小説『魔法使いハウルと火の悪魔』に登場するキャラクターである。
以下、それを原作としたスタジオジブリの長編アニメーション映画『ハウルの動く城』に登場する「荒地の魔女」について記述する。
「ハウルの動く城」
CV:美輪明宏
50年前に悪魔と契約した事により、王宮を追放された魔女である。
黒い毛皮をあしらったドレスに宝石を着けた、裕福な婦人のようだが、輿に体を押し込んでやっと乗れるという程の肥満体型である。
粘液状の黒い人型の使い魔なしでは、何をするのも一苦労といった様子であり、使い魔が使えない王宮の階段を上る際はかなり苦労していた。
若さと美しさに執着し、高い魔力を誇るハウルの心臓を狙っており、王宮を追放した王室付き魔法使いサリマンのことを恨んでいる。
中盤では、全ての魔力を奪われて実年齢の老婆の姿に戻され、肉体的、精神的ともに老化してしまい、その成り行きで「動く城」に住む事になり、ソフィー達には「おばあちゃん」と呼ばれて介護されている。
当初は完全な悪役といった体だったが、終盤ではソフィーらに助言を与えるなどしており、徐々に優しさを見せていった。
また、老いた割には勘の良さやメンタリティは健在であり、ソフィーの母の手荷物に混入していたサリマンの使い魔を見抜いた上、一緒に入っていたタバコを嗜んでいた。
余談
宮崎駿は「何度描いても、どうしても美輪さん(美輪明宏)の顔になってしまう」ということで、美輪をキャラクターデザインのモデルとさせてもらう許可を求めた。
美輪は「私に永遠の愛を誓ってくださるのなら」と宮崎に答えたそうで、つまりそういうことである。
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短編
星をかった日
で昔の姿が登場。
とんでもない美人で、ハウルが恋をして童貞を・・・相手である(ただし、初登場時点でも肥満体型でこそあるものの、顔立ち自体はかなりの美人ではある)。