DATA
身長: | 47m |
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体重: | 4万3,000t |
概要
『ウルトラマンブレーザー』第19話「光と炎」から登場したブレーザーの最強形態。
ブレーザーに変身しているヒルマ・ゲントがインナースペース内でファードランストーンをブレーザーブレスに装填することで変身する。
炎のような装甲を右腕と胸部、背中を中心に纏い、チルソナイトソードとファードランが合体したチルソファードランサーを武器に戦う。
なお、装甲はファードラン自身が変化してブレーザーに身に着いたもので、チルソファードランサーを使用する際はアーマーを残したままファードランが分離しているようだ。
ぐんぐんカットはアーマーが右半身に装着される描写の後、右拳を握って突き上げる。突き上げる手が基本形態と逆になったことで、従来のウルトラマンと近い形になった。
掛け声も変化し、(いつもの「ロォォォイ!」ではなく)「ファァァァァイヤ!」となっている(参考)。
また『ウルトラレプリカ エクスデバイザー対応サイバーカードセット02』の紹介画像では「フレイアッ!」とも表記されている。
戦闘スタイル
概ね以前のブレーザーと同じだが、チルソファードランサーによる大振りな攻撃で敵を真っ向から叩きのめしていく。
とはいえ後述の炎弾やマント、体当たりなど、チルソファードランサーに頼らない戦い方もその気になれば可能である。
また変身直後は一時的にファードランの高熱で肉体が包まれるため、冷凍攻撃や硬化液を受けていてもある程度チェンジするだけで拘束を解除できるのも利点。
飛行能力もさらに上がっており、イルーゴ戦、ブルードゲバルガ戦、デルタンダルB戦でもより巧みな空中戦を披露している。
この手の最終形態としてはかなり登場が遅いことや、登場後も基本的にピンチになった後に当形態にチェンジしていたこともあって戦闘シーン自体が少ないということもあるが、それでも本編では苦戦らしい苦戦をせず、最終話で自発的に解除しただけで敵の攻撃で解除される事はなかった。
ただ、劇場版ではゴンギルガンにチルソファードランサーで優勢に立つも、チルソファード炎竜斬を相殺されて吹き飛ばされチルソファードランサーがなくなってからはやや劣勢に陥っているなど、デルタライズクローと同じく武器がなくなると途端に弱くなるような描写も見られ(一応アースガロンと二人がかりで食らいついてはいたので極端に格闘能力がないということはないと思われる)、そしてついにゴンギルガンに腹を刺されたことでアーマーが解除されてしまった。
それでもブレーザー自身は無事で済み、身を挺して主人を守り抜き勝利へ繋げたと言える。
よって、本編ではファードランアーマーを纏った戦いで敗北した事は一度もなく、装着そのものが勝利フラグとなっている。
必殺技
- チルソファード炎竜ウェイブ
レバー1~2回操作で発動。
ファードラン側から炎を帯びた電撃波を放つ。第19話ではファードラン側の刃を地面に突き刺すことで電撃波を広範囲に渡って走らせ、イルーゴの大群を根こそぎ焼き払った。
なお、この光景をよく見ると、イルーゴが焼却されている一方で、建造物は(一応炎に包まれてはいるものの)特に燃焼している様子が見られないため、焼却対象を怪獣だけに固定し、それ以外に被害が及ばないよう調整することも可能な模様。
- チルソファード炎竜射(えんりゅうしゃ)
レバー3~4回操作で発動。
チルソファードランサーを弓の要領で構え、雷と炎の矢を放つ。発動時には右肩が燃え上がる。ズグガン戦やデルタンダルB、レッドキングとギガス戦で使用した。遠距離攻撃の少ないブレーザーの技でも貴重な重火力攻撃でもあるので、意外と使用回数は多め。
タガヌラーにも打ちかけたが、すぐにタガヌラーを狙おうとしたミサイルに向けて放った。
- チルソファード炎雷斬(えんらいざん)
レバーを5回以上操作して発動。
雷と炎を帯びた刃で敵を斬り裂く技、ブレーザー以上の巨体を持つブルードゲバルガを撃滅し、体長300mのデルタンダルBをも真っ二つにする凄まじく高い攻撃力を持つ。
しかしゴンギルガンには相殺され吹き飛ばされしかもチルソファードランサーも消失してしまった。
- チルソファード炎竜バレード
右腕からスパイラルバレードによく似た炎の槍を無数に生成して発射する技。
巨大なイルーゴを焼き尽くす程の火力を誇る。
- チルソファード炎竜マント(正式名称不明)
チルソファードランサーからエネルギー体のマント(?)を放出して闘牛士のように敵を翻弄する。攻撃には使用していないがこのマントに殺傷能力があるかは不明。
- チルソファード炎竜ダッシュ(正式名称不明)
炎を纏って体当たり。
上記のチルソファード炎竜バレードとともに使用し、アースガロンを拘束していたイルーゴを燃やし尽くし、アースガロンを救出した。
- チルソファード・サプレッシブ(正式名称不明)
サプレッシブ・スプライトの強化版のような技。
劇場版でゴンギルガンに向けてこれらしき光弾のような何かを放っている。
余談
- ウルトラマンの最強タイプに相当する形態が「タイプチェンジではなく追加装備のみで素体自体に変化がない」というのは史上初(そのため、本形態は厳密に言えば最強「タイプ」ではない)。このような形になったのは、本作のコンセプトである「タイプチェンジをなくす代わりに新怪獣をたくさん出す」ことが影響していると思われる。
- ただ、劇場版で劇場版限定タイプと言える形態が登場しなかったのもあって、公式からもブレーザーの最強タイプにして最終タイプとされていたりとどうも扱いが安定していなかったりする。
- ウルトラマンゼロ15周年記念ティザービジュアルでは既存の新世代ヒーローズの最強タイプ達と同格として共に登場しており、このティザーを使用した商品も「記念アクリルブロック最強形態ver.」と命名されている。
- 上述の通り初登場は第19話と、新世代ヒーローズの最強形態としては最も遅い。登場時期自体も11月下旬と10月頃が通例となっていた近年と比べてかなり遅めである。
- 初登場回を担当した越監督によると、ぐんぐんカットは近年主体の撮影方法を使用せず、腰周りの動きをつけやすいウルトラマンメビウスの頃の撮影技法で撮影したとのこと。
- 戦闘の演出もこれまでの野生児原始人なブレーザーから少しヒーローっぽさを意識した演出をつけている。
関連タグ
モンスアーマー:怪獣の力をアーマーとして纏う能力繋がり。
トライストリウム:炎を操るタイプ繋がり。仲間、相棒の力で変身するという共通点もある。
ギャラクシーアーマー:次作における最強形態。鎧の装着のみで、素体自体には変化がないという部分が共通している。
令和ウルトラマン最強形態
ダイナミックタイプ←ファードランアーマー→ギャラクシーアーマー