『Haruki Access Granted.』
ハルキ「闇を飲み込め!黄金の嵐!」
「ゼロ師匠! ジード先輩! ベリアル!」
『Zero Beyond.』
『Geed.』
ハルキ「おぉぉぉぉぉぉぉ押忍!!」
ゼット「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼーット!」
ハルキ「ウルトラマンッ!ゼエエエエエット!!」
「シュッ!」「ヴアァッ!」「ヌアァッ!」
『Ultraman Z Delta Rise Claw.』
データ
身長: | 52メートル |
---|---|
体重: | 3万7千トン |
飛行速度: | マッハ9 |
走行速度: | マッハ5 |
ジャンプ力: | 1200m |
地中潜行速度: | マッハ4 |
水中潜行速度: | マッハ5 |
腕力: | 13万5千t |
握力: | 9万t |
概要
ウルトラマンゼットがゼロビヨンド、ジード、ベリアルアトロシアスのライズウルトラメダルを使用して変身する、ゼットの最強形態。
第15話「戦士の使命」より登場。
ベリアルと、彼に深い因縁を持つ二人(ゼロとベリアルは宿敵同士、ベリアルとジードは親子と言う関係)の力をお借りする形態。なお、ベリアルメダルは初使用時、あまりの凄まじいパワーでゼットライザーに入れることができず、ハルキとゼットの2人がかりでようやくセットできた。第25話でナカシマ・ヨウコが入れようとした時も反発された(これに加えて「空中で入れざるを得ない状況」である事も加味しなければならない)ものの、ハルキ達よりも比較的簡単に押し込んでいる。
専用武器として、ジードのベリアル因子によって生まれた「宇宙の穴を縫う針」であるサーベル状の武器・「ベリアロク」を使用する(本項では形態その物を詳述する兼ね合いもあるので、詳細は同項目を参照)。
ウルトラフュージョンに使用する3枚のメダルのうちゼロとベリアルが、この形態への変身時にはライバル同士の共鳴現象を起こしそれぞれビヨンドとアトロシアスに変化。それに伴ってジード(こちらはプリミティブのまま)も含めた3枚のメダル全てが金色に縁どられたライズウルトラメダルとなる。
あくまでこの形態への変身時のみに起こる現象(第25話での描写を見る限り「ある程度の近距離でメダルが全部揃えば、たとえ所有者が必要なメダルを全ては所持しておらず、尚且つ第三者が残りを所持していても発動する」様で、この場合通常のゼロとジードのメダルを所持していたハルキの近くにいたヨウコがベリアルメダルを保有していた事で3枚がライズウルトラメダルに変化している)である為、以降もアルファエッジへのウルトラフュージョンは問題無く可能である。
変身バンクは他のウルトラフュージョン形態同様に3人のウルトラマンが飛び交った後に、紫の光が収束し、青いエネルギーの奔流と赤い雷が渦巻いて、ストルム星から降り注いだ様な光を背景にゼットが飛び出すと言う物。その際にはジードやガンマフューチャー同様に手を開いて突き出す。また、第16話においてはジードやドンシャインにも似たポーズを取っている。
また、冒頭の「闇を飲み込め!黄金の嵐!」と言う前口上は、初登場した第15話では前述の事情もあり割愛されており、次の第16話から前口上を含めたフルサイズのバンク映像となっていた。第25話でも前口上は割愛されている(詳細は後述)。
ちなみにこの形態に使用するメダルのうち、ベリアルメダルは本来存在しない=ウルトラマンヒカリは開発していないもので、セレブロが怪獣メダルのノウハウと朝倉リクのベリアル因子を用いて不正に生み出したものである。故にデルタライズクローは本来存在し得なかったイレギュラーな形態である。
容姿
外見はアルファエッジを順当にパワーアップさせた様な姿で、それぞれのフュージョン元であるゼロビヨンド、ジード・プリミティブ、ベリアル・アトロシアスの特徴をもち、赤・青・金の派手なカラーリングである。
アルファエッジ時にもあったゼロスラッガーやビームランプの意匠はゼロビヨンド同様に大型化し、スラッガーの根元に水色のビームランプがついたことで3つのビームランプを持つ。但しスラッガーの数はゼロビヨンドより少ない3つである。また、アルファエッジ同様にゼロの力をお借りしている関係か他のフュージョン形態と比較して目付きが鋭くなっている。
四肢の装飾もゼロビヨンドに準拠しており、ウルトラマンギンガやオーブトリニティを彷彿とさせるクリスタルがある。
全身の各所にある金色の装飾はウルティメイトファイナルの様な鈍い色で、赤い大腿部や金色の装飾の場所等、ジードの要素に関しては基本形態のプリミティブよりも寧ろギャラクシーライジングの方が近い。
また、骨のようなアーマーの分割線や肋骨を思わせる銀色のラインはアトロシアスをヒロイックに仕上げた様な意匠で、これまでベリアルの力をお借りしてきた先輩方と比較すると特徴的な目付きや、黒い体色が無く、ベリアルの要素は控え目である。
もっとも、こちらには諸先輩方のベリアル要素とは比較にならない程アクが強いベリアロクがあるので問題無いのだろうが…(ルーブクリスタルという形で同じくベリアルの力を使っているウルトラマンルーブもベリアル要素は皆無だったが、彼らはクリスタルから属性しかお借りしていないので他のフュージョン系ウルトラマンとはやや事情が異なる)。
尚、第17話ではバロッサ星人に対してのそれまでの怒りもあってか、変身直後から雄叫びを上げ、目尻から赤い稲妻を迸らせながらバロッサ星人を威嚇し、怒涛の攻撃を浴びせると言う演出でベリアルらしさを出している。
総じて、ベリアルの力を持つパワーアップ形態でありながら、王道なパワーアップを果たした形態と言える。見ようによっては、アルファエッジをベースにベータスマッシュやガンマフューチャーの要素を足したようなデザインであるとも言えるだろう。
戦闘スタイル
基本的にはベリアロクを使用する形ではあるが、場合によってはM78流・竜巻閃光斬を使用した二刀流で戦う事もある。だが剣に頼りっぱなしの戦い方と言う事は無く、この形態自体も格闘能力は大幅に強化されており、アルファエッジ、ギャラクシーライジング形態のジード、ファイブキングの3人が掛かりでも手も足も出せなかったグリーザ相手にも互角以上の戦闘を繰り広げた。また、ベリアロクを用いないデルタライズクロー本人の光線エフェクトは金色である。
グリーザ戦においては黄金の竜巻を身に纏って突撃してジードを救出した他、ゼロビヨンドのゼロ百烈パンチと似た連続攻撃を行っている。
また、パンチやキックに金色の電撃を纏って威力を増幅する力を持ち、ウルトラゼットライザーにも電気属性を付与してグリーザからベリアロクを取り出している。
更に、この手の最強形態は技の種類が限られている場合が多いが、フュージョン元であるゼロ、ジード、ベリアルの3人と同じ戦闘スタイルを使い分ける事も可能な為、後述する必殺技の項目にもある様にガンマフューチャー程では無いにしても技のバリエーションはかなり豊富な部類に入る。
アトロシアスやプリミティブ形態のジードも基本的には素手での戦闘が主軸である事、ベリアロク自体はグリーザ戦で後天的に入手した物である事も考慮すると、デルタライズクロー本来の戦闘スタイルはあくまでもルーブやフォトンアースのような格闘戦がメインの形態だった可能性もある。実際、バロッサ星人二代目に対しては拳でトドメを刺そうとしていた。
一時的にある程度身体能力を底上げする特性も持っており、発動時には嘗てサンダーブレスターや暴走時のジード等と同じく、目が血走る様に発光すると言う演出が成されている。強化時にはバロッサ星人戦ではほぼ全ての攻撃を躱しつつ地面に叩き付け、マザーケルビム戦においては攻撃を相殺しながら一気に接近する等圧倒的な力を見せた。なお、特にゼットやハルキに負荷がかかる描写はされておらず、暴走する様な様子も特になかった。
その一方でスペックこそ大幅に上がっているものの、特殊能力方面はベリアロクがメインであり、素の状態では純粋にゼットの自力が反映される。登場して暫くはベリアロク頼りな部分が多く、殺し屋超獣バラバには早々にベリアロクを弾かれてしまい、慌てて取りに行こうと大きな隙を見せてしまった事で大ダメージを受けて敗北してしまった(その後救援に現れたウルトラマンエースはエースブレードやバーチカルギロチンといった必殺技を破られても間髪入れず反撃を続けており、二人の経験の差が顕著に表れている)。
この時のエースからの教えを踏まえて、ベリアロクが何らかの事情で使えなくなった場合は第22話や最終話のように回収を優先せずに即座に戦闘を続行している。また、ベリアロクが気まぐれで手を貸してくれない場合があると言うのもある意味弱点と言えるかもしれない。
かと言ってベリアロク抜きでは弱いなんて事は全く無く、ベリアロク抜きでもその格闘能力は勿論、カラータイマーが鳴っている状態でありながらもフルパワーの自前の光線で次元の崩壊を阻止する、更にはデルタライズクロー以外の3形態が手も足も出なかったラスボスのデストルドスを相手に唯一素手でも互角以上に戦える等単体でのポテンシャルも非常に高い。
寧ろ素手では圧倒していたグリーザ戦においてはベリアロクを手にしてからは一進一退の攻防となり(というよりグリーザがベリアロクを恐れて戦闘を回避重視に切り替えている)、第24話でのファイブキング戦もキックで態勢を崩しバリアで攻撃を防いでたのに対しベリアロクでの斬撃は跳ね返されたことから(更にファイブキングに関しては第22話で光線の一斉砲撃を食らうまではベリアロク無しで圧倒している)、ベリアロク無しの方が優勢である時も結構多かったりする。『運命の衝突』でも素手での戦いにおいてギナ・スペクターを押さえ込む、ギャラクシーライジングと共にアブソリュート粒子で強化された状態のベリアルアーリースタイルを圧倒するなど格闘能力の高さを見せている。
因みに、実はスペック上では腕力はベータスマッシュ、飛行速度はアルファエッジよりも下。この手の数値が作中に反映される事は稀な為余り意味は無いかも知れないが、(中間形態はともかく)初期形態の一つが最強形態を上回るスペックを持っていると言うのは異例と言える(但し客演時にはベータスマッシュがパワー負けした特空機3号キングジョーストレイジカスタムを抑え込んでいる)。
その為、相手によってはそれぞれの特性に特化している基本3形態のウルトラフュージョンの方が適している場合があると言う結構特殊な最強形態である。
但し、デストルドス戦や『トリガー』でのキングジョーストレイジカスタム戦等、素手でも一気に攻めれば基本3形態が手も足も出なかった相手と互角以上に戦える事が多い(前述の通り一時的な身体能力の上昇も可能なこともある)。特に後者では終始ベリアロクの乱入が無くとも最後まで戦い抜いている。その為、総合戦闘力で言えば間違い無くゼットの最強形態である。扱いとしては先輩ウルトラ戦士に例えるとこちらよりもこっちに近いと言える。
必殺技
光線技
ゼットの全形態で使用できる共通する必殺光線。
第19話のバラバ戦にて初使用したが、バラバの四次元能力によって防がれてしまった。
光線その物に変化こそ見られないが、第21話でフルパワーで放った際にはD4レイの影響で発生した次元崩壊を止めると言う荒業を見せた事から、威力は相応に上がっていると思われる。
ちなみに本形態では発射時の手の構えが変わっており、レッキングバーストのように指を揃えずに発射している。
- ゼスティウム光輪
劇中未使用。
公式サイト及びソフビのタグに記載されている技で、玩具版のゼットライザーでメダルを再リードして発動する必殺技もこちら。ゼスティウムエネルギーで生成した光輪で敵を斬り裂く技であることが後の超全集にて判明した。
ゼスティウムメーザーやゼスティウムアッパー、ゼスティウムドライブと同系統の技と思われる。
- デルタクロスショット
額のクリスタルから放つエメリウム光線系統の必殺技。
アルファエッジのゼスティウムメーザーにあたる技と思われるが、ゼスティウムメーザーのそれと比べると光線自体が太い上に色も黄金に変化している。
観覧車に付けられたケムール人の転送液を大量に内蔵させた爆弾を外す際に初使用(但し名前の初出は第19話のバラバ戦である)。
- デルタブレイカー
正面に「Z」の紋章を浮かび上がらせた後に左手にエネルギーを集中、そのまま手のひらから強力な光線を放つ。光線自体はレッキングバーストのように青い光と赤黒い闇の力が混ざっている他、金色の稲妻も追加されている。
第17話でバロッサ星人相手に使用した。ちなみに、SEはクワトロスクワッドブラスターの流用である。
- ゼットスラッガー
オリジナルやアルファエッジでも見られた、頭部から光刃を飛ばす技。頭部側面に付いている2本のスラッガー状のトサカと中央の大きなトサカから1本ずつ、合計3本の光刃を飛ばせる様になっている。
この時一度宙に浮かせてから敵に向けて放ち、操作する際はスラッガーが金色のエネルギーを纏うなど、数は少ないがゼロビヨンドのクワトロスラッガーに近い技となっている。
クワトロスラッガーより一本少なくなっているのはあくまでもゼットが扱いこなせる限界が3本なのではないか?との考察もされている。別の先輩の必殺技もスラッガー3本だった事も考えると、寧ろ4本のスラッガーを縦横無尽に操作できるゼロが規格外と言えるのだが。ゼットも使用時には後述のデルタギガリッパーと組み合わせて数の少なさを補助するなどの工夫をしており、彼なりに師匠を意識したアレンジをしていることが窺える。
- デルタギガリッパー
両腕から腕を胸の前で合わせてから水平に広げて金色の光刃を放つ技。ジードのレッキングリッパーやベリアルアトロシアスのアトロスリッパーを元にしていると思われる。
劇中では上記のゼットスラッガーを放った直後に連続して発射した。前述であった師匠のクワトロスラッガーより本数が少ない弱みをこのデルタギガリッパーで補った形となっており、ある意味では師匠のスラッガーとジードやベリアルのリッパー、3人の力を同時に使用出来るデルタならではのコンボと言えるかもしれない。
ベリアロク使用技
- デスシウムスラッシュ
ベリアロクのトリガーを3回押す事で発動する。Zの字を描きながら、光と闇のエネルギーを込めた斬撃を叩き込む技。技を発動する際はベリアロクが技名を叫ぶ。グリーザに対して初めて使用した。また、Z字を描いた後にエネルギーをドリル状に集めて突き刺すパターン、溜めたエネルギーを斬撃波として発射するパターン、ベリアロクの剣先から細長い針の様な光線を放つパターン、果てはエネルギーを長大な光の剣に変えて敵を切り裂くパターンも存在する。因みにゼロビヨンドの必殺技であるツインギガブレイクも敵をZ文字に切り裂く場面があり、何だかんだで師弟共に同じセンスを持っているのかもしれない。
ケムール人戦では合成手術によって一体化させられていたカオリとケムール人を分離しており、ゼット版(ベリアロク版?)エクシードエクスラッシュとも解釈出来る効力も判明している。因みにこの時には異次元を一時的に発生させて爆弾の被害を最小限に抑えており、総合的に見ると威力の高さ、前述のパターンの多様さも含めると、極めて汎用性の高い必殺技と言えるだろう。
- デスシウムファング
トリガーを2回押す事で発動する技で、ベリアロクにあるベリアルの頭部を飛ばし、相手を噛み砕く。ぶっちゃけ絵面だけなら元のベリアルよりも禍々しい必殺技である(威力の加減は出来るらしい)。
『フュージョンファイト』と劇中では様相が異なり、前者は巨大化した頭部が飛んで行くのに対し、劇中ではベリアルの頭部の形をした黒いオーラが飛んでいく。
『フュージョンファイト』ではこの技がメインの必殺技になっている。
尚、初使用時の際のポーズはデルタライズクローがベリアロクを掲げると言う物で、公式Twitterで初めて公開された宣材写真はこの場面から流用されている。
- デスシウムクロー
トリガーを1回押す事で発動出来る技で、ベリアロクを地面に突き立てると同時に赤黒い爪のようなエネルギーを出現させ、相手を左右から包み込む。
初使用となった第20話ではM1号を押さえ込むための捕縛技として使用されたが、本来は爪を直接敵に突き刺す必殺技であり第23話ではキングゲスラに使用している(ただし、望んで出てきた訳ではない怪獣が相手だった為か体の側面しか狙っていないので、ある程度手加減はしていたと思われる)。何気にベリアロクの必殺技としては一度も敵を明確に倒していない唯一の技だったりもする。
『トリガー』第7話に客演した際は珍しくオリジナルでも使用し、逃げるバロッサ星人の羽を破壊することでトリガーのゼペリオンクローインパクトに繋げるための役割を果たした。
本家のベリアルもカイザーベリアルがカイザーベリアルクロー、アトロシアスはデスシウムデストラクトと言う爪の必殺技を持っている。
- デスシウムプリッター
ベリアロクの目から放つ光線。ケムール人と融合していたカオリを分離しようとしたが、流石に54年分一体化していた相手を分離させる事は出来ず、最終的にはデスシウムスラッシュに出番を譲る事になった。
- 黄色の光線(正式名称不明)
ベリアロクの目から発射する黄色い光線で、第19話では牽制として変身直後に発射し、バラバを多少怯ませる事は成功した。
- 紫色の光線(正式名称不明)
ベリアロクの剣先から細長い針の様な光線を放つ技。小技の様に見えて結構弾速が速く、ケムール人を特に抵抗させる事無く瞬殺した。
- 光線吸収(正式名称不明)
ベリアロクで敵の光線等を直接捕食してしまうと言うウルトラ豪快な必殺技で、あのグリーザの攻撃すら完全に食い切る程の吸収力を秘めており、この時回収したエネルギーは逆に強力な必殺光線として発射出来るカウンター技としても機能する。但し、流石にデストルドスのデストルドD4レイ相手にはかなり善戦したものの塞き止められず、途中でベリアロク自身が発射部を破壊する事で食い止めている。
格闘技
- デルタビートキック
目にも止まらぬ速さで敵に超高速なキックを連続で叩き込む技。
第17話で使用し、バロッサ星人(二代目)を追い詰めた。
- デルタレイクロー
赤いエネルギーを手に纏わせて斬撃を見舞う技。ベリアルの爪を元にしていると思われる。
- デルタカッティング
腕のクリスタルから光の刃を出して相手を切り裂く技。第22話でファイブキングに羽交い締めにされたのを振り解く為に使用した。
発動したシチュエーションがギャラクシーライジングのギャラクシーカッティングと同じである事から、それを元にした技と思われる。
- ゼット百裂パンチ(正式名称不明)
恐らくゼロビヨンドのゼロ百裂パンチが元になっており、グリーザ戦において最初に使用された。電撃を纏った強烈なパンチ技だが『トリガー』第8話では単発でトリガー・スカイタイプと使用してキングジョーを撃墜した。
- パンチ(正式名称不明)
拳にオレンジ色のエネルギーを纏わせた強力なパンチを放つ技と思われるが、発動前に人質を取られて未遂に終わったため正確な威力は不明。
- デルタバーンキック(正式名称不明)
アルファバーンキックのデルタ版で、こちらも同じく足に炎を纏わせた蹴りを敵に打ち込む技。使用時にはレオキックのSEが使用されている。威力もアルファバーンキック以上の破壊力を持ち、一撃でファイブキングを軽く吹っ飛ばす程の力を見せた。
特殊技
- ゼットクリアウェーブ
目から緑色の光線を照射し機械等の内部を隈なく調べる事が出来る。一応フュージョン元を辿れば同じく透視光線を使用している初代マンが居るものの、厳密に言えばデルタ固有の技では無くゼットが元々習得している技の一つではないかと推測される。
- デルタディフェンサー
第24話で使用した金色の円状のバリア。
各形態共通のゼットバリアよりも広範囲をカバーする事が出来る。
- 金色のシールド(正式名称不明)
『トリガー』の7話冒頭にて使用、ブルトンの四次元空間に引き込まれそうになった宇宙セブンガーを守るために張ったバリヤーのようなもので、一時的にセブンガーをゼロですら突破出来なかった四次元空間の引力から守った。
特殊な変身バンク
第15話
ハルキ「うおぉぉ…ゼットさん!?」
ゼット「ハルキ、力を合わせて闇を飲み込むぞ!!」
ハルキ「押忍!うあああぁっ!!一気に行きますよ…!」
2人「「チェストオオオオオオ!!!」」
アトロシアスメダルが強大な力を持つことによる反動でゼットライザーへの装填を拒むという、かのサンダーブレスターと同じような現象が起きたものの、ハルキとゼット、2人の力技によって無理矢理アトロシアスメダルを嵌め込む形で見事初変身を成し遂げた。後の「闇を飲み込め、黄金の嵐」という口上は上述のゼットの台詞から取った物と推測される。
第25話
ハルキ「ゼットさん、もう一度一緒に戦おう!!俺の身体はどうなっても構わない!皆を!!守りたいんだああああっ!!!」
『Haruki Access Granted.』
ハルキ「ゼロ師匠!ジード先輩!ヨウコ先輩!そのメダル(アトロシアスメダル)をここに!!」
ヨウコ「…分かったあっ!ハルキぃ…!頼んだああっ!!」
ハルキ「おぉぉ押忍!!」
『Zero Beyond.』『Geed.』『Belial Atrocious.』
ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼーット!!」
「「「ウルトラマンゼエエエエット!!!」」」
最終回でも変身バンクを使用せず、ハルキがインナースペースに入らず空中で直接ウルトラゼットライザーを展開(アクセスカードが空中でハルキの手の中に現れている)し、同じく空中にいたヨウコにベリアルメダルを入れるように促し、その後「ゼットからの『ご唱和』コール」にハルキ以外の面々空中に居たヨウコ、地上に居たユカ・ヘビクラ・バコさんと整備班のメンバー達)も応え、その面々で「ウルトラマンゼェェット!!」と叫び、ゼットライザーを発動したハルキがカラータイマーの中へと吸い込まれる様にゼットの中へと飛び込み、最後に飛行するゼットにゼロとジードとベリアルの幻影も重なり変身すると言う変則パターンを披露した(特に後半部の「幻影が重なる」描写は『オーブ』最終話における「ガイが走りながらオーブオリジンからスペシウムゼペリオンに変身する」シーンにも近い)。
後のシリーズでの客演
『トリガー』第8話「繁殖する侵略」
ハルキ「闇を飲み込め!黄金の嵐!」
『Ultraman Z Delta Rise Claw!』
『Boot up! Delta!』
ハルキ「おぉぉぉぉぉぉぉ押忍!!」
ゼット「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼーット!」
ハルキ「ウルトラマンッ!ゼエエエエエット!!」
「シュッ!」「ヴアァッ!」「ヌアァッ!」
『Ultraman Z Delta Rise Claw!』
前話「インター・ユニバース」にてウルトラゼットライザーを破壊された影響でウルトラフュージョン出来なくなった為、GUTS-SELECTのヒジリ・アキトがウルトラメダルのエネルギーで製作したデルタライズクローのGUTSハイパーキーとGUTSスパークレンスで変身した。
因みにデルタライズクローのハイパーキーのナンバーは「U-08」となる。
ダダPDO-3によって暴走してしまい、他3形態すらもあしらったキングジョーSCをベリアロクを使用せずに圧倒。最後はトリガー・マルチタイプのゼペリオン光線と同時にゼスティウム光線を発射しとどめを刺した。
2024年放送の『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』では、この時アキトに作ってもらったハイパーキーはハルキ本人が「借りてってもいいですか?」とアキトに聞いていたにもかかわらず、ストレイジ基地に(アルファ、ベータ、ガンマ、オリジナルとGUTSスパークレンスも含めて)置きっ放しであることが判明した。
『ウルトラマントリガーエピソードZ』
グリッタートリガーエタニティのグリッターブレードによる一閃とアキト達の地上からのアシストでよろけたデストルドス相手にアルファエッジからチェンジ。
トリガーダークのダークゼペリオン光線とデスシウムスラッシュの同時攻撃でデストルドスを倒し、巨大化したイーヴィルトリガーに押されよろけそうになるトリガーをトリガーダークと共に支えた後、3人で巨大化したイーヴィルトリガーに四方八方から攻撃を与えグリッターゼペリオン光線、トリガーダークのダークゼペリオン光線と共にゼスティウム光線を放ちイーヴィルトリガーを倒した。
なお、Z本編ではオリジナルに戻される形で敗北を喫しているため、今作で(トリガーダークもいるが)一応リベンジを果たすことができたとも言えるか。
『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』
ゼット「闇を飲み込め!黄金の嵐!」
『Zero Beyond.』『Geed』『Belial Atrocious.』
「シュッ!」「ヴアァッ!」「ヌアァッ!」
『Ultraman Z Delta Rise Claw.』
発表されたキービジュアルで味方陣営ではウルティメイトシャイニングゼロやウルトラマンリブットと共に登場。本作でも明確にゼットの最強形態扱いであり、キービジュアルや予告映像でもゼロやニュージェネレーションヒーローズ達の最強形態及び強化形態と揃い踏みをしている。
本作ではハルキと分離している為、ゼットがウルトラアクセスカードを使用せずに直接口上含め全ての形態のウルトラフュージョンのシークエンスを行っている。
2回登場しており、1回目は怪獣墓場での現場にジードと共に現れ、ロイヤルメガマスターと同時変身。ジードに興味を示したベリアロクが自身の手元を離れてしまうアクシデントこそあれど息の合った連携でギナ・スペクターを圧倒。しかし彼女が不本意な形で変貌させられたグア・スペクターには他のニュージェネレーションヒーローズ共々圧倒される。他のニュージェネレーションヒーローズがウルトラマンレイガに合体してグア・スペクターと交戦している際、自身は戻ってきたべリアロクを手に持ち、グア・スペクターが召喚したメカバルタンとサイバーメカバルタンをデスシウムスラッシュで撃破するが、その後現れたアーリーベリアルの攻撃を受け変身解除。更にべリアロクを奪われてしまった。
2回目は惑星ブリザードでの最終決戦で変身。ジード・ギャラクシーライジングと共にアーリーベリアルと交戦。激闘の末、べリアロクはゼットの手に戻った。そしてべリアロクの力で新たな形態・デスシウムライズクローへのパワーアップを果たす。
余談
- これまでの最強形態は2話連続の後編で登場していたが、デルタライズクローは1話目で初登場している。1話目で初登場するのはウルトラマンエクシードX以来であり、エクシードXも10月上旬に初登場している。
- これまでのウルトラマンの力を使いフュージョンする形態はゼットのウルトラフュージョンまでは基本的に基本形態のウルトラマンの力のみを使って変身していたが、このデルタライズクローは、初のフュージョンウルトラマン及び強化形態のウルトラマンの力を借りた形態になる。
- 厳密には、ウルトラマンジードのマグニフィセントのフュージョンライズに使用するカプセルの1つであるウルトラの父もエンペラ星人との戦いの中で覚醒した強化形態ではあるが、実質的な現在の基本形態であるため明確に強化形態とされるものとしては初。
- 尚、フュージョン形態の方は正真正銘初である。
- フュージョンしたウルトラマンとフュージョンに使用するウルトラマン及び宇宙人を内約すると、直接的な物だけでも
となり、更に細かく見て行くと
- ベリアルのメダルがすぐにゼットライザーに入らなかったのは「ベリアルのメダルから発する禍々しい闇のオーラがあまりに強大であった」(実際、第25話において様々な不利な状況も重なりながらも最終的には無事に挿入出来ており、これは「ヨウコの腕力が第15話の2人を超える程凄まじかった」可能性もあるが、第22話で「一度はベリアロクを使用する許可を得た」、「メダルの中のベリアルの力が空気を読んで力を加減した」と言う説も)だけでなく「(嘗てのヘビクラが行った様に)ハルキがゼロやジードと違い敬称付きで呼ばなかったからなのでは?」とネタにされている*。
- もっとも、ハルキがベリアルの事を「陛下」等と呼べるかどうかと言うと微妙な立場ではある(ハルキが単純にその事情を知らない可能性もあり、第25話でもヨウコに対して「ゼロ師匠、ジード先輩…」と空中でメダルをセットした後に、ベリアルメダルの名を出さずに「そのメダル」とだけ言っているが、ベリアロクの場合はゼットがベリアロクからの「問い」に答えず一心不乱に引き抜こうとしているのに対し、ハルキはきちんと「問い」に対する「解」をベリアロクに示してそれにベリアロクが応じて抜けた事から、それを引き合いに出して語られている)。また、ハルキはベリアロクの事は何故か「さん」付けである点も呼び捨てをより強く印象付けているとも言える。
- また、オーブやルーブがメンタル面での制御を試みる事で初めてベリアルの力を安全に使用出来たのに対し、ハルキとゼットはウルトラ気合いの入った力技でメダルをセットしているばかりか、現時点では暴走の兆しすら見せていない。
- また、ここ最近の主役のTVシリーズでの最強形態は初登場時には敵を寄せつけない無類の強さを誇っていたのだが、今回はグリーザ相手に互角の戦いをしていた。しかし、前述の面々が初登場した時の相手がさってラスボスクラスでは無かった(約1名例外アリ)のに対し、『Z』本編で戦ったグリーザ(第2形態)は『ウルトラマンX』でもエクシードXやサイバーゴモラ、スカイマスケッティと味方陣営の全戦力を相手に1度はマトモな攻撃を喰らう事無く完勝すると言うラスボスの中でも最強格であり、これと互角に渡り合うだけでも十分異常だと言える(とは言え、グリーザは前述の通り3人掛かりで1度は敗れ、ベリアロクの力でしか倒せなかったと言う理由もあった上に、何よりそのベリアロクを手にする為にはこの力が必要だった)。
- そもそも、戦った第2形態のグリーザは攻撃を当てる事すら困難な相手であり、有効打になったかどうかはさておき、そのグリーザ相手にマトモに攻撃を当てる事が出来るこの形態のポテンシャルはかなり高いと言えるだろう。
- 実はウルトラマン達の力を借りてフュージョンした形態ではフュージョンアップやフュージョンライズを含めてもフュージョン元のウルトラマンの戦法が共通している為に同じ戦法を使うパターンか、フュージョンしたために独自の戦闘スタイルで戦うパターンである事が多く、フュージョン元のウルトラマン達の戦闘スタイルが明確に違い、それを全部使い分けるのは地味に珍しい。このパターンのフュージョン形態では映像作品ではハリケーンスラッシュやアクロスマッシャー位である。
- 尚、この形態では飛び立つ時の「Z」の飛行機雲も金色に変化している。
- 初登場時での大切な者を助ける為に変身し、振り向きながらもゆっくりと頷く姿は奇しくも嘗てのマグニフィセントと同じ構図である。因みにデルタライズクローの初登場エピソードである「戦士の使命」を担当した田口清隆監督は上述のマグニフィセントの初登場回も手掛けていたりする。
- 当初はベリアルの要素があった為、巨大な鉤爪を片腕に付けたり、有機的なラインで構成されている等ごちゃごちゃした凶悪なイメージで描き、ベリアルアトロシアスの様に立体的な厚みのあるパーツをイメージしていたが、アトロシアスのイメージに近付き過ぎる為、従来の様に薄いプレートを貼り付ける物となった。頭部はゼロビヨンドの物をもっと大げさにしたもので、かなり大きな頭の為、比例して大きな肩周りとなっている。当初はベリアルに寄せた左右非対称の顔だったが、調整を繰り返すうちにヒーローらしい方向となった。
- これまでの例を見るとテレビシリーズ初出の形態を上回る最強形態が劇場版で出るのがお約束だったが、『Z』では劇場版を製作せず、後の作品で新形態を出してパワーアップする事もなかった(客演自体はあったが)為、このデルタライズクローはテレビシリーズ初出でありながらゼットの最強にして最終形態に値する形態となる。
- 同時にゼットには新世代ヒーローズでは珍しく独自の力による強化形態が無いウルトラマンであり、最強形態が更新されなかったウルトラマンにもなっている。
- 実際に、本編終了後はこの形態が最強形態と言う扱いであり、上述した『運命の衝突』のメインビジュアルや予告映像、『トリガー』への登場時でも明確に最強形態として扱われている。
- しかし、上記の通り新たなる形態が出たが、ベータスパークアーマーやウルトラマングルーブの様に本編の最強形態の意匠は残っているタイプであり、実際にベースはデルタライズクローである為、完全な不遇とは言えないだろう。
- 田口監督によるとデルタライズクローは一言で言えば超サイヤ人と答えている。
関連イラスト
関連タグ
トリガートゥルース:次作に登場する最終形態。同じく光と闇の力を併せ持つ形態である。
ウルトラマンエクシードX:こちらも前後編ではなく1話で登場した強化形態。アイテムにも共通性がある。
サンダーブレスター:ベリアルの力を使った形態でこちらは暴走してとんでもない不祥事を起こした。その為デルタライズクローも同じ轍を踏まないか危ぶまれていたが、結局最後まで頼もしい戦力のままだった。
サンダーストリーム:同じくベリアルの力を使った姿。決め台詞も「闇を包め、光の嵐!」とかなり似通っている。
キバレンジャー:喋る剣を持っている戦士
タイムロボシャドウα:デルタ繋がりの最強形態。こちらも剣を使う。
傀異克服クシャルダオラ:本当に黄金の嵐を起こす
新世代ヒーローズ最強形態
ウルトラマンレイガ←デルタライズクロー/デスシウムライズクロー→グリッタートリガーエタニティ