ヴァラロン
ゔぁらろん
『ウルトラマンブレーザー』第23話「ヴィジター99」から登場する怪獣(前回の第22話でも冒頭で存在を仄めかすような描写があった)。
バザンガやゲバルガと同様の軌道を通って地球へと接近していた経緯から、それらと同じくV99絡みの3体目の宇宙怪獣(所謂“サード・ウェイブ”)と思われ、同時に『ブレーザー』のラスボスを務める怪獣でもある。
第1形態
長い首に小さめの頭部を持つ、オーソドックスな二足歩行体型の怪獣だが、肩や背中、両腕から触手のような突起が生えている。
中でも一際目を引くのが頭部であり、顔の部分が赤い半透明な被膜で覆われ、その内側にある眼球と思われる複数の発光体が怪しく不気味に点灯している、エイリアン(=ゼノモーフ)のような顔付きである。
第2形態
ウルトラマンブレーザーのエネルギーを吸収し変貌した姿。
頭部に2対の角と突起が生え、肩の棘がシカの角のように巨大で禍々しい形に変化。
全身の突起の生え方も変わっており、両腕の突起も前向きに生えている。
「宇宙爆弾怪獣」の別名の通り、尻尾を肥大化させて切り離し、有機爆弾として武器にできる。
この爆弾の破壊力は凄まじく、数発起爆すれば月の軌道をずらしてしまう程。しかも、起爆タイミングはヴァラロンの意志で自由自在であり、半透明の頭部の明滅によって有機爆弾を活性化させ起爆できるため、格闘戦中に至近距離で爆破されれば回避するのはまず不可能。爆弾を作り出すのに必要な時間も非常に短く、戦闘中の連続使用も可能としている。
また、爆弾を付けた尻尾は打撃武器にもなり、さながら骨球を振り回すアンキロサウルスのように強力な一撃となる。
この爆弾は第2形態になると更に凄まじい破壊力になり、地上で複数一気に爆発させれば地表に大穴が開き、地球の軌道すら変わりかねない程。
宇宙空間ではこの能力を用いて「有機爆弾の爆発で星の軌道を変えては別の星にぶつけて移動する」という大規模な習性があると推測されている。
一方で、尻尾を失うと爆弾の生成ができなくなるため、攻略には尻尾を破壊する攻撃が有効打となる。
また、爆弾はあくまで有機物であるため、他の怪獣に捕食させるなどして無力化すれば、連鎖爆発を防げる。
胸部の突起はノコギリのように高速回転し、敵を切り刻む。
全身の突起からは赤い電撃を放ち、死角から放たれた攻撃も迎撃ができる。第2形態時には腕の突起にエネルギーを貯めて攻撃力の底上げもできる。
頭部からも自身のエネルギーを赤い雷状に放出が可能で、第2形態になると口から強力なビームも放てるようになる。
噛み付いて相手からエネルギーを吸収し、自身の強化に利用する能力も持つ。
攻撃力だけでなく防御力も非常に高く、自身の爆弾が至近距離で起爆しても、全くダメージを受けた様子がなかった。
頭部を貫かれても一部が破損したのみで動きがまったく鈍らないなど、生命力も異常なまでに高い。
このように全てのスペック自体は満遍なく高く、ラスボスとして十分に相応しい強さと厄介さを併せ持った強豪怪獣と総評できる。
また、地球接近中は移動手段として用いていた小惑星諸共、背中のトゲから造成した「ステルス膜」で包み込み、周辺の空間を歪ませて周囲の宇宙空間に擬態して地球側の監視の目を欺いており、恐らく当初は地球に奇襲攻撃を仕掛ける算段だったと思われる。
更に当初予定していた奇襲作戦がアクシデントで失敗しても、即座に別の作戦に切り替える様子から、知能も非常に高い様子が覗える。
尚、上記の有機爆弾を用いた移動方法に依存してるからか単独での飛行能力はないようで、地球へも上記の小惑星や爆破で生じた破片などの浮遊物にしがみつき移動していた。
第23話「ヴィジター99」
小惑星に張り付き、ステルス膜で姿を隠しながら宇宙空間を移動し、地球を目指していた。
地球防衛隊の監視衛星もその擬態を見破れなかったが、かつてバザンガ、ゲバルガが通ってきた軌道を個人的に監視していたアマチュア天文家のミッチー(オイカワ・ミチヒロ)が、不自然な空間の歪みが発生している点や、その歪みが日を追う毎に地球へと接近している事態に気付く。
その後、ミッチーはSKaRDのエミ隊員と接触した際にその旨を報告、SKaRDも防衛隊上層部にこの事実を進言するが、防衛隊側はそれまで散々サード・ウェイブへの警戒を行っていたにもかかわらず、本気で取り合おうとしなかった。
しかしその後、接近を本能的に察知し、危機感を覚えた2体のタガヌラーの放った熱光線によってカモフラージュを解かれ、地球側に自身の存在が完全に露呈してしまった。
ヴァラロン自身はタガヌラーからの攻撃を跳ね返して迎撃するも、攻撃の余波で小惑星から引き剥がされ月へと墜落。
月面で人知れず不気味な咆哮を上げるのだった……
第24話「第3波接近襲来」
月面に叩き付けられるも未だ健在であり、それどころか月で有機爆弾を次々と敷設・爆発させて巨大なクレーターを形成し、その内部で更なる爆発を引き起こして月の軌道を変えて地球へ落とそうとする。
自身の迎撃に現れたアースガロンMod.4に赤い雷で先制攻撃を仕掛けた後、仕掛けられた有機爆弾が誘爆する危険性から迂闊に砲撃できないのを知ってか、ヴァラロンは隙を突いて接近戦に持ち込み、有機爆弾をゼロ距離で爆発させてアースガロンを無力化、この衝撃でパイロットもゲント隊長を除いて全員意識を失ってしまう。
続いて現れたブレーザーも腹部のノコギリや爆弾を駆使し迎撃、ゲントとブレーザーがこれまでの戦いで体を酷使して満身創痍(変身直後からカラータイマーが点滅した程)だったのも合わさり、まるで意に介さずに叩き伏せた。
そして、地中に潜り月面の爆弾を一斉爆破。どうにかブレーザーはアースガロンを連れて一時避難に成功し、SKaRD一同は窮地を脱するも、月が軌道を外れて地球に墜落しそうになってしまう。
咄嗟にブレーザーは月に組み付き押し戻そうとするも、地中から現れたヴァラロンはブレーザーに容赦なく攻撃を加え、噛み付いてエネルギーを吸収、第2形態へと変化してしまう。
ブレーザーはゲントだけでも助けようと一体化を解除、最後の力を振り絞って月の軌道を戻したものの、激しい攻撃で力を使い果たして意識を失い、デブリと共に宇宙の果てへと流されてしまう。
一方、彼から力を奪い更なる進化を遂げたヴァラロンは、爆風で飛ばされた月のデブリの一片に掴まり、今まさに地球へと降下しようとしていた…。
最終話「地球を抱くものたち」
防衛軍の迎撃を掻い潜って地球に侵入、日本・東京へと降り立つ。
手始めに落下と同時に東京ビッグサイトを破壊し、逃げ惑う人々をビームで焼き払いながら品川方面へと突き進む。
一方、ブレーザーを救出し地球に戻ったSKaRD一行は、ゲント隊長に恩義がある補給部隊が応援に駆け付け、アースガロン復旧が早期に終了の目処が立つ。
そんな時、SKaRDだけで戦おうと決意するゲントの前でブレーザーは意識を取り戻し…
ブレーザー「お れ…… 俺も 行く……」
彼はこんな体になってでも、まだゲントと共に戦おうとするのだった。
その想いを受け取り涙を流すゲントは「医官に絶対安静と言われた」のを名目に、一時的にテルアキ副隊長に指揮権を譲渡、再び一体化しファードランアーマーを纏い、再びヴァラロンに立ち向かっていく。
そして、復旧が終わったアースガロンも参戦するも、圧倒的な戦闘力を前に両者は苦戦。更にV99の船団までも出現し、一触即発の状態に。
しかしそこへ、ハルノ元参謀長に救出されたエミが司令室に乗り込むと、ドバシ元司令や源川司令官達一同へV99の真実を告げると、アースガロンは全武装を解除、ヴァラロンに一方的に攻撃されながらもV99との対話を試みる。それに呼応するように、ブレーザーや各地の防衛軍も武装を解除する。
更にエミの提案を受けたアースガロンがただ一言「未来」と伝えると、V99の艦隊はこちらの意思を汲み取ったように同じく「未来」と返し、ワームホールを通って艦隊は撤退した。
これにより地球とV99の星間戦争の危機は去り、ブレーザーとアースガロン、防衛軍は最早暴走し続けるだけのヴァラロンへ決死の反撃を行う。
ブレーザーのレインボー光輪により尻尾を切断され、スパイラルバレードにより頭部を損傷するヴァラロンだが、直後に東京各所の爆弾が爆発寸前となり、首都壊滅の危機に陥ってしまう……が、そこに防衛本能で現れたデマーガ親子やズグガン、デルタンダル達地球怪獣が有機爆弾を捕食・解体、連鎖爆発を阻止される。
それでも尚、猛攻を続けるヴァラロンだったが、ゲント=ブレーザーが妻の結婚指輪と息子のお守りを通して彼の家族からの想いを受け取って生まれた新必殺技「ブレーザー光線」を発射。
ヴァラロンは逃げる術もなく打ち貫かれ爆発四散、地球の危機は去った。
NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンブレーザー編『・・・未来へ』
ラスボスとして登場。前半で敗北し新世代TDの時空に落ち伸びたチャリジャの切り札。
チャリジャはかつてヴァラロンに故郷の星を滅ぼされたにもかかわらずそれに魅了されており、手持ちのヴァラロンの遺伝子とエタニティコアのエネルギーを共鳴させて復活させた。駆けつけたウルトラマントリガー、トリガーダーク、カルミラ、ウルトラマンデッカーの4人を行動不能に追い込みその間にチャリジャと共にブレーザー時空へ凱旋、サード・ウェイブを再び引き起こす。
トリガー時空とブレーザー時空の間に空いた次元の穴を通じてエタニティコアの力を受けることでパワーアップし、ブレーザーとSKaRDを追い詰め以前は倒されたブレーザー光線を耐えるという図太さを見せるも、トリガー達の尽力で次元の穴を崩壊させたことでコアのエネルギー供給が弱まり、そのまま倒されて真の意味でV99事件に終止符を打った。
『ウルトラ怪獣アドバンス』にてソフビが発売。
大迫力の全高約170mmサイズで造形。
頭部や胴体パーツを付け替えて、2パターンの形態変化が再現可能(ただし、ソフビは第2形態を素体にしているため、実際の第1形態とはデザインがやや異なる)。
また、尻尾の爆弾の取り外しができ、劇中さながらの攻撃アクションを楽しめる。
- 「ヴァラロン」と微妙に発音し難い名前のせいか、「ヴァロラン」と某FPSゲームの略語のように名前を間違えられるケースが多い。講談社のテレマガ公式のブレーザー最終回特集でも「ついに、ヴァロランの爆弾で月の軌道もズレはじめ」と誤表記されている。
- 第1形態は、爆弾として利用可能な肥大化した尻尾などを除けば、ここ最近のウルトラシリーズのラスボスと比べると比較的シンプルで、オーソドックスなゴジラ型怪獣の外見をしている。しかし上記の玩具の仕様から、姿を変えていくのはファンの間では早い段階でほぼ判明しており、そして実際に第24話の後半で形態変化をしてみせた。
- 頭部が半透明な被膜で覆われている、眼球が顔面に埋没しているなどの要素から、外見は前者はデメニギス、後者はヌタウナギやミスジオクメウオなどの深海魚類と類似してたため、バザンガやゲバルガと同じ水棲生物モチーフで統一されていると考えられていた。
- 後に楠健吾氏のインタビューにて、頭部こそデメニギスをイメージしているが、実際のモチーフは蛇であることが判明(曰く、「デザイン段階ではコンセプトをそろえようという話はありませんでした。」とのことであり、他の2体が水棲生物モチーフなのは全くの偶然だった模様)。「2体の大蛇(同じような見た目の怪獣)が絡み合って合体している」コンセプトでデザインしたとされており、頭部にも牙や多数の窪み(ピット器官)など蛇の要素が多く取り入れられており、第1形態の背中のトゲはハチの腹部を元にしているとのこと。
- 全身の赤い部分の模様は宇宙怪獣なため地球の生き物には存在しない網をかぶせたような幾何学的なラインをイメージしたデザインとなっており、着ぐるみではそこに星を爆破して破壊して移動する「乱暴な怪獣」としてのコンセプトからヒビやダメージのディテールが足されて乱暴かつ不規則に崩れており、結果的に血管のような雰囲気となっている。
- なお楠氏曰く、これまで最も難産なデザインだったとのこと。また、胸の棘は元々「まだ見ぬ第3形態」への布石のつもりで入れたものらしい。
- ブレーザー放送から1年後に第3形態のぼんやりとしたラフ絵を公開している。
- 第23話で防衛隊がミッチーもといSKaRDの証言・進言を一蹴した経緯については、出所がアマチュア天文家の証言故に「信憑性に乏しい」との判断に加え、仮にこの証言が事実だとしても「 防衛隊が一民間人に指摘されるまで、侵略者が地球へ接近している事態に気付かなかったと認める=組織の面目が完全に丸潰れになってしまうため、それを避けたかったのではないか?」とする見方もある。
- 第24話のスチール写真には、ブレーザーがアースガロンMod.4と共に月面でヴァラロンと戦闘しているものがあるが、本編ではブレーザーが戦闘していた時にはアースガロンは機能停止して戦線から離脱した状態であったため、あくまで宣伝用に撮られたスチール写真である(ウルトラシリーズではこうした本編にはないシーンを撮影したスチール写真が宣伝に使われるケースは珍しくない)。
- TVシリーズのラスボス怪獣が初登場回のラストで顔見せ程度の出番の形になるのは、メガロゾーア、マザースフィアザウルスに次いで3度目である。また、田口清隆メイン監督作品のラスボス怪獣は、これまで田口氏自らの監督回で初登場していたが、ヴァラロンの初登場回は田口氏以外の監督が担当した。
- スーツアクターを務めた桑原氏は、前作でのマザースフィアザウルスをはじめ、グリーザやベリアルアトロシアスなど多数のラスボスを担当している。
- 最終的に地球とV99との間で和解が成立したものの、V99の船団はヴァラロンを放置して退去していったため、一部の視聴者から「和解したのなら責任を持ってヴァラロンを回収しろよ」とツッコまれたとか。
- あるいは「既に回収が不可能なまでに暴走しているため、放置せざるを得なくなったのでは?」との意見も。実際、このよう怪獣は後述する通常枠・ラスボス枠の双方で前例がある。
- 第23話で月に落下していたが、落ちる場面で「モスクワの海」や「ジャクソンクレーター」が映っているがそれは地球から見えない月の裏側にあるクレーターである。
ウルトラシリーズ
- 特空機4号ウルトロイドゼロ:田口監督がメインを担当した作品で、地球怪獣達が脅威と判断し、排除に動いた存在繋がり。こちらも最終的にラスボスへと変貌した。
- グリーザ:同じく複数の形態を持つ、田口監督がメインを担当した作品のラスボス怪獣。こちらもウルトラマンの力を吸収したが、その結果純粋なパワーアップよりは別ベクトルへの進化(あるいは想定外の弱体化)を遂げた。尚『ブレーザー』最終話に登場したV99の宇宙船には、第3形態のパーツが使用されている。
- マガタノオロチ:同じく、田口監督がメインを担当した作品のラスボス怪獣。ウルトラマンの力を口から吸収した点も同じ。
- ヌアザ星人イシリス:こちらも月を地球にぶつけようとした敵繋がり。ただし、こちらは重力発生装置で月を操った。
- カオスダークネス:月面で消耗し切っていたウルトラマンを1度はエネルギー切れ及び変身者との分離に追い込み、その後地球に降り立って最終決戦に至ると近似した展開となったラスボス怪獣。対象が自身との違いこそあれ、最終的に対話を果たした点も同じである。
- ギガバーサーク:送り主と地球人類の間で和解が成立しながらも、既に回収も停止も不可能で撃破するしかなかったラスボス怪獣。こちらも登場作品のウルトラマンを一度は倒している強豪である。
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とうとうウルトラマンブレーザーが最終回を迎えてしまいましたね……悲しい…… 皆さんのなかで一番印象に残ったエピソードはなんですか? 私は6話の会が個人的に印象に残ってます 2月には劇場版があるそうなので、私も頑張って一か月を乗り切ってから……見ます(迫真) あと今回怪獣しか登場しない小説となっておりますww9,866文字pixiv小説作品- CODE NAME:ULTRAMAN
EPSIODE.24:最悪の作戦
ウルトラマンブレーザー第24話『第3波接近襲来』、遂にラスボスであるサード・ウェイブ、宇宙爆弾怪獣ヴァラロンとの決戦開始!GGF日本支部司令部はSKaRDに「アースガロンをMod.4に改修して月面へ急行、有機爆弾の爆発を阻止してヴァラロンを撃滅せよ」というあまりに無茶な命令を下しました。要するに、「SKaRDは地球防衛の為に死ね」と言ってるのと同じです。ゲント隊長が「何もかも足りていない最悪の作戦だ!こんなの絶対にあり得ない!」と憤るのは当然だと思います。しかし、ヴァラロンは尾部から無尽蔵に生成できる有機爆弾によって月の公転軌道を変えて地球にぶつけようとしています。そんな事になったら、まず人類は滅亡必死でしょう。それを阻止する為に、SKaRDはこの最悪の作戦を遂行する事を決断しました。生きて帰れるかも分からない、決死の片道切符。それでも、ゲント隊長はみんなに「必ず生きて帰還せよ!」と命令を追加しました。それぞれの大切なものを胸にヴァラロンとの決戦に挑むSKaRD。そして、この最終局面でアースガロンは最終進化形態<Mod.4>にアップデートされました!Mod.2の大火力とMod.3の高速飛行を兼ね備え、更に宇宙空間での作戦遂行能力も得た、まさに最強のアースガロン!設計によれば、どうやらこのMod.4が本来の『アースガロン』であり、アースガロンは最初からV99を迎撃する為に設計されていたようです。そんなアースガロンの自我であるアーくんは、エミ隊員にV99に関する重要情報をSDカードという形で譲渡しました。エミ隊員がそれを解析した結果、どうやら1999年に地球に接近した地球外生命体=V99の宇宙線であった隕石をGGF日本支部司令部が撃墜したのが全ての始まりのようです。その理由は、隕石から発せられた謎の音波が地球人類に多大な不快感を齎したからだそうです。これが真実なら、GGF日本支部司令部のやらかしが原因で宇宙怪獣が地球に襲来する事になったとも言えます。ドバシの目的は、その事実の隠蔽なのでしょうか?エミ隊員のお父さんが遺した日記を燃やそうとしたドバシでしたが、その日記は完全には燃えず、親友であったハルノ参謀長の元に届けられました。ハルノ参謀長、自分を犠牲にしてSKaRDを存続させてくれていたとは…。怒鳴るだけのパワハラ長官だと思っていてごめんなさい、土下座してお詫び申し上げます(笑)。とにもかくにもヴァラロンを撃滅せんと戦闘を開始したSKaRDとアースガロンMod.4でしたが、ヴァラロンは予想以上の超強敵でした!遠距離は赤い稲妻状の怪光線、近距離は腹部の電動ノコギリ状のヒレ、遠近ともに隙がありません!何より厄介なのが最大の特徴である有機爆弾の生成能力!ヴァラロンはこの有機爆弾を無尽蔵に作り出す事が可能で、しかも爆発力はとんでもない威力!ヴァラロンは有機爆弾を敷設して月の公転軌道を変えて地球にぶつけようとしていたのです!結果、月の公転軌道はブレーザーによって修正されて事なきを得ましたが、ブレーザーは遂に力尽きてしまいました…。アースガロンMod.4も満身創痍で、まともに戦える状態ではありません…。それにも関わらず、ヴァラロンを大気圏外で排除しろと命令するドバシ。この狸ジジイはいったい何がしたいのでしょうか?真意が読めなくて恐ろしいです…。地球に接近するヴァラロン。戦う術を失った地球人類に打つ手はあるのか?SKaRDは、アースガロンMod.4は、そしてブレーザーは復活して、地球を守りきれるのか?次回、遂に最終回!ブレーザーとSKaRDの戦いの行く末をこの目で見届けたいと思います!12,123文字pixiv小説作品 - CODE NAME:ULTRAMAN
EPISODE.FINAL:光よ 明日を導け
遂にこの時が来てしまいました…。ウルトラマンブレーザー最終話『地球を抱くものたち』、<コミュニケーション>をテーマに掲げたブレーザーらしい素晴らしい帰結でした。地球に降り立ったサード・ウェイブ、宇宙爆弾怪獣ヴァラロンを撃滅すべく戻ってきたSKaRDとアースガロン、そして光を失ってしまったウルトラマンブレーザー。アースガロン修復の最中、ゲント隊長は最後まで自分の命を守ってくれたブレーザーに感謝を捧げて、「後は俺たちSKaRDが戦う」と言って去ろうとしました。その時、ブレーザーが動いて、『オレモ行ク』とゲント隊長に語りかけたのです!今まで全然喋らなかったブレーザーが遂にゲントに自分の言葉で自分の意思を伝えた、それだけで何かもう涙出そうになりました。再び死力を尽くしてヴァラロンと戦うブレーザーとアースガロンですが、更にヴィジター99の宇宙船団が地球に襲来!そして、焼け残っていたエミ隊員のお父さんの日記からV99に関する真実が遂に明らかになりました!V99は元々武装を持たず、新天地を求めて旅をする宇宙生命体だそうです。その中の一体が地球圏に接近してしまい、まともな交信手段が存在しなかった当時のGGFに在籍していたドバシ元長官が敵性勢力と断定して撃墜してしまった、それがV99案件の真相だったのです。これにより、V99は地球人に恐れを抱くようになってしまいました。V99がバザンガ、ゲバルガ、ヴァラロンを送り込んできたのは、地球人を恐れるが故の行動だったようです。V99に侵略の意思は無いと分かったSKaRDは説得によってV99と和解し合おうと考えました。その作戦で重要な存在となったのがアーくんことアースガロン!何と、ワームホールだけではなくアーくんにもV99の宇宙線の残骸から得られた新テクノロジーが組み込まれていたのです!これによって、アーくんはV99との交信が可能だと分かりました。アーくんが地道に説得を続けた結果、V99も地球人の『未来』を信じる事に決めたようです。V99の宇宙船団は説得によって撤退してくれましたが、動き出したヴァラロンは彼らにも止められない代物でした。この超強敵にブレーザー、アースガロン、GGF、そして地球怪獣が一丸となって力を合わせて対抗!そして、遂にブレーザーがスペシウム光線と同じく両腕を十字に組んで放つ必殺光線を披露!この一撃を以て、遂にブレーザーやSKaRDはヴァラロンの撃滅に成功しました。最初、ドバシは絶対に黒幕だと思っていたんですが、彼は彼なりに人類の平和の為に戦った人なんだなと分かりました。だからって隠蔽はダメですけど(笑)。そんなこんなでSKaRDは無事に全員で帰還して、ゲント隊長もブレーザーだと正体がバレる事もなく、今後も一緒に力を合わせて頑張るみたいです。ああ、本当に良質なSF作品でしたブレーザー。この名作を半年間追っかけられた私は幸せ者だと思います。映画の『大怪獣首都激突』も控えてますので、まだまだブレーザーの戦いは終わりません。でも、とりあえずは一区切り。ありがとう、ウルトラマンブレーザー!またいつか、どこかで会おう!14,050文字pixiv小説作品 - ベリアル銀河帝国の復讐2
ベリアル軍団 ベリアル陛下の復讐2 第8話
※下の部分をお読み下さい。 ・ウルトラシリーズの二次創作です。 ・ディザストラバロム達が主役です。 ・ベリアル軍団 ベリアル陛下の復讐第2作目です。721文字pixiv小説作品 - CODE NAME:ULTRAMAN
EPISODE.23:第三の脅威、来たる
ウルトラマンブレーザー第23話『ヴィジター99』、遂にウルトラマンブレーザー最終章の幕が上がりました。これまでにない頻度で姿を現すデルタンダル、そしてタガヌラー。対処に追われるSKaRD、そしてこれまでの無茶が祟ってゲント隊長は体が衰弱しきっていました…。これ以上無茶をすれば命が危うい。そう告げられながらも、目の前に現れる脅威には無茶を押してでも対処するしかない。ブレーザーもゲント隊長の体を心配しつつも、最終的にはゲント隊長の意を汲んで共に戦う決意を固めました。そして、第3話でタガヌラーが何故か空に向けて撃ったビームの謎も解明されました!あのビームは地球に接近していたセカンド・ウェイブ=ゲバルガを撃退する為に撃ったものだったのです!この事から、タガヌラーは地球の生態系を狂わせる宇宙怪獣を外敵と見做して攻撃する習性がある事が判明しました。今回、同時多発的に複数体現出したタガヌラー。その中で茨城とネバダに現れた60m級タガヌラーの目的も最初の個体と同じで、地球に接近しつつあるサード・ウェイブを撃退する為の行動でした。これをほぼ独力で解明したアマチュア天文家の『みっちー』、いったい何者なんだ(笑)?最終的にブレーザーとアースガロンMod.2がタガヌラーの行動をアシストして、茨城とネバダのタガヌラーはサード・ウェイブに向けて強力なビームを発射!撃退こそ叶いませんでしたが、結果的にサード・ウェイブ=謎の宇宙怪獣を月面に墜落させる事はできました。そして、この謎の宇宙怪獣こそ物語のラスボス、宇宙爆弾怪獣<ヴァラロン>です!被膜に覆われた頭部、目が不気味に赤く光るこの宇宙怪獣は尻尾から恐ろしい爆発力を誇る生体爆弾を無尽蔵に生成できるそうです。次回、月に墜落したヴァラロンが人類を滅亡させるべく行動開始!ヴァラロンを倒す為、SKaRDはアースガロンを最終形態<Mod.4>へアップデート!ブレーザーとアースガロンが月面でヴァラロンと決戦を繰り広げます!さあ、来週もみんなで見よう!13,690文字pixiv小説作品 - ブレーザーくんと時々ツッコミ
地球の盾~出撃〈アースガロンmob.4〉〜
ブレーザー第24話【第三波襲来】 〈タガヌラー〉の攻撃により、直接地球へ襲来出来ず、月に墜落したサード・ウェーブ〈宇宙爆弾怪獣ヴァラロン〉。 その対処の為、GGF日本支部上層部は特殊怪獣分遣隊SKaRDに対し『〈アースガロンmob.4〉で月に向かい、コレを殲滅せよ!』という非情な作戦を命じて来た。 コレに対し、SKaRDは決死の覚悟で〈アースガロンmob.4〉で地球防衛の為、月へと出撃する。 最終回後の投稿なので、あまり考察が入れられませんが宜しくお願いします。13,934文字pixiv小説作品 - ブレーザーくんと時々ツッコミ
Communication~すべてを越えて〜
ブレーザー第25話最終回 【地球を抱くものたち】 最終回から約2週間、ようやく書き終わりました。 お待たせして申し訳ありません!! 宇宙爆弾怪獣〈ヴァラロン〉相手に人類の存亡を掛けて戦う、特殊怪獣対応分遣隊SKaRDと23式特殊戦術機甲獣〈アースガロン〉、そしてウルトラマンブレーザー。 アレだけの危機を24分で決着つけるとか円谷プロ凄い! 感動の最終回でした。 初代ウルトラマン以来の正体バレ無し。16,878文字pixiv小説作品