概要
幕末日本の明治維新期において作られた楽曲で、新政府軍が行進曲として使用していた。そのため日本初の軍歌とされている。『トンヤレ節』『トコトンヤレ節』の曲名でも知られている。
作者ははっきりしておらず確証は無いが、作詞は長州藩の志士である品川弥二郎、作曲は維新の十傑の一人である大村益次郎とされている。
曲名であり歌詞にある「宮さん」は広くは皇族のことだが、この歌では戊辰戦争時に新政府の総裁で、東征大総督でもあった有栖川宮熾仁親王を指している。
上述したように当初は軍歌として使用されていたが、戊辰戦争の終結後の日本軍では使用されなくなり、それが惜しまれたのか、明治初期にはその俗謡調の覚えやすい歌詞と明るい曲調から、庶民の間で歌われ広く親しまれるようになり、後に日本全国にまで流行し日本初の流行歌となるまでに至った。
明治25年には尋常小学校の唱歌集(20ページ目に"宮さん"の曲名として載っている)に収録され、バージョン違いもいくつか生み出されるなど、単なる軍歌・行進曲としては終わらない名曲となった。
関連動画
流行歌手の東海林太郎(しょうじ たろう)の歌うバージョン
ゆっくり解説
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鬼滅の刃……原作において登場人物の一人である甘露寺蜜璃が、この曲をよく口ずさんでいる。一方、アニメでは尺の都合やその経緯故にカットされてしまった。