概要
特幹とは昭和18年12月に創設された陸軍特別幹部候補生の略称で、15歳以上20歳未満の男子志願者から選抜され陸軍の短期現役下士官となる教育を受けて航空、通信等の各種兵科に配属された。
特幹の歌はこの制度の創設を受けて作られたものである。
A面「特幹の歌」
※著作権は曲、歌詞共に失効していますので、曲の音源と歌詞を掲載します。
歌詞
- 1
翼輝く日の丸の
燃える闘魂目にも見よ
今日も逆らう雲切れば
風も静まる太刀洗い
ああ特幹の太刀洗い
- 2
強く雄々しい若松に
匂う暁宇品港
行くぞ波風岩も裂く
船の男児の心意気
ああ特幹の心意気
- 3
吹けよ朝風初陣の
翼清かな肌触り
胸の火玉に昇る陽に
命捨て身の武者震い
ああ特幹の武者震い
- 4
叩く敵陣矢が尽きりゃ
何の当て身の弾吹雪
母も見ている聞いている
船と翼の勝ち名乗り
ああ特幹の勝ち名乗り
B面「兄は征く」
特幹の歌の裏面(B面)の曲。
特別幹部候補生である人物が妹を想う歌詞となっている。
※著作権は曲、歌詞共に失効していますので、曲の音源と歌詞を掲載します。
歌詞
- 1
丘の夕月飛ぶ雁に
母のやさしい子守唄
幼な心に憧れの
空の特幹兄は征く
- 2
熱の訓練陸鷲の
若い翼は日に開く
花よ桜の大和魂
咲いて散る身に空が澄む
- 3
雲をうつ波荒海の
船の特幹花しぶき
踊る舳先に潮やけの
鉄の度胸はどこで咲く
- 4
大和桜のひとときに
敵を叩くぞ妹よ
後はよろしく追い継ぎの
強い男の子母となれ