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概要編集

昭和18(1943)年公開の国策映画『決戦の大空へ』の挿入曲。

「決戦の大空へ」は予科練(海軍飛行予科練習生)の広報映画で、レコードは同年の9月10日に発売された。

B面は映画と同名の「決戦の大空へ」で歌唱は藤山一郎


ニッチクレコード(戦時中の日本コロムビアのレーベル名)レコード番号100789

作詞:西條八十

作曲:古関裕而

歌唱:霧島昇波平暁男


作詞の西條と作曲の古関は土浦海軍航空隊に1日入隊し、その体験を元に作られた。

古関は当初長調で作曲したが、これが気に入らず発表当日に土浦に赴く途中で思いついた短調の曲を合わせて発表。予科練生の間ではこの即興で作り上げた短調の曲が圧倒的支持を得たため短調の曲が本採用された。

霧島、波平両名の魅力的な唄声と勇ましくもどこか哀愁漂う曲調から人気を博し、予科練の歌という別称もある。

また映画挿入歌という形での発表だったが実際の予科練での軍歌練習でも採用され、戦後も予科練出身者の戦友会で愛唱されたという。


戦後の映画でも東映の『あゝ予科練』で西郷輝彦によるカバーバージョンが使用されたほか、東宝の『日本のいちばん長い日』では特攻隊の出撃シーンで使用されるなど主に予科練や特攻をテーマにした作品で使用されている。

テレビアニメ『アニメンタリー決断』でも第17話「特攻隊誕生」で下士官搭乗員が歌唱するシーンがある。


関連タグ編集

予科練 軍歌 戦時歌謡

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