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概要編集

1971年4月から9月にかけて、日本テレビ系列局(ただし広島テレビ除く)に加えてTBS系列局約4局、フジテレビ系列局・NET系列局各約2局ずつにて放送された。アニメーション製作はタツノコプロ

正式なタイトルは「アニメンタリー 決断」と空白が入る。


太平洋戦争を、1941年の真珠湾攻撃から1945年の敗戦に至るまで忠実に描いた作品である。

作品内では日本側と連合国側、双方の司令官や指揮官、兵士たちの苦悩と決断を中心に描いている。

全26話(厳密にいえば全25話+番外編1話)構成のノンフィクションドラマで、作品名のアニメンタリーとは「アニメ」と「ドキュメンタリー」を合わせて作られた造語である。

視聴対象を子供から大人へと広げ、太平洋戦争から得られた平和の尊さと、戦争状態における将官の決断の時を描き、いかなる教訓をもたらすのかを視聴者に訴えた。

当時としては、兵器類が細かく描かれており(ただし現在の目線では考証の誤りとされる部分がみられる)、効果音は実写映画の爆発音やエンジン音が使用された。東宝特撮映画でおなじみの爆発音や銃声を聞くこともできる。


放送時にはわざわざ日本テレビから(読売新聞の出版局ではない。念のため。また、中央公論新社はこのアニメの放送当時は読売グループではなかった)このアニメの関連雑誌が発行され、全国の書店で発売されていた。


何度か映像ソフト化がなされており、2015年7月末にはブルーレイボックスがリリースされている。


主題歌編集

OP編集

決断

作詞:丘灯至夫/作曲:古関裕而/歌手:幹和之、コロムビア男性合唱団

ED編集

男ぶし

作詞:丘灯至夫/作曲:古関裕而/歌手:幹和之、コロムビア男性合唱団


挿入歌編集

ラバウル海軍航空隊

加藤隼戦闘隊

歌手:幹和之

そのほかにインストのBGMとして軍歌が使用されることがあった。主に海軍が主題のエピソードでは「軍艦行進曲」、陸軍が主題のエピソードでは「敵は幾万」が使用された。

エピソード個別の楽曲では硫黄島の回の冒頭で栗林忠道と関わりの深い「愛馬進軍歌」が流れるなど各エピソードの主題に合わせたものがほとんどだったが、なぜか空母艦載機の発艦シーンで「燃ゆる大空」が使用されている。


各話リスト編集

放送順序と劇中の時間軸が一致しておらず、ある種の時系列シャッフルとする意見もある。太字は放送順に一致する話数である。


テレビ放映順編集

話数サブタイトル
第1話真珠湾奇襲
第2話ミッドウェイ海戦(前編)
第3話ミッドウェイ海戦(後編)
第4話マレー突進作戦
第5話シンガポール攻略
第6話香港攻略
第7話マレー沖海戦
第8話珊瑚海海戦
第9話ジャワ攻略
第10話海軍落下傘部隊
第11話バターン・コレヒドール攻略
第12話潜水艦 伊ー168
第13話第一次ソロモン海戦
第14話加藤隼戦闘隊
第15話ラバウル航空隊
第16話キスカ島撤退
第17話特攻隊誕生
第18話山本五十六の死
第19話ルンガ沖夜戦
第20話マリアナ沖海戦
第21話レイテ沖海戦(前編)
第22話レイテ沖海戦(後編)
第23話硫黄島作戦
第24話連合艦隊の最期
第25話最後の決断
第26話川上監督の決断

時系列順編集

時期放送話数サブタイトル
1941年12月第1話真珠湾奇襲
第4話マレー突進作戦
第6話香港攻略
第7話マレー沖海戦
第14話加藤隼戦闘隊
1942年1月第10話海軍落下傘部隊
第11話バターン・コレヒドール攻略
2月第5話シンガポール攻略
第9話ジャワ攻略
5月第8話珊瑚海海戦
6月第2話ミッドウェイ海戦(前編)
第3話ミッドウェイ海戦(後編)
第12話潜水艦 伊ー168
8月第13話第一次ソロモン海戦
11月第19話ルンガ沖夜戦
1943年4月第18話山本五十六の死
7月第16話キスカ島撤退
11月第15話ラバウル航空隊
1944年6月第20話マリアナ沖海戦
10月第17話特攻隊誕生
第21話レイテ沖海戦(前編)
第22話レイテ沖海戦(後編)
1945年2月※第23話硫黄島作戦
4月第24話連合艦隊の最期
8月第25話最後の決断
(終戦後)第26話川上監督の決断

※厳密には硫黄島要塞の建設を開始した1944年から描かれている。


主な出演者編集

※五十音順

青野武、赤木葉子、雨森雅司飯塚昭三池水通洋石井敏郎石丸博也市川治大木民夫

大宮悌二勝田久加藤修加藤精三兼本新吾神山卓三加茂嘉久家弓家正川久保潔

北川国光北村弘一、木下秀雄、木原規之、肝付兼太、桑原猛、国坂伸、古賀浩二、小林修

阪脩、塩見竜介、城山堅柴田秀勝島宇志夫嶋俊介島田彰白川澄子仁内建之

杉田俊也、鈴木泰明諏訪孝二関根信昭、高塔正康、武川信、立壁和也田中信夫、近水圭二

千葉耕一辻村真人、敦賀岑一、寺島幹夫富田耕生仲村秀生、中村武巳、中村正納谷悟朗

納谷六朗、西桂太、西山連、羽佐間道夫原田一夫藤本譲、細井重之、堀勝之祐、真木恭介

松岡文雄、三浦利子、三田松五郎、水島普、峰恵研宮内幸平宮田光村越伊知郎

村松康雄森功至、安田隆、矢田耕司矢田稔山内雅人、吉沢久嘉、和田敬、和田文夫、渡部猛


荒木照行(詩吟)

浦野光(ナレーター)

志生野温夫(第26話のインタビュアー)


備考編集

  • スポンサーがサッポロビールと矢崎総業(自動車メーターやガス関連機器を主に手掛ける会社)という、アニメのスポンサーを務めるとはとても思えない会社が務めた。
    • 実はこのサッポロビールが、本作の製作に一枚噛んでいる。当時のサッポロビールの重役は太平洋戦争で従軍した経験を持つ者が多く、「働き盛りの壮年層に向けて戦史物を」と依頼したとされている。
    • さらに言えばサッポロビールは、本作同様タツノコプロが制作し、この作品と放送時期が被る「みなしごハッチ」のスポンサーも務めていた。タツノコからすればこの「ハッチ」でスポンサーを引き受けてくれた事に対する恩義もあったという。
  • 第26話のみ実写で放送された。しかも当時の読売ジャイアンツの川上哲治監督を取材するという太平洋戦争とは全く関係のない内容であった。この回に関しては総監督を務めた故・九里曰く「純然たる(制作の)時間の問題」が原因で「局の方でなんとか野球の話をつないでくれた」とのこと。このためか第26話は映像ソフト化の際には収録が見送られている。またVTR収録だった場合はテープが上書きされて映像そのものが現存していない可能性もある。
    • 制作の遅れの原因としては原作・監修の児島襄と脚本・構成の鳥海尽三が史実を重視するかドラマ性を重視するかを巡って対立、脚本の完成が遅れたことが挙げられている。
  • 新番組広告にはインパール作戦沖縄戦などを題材にした回も放送リストに入っていた。

外部リンク編集

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