概要
作詞:鳥山啓 作曲:瀬戸口藤吉
1893年(明治26年)に小学唱歌として発表された歌詞に、1897年(明治30年)に大日本帝国海軍の軍楽師であった瀬戸口藤吉が曲をつけ、さらに1900年(明治33年)に行進曲に改められた。
初演は1900年4月、戦艦「富士」乗り組みの軍楽隊によって行われている。
その後に海軍省の制定行進曲となり、帝国海軍の「儀制曲」のひとつとして観兵式や進水式で演奏することが定められた。
帝国海軍亡き後に設立された海上自衛隊においても、1961年(昭和36年)に制定された「儀礼曲」のひとつに選ばれ、観閲式における観閲行進、自衛艦授与式の乗組員乗艦、自衛艦命名式における進水の際に演奏することが定められている。
明るいメロディが特徴的な曲だけあり、第2次世界大戦が終了した後もパチンコ店やテレビ等のBGMとして度々起用されている。
また、台湾やミャンマー等のアジア諸国においても、この曲のメロディを流用した替え歌が歌われている。
韓国や中国ではほかの日本の軍歌同様、流したり歌ったりすると非難されるので注意。
歌詞
1.守るも攻むるも黒鐵(くろがね)の
浮かべる城(しろ)ぞ頼(たの)みなる
浮かべるその城(しろ)日(ひ)の本(もと)の
皇國(みくに)の四方(よも)を守(まも)るべし
眞鐵(まがね)のその艦(ふね)日の本に
仇(あだ)なす國(くに)を攻(せ)めよかし
2.石炭(いわき)の煙(けむり)は大洋(わだつみ)の
龍(たつ)かとばかり靡(なび)くなり
彈(たま)撃(う)つ響(ひび)きは雷(いかづち)の
聲(こゑ)かとばかり響(どよ)むなり
萬里(ばんり)の波濤(はとう)を乘り越えて
皇國(みくに)の光(ひかり)輝かせ
関連動画
歌詞付き版
歌詞無し版
海上自衛隊東京音楽隊(JMSDF TOKYO BAND)
陸上自衛隊中央音楽隊(JGSDF CENTRAL BAND)
PRO WiND 023
エドムンド・ロス・オーケストラ(Edmundo Ros & His Orchestra)
関連タグ
行進曲 軍歌 吹奏楽 軍艦マーチ
大日本帝国海軍 帝国海軍 海上自衛隊
軍艦 戦艦 旭日旗
パチンコ パチスロ
がんがんじい - この曲の替え歌であるがんがんマーチを歌っている。
パロディウスだ! - STAGE6面のBGMが軍艦マーチで、今日もフィーバーで使われている。
はだしのゲン - よく「ジャンジャン ジャガイモ サツマイモ」と歌っている謎のシーンがあるが、実は軍艦行進曲の替え歌である。
外部リンク
参考文献
- 谷村政次郎『行進曲「軍艦」百年の航跡』 大村書店 2000年4月10日初版第1刷発行