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「融合(ユーゴー)!」 『セェアッ!』

「アイゴー!」 『ダァッ!』

「ヒアウィーゴー!」

『フュージョンライズ!』

「守るぜ! 希望!!」

「ジィィィィド!」

『ウルトラマンゼロ! ウルトラの父!』

『ウルトラマンジード! マグニフィセント!』

データ

身長51m
体重4万7千t
飛行速度マッハ7.7
走行速度マッハ4.8
ジャンプ力1000m
水中潜行速度マッハ2.9
地中潜行速度マッハ2.9
腕力15万2千t
握力9万t
初登場ウルトラマンジード』第12話『僕の名前』

概要

ウルトラマンジードのフュージョンライズ形態の一つ。ウルトラマンゼロウルトラの父の力でフュージョンライズした強化形態

ウルトラマンフュージョンファイト!』カプセルユーゴー2弾の予告CMでその姿が先行公開された。属性は「煌」(紫属性)。

初登場は第12話。

リクの名付け親である朝倉錘から分離したリトルスターがウルトラの父のカプセルに変化して起動、その時点でリクが唯一持っていたゼロのカプセルとでフュージョンライズした。

ウルトラの父とウルトラマンゼロはいずれもウルトラマンベリアルと深い関わりがある戦士である(前者は闇落ちする遠因となった元戦友、後者は言わずと知れた宿敵(後にウルトラの父の息子親友が闇落ちした)。後述の余談の項目も参照)。そのため、第17話でキメラベロスとなったベリアルが対峙した際は「ケンには恨みがある!容赦せん!!」と不快感を持たれていた。

ウルトラ戦士たちの力を借りる形態の中でウルトラの父(また、こちらの項目で紹介されている戦士の中でも特に上位クラスの戦士)が含まれるのは、マグニフィセントが初である。

更に言うとゼロの父であるセブンウルトラ兄弟の一員だと捉えると、マグニフィセントはある意味で祖父の組み合わせにも見える(ちなみにかつてはセブンの母、つまりゼロの祖母はウルトラの母の姉であり、実際の家族関係で捉えてもゼロと父は血縁関係こそないものの親戚同士ではあるという設定が存在した。またウルトラの父は後に本当の孫が登場した)。

いずれにしても、最強クラスの戦士同士の組み合わせなだけあり、その力は圧倒的。

具体的に言うと、オーブ・サンダーブレスターより腕力が上回っているだけでなくスピード面でも僅かに勝っている

ぐんぐんカットではゼロの変身シーンで見られる赤と青のラインが出現した後、ウルトラアレイを思わせる形の2つの光が出現、その後光の国やメビウスでのウルトラの父登場シーンを思わせる緑色の光の環と、黄色・青の2色の光の渦をバックに両腕を後ろに向けた状態で巨大化するマグニフィセントが映し出されるというものになっている。飛行する際も両腕を後ろに向けた姿勢を取る(スーツの都合上、肩を上げる事ができないためと思われる)。

容姿

メインカラーは赤・青・銀・黒と相当派手。

上半身はソリッドバーニングと同じくアーマー状になっており、下半身の模様はゼロに近い(ソリッドバーニングがロボット風なのに対しこちらは騎士甲冑のようなイメージ)。

頭部にはウルトラホーンゼロスラッガーを合わせたような、鋭角的かつ雄々しい角が生えている。

頭部中央のトサカもゼロスラッガーに似た形状になり他の形態より大きい。

必殺技

光線技

  • ビッグバスタウェイ

拳を合わせエネルギーをスパークさせた後、腕をL字に組んで放つ光線ゼットンの力を持つペダニウムゼットンのシャッターを真正面からぶち抜く威力を持つ。熱量は77万度に及ぶとされる。

ただ、強力な分制御も難しいのか、ゼガンのゼガントビームとぶつかり合った際は、光線を途中で止められず、ぶつかり合った余波で暴走したエネルギーによって巨大なブラックホールが発生し、街全体が異次元に飲み込まれる危機を招いてしまった(しかし、同時にこれが後にベリアルを倒すヒントを与える事となる)。

後にロイヤルメガマスターがペダニウムゼットンと戦った際、「スペシウムフラッシャー」「バルカンスパークル」などの光線技がシャッターで(すぐテレポートしており完全ではないが)防がれてしまったため、それを破ったこの技の破壊力は恐らくジードの光線技の中でも「ロイヤルエンド」「87フラッシャー」を除けばトップクラスの可能性がある。

そもそも、「ロイヤルエンド」「87フラッシャー」の二つはキングソードという「武器」から放つのに対して、こちらは「肉体」から放っている為、武器を使わない純粋な必殺技ならばビッグバスタウェイが事実上最強の光線技である(なお、劇場版『R/B』にてウルティメイトファイナルが100万度に及ぶレッキングノバを使用したため、その面では更新されている。尤も、あちらはアルティメットエボリューションという変身が異なる形態なので『フュージョンライズ形態』に絞れば、未だ事実上最強の光線技になっている)。

名前の由来はゾフィーM87光線によって塗り替えられる以前、光の国公認世界記録の80万度を記録していた光線である本編未使用技「ビッグ光線」だと思われる。

攻撃技

  • メガスライサークロス

緑色の手裏剣状の光輪。いわゆる八つ裂き光輪系統の技。

相手に命中した際にはゼロスラッガーと同じSEが挿入される。

  • メガエレクトリックホーン

頭部の角から放つムチ状の電撃

  • メガニストラトス

肩と肘の間に光の回転ノコギリを生み出して、敵を切り裂く技。

メガスライサークロスと同様にゼロスラッガーと同じSEが挿入される。

  • メガボンバーパンチ

拳に緑色のエネルギーを纏って放つパンチ。

ペダニウムゼットンのパンチと互角の威力を誇る。

両腕で放つと「メガボンバーダイナマイト」となる。

  • メガボンバーキック

脚部に緑色のエネルギーを纏って放つキック。

  • メガストンプ

地面を強く踏み付けて衝撃波を発生させる。

作中未使用。

  • メガスウィングホイッパー

凄まじい怪力を活かして敵を持ち上げ、勢いよく振り回して投げ飛ばす。

作中ではキメラベロスの巨体をも難なく投げ飛ばしている。

防御技

  • アレイジングジードバリア

ウルトラの父のウルトラアレイの形の光を高速回転させ敵の攻撃を防ぐバリア。

フルパワーで放てば山一つを軽々消し飛ばすこともできるペダニウムゼットンのペダニウムメテオを防ぐ防御力を持つ。

ゼガンとの決戦では、ウルトラマンゼロビヨンドのバリアと共に使用してゼガンの体を覆い、ゼガン本体にゼガントビームを反射させる事でこれを消滅させた。

活躍

  • 第12話『僕の名前』

初登場回。ペダニウムゼットンと一進一退の攻防を繰り広げ、ビッグバスタウェイで勝利を収めた。

  • 第14話『シャドーの影』

ゼガンを相手に一気に勝負を決める為にプリミティブから変身。ゼガントビームを相殺する為にビッグバスタウェイを放ち一気に勝負を決めようとするが、それが裏目に出てエネルギーとエネルギー同士が干渉し合って巨大なワームホールが発生してしまう程制御不能の状態に陥ってしまう。

  • 第15話『戦いの子』

ゼガンとの再戦時にプリミティブから変身。この回の戦闘ではアレイジングジードバリアをレンズ状に歪曲させると言う器用な芸当を見せた。

  • 第17話『キングの奇跡! 変えるぜ! 運命!!』

キメラベロスを相手にアクロスマッシャーから変身。大地を揺るがし悠然と向かう中、かつての仇敵達の面影を見たベリアルは不快感を表して立ち向かうが勢いに乗ったリクに圧倒される。因みに、この時の勢いは「マグニフィセントでもキメラベロスを倒せたと思う」と言われる事がある。

  • 第23話『ストルムの光』

ペダニウムゼットンを相手に変身。ペダニウム・メテオをアレイジングジードバリアで防ぐも威力が増していたからか防ぎ切れなかった。そこからはロイヤルメガマスターにチェンジした。

  • 第25話『GEEDの証』

リクの諦めない気持ちとキングの奇跡により他のフュージョンライズ形態と共に登場。ロイヤルメガマスターと協力してアトロシアスを怯ませ、同時攻撃の際にはビッグバスタウェイを放った。

ギャラクトロンMK2を相手に連続チェンジの一環で変身。ストロングコロナゼロバーンマイトと強力な一撃を叩き込むが、完全に倒しきれずに勝負を焦ったリクがロイヤルメガマスターにチェンジする。

「ゼロが居たから...僕は運命を変える事が出来た!」

惑星テンネブリスの決戦にて、上記の台詞と共にソリッドバーニングからチェンジ。自分を模したウルトラマンジードダークネスを相手にビッグバスタウェイで撃破する。

余談

実は意外にもマグニフィセントのまま倒した相手は初戦のペダニウムゼットンとジードダークネスの二人だけという、かなり珍しい戦績を持っている(ゼガンは自身の力で倒したとは言えず、それを抜きにしても復活しているためノーカウント)。

ここまでなら他の中間タイプでもよくあることなのだが、以降は活躍の機会に恵まれないまま最強タイプのロイヤルメガマスターに役を食われてしまった感が否めない。

この辺りはこの手の特撮ヒーローものの中間タイプの宿命ともいえるが、他の形態が要所要所で出てきてそれ相応の活躍を見せていた(特に第20話で他の形態が活躍する中マグニフィセントだけ出られなかった)ことが余計にマグニフィセントの出番の少なさを印象付けてしまっている。

前作の中間タイプであるサンダーブレスターも倒したのはたったの三体のみであり、しかも前者二人に関しては暴走状態と自らの力で倒したとは言いがたいため実質倒したのは後者一人のみではあるが、サンダーブレスターは最強形態のオーブオリジン登場までのシナリオの中心となり、特殊な事情込みとはいえオーブオリジン登場後も純粋なパワー面でオーブオリジンを上回っていたこともあってオーブオリジンでも苦戦した相手に止めを刺したり敵を追い詰めたりとそれなりの活躍があり、さらには、前前作でも中間タイプそのものが存在しないとはいえ本作のメイン監督である坂本監督が「基本形態の出番を減らさないように」と基本形態にしかできない役割を持たせてうまく使い分けられていたが、マグニフィセントは登場後に物語のシナリオの中心になることもなかったことと、サンダーブレスターと違って最強形態に勝る個性を持っていない。もちろん勝負とはその時の双方の事情に影響されるために断言することはできないために、強さの指標としてはあまり当てにならないものの、スペックでロイヤルメガマスターに勝っている所は1つもない。しかもたちの悪いことに、数値上のスペックでロイヤルメガマスターに勝る個性を持つのは劇場版フォームのウルティメイトファイナル以外ではアクロスマッシャーのみであった事もそれに拍車をかけたといえる。

さらには、これまでに続いている悪い意味での伝統が出たともいえる。

ウルトラシリーズでは基本形態以外のタイプを複数登場させた場合はただでさえ持て余すことが多く、中間形態を最初に採用した『ウルトラマンメビウス』でさえ50話あったにもかかわらずメビウスブレイブバーニングブレイブ登場後の扱いがお世辞にも良いとは言えないものであった。加えて、『X』まではタイプチェンジが少なかったこともあり、ただでさえ短い2クール放送で5形態扱うのは相当困難なことでもあり、2クール放送によるパワーインフレの速さの影響をもろに受けた形と言えるだろう。

ただ、劇中での立ち回り方を見ると、この形態はソリッドバーニングからスピードを削って攻撃力と防御力を高め、敵の攻撃を受け止めながら強力なカウンターで戦うというのが本来の戦闘スタイルであるようだ。

つまり、マグニフィセントはいわば防御形態であり、足を止めての撃ち合いや防衛戦に向いた姿と言える。ジードの基本スタイルである攻撃&回避重点のやり方と噛み合わなかったのが不遇の原因の一つなのかもしれない(実際、第12話では後ろに錘がいたためその防御力をいかんなく発揮し、ゼガン戦でも最終的には防御能力で片を付けている)。

R/B劇場版でもスネークダークネス相手にいいようにやられた(ちなみにそのシーンでは初となるマグニフィセントの状態でカラータイマー点滅が見られる)のもあって見せ場がなく、長らく撃破記録に恵まれなかったマグニフィセントだが、ウルトラギャラクシーファイトにてジードダークネスを撃破。ようやくの単独撃破記録更新となった。

ソリッドバーニングで苦戦する相手にパワーで上回るマグニフィセントを使うという描写であり、攻撃性能を存分に活かした戦い方ができたといえるだろう。

このため、出番こそ少ないが敗北描写は現在ロイヤルメガマスターの方が多くなっており、こちらは苦戦はあっても敗北描写がほぼない為、扱いが逆転してしまっている。

それにしてもここまでの扱いの逆転にいったい何があったのだろうか。

マグニフィセント(Magnificent) 」は「崇高」「強大」という意味の形容詞。

劇中でもレムが「強大な力を持った崇高な戦士」と述べている。

ゼロもウルトラの父も二人そろってベリアルにとっては因縁の相手である為、ファンの間では『ベリアル絶対殺すマン』『(ベリアルにとって)嫌がらせタイプ』など呼ばれていたりする。

実際、前述したベリアルの反応を見れば、彼にとって如何にこの姿が憎いものであったかは言うまでもないだろう……

変身する時の決め台詞「守るぜ!希望!!」の後、従来の変身ではライザーを上に掲げた際、上からの俯瞰でリクが映されるが、マグニフィセントの場合は初回のみ俯瞰のカットを入れず、そのまま映像がリクの正面で映された。恐らく従来の変身シーンを使用すると、この時点で伏井出ケイが所持いているはずのカプセルホルダーが映ってしまい、映像の齟齬が発生してしまうためである。

『DXジードライザー』ではストロングコロナゼロなどゼロの他の形態のカプセルを使用してもフュージョンライズができるが、『フュージョンファイト』では通常形態でしかフュージョンライズできない。

デザインを担当した後藤正行は、マッチョにするため上半身にボリュームを持たせていたが、やりすぎではないかとの意見が出たため、最終的なデザインでは小さめに修正された。

ちなみに後年の作品である『ウルトラマンZ』にてストレイジに拉致されたリクを救出する作戦名は「守るぜ希望!朝倉リク救出大大作戦」と何気にマグニフィセントの決め台詞が入っている(なんの因果か「つなぐぜ!願い!!」でガイが担当したジードの決め台詞を意識したセリフがマグニフィセントのものだったり)。

関連項目

ウルトラマンジード ジード(ウルトラマン)

フュージョンライズ

サンダーブレスター - 前作における中間タイプ。ちなみに元になっているのはウルトラの父の元親友であるベリアル。

バーンマイト ストリウムギャラクシー - 前作におけるウルトラホーンを持つフュージョン。どちらもウルトラの父の息子であるタロウの力を使っている。

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