概要
『ウルトラマンブレーザー』最終話「地球を抱くものたち」で使用された、ウルトラマンブレーザーの必殺技。
歴代ウルトラマンでも珍しい左手から放たれる光線であり、これまで型破りな必殺技を使ってきたブレーザーが、最終話にて初めて王道な必殺光線を使う形になった。
ヴァラロンとの熾烈な決戦の最中、ゲントの左手に嵌められた結婚指輪と息子・ジュンからプレゼントされたブレスレットから迸った光から発現した必殺技で、ブレーザーで初めて、ブレーザーストーンに由来しない必殺技となった。
ブレーザーを象徴する青と赤の螺旋エネルギーを描き、円環のような力場を通して放たれる光線で、その威力はスパイラルバレードによる頭部への穿孔や、チルソファードランサー、レインボー光輪による斬撃、アースガロンや地球防衛軍の一斉射にも耐えたヴァラロンを粉砕し、跡形もなく消滅させる程。
なお、その経緯からブレーザー自身が当初から使用できた技かは不明である。
あまりに直球過ぎる名称から、ファンからは「絶対ゲントが名付けただろ」とネタにされている。
動作
掲げた左腕にエネルギーを収束させた後、青と赤に輝くリング状の力場を発生させ、右腕を水平に左腕とクロスして放つ。
余談
バンドウ・ヤスノブ役の梶原颯氏が、SASUKE第41回大会(2023年12月)にて1stステージ最速クリア記録を出した際に、喜びのあまり同じ形の光線ポーズを取っていた。
当時はスペシウム光線の空覚え扱いされていたが、最終回放映後、本人から「伏線をはってしまっていました」と語られている。
特撮助監督の内田直之氏によると、現場スタッフ達の間でもブレーザーがいつ光線を撃つのか読めなかったが、最終回の絵コンテが来て「なるほど」と思ったようである。
ちなみに、このブレーザー光線の発射シーンで流れるBGMの名前は「Strong Ray」。
直訳すると「強力な光線」であり、まさにこのブレーザー光線の事を指していたと言える。
田口清隆監督によると、左打ちのクロスビームになった経緯は元々ゲント役の蕨野友也氏が左利きであったため、色々細かい設定が変わった中で、結婚指輪とジュンのブレスレットが左腕についており、その家族のエネルギーが左腕に集まるため、撃つのは左腕にしようと決まったとのこと。
関連タグ
主役ウルトラマンの必殺光線
セルジェンド光線→ブレーザー光線→アークファイナライズ
ネタバレ注意⚠️
『大怪獣首都激突』
本作でも使用。ゴンギルガン相手にアースガロンによるフルパワーのアースファイアとともに放ち、ゴンギルガンを撃破した。
テレビ中継で死闘を見守りつつゲントの無事を祈っていたサトコとジュンの指輪とブレスレットから放たれた光がゲントの元に届くという演出であり、序盤で壊れたブレスレットをゲントが家に置いていったことで危惧を抱いていた視聴者の予想を逆手に取る展開となった。
NEW GENEREATION THE LIVE ウルトラマンブレーザー編 「・・・未来へ」
最終回と劇場版の間を書いた本作でも使用。
地球人にとてつもない恨みを抱いているチャリジャが別時空の地球にある超パワーで復活させたヴァラロンに放つも、以前と異なりブレーザーの地球と新世代TDの地球を繋いでる空間を通して供給しているエタニティコアの力でパワーアップしたヴァラロンは耐えきってしまう。
しかし、新世代TDのウルトラマン達の次元を超えた援護によりエネルギーの供給が途絶え、弱体化した一瞬の隙を突いて放ったブレーザー光線で遂にヴァラロンを撃破。
真の意味でV99案件に決着をつけたのだった。