友軍とは違い個人単位で扱われることが多い。
もしかして:戦勇。の表記ミス。
『戦友』を題する作品
軍歌
日露戦争で遼東半島に出征した一兵士が、戦地に向かう輸送船で知り合った戦友を戦地で失い、彼の遺族に向けて手紙を書く姿を描く。
4番の歌詞「軍律厳しき中なれど」が本当に軍法違反だったため、昭和期の音源では「硝煙渦巻く中なれど」に改められたものがある。
同じく昭和初期に京都府京都市東山区良正院に『肉弾』の作者桜井忠温大佐が歌詞の一節を記した石碑を建てたが、折しもこのころには哀愁に満ちた歌詞と郷愁を誘うメロディから「厭戦的である」と次第に禁止されていくようになり、それに応じた人々から石碑を撤去すべしとの意見が出て物議を醸したこともあった。最終的に撤去には至らず石碑は健在である。
このころに発表された音源の中にはあえて淡々と歌っているものもある。
太平洋戦争時には表向きは歌うことは禁じられていたが、下士官たちが「今回で歌うのを辞める。最後の別れに唱和する」とたびたび行い、上官からも黙認される形で広まっていたとされる。
戦後GHQによって軍歌が禁止された中でも、一兵卒の悲劇を描いたこの曲は愛され、1964年には紅白歌合戦で森繁久彌により歌われている。
映画
1937年にアメリカで公開された映画。W・S・ヴァン・ダイク監督作品。
第一次世界大戦当時の1917年、練兵場で出会った元帳簿係の臆病な青年ジミーと元サーカスの呼び込みフレッドは、訓練を経て友情で結ばれていく。
ふたりは出征し手柄を挙げるが、負傷したジミーの手当てをした看護婦のローズを巡って三角関係になる。
フレッドが身を引く形でジミーとローズが結ばれるが、ホテルでジミーと再会したフレッドは元上官で今は探偵をしているメドゥラーク元軍曹からホテルの前で変死体が見つかったこと、変死体は何者かにホテルから狙撃されたことを伝えられる。
日本のテレビドラマ
1963年に日本のNET(現:テレビ朝日)系列で放送されたテレビドラマ。全26話。
1944年の中国大陸を舞台に、陸軍歩兵滝原分隊の明日をも知れぬ戦場における愛と勇気と絆を描く。
前述の軍歌『戦友』が主題歌として使用された。
東映が制作しており、原作および第1話・第2話の脚本は川内康範が手掛けた。
韓国のテレビドラマ
1975年に韓国のKBSで放送されたテレビドラマ。
朝鮮戦争25周年を記念して、小隊長キム少尉を中心に朝鮮戦争時の半島における様々な出来事を1話完結形式で描いた。
1983年にリメイク版が放送され、主演のカン・ミノはKBS優秀番組評価賞で特別演技賞を受賞した。
2010年にはKBS大河ドラマの枠内で放送された週末特別企画ドラマとしてリメイクされた。過去2作は反共をテーマとしていた一方で、反戦と平和をテーマにしたドラマとして南北で生き別れになった男女や隊を無断で離れた隊員のために無謀な強襲作戦に参加することになった小隊を描いた。