ロッカーから飛来したブレーザーストーンを手にブレーザーへと変身。新たな力でゲバルガを倒した。
その後、「もうちょっとお互いを知っていかないとな」とストーンを手にロッカールームに戻ると、ブレーザーストーンがダイナミックに壁をぶち破ってゲントの所に行った爪痕を見て呆れるように笑みを浮かべつつ、ストーンを見つめた。
第13話
アンリ達がこれまでの戦闘記録をまとめている最中、ゲバルガ戦の時に様子見とはぐらかしたのもあってテルアキから改めてブレーザーの事を問われる。
ゲントが「テルアキ自身はどうなんだ?ブレーザーのこと」と問い返すと、「前回ブレーザーに命を救われたから、全幅ではないが信頼を寄せる」旨を語る。
そんな彼にゲントは「それでいいんじゃないか?俺たちはまだ、ブレーザーのことを何も知らない。知らないから知ろうとする…知ろうとするから、相手のことを考える。今はそれだけでさ。俺もそう思えるようになったのは、つい最近だけどな」と返した。
それからSKaRDCPに戻ると、アンリはキーボードの上で寝落ちており、ゲントが「風邪ひくぞ?」と声をかけつつアンリが徹夜で書いたであろうバザンガ達の絵を見ているとアンリが目覚め、謝る彼女に出動が続いていたことも考慮して叱らずに寝落ちを大目に見ることにした。
その後、キーボードの上で寝落ちしたために戦闘記録のデータが消えてしまったことを嘆くアンリを、「キーボードの上で寝ちゃいかんなぁ…」「ドンマイ」と慰めた。
第14話
デスクで報告書等をまとめてるとテルアキから哨戒機が
デルタンダルに落とされた報告を聞くとヤスノブと共にデルタンダルを空中戦で戦うも、予想を超える速度で仕留めきれずハルノにこってり絞られた。その後テルアキが差し入れで持ってきた粉吹き芋が余ってますよとアンリが言うと真面目なトーンで俺が食うと言っている。その後はMOPでヤスノブと共に情報収集をしていると、デルタンダルが現れ作戦空域に向かっているとハルノからエミを監視しろと意味深な命令を伝えられる。
その後ブレーザーに変身してデルタンダルを倒した後基地でデルタンダルの事後処理をしてるとエミに初めてブレーザーと会った3年前の大爆発事件の事を聞かれ当時受けた要人警護と自分が知ってることを話した。その後、エミの父親がその施設にいた事は知らなかった様だが、現場にいた人間で行方不明になったり死者が出たことで救出が出来なかった事を悔やんでいた。
エミが調査を行いたいと言った際には「…いいよ」「許可する、やれ」と許可を出した。
第15話
久々の連休が取れたがサトコからジュンの運動会の写真が送られたのを気付いていなかった為、挽回しようと旅行を誘うがジュンに断られてしまう。
また、地球に降り注ぐ未知の宇宙線についてSKaRDのメンバーとリモートで会議した際には、リモートを切り忘れて休日の姿を晒してしまった。
サトコからジュンのテストの落書きを見せられた際には「落書きくらいいいじゃないか」と言うが、彼女からは「周りに気を遣いすぎている」ジュンの性分についての不安を聞く。
そして子供達が描きあげた巨大な絵から実体化した二次元怪獣ガヴァドン が出現し、作戦区域内にジュン達がいる事に気付くとモッピーから飛び出し、ブレーザーに変身。ミサイルの爆発で倒壊したビルからジュン達を守った。
ガヴァドンを星空へ還した後、サトコと共にジュンと再会。謝るジュンに「たまにはパパとも遊んでくれよ」と言い、ジュンが「いいよ」と答えると、サトコに「パパが1番子供みたい」と言われるほどに大はしゃぎし、家族3人で家に帰った。
第16話
開発予定地に陥没が発生し、作業員4名がパニックに陥る事件が発生。
バラバラな証言から作成されたモンタージュ予想図を見て複雑な表情を浮かべつつも、怪獣の正体を知る為にも見張りが必要だと判断する。
ところが、テルアキが謎の光を受けておはぎの怪物を見たと倒れてしまう。翌日ヤスノブからその報告を受け、アンリが「その人が嫌っていたり怖がっているものが見えるのでは」と予測する。
直後に穴の異変を察知するが、「作戦の失敗」を恐れるゲントは大破したアースガロンの幻覚を見てしまう。
しかし、特殊部隊での訓練の経験からゲントは幻覚を振り払うことに成功。幻覚に囚われたままのヤスノブとアンリを突き飛ばし、未知の怪獣が伸ばしてきた舌の攻撃を回避する。
その後、テルアキからの通信で幻覚のタネを知り、怪獣の目的が捕食であると予測。
地底怪獣モグージョン と名付けられた怪獣に対抗するべく、エミに AI対話システムEGOISS を使用しての単独出撃を命令し、自身はモッピーで藤垣市中心部へ向かう。
エミになるべくモグージョンの光を見ないように忠告し、難易度が高いと言うエミに対し、エミも恐怖心の訓練をしていただろうと返す。
モグージョンに苦戦するアースガロンの元へ辿り着いた後、ブレーザーに変身した。
モグージョン撃破後、穴の埋め立てを見ながらエミに怖いものについて訊ねられると、作戦の失敗だと答え、エミに聞き返すも「秘密です」と返されてしまう。
その後、合流したヤスノブ達が和気藹々とする様子を笑顔で見守っていた。
第17話
ビルの屋上に佇むタガヌラーの元へ駆けつけるが、街の被害の少なさに疑問を抱き、アンリからタガヌラーが人や建物をすり抜けて歩き回っていたことを聞かされる。
直後、隣のビルの屋上に立つフードを被った謎の男が、巨大な剣の一撃でタガヌラーを消滅させるのを目撃。
かつてブレーザーに撃破された怪獣たちが、撃破された場所に現れていること、そしてその度にフードの男が怪獣を消滅させていることを知り、ゲントは現在は新ノヴァイオ社の設立予定地となった、旧ノヴァイオ本社跡地を訪れる。
するとやはり例の男が現れ、銃を構えるゲントに対し、男が緑色に光る結晶石を取り出すと、半透明のレヴィーラが現れる。
それを消滅させた男は宇宙人の姿となり、ザンギル と名乗ると、ゲントに「話がしたい」と申し出る。
彼の行きつけらしい喫茶店で、若干ズレた言動を取るザンギルに戸惑うゲントは、防衛隊の立場ゆえに本名は明かさず、彼と怪獣たちの正体について聞く。(ちなみに、ザンギルは人間態を取っているが、ブレーザーの力によってゲントには宇宙人の姿のまま見えている)
あの怪獣達はいわば幽霊であり、ザンギルはその彷徨える怪獣の魂を108体斬ることを使命としていること、そして 108体目の怪獣の力が強過ぎて怨霊となり、実体化してしまったことを知る。
最後の怪獣の魂を倒すべく協力してほしいと頭を下げるザンギルに困惑するゲントだったが、直後にテルアキからニジカガチが現れたことを聞く。
ニジカガチの恐ろしさを知るゲントは慌てて飛び出し、その後を追ってきたザンギルにこちらに任せるように言うが、引かない彼にニジカガチの元へ投げ飛ばされてしまい、吹き飛ばされながらテルアキ達にアースガロンの出撃命令を出した。
その後、高速道路から落ちそうになっているトラックに気付くと、ザンギルの制止を振り切ってブレーザーに変身し、トラックを救出する。
実体と霊体を使い分けるニジカガチに苦戦するも、ザンギルと協力しこれを撃破。
直後、ニジカガチの怨念がザンギルに取り憑いてしまうが、チルソナイトソードの峰打ちによって怨念を追い出し、ザンギルと共にトドメを刺した。
その後、喫茶店でザンギルに今後について訊ねるが、彼もまた結晶の力で現世に留まる魂であり、その力が弱まっていることを聞かされる。
それでもザンギルは、最後にふたりと共に戦えた事を誇りに思うと言う。
戸惑いながらも、そんな彼への手向けに、ゲントは静かに告げる。
「俺は……ゲント。ヒルマ・ゲントだ」
「彼は…ウルトラマンブレーザー」
自分の胸に手を当てながらそう名乗ると、ザンギルは「ありがとう。ゲント殿、ブレーザー殿」と感謝を述べる。
光に包まれる彼に対し、ゲントは「コーヒーがまだだぞ」と引き止める。
するとザンギルは苦笑いし、「それだけが唯一、心残りじゃのう…」と言い残して消えてしまった。
ゲントは悲しい面持ちでそれを見送ると、2人分のコーヒーとコーヒーゼリーを受け取る。
そして、短いながらも共に肩を並べた戦友へ、静かに献杯するのだった。
第18話
仕事を終えて帰宅してる時突如街に現れたイルーゴが発している『イルーゴガス』とイルーゴの生態調査をしてたテルアキからイルーゴがバザンガやゲバルガ同様に宇宙怪獣である報告を受け何かあったらまた連絡してくれと言って通話を切るとテレビ局に見つかってしまい急いで帰宅すると既にジュンは寝ておりサトコから少し前にジュンがゲントのために作ったブレスレットを置いて行って仕事に行ってるためつけて行くことを言われる。 翌日レツからSKARDは待機しろという命令された際にエミから先のバザンガとゲバルガ今回のイルーゴがV99にカテゴライズされてるという報告を受けその中に西崎勉という人物が重要参考人に絡んでいることを聞き当事者であるゲントに聞かれると当時は状況が状況だったため名前は知らないと話しエミに西崎へのコンタクトを命じる。その後また活動再開したイルーゴガスによってサトコとジュンが避難している際に早く帰ると言ったがイルーゴの対応のため遅くなると申し訳なさそうにLINEをした。その後イルーゴの毒素を解析した空気清浄を行ってる間にイルーゴの攻撃に巻き込まれて軍の車により倒壊した建物に巻き込まれたテレビクルーを救出した後テレビクルーを安全なところに避難させてブレーザーに変身してイルーゴとイルーゴが成長した金色のゲバルガを撃破。
戦いが終わった後サトコの元に行くと最前線に出てることがバレてしまい友達と遊んでたジュンが寄ってきてジュンを抱えたまま3人で帰宅する。
第19話
街の喫茶店よりエミから西崎が知る限りのことを聞いた後テルアキから以前のゲバルガの電磁パルスの拠点にした場所からイルーゴが現れた報告を聞いた後エミから上はイルーゴとゲバルガを結び付けたことを聞くとイルーゴはV99案件である事を確信するも何故わざわざ宇宙怪獣達をファーストウェイブセカンドウェイブとカテゴライズしてることに疑問を抱く。その疑問を解決するために66実験施設に向かったエミに多少の無茶は許可する事を許した上でV99の謎を解き明かしてこいと指示を出す。その直後にハルノが現れ前回の命令違反によるイルーゴ戦出撃を口実に活動停止を言い渡された直後にブルードゲバルガが現れクビを取られる覚悟で出撃準備を命令。前回より強くなったゲバルガにアースガロンがやられているのを見るとブレーザーに変身するも囚われてしまうが、ブレーザーの相棒である火竜が助けに来てその火竜の力によってゲバルガを倒した後その火竜に対してゲントはファードランと命名した。ハルノに呼び出しをくらいクビを切られる前にエミと共にエミの父が残した日記を見るとそこにはV99と3年前の爆発事故の真実の一端が書かれており続きを読み解こうとすると3年前警護したドバシ・ユウが現れて日記を奪われてしまいドバシの圧力によりハルノが謹慎処分になりSKaRDと自分の首の皮1枚繋がったことを知るそれがこれ以上の自分達がV99の詮索をして真実に近づこうとするのを封じるための脅しである事を知ると日記を取り返そうとしたエミを制止した。
第20話
「怪獣が出てきた時の対処法講座」と称した謎の寸劇の稽古をしておりアンリとヤスノブから特殊部隊から関係ない任務が来たことに文句がたれ込んでくると任務は任務だ…と本人も特殊部隊とは関係ない任務に不服そうにしており、ヤスノブ達がハルノが謹慎処分食らったことを話すと真相を知る自分とエミは少し複雑な表情で聞いていた。
対処法講座当日実家に戻ってたテルアキからテルアキの実家近くに怪獣が現れたことを映像付きで連絡を受けると出動命令をだす。しかしエミ達に怪獣対策講座どうするんですか?と問われると少しドヤ顔で「事後承諾だ!」と言って命令無視してテルアキの元へ向かい、ズグガンを撃破すると夜になって上層部から事後報告のペナルティとして全国47都道府県で対処法講座をやらされることになった。
第21話
以前から開発してた新装備飛行用ユニットアースガロンMod.3の5回目の実験に今まで来なかった上層部が見学に来る中でアンリとヤスノブのローテで行うもMod.3のスピードが生ずるGにヤスノブが耐えきれず意識を失うと実験を中止して機長席に座ってたアンリが操縦を代わることを指示。
実験での様子から上層部からヤスノブを外せと命令されると空中戦でヤスノブの射撃が必要と意見具申するもそ れすら跳ね除けられてしまいハルノが謹慎されてからの数週間本来広報がするはずの怪獣対策講座だけにとどまらずついには部隊の編成にまで口出しするようになってきた上層部に色々と言いたいことはあれど必死なんだろと様子見を決断。それからしばらくした後上が急遽行ったゲバルガのEMP攻撃を利用した対宇宙怪獣を想定した新兵器の実験が終わったことをテルアキから聴くと自分とエミが調べてるV99と関係がある事を考えているとエミに今日が怪獣対処法講座の日と準備を急がされてるとデルタンダルBが現れるとヤスノブが上から出撃禁止を言い渡されたため自分がMod.3に乗って行くと言うもアンリにゲントとテルアキは耐G訓練してないから無理ですと言われ自分一人で行くと意見すると決して無茶をするなと指示を出すも敗れてしまう。その後デルタンダルBがアースガロンの基地であるSKARDCPまで迫ってると知ると上層部にヤスノブのアースガロンでの出撃許可を打診するも手続き中だと特に援護もなく無理やり通信を切られると実戦と実験がダメという裏道を付いて操縦士アンリ機長ヤスノブのローテで移送任務という名目で上に任務内容を通し何かあったら現場判断に任せると指示を出しモッピーでテルアキと共に移送先の基地に向かいアースガロンがデルタンダルに苦戦しているのを見るとブレーザーに変身してアースガロンを援護した。
第23話
度重なる怪獣出撃に対して毎回ブレーザーに変身してたため教江野の医務室在中の医者の口から筋肉の萎縮と骨量低下のかなり重症を負ってる事が判明。(変身中はブレーザーのインナースペースにいるとはいえ大気圏外での戦闘は宇宙服を着てない状態で宇宙に行って戦ってるような物でありこれらの症状は宇宙飛行士にも起きうる症状である。)部下達にはただの立ちくらみと言ってたがまともな食事や睡眠もとっておらずブレーザーもゲントの体を乗っ取って顔を殴って無理やり休ませるという荒療治を取っている。そして長らく自分とエミだけの秘密だったV99案件をテルアキ・アンリ・ヤスノブに話してると茨城に60m級のタガヌラーが現れたため出撃しようとするもテルアキたちから病み上がりだから休んでくださいと基地で留守番をしてたがアメリカのネバタに同サイズのタガヌラーが現れると通信妨害を装ってネバタのタガヌラーの討伐しに行こうとするがボロボロのゲントの体を案じたブレーザーの制止を押し切ってブレーザーに変身してネバタのアメリカに出撃する。
第24話
指揮所に戻っていたが、たびたび胸を押さえ苦しむ様子を見せた。
月に墜落後、爆発によって月の軌道を変えようとするヴァラロンを撃滅するべく、アースガロンMod.4を使用しての出撃命令が出される。「何もかも足りていない最悪の作戦」への隊員たちの覚悟を受け止め、司令部からの命令に加え全員無事に帰還することを命じ、18時間の外出許可を与えた。
ブレーザーの制止に「今しかないと思うんだけどな…」と悔しさを滲ませ、解任されたハルノ参謀長の元へ赴く。「月へ行くからエミのことを守ってやれない」と話すと、ハルノからは「アオベはお前の部下だ」「さっさと戻ってきて、首根っこ掴んでおけ!」と激励を受け、敬礼を返した。
サトコとジュンと夕食を囲んだ後は、2人が寝ている間に家を出ようとしていたが、サトコには勘付かれていた。左手首にはジュンが以前作ってくれたブレスレットを付け、「これがあればめいっぱい頑張れる気がする」と話し、サトコに見送られた。
サトコ「帰ってきてね」
「うん。帰ってくるよ。……いってきます」
サトコ「…いってらっしゃい」
そしてヤスノブ、アンリ、テルアキと共にアースガロンに搭乗。
無数の爆弾を敷設していたヴァラロンと接敵し、電撃に苦しめられながらも月面へ着陸。
格闘戦へ持ち込むが、尻尾の爆弾をゼロ距離で喰らってしまい、ゲント以外は気を失ってしまう。
手袋を取り、ジュンのブレスレット、サトコとの結婚指輪を見つめると、ブレーザーストーンに呼びかける。
「これ以上変身すれば、ブレーザーは危ないのは分かってる…」
「…けどこのままじゃ俺も、仲間たちも、地球もやられる!今戦わないで、いつ戦うって言うんだ!!」
「…俺と、お前でやるしかない!!だから…頼む……」
「…行くぞ…ブレーザー」
ゆっくりと現れたブレーザーブレスにストーンを装填し変身するが、やはり身体の消耗が激しく、変身後すぐにカラータイマーが点滅し、立つことすらままならなかった。
そんな状態でヴァラロンに敵うはずもなく劣勢となり、爆発で吹き飛ばされてしまう。
そしてヴァラロンが地中に潜ると、アースガロンを抱えて月面を離脱。直後に大規模な爆発が発生し、月の公転軌道が変わってしまう。
月を無理やり押し出して軌道を戻そうとするが、ヴァラロンに噛みつかれてエネルギーを吸収されてしまい、形態変化したヴァラロンの攻撃を至近距離で受ける。
光の中で目を閉じ横になるゲント。
その身体から、水鏡のように向かい合ったまま、離れていくブレーザー。
ゲントは目を覚まし、手を伸ばす。
「ブレーザー…!どうする気だ!?」
しかし、3年前のように、その手を取り合うことはなかった。
かつて見た眩い銀河の向こうへと、ブレーザーは消えてしまう。
気が付いた時には、ゲントはアースガロンの機内に戻っていた。
呆然とする中、右手には、何も描かれていないブレーザーストーンだけが残されていた。
そして、光を失ったブレーザーは、月の爆発によって、破片と共に宇宙へと放り出され…
第25話
意識を取り戻したテルアキ達と共に、ブレーザーを連れて地球へ帰還。
アースガロンの修理中に倒れかかってしまい、テルアキに医官に診てもらうよう進言され、かつて貸しを作った(本人は「覚えてない」と言っていたが)別部隊からの救援もありその場を任せる。
そして1人でブレーザーの元へ赴き、倒れたままの彼に呼び掛けた。
「ブレーザー!聞こえるか!」
「お前は最後まで俺の命を守ってくれたんだな。……ありがとう」
「この戦いは、俺たちSKaRDで行くよ」
そう言ってその場を立ち去ろうとしたが、背後からの物音に振り返る。
なんとブレーザーが起き上がり、カタコトながら初めて地球の言葉でゲントに語りかけた。
ブレーザー「お、れ……俺も、行く」
自分の口癖を真似たようなその言葉と共に、ブレーザーブレスが現れる。
ゲントは涙を流しながらも、テルアキに通信で「絶対安静を言い渡された為、作戦に参加出来ない」「よって、SKaRDの全指揮権を委譲する」旨を伝えた。
そして、元に戻ったブレーザーストーンをブレスに装填。ブレーザーを見つめ、ブレスを起動させると、彼へ手を伸ばし再び一体化。
「今度はもう…離すなよ」
初手からファードランアーマーを装着しヴァラロンと交戦。
第二形態となったヴァラロンに劣勢となり、司令部の命令を無視したアースガロンが加勢するも拮抗する。
その後、チルソファード炎竜射を放とうとするが、上空に現れたV99の船団に対して対話をするべくアースガロンが全ユニットをパージした為、事情を察して自らもファードランアーマーを解除。
ヴァラロンの攻撃を受け続けるも、アーくんやエミの呼びかけによってV99は消失、アースガロンと再びヴァラロンに立ち向かう。
その様子をテレビで見ていたジュンとサトコがブレーザーを応援すると、インナースペース内でゲントの左手のブレスレットと結婚指輪が光を放ち始める。
そして溢れんばかりの光を纏ったブレーザーの左腕の前に右腕をクロスさせ、ブレーザー光線を発射。
ヴァラロンを撃破し、ついにサード・ウェイブから地球を守り抜いた。
すべてが終わり、SKaRDメンバーとともに修理中のアースガロンを見守る中、エミが呟く。
エミ「結局、V99はどこに向かうつもりなんだろう」
その問いに、ゲントはこう答えた。
「あのワームホールの繋がる先に、彼らの目指す新天地があるんなら…
ずっと、ずーっと遠い銀河のブレーザー…
眩い光の向こう側…なんだろうな」
ゲントが家に帰ると、ジュンとサトコが待っていた。
息子には抱きつかれ、妻からは安堵の笑顔を向けられた。
ジュン「パパ!!」
サトコ「おかえりなさい」
「…ただいま」
劇場版「大怪獣首都激突」(ネタバレ注意!!)
家族やブレーザーとの関係は相変わらずで、皿洗い中にストーンが発熱してジュンに不思議がられたり、ブレスレットが壊れてジュンに謝ったりしていた。そんな中、ジュンから「ママの様子がおかしい」「絶対何か隠してる」と聞かされるが、忙しい時もあるだろうと深くは考えなかった。
直後、タガヌラーとズグガンが現出した為、エミ、アンリと共にモッピーで現場へ向かい幼体を駆除していたが、アースガロンの劣勢に伴いブレーザーに変身。無事に撃破するものの、アースガロンは限界を迎えて倒れてしまった。
復旧の間、今回の怪獣の現出の原因としてネクロマス社 の開発が関わっていると推測。ハルノから「好きにやれ(要約)」という指令を受け、「俺たちは怪獣専門のすぐやる屋だからなぁ」と零しつつもやる気を見せる。
その後、ジュンから電話が掛かり、サトコの帰りが遅いことに困惑する彼を「ジュンが頼りだ」と諭した。
エミと共に代表取締役社長のマブセ・イチロウの元へ赴き、彼からダムドキシン の研究について聞かされる。直後、ダムノー星人 を名乗る人物によるマブセへの脅迫を目撃し、彼と共にダムドキシンの廃棄に向かう。
しかし、結果的にダムドキシンは様々な怪獣の破片や細胞を取り込み、妖骸魔獣ゴンギルガン が誕生してしまい、対抗手段であるアンチダムドキシン入手の為にネクロマス社本部に向かった。
なおこの際、バザンガ戦で使われた特殊弾頭が試作段階のものであったと知り、「そんな危ないものを使ってたのか」と驚愕していた。
そして紆余曲折を経て、ダムノー星人の正体がイチロウの息子であるマブセ・ユウキ である事、彼が自分を見てくれない父や身勝手な大人たちへの復讐を企てている事を知り、回収したアンチダムドキシンと、ゴンギルガンに取り込まれた息子を助けようとするマブセを連れて指揮所へ撤退する。
アースガロンの復旧と、アンチダムドキシンを用いた装備開発の合間に、「欲しがるものは何でも買ってあげた」と言うマブセに対し、「でも、本当に欲しいものは、手に入らなかったんじゃないですかね?」と、偉大な父に認めてもらいたかったユウキの本心を彼に説いた。
ゴンギルガンが霞ヶ関に向かい始めた頃に装備開発と復旧が終了し、ユウキの救出作戦について指示を出した(……のだが、この際無茶な作戦に苦言を呈するマブセに対し「彼(ブレーザー)には無理です」と発言したせいでストーンが発熱し大声を上げてしまった)。
そして、作戦が上手くいかなかった場合、サーモバリック弾による排除作戦が行われると説明し、マブセが「ユウキはたった1人の息子なんだ!!」と叫ぶと、
「マブセさん!!」
「私も一人息子を持つ父親です」
「ユウキ君は…我々が必ず、救い出します」
と、父親としての覚悟を示した。
ヤスノブ「ゲント隊長がこうしてるって事は…」
エミ「今回も上手くいくってことですよね?」
「……そうだな」
「全員、無事に帰還して…」
「打ち上げは、俺の奢りで焼肉だ」
アースガロンから降下し、援護を受けながらゴンギルガンの体内に侵入してユウキを救出し、エミとヤスノブに支えられながら無事に着地。彼を二人に任せ、自身はブレーザーへ変身した。
「…待ちくたびれたか?」
「行くぞ、ブレーザー」
何度も倒れながらもアースガロンと共にゴンギルガンに食らいつき、ゴンギルガンの触角をスパイラルバレードで切り落としてエミのAD特殊弾に繋げた。
テレビで戦いを見守っていた妻子の指輪とブレスレットが光を纏い、呼応するようにブレーザー光線を発射。アースガロンのアースファイア最大出力と合わさり、ゴンギルガンの撃破に成功した。
その後、再び親子として向き合うことのできたマブセ親子を、部下たちと共に静かに見届けた。
約束通り、奢りの焼肉パーティーを自宅で行い、ジュンも交えてテルアキと話すゲントだったが…
テルアキ「しっかりしてますね〜」
「ついこの間まで赤ん坊だったんだけど、今じゃ俺より大人っぽいからね〜」
ジュン「うん、僕、今度お兄ちゃんになるから」
「そうなんだよ、ジュンのやつ今度お兄ちゃんに……」
「……って、えっ?」
サトコ「あ、ジュン。パパにはママから言うって言ったのに〜」
「……そういうことなの?」
サトコ「あ、えっと…そういうこと……かな」
「…………やっ……」
「……やったぁ……!!」
こうして、ヒルマ家には新しい家族が生まれることとなり、部下達に祝われ妻子を抱きながら、ゲントは喜びの涙をこぼした。
「泣いてねぇよっ!!」
スペシャルボイスドラマ「首都直下撃滅作戦」
前編では、霞ヶ関で討ち取ったゴンギルガンの肉片から生まれた小型ゴンギルガンを対処すべく、各ポイントに別れて作戦を展開し、自身は東京駅地下に向かうが…
「なぁ…ブレーザー」
「ずっと聞きたいことがあったんだけど…いいかな?」
不意にブレーザーストーンを取り出し、「怪獣に対してSKaRDだけでも対処出来るようになってきた」「それでも、ブレーザーは一緒に戦いたいと思ってくれているのか」と話し、「もし自分の星に帰れるようになったら、帰りたいと思うのか」と、各地で奮闘する隊員達の通信を聞きながらブレーザーに語りかける。
「もしいつの日か帰れる時が来たら、遠慮なく言ってくれよ?お前がいなくなっても、今日みたいに俺達だけで──」
「アッッッチ!!あぁっち!?」
しかしその直後にストーンが発熱し、東京駅地下からゴンギルガン・ペスカトーレが現出。ブレーザーブレスが現れた為やむを得ずゲントは変身するが、ブレーザーの真意は分からずじまいだった。
「…ありがとう、ブレーザー。いつまでか分かんないけど、これからも一緒に戦ってくれ!」
後編では、作戦が終わった後にSKaRDの面々を連れて特殊部隊行きつけの焼肉屋に祝勝会もとい打ち上げに行き、サトコの近況や特殊部隊員としての愚痴について話したり、度々起きるブレーザーストーンの発熱を誤魔化したり、焼肉のメニューをレヴィーラやデルタンダル等の怪獣に例えたりしていた。早めに上がろうとした際には何故か燃料で酔っ払ったアーくんがタクシー感覚でMod.4を出撃させようとしたのを止めている。
ちなみに、帰りの支払いで奢るつもりがたまたま近くの席で1人焼肉に来てて自分達の愚痴の会話を聞いてた上司が自分達の分も奢ってくれていた。
ライブステージでの活躍
前編ではSKaRD池袋支部にアースガロンを託しておりピンチに陥るとブレーザーに変身している。戦闘後ずっと観客に向けて話してたリュウマ隊員にアースガロンと帰還して報告書を出すようふじかぎ促している。
後編では、インナースペース越しにテレパシーで好きなヒーローごっこを回りにバカにされ両親は産まれてすぐの弟に付きっきりでヤキモチ妬き心の闇から願い星の力でサンシャインシティでの1日が無限ループされる空間を作り出した少年(CV:潘めぐみ)にほんとに仲良くできる人間と仲良くなればいいんだと諭し自分の中の心の闇を打ち破るためにあえてトドメを刺さずに押さえつけて少年に倒させて事件解決した後は彼を家族のもとに送り返している。
『···未来へ』
ゲントの過去と口癖のように言ってる「俺がいく」という口癖のルーツが掘り下げられている。
サード・ウェイブと呼ばれたヴァラロンとの戦いからしばらくした後激しい戦いを潜り抜けたSKaRDに交代でリフレッシュ休暇を入れており自身に休暇が回ってくるととある人物の墓参りに行っていた。
その墓には神尾ジンの名前が掘られており、心配で電話をかけてきたテルアキとの会話で、かつての特機団時代の相棒であることが明かされ、V99案件でしばらく墓参りに行けなかったことを詫びと近況を話してると、司令部から何者かによって任務に出てたエミ達が人質に取られた連絡を受け、『部下達を助けたければ旧演習場跡地に一人で来い』という脅迫状とも挑戦状とも捉えられる文言を叩きつけられる。
アースガロンで行こうとしたテルアキに待機を命じ、犯人は自分一人で来いという要求を叩きつけたのと、下手にアースガロンで行って犯人を刺激すれば人質の安全と敵の出方がわからない。
万が一に備えてSKaRDへ入隊志望のある候補生の中から実践経験のあるリュウマ隊員、マイト隊員、アヤリ隊員を今回の事件の捜査チームに指名し、自分が犯人からの指定された場所に向かってる間、テルアキには指揮所で情報管制、アー君とリュウマ隊員達には誘拐される直前にエミが送った仲間にだけ分かる通信の発信源を辿って、人質の救出に行かせる二面作戦を決行。
旧演習場跡地に向かうとそこには既に死んだはずのジンがいることに困惑。周りの人間のためなら命を惜しまない、本来の勇敢な性格とかけ離れていたジンは、家庭を持って、さらには部隊の隊長というゲントの恵まれた立場に嫉妬していた。
地獄から蘇ったジンはブレーザーとゲントを分離させ、ゼラン星人など過去にウルトラマンに倒された強い怨念を持つ怪獣や宇宙人達を差し向ける。ブレーザーと二人で立ち向かうも、敵の多さに追い詰められたが、これらは全部エミ達の救出が成功するために、自ら囮になった事明す。正体を問い詰めると、ジンを名乗った者は、かつてヴァラロンに故郷を滅ぼされながら、ヴァラロンに魅了されたチャリジャであり、なんとか撃破するも別時空に逃げられてしまった。
後編ではチャリジャの事件の捜査をしてると、エミからの報告でチャリジャがヴァラロンを甦らせ、再びサード・ウェイブを引き起こして自分の故郷と同じ目にあわせようという逆恨みであることを突き詰める。この日は本来チャリジャの事件で帳消しになった休暇の取り直し、家族で科学博物館でやってる怪獣の展示を見に行くつもりだったため、ジュンのために早く片付けて埋め合わせをしようとしていた。
テルアキがヴァラロンを甦らせるために怪獣達の遺伝子やサンプルがたくさんあるところを狙うかもしれないという意見から、チャリジャは科学博物館を狙うという推理にたどり着き、テルアキにアー君を科学博物館に向かわせようとしたが、全世界で怪獣達が現れて対応に追われてるという報告を聞き、さらにチャリジャが逃げ押せた時空にある強大な力で蘇ったヴァラロンが現れ、時空の裂け目からそのエネルギーを供給し続けてる。
強化されたヴァラロンに立ち向かうも、ブレーザーの変身が解除され、アースガロンも機能停止し、科学博物館にいるサトコ達も守れない自分の無力さに挫けそうになったゲントにテルアキが断りを入れた上でサトコのスマホとゲントの無線を繋げ、家族の声援を聞いて再び立ち上がる。
チャリジャの地獄から蘇らせる力の影響で黄泉の世界より意外な人物が助太刀に入り、ボロボロになりながらもブレーザー光線を放つ。図太く耐えられたが別時空のウルトラマン達が光と闇の力を合わせた合体光線で時空の穴を破壊するというアシストによりエネルギー供給が弱まり、弱体化した隙をついてヴァラロンを撃破した。
その後ザンギルからジンからの言付を預かっていた。数年前、当時特機団の副隊長だったゲントはジンと共に任務を行ってた際、侵入した建物が崩壊寸前に陥ってたため、他に逃げ遅れたものがいないか探しにいこうとするも、それでゲントが殉職してサトコが悲しむのを良しとしなかったゲントを行かせずに、『俺が行く』と言って、そのままジンは殉職したことについて負い目を感じてた。ゲントにたいして、ジンの『お前の幸せを守りたかっただけという自分の思いが届いてた』ことを知り涙を流していた……
ウルトラマンアーク
直接の登場はないが、第17話でとある事情により一時的に復活を遂げていたザンギルの口からその名が語られる(が、それを聞かされた人物は当然ゲントのことなど知らないため、「誰ですか?」と怪訝そうな反応をするしかなかった)。
第19話ではついにアークがブレーザー本人と共闘するが、あくまで変身後の姿での共演のため、ゲントは未登場のまま終わった。
なお、このエピソードでは『ブレーザー』世界のシュウがザンギルと協力してヘルナラクへの対処に当たっていたことが明かされており、恐らくGGFの中で生前のザンギルと唯一接触していたゲントが、シュウの所属する怪獣研究所との間を取り持つ上で重要な役回りを果たしたものと推測される。
演者について
- 演者の蕨野友也は、過去にも『仮面ライダードライブ』にて敵役のハート/ハート・ロイミュード、そして仮面ライダーの一人である仮面ライダーハートを演じており、本作への出演で「ウルトラマンと仮面ライダー双方を演じた俳優」の一人に加わった。2023年4月21日に情報が解禁されると、Twitterでは早速「ハート様」がトレンド入りした他、『ドライブ』で追田現八郎役で共演していた井俣太良が彼に祝福のメッセージを送っている。
- ハートは敵役でありながら高潔な性格で、理想の上司の記事に紹介されている程のキャラクター性から、作中の人間キャラより人間ができている人格者として視聴者からの人気が高い。そのため、蕨野が隊長職の主人公を演じることが明らかになった際、ネット上では放送開始前から理想的な上司キャラになるという声が多くなっていた。
- また、前作でデッカー・アスミを演じた谷口賢志に続き、2年連続で仮面ライダーを演じた俳優がウルトラマンを演じることになった。
- さらに、同じく前作でムラホシ・タイジを演じた黄川田雅哉に続いて、2年連続で仮面ライダーを演じた俳優が隊長を演じることにもなっている。また、仮面ライダーシリーズに出演した俳優に範囲を広げれば、前々作でタツミ・セイヤを演じた高木勝也も該当するため、実に3年連続となる。さらに余談だが、『ギンガS』から『オーブ』までの3作品には、仮面ライダーで何かしらのラスボスを演じた俳優が3年連続で出演していたりしており、近年は何気に多い。
- 蕨野は、「ブレーザーの名前にすごい縁を感じてる」と語っており、企画書を貰った時ウルトラマンのタイトルが決まっておらずインタビューの撮影時にも蕨野が履いてた靴が、某メーカーのスニーカーで名前がブレーザー、監督も名前を決める時に被ってる名前が無いかをインターネットの検索で調べた時に靴の名前を見つけ「その靴履いてたのかあ」と、蕨野も運命を感じたという。
- TVシリーズの主人公を演じた俳優としては、黒部進(『ウルトラマン』)と石黒英雄(『ウルトラマンオーブ』)の出演当時27歳を抜いて35歳と、シリーズ中でも最年長となる。また、令和年間に入ってからのシリーズ作品としては珍しく、昭和生まれの主演俳優(1987年生まれ)でもある。生誕年も石黒と丁度同年代。
- 蕨野が仮面ライダーシリーズで悪役を演じたことは前述の通りであるが、黒部・石黒の両名とはこの点でも共通していたりもする(さらに言えば、石黒とは「仮面ライダーシリーズで悪役を演じた後でウルトラシリーズの主人公役を射止めた」という共通点も有している)。
- ウルトラマンデッカーのグランドフィナーレイベントに登壇した際には、カナタ役の松本大輝から馴れ馴れしく「ゲンちゃ〜ん」と呼ばれながら腕を組まれたものの、静かな圧でゲント隊長と呼び直させた。更に基本ウルトラシリーズは新人や若手俳優が多いなか、蕨野は仮面ライダーのイベントなどで場馴れしてるため、松本からは「ヒーローの先輩感が無くてなんか伝えることが無いけど、何か昔(特撮)やってました?」と言われている(ちなみに前日にはNEW GENERATION THE LIVE STAGE5の千秋楽公演が開かれており、そのカーテンコールの挨拶で松本は「明日のグランドフィナーレで蕨野さんに馴れ馴れしく「ゲンちゃ〜ん」と先輩面して絡んだらどうしよう」と話しており、ケンゴ役の寺坂頼我からも「ダメだよ」と窘められ、釘を刺されていたが結果は前述の通りである)。
- 後にウルトラマンアークとのバトンタッチイベントに松本がサプライズで来て1年前と同じようにゲンちゃん久しぶり~と呼ばれてやって来てステージに登壇してたエミ役の搗宮アンリ役の内藤は困惑してたため「アスミ・カタミ」さんと返している。
- ブレーザーが客演したアーク本編19話放送後に配信されたブレーザーとアークのメインキャストと辻本監督の座談会では蕨野本人はいつでも行ける状態だったが話の展開上ゲント本人が出てこず終始ブレーザーのままだったため、辻本監督にもの申したがってたが違う時間軸のブレーザーという解釈をとっている。
その後のブレーザーキャストが選ぶアークのお気に入りの回として9話のさようなら、リンをチョイスするも提出したVと違うシーンが出たことに荒ぶっており、内藤らに制止されている。
- また蕨野は、シネマトゥデイのインタビューでオーディションの日に履いていたブレーザーはオーディションの時にかっこいいと思って買っており、奥さんもその数日前に同じ靴を買っており蕨野自身は名前を知らずに買ったため、ヒルマゲント/ウルトラマンブレーザー役に決まって何日かした後に奥さんから「あんたがこの前履いていった靴の名前ブレーザーって言うんだって」と言われた時これは運命だったんだなと語っている。
- 作中内のゲントの私服は蕨野の私物である。
- 2話の仲間集めの際のやり取りにも言えるがアドリブが多く、アクシデントがあっても「ゲントのキャラにあってるから」という理由でそのシーンが本編で採用される事が多い。(例として、4話で移動前哨から出ようとして頭をぶつけているが、演技ではなく本当にぶつけたのをそのまま撮影が続行されたもの。その証拠に、ぶつけた瞬間ヤスノブ役の梶原が「フフ」と笑いをこらえている。)
- ブレーザー役の岩田とは撮影が最初の方はブレーザーとゲントはまだ互いによくわかってないという距離感を大切にするために挨拶に行かず撮影が始まった最初の頃の撮影現場ではアクション監督の寺井大介を通じた伝言ゲームのような形でコミュニケーションを取っている。
余談
- 『3年前に起きた爆発事故で単身爆心地に向かい、多くの人々を救った』とされているが、OPでメインキャラクターの履歴書が現れる部分のゲント隊長の所には3年前そのような任務があったような記載が一切無い。1話で『噂の』と他の隊員に言われているがその噂が上記の事であるかは不明(噂の事を本人は知らなかったようだ)
- OPの履歴書には本来なら『東京湾』と書かれる所を『東京腕』と誤って書かれている(もしかしたらあの世界にはそういう地名がある可能性もある)
- サトコとジュンが長らく登場しなかったせいで一部の視聴者から「実は離婚、または死別しているのではないか?」と邪推されていたが、10話にてヒルマ家が登場したことで完全に否定された。そもそも疎遠・死別説の根拠も、本編の描写をよく読み解けば否定できる要素はいくらでもある。詳しくはヒルマ・サトコの記事を参照。
- さらにOPでゲントのクレジットが出るとゲントタイチョウダのコメントが出ている(本編でゲントが動く場面で「タイチョウミズカラガ」「サスガダァ」などのコメントが出る)。
- 田口監督によると、30代で隊長の主人公になったのは
- 隊長は戦闘が始まると一人になれるし、全体を見渡す立場でもあり、ウルトラマンであったとしても一番気付かれにくいのは隊長なのではないかと思い、逆に隊員がウルトラマンであると、隊長が気付かないのはおかしくないかということ、防衛隊と上層部が出てくることから、板挟みになるのは隊長であり、一番描いていて面白いのは隊長であると気付いたため、隊長の立ち位置や年齢を考えると、妻子もあり、他の4人の隊員たちはその隊長を困らせる役でもある。
- 通常であれば、ウルトラマンになりそうなルーキー、腹を割らない女性隊員、頼りになる副隊長、筋肉自慢ではあるがヒロインのような子がいて、そこから逆算して、隊長が主人公となったと語っており隊長が主人公という設定もドラマの監督は一番上に立っているようにも見えますが、意外と中間管理職ですし、スポンサーとスタッフの間で挟まれています。
- 家族がいれば家族に挟まれるし、子供だって友達と親に挟まれている、総理大臣だってあらゆるところで挟まれています。中間管理職とは言わなくても、みんな挟まれているんです。だから感情移入できるんじゃないか。と語っている。
関連タグ
セリザワ・カズヤ:『ウルトラマンメビウス』の登場人物の一人。ゲントとは同い年で「隊長であり変身者」という共通点があるが、変身可能になった時点では隊を抜けてしまっていたため、正確には「『元』隊長であり変身者」といった位置付けである。また、演者としても元・仮面ライダー変身者繋がりがある。
伊賀栗レイト:『ウルトラマンジード』の登場人物の一人。ゲントとは同い年で「父親であり変身者」という点で共通する一方、こちらは本来荒事とは無縁なサラリーマンであるという違いがある。荒事や事件に絡む場合は一体化しているウルトラマンが担当していた。また、子供の歳も近い。
歴代ウルトラマンの主人公系譜
(神永新二)/アスミ・カナタ → ヒルマ・ゲント → 飛世ユウマ
防衛チーム隊長の系譜