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概要編集

1933年6月28日、陸軍中尉のクルト・ヴィーレ(Kurt Wiehle)がケーニヒスベルクへの途上で作詞し、18世紀に作られた「Luiskalied(ルイスカの歌)」のメロディーをあてた替え歌の様な行進歌で、嵐だろうと雪だろうと、暑い日でも凍える日でもドイツ戦車は士気高く突き進む勇壮な曲となっている。

なお1933年当時ドイツには戦車は存在しなかった(再軍備宣言は1935年)。


第二次世界大戦時のナチスドイツで親衛隊の歌集に収録されるなど、ドイツ国内ではそれなりの知名度を持った楽曲だったが、1965年公開のアメリカ映画「バルジ大作戦」の作中でドイツ軍戦車兵達がこの歌を合唱するシーンが挿入され、世界中に広く知られる楽曲となった。

※なお、「バルジ大作戦」では1番のみを繰り返して歌っている。

この「バルジ大作戦」で使用されたバージョンは2019年のロシア映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」でも使用されている。


日本では、2006年にドイツ連邦軍の参謀総長来日の際に演奏した事がきっかけで、陸上自衛隊の音楽隊が定期に演奏するのが伝統となった。


また、エンターブレインのTVゲーム「パンツァーフロント」や、セガのTVゲームADVANCED WORLD WAR ~千年帝国の興亡~」においてドイツ軍のBGMとして使用された他、TVアニメ「ガールズ&パンツァー」にて、ドイツ軍車両を主力とする黒森峰女学園の戦車隊が進む際のBGMとして使用された。

一部では「新コンバットチョロQ」のQシュタイン皇帝戦BGMのモチーフはこの曲ではないかとも言われている。


※なお、ADVANCED WORLD WAR ~千年帝国の興亡~では間違った歌詞が使用されている。


宇宙一の無責任男」では惑星連合宇宙軍海兵隊の愛唱歌として登場する。1番のみを歌うのが定番という設定で「バルジ大作戦」へのオマージュと思われる。


ちなみに編集

2017年以後、ドイツではナチス時代の軍歌だからという事で使用停止措置が取られてしまった。

曲自体は18世紀の楽曲であり厳密にはナチス時代の楽曲ではない(ナチス政権樹立は1933年1月であり「パンツァー・リート」そのものはナチス時代の楽曲に相当する)。

しかし「親衛隊の歌集に収録されている楽曲を用いるとは何事か」との指摘を受けて「はしばみの実はこげ茶色」、「ヴェスターヴァルトの歌」などの楽曲と共に「現代の価値観にそぐわない」という理由で使用停止に至ってしまった。


歌詞編集

1.

Ob's stürmt oder schneit,

Ob die Sonne uns lacht,

Der Tag glühend heiß

Oder eiskalt die Nacht.

Bestaubt sind die Gesichter,

Doch froh ist unser Sinn,

Ist unser Sinn;

Es braust unser Panzer

Im Sturmwind dahin.


2.

Mit donnernden Motoren,

Geschwind wie der Blitz,

Dem Feinde entgegen,

Im Panzer geschützt.

Voraus den Kameraden,

Im Kampf steh'n wir allein,

Steh'n wir allein,

So stoßen wir tief

In die feindlichen Reihn.


3.

Wenn vor uns ein feindliches

Heer dann erscheint,

Wird Vollgas gegeben

Und ran an den Feind!

Was gilt denn unser Leben

Für unsres Reiches Heer?

Ja Reiches Heer?

Für Deutschland zu sterben

Ist uns höchste Ehr.


4.

Mit Sperren und Minen

Hält der Gegner uns auf,

Wir lachen darüber

Und fahren nicht drauf.

Und droh'n vor uns Geschütze,

Versteckt im gelben Sand,

Im gelben Sand,

Wir suchen uns Wege,

Die keiner sonst fand.


5.

Und läßt uns im Stich

Einst das treulose Glück,

Und kehren wir nicht mehr

Zur Heimat zurück,

Trifft uns die Todeskugel,

Ruft uns das Schicksal ab,

Ja Schicksal ab,

Dann wird uns der Panzer

Ein ehernes Grab.


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