概要
日本では、狭義の意味として軍隊が作った楽曲を軍歌としているが、広義の意味としては戦時歌謡や軍楽といった軍隊・戦争・国体に関連する楽曲を指す場合にも使用される。
兵士の士気高揚の他、戦死した軍人の追悼、国民に対して戦況伝達、将兵に対する訓戒といった目的で作られた楽曲もある。
海外では、
などの様に軍歌がそのまま国歌にされている国が非常に多い。
また、ソ連のカチューシャの様に民謡として紹介される場合がある曲も存在する。
ザ・ドリフターズの楽曲には、数々の軍歌パロディがある。『ズンドコ節』や『ほんとにほんとにご苦労さん』、『ドリフ大爆笑のテーマ』など代表的な楽曲も軍歌の替え歌が多い。
日本の軍歌
主に独立記事が作成されている楽曲を中心に掲載。
太平洋戦争期はレコード会社により競い合うように発売されたため数千曲にも及ぶとされる。
また宣伝において「国民歌謡」、「愛国歌謡」など異なる分類がされたものがあり、戦後になってそれらがひとまとめに「戦時歌謡」として扱われるなどその定義ははっきりしない。
戦後においてはもっぱら軍を題材にしたもののみが「軍歌」と扱われることが多い。
※が付いているものは同名の映画の主題歌、若しくは映画の挿入歌。
建軍〜日清戦争
宮さん宮さん 雪の進軍 軍艦行進曲(軍艦マーチ) 日本陸軍 日本海軍 抜刀隊(陸軍分列行進曲)
日露戦争〜昭和初期
決死隊 爆弾三勇士 戦友 敷島艦行進曲 広瀬中佐 行進曲「日本海海戦」
日中戦争勃発〜太平洋戦争開戦
昭和12年
昭和13年
麦と兵隊 上海だより 荒鷲の歌 愛国の花 婦人愛国の歌 大陸行進曲 日の丸行進曲
昭和14年
出征兵士を送る歌 太平洋行進曲 愛馬進軍歌 ※軍神西住戦車長 父よあなたは強かった ほんとにほんとにご苦労ね
昭和15年
※燃ゆる大空 空の勇士 ※暁に祈る 月月火水木金金 隣組 国民進軍歌 紀元二千六百年
太平洋戦争~敗戦
昭和16年
昭和17年
※空の神兵 進め一億火の玉だ 明日はお立ちか ※翼の凱歌 英国東洋艦隊潰滅
昭和18年
昭和19年
※轟沈 あゝ紅の血は燃ゆる ※雷撃隊出動の歌 ※加藤隼戦闘隊 ※あの旗を撃て 鍾馗・呑龍・新司偵 ラバウル航空隊
昭和20年
同期の桜(原曲は昭和13年) ※かくて神風は吹く ※勝利の日まで 台湾沖の凱歌
余談
UTAU音源の「軍歌マチ」は、「ぐんか」ではなく「いくさうた」と読む。