ピクシブ百科事典

特攻隊

とっこうたい

『特別攻撃部隊』の略称。本来は、特殊なケースの戦況に対して構成される攻撃部隊の事だが、戦死を前提とする攻撃(特別攻撃)を行う部隊戦術の通称となっている。
目次[非表示]

特攻隊とは、軍隊における部隊構成の一つである。

一般的に日本のそれが有名だが、実のところ自爆を前提とした戦術はドイツソ連にも類例がある。

概要

特攻を仕掛ける事を目的とした特殊な部隊。
特別攻撃部隊の略称。

本来は、第一次世界大戦ドイツ軍が構成した特殊部隊Stosstrupp(シュトーストゥルプ)』の事であり、塹壕戦で膠着した西部戦線をこじ開けるために結成された"突撃歩兵部隊"を指す。
よって、奇襲や潜入といったリスクの高い行動は付きまとうものの、「特攻≠自爆攻撃」という意味合いは薄い。
日本でも最初に「特別攻撃隊」と命名された甲標的部隊は攻撃後の帰還が計画されており、自爆攻撃を前提としている訳ではなかった(とはいえ、実際には自力帰還はほぼ不可能であった)。

しかし、日本では太平洋戦争末期に構成された「神風特攻隊」を指す言葉として認知されており、諸外国でも"Tokkou""Kamikaze"といった単語で認知されていたりもする。

なお、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロ9.11)において、ニューヨークの貿易センタービルに旅客機を激突させたアルカイーダのテロ行為を"Kamikaze"と呼ぶ場合もある。

日本における特攻隊

分類すると以下の通りに分けられる。


(元)特攻隊の戦後

一般にはあまり語られず、また教科書にも書かれていない事だが、戦場を散らす事なく生き延びた第二次世界大戦後の特攻隊員は自分たちは命を捨てた人間だ!怖いものは何もない!として全国で暴れまわった。

戦後の世相の変化によって、将兵が滅びの美学に取り憑かれ遂行していた特攻作戦は間違いだったとされ、この事に一生を(本気だったにせよヤケクソだったにせよ)捧げるつもりだった彼らは精神の支柱を失い、今度はそれを周囲の破壊に見出したのだ。

その暴虐たるや傷害放火殺人強姦といった反社会的行動の目白押しである。
もちろん後に警察が機能を取り戻すと彼らは次々に逮捕されていったが、「特攻服」など、現在も名残を残すものもある。
当然その由来は彼らの飛行服であり、元隊員達にとってはそれが「死に装束」だったのである。

ドイツにおける特攻隊

当初は自爆を前提とはしていないものの、状況的に脱出はまず無理という体当たり攻撃作戦であった。

その1:ライヒェンベルク計画

もともとはMe328を滑空爆弾代わりにする計画だった。
一度中止された後にFw190に1t爆弾を搭載し、乗員を直前に(対空砲弾の炸裂する中に)脱出させる事が考えられたが、ノルマンディーでの対空砲火があまりに激しかったのでこれも中止になった。

ならば小型の(的が小さい)Fi103ならいけるのではないか、という考えになり有人型の開発が始まった。
担当者はオットー・スコルツェニーで、彼は他にも魚雷改造の有人艇+魚雷の「ネガー」やら、特攻艇「リンゼ」の開発にも携わっている。

そしてこの有人型「V-1」、飛ばすのも難しかったようで、最初のテスト飛行では墜落して二人のテストパイロット入院するハメになった。
改良が行われながら乗員の選定・訓練も行われ、1944年のには志願者数千人(!)から70人を訓練し、機体も用意された。
このあたりで訓練にも(いまや貴重な)ガソリンが5t必要という事実がのしかかり、この計画は中止された。
決して「命を大事に!」とかそういう理由でないのがミソである。

一応ヒトラーは「100m手前で脱出すればいい」と言って射出座席を研究させていたが、それを搭載できるスペースは無かった。
よしんば脱出に成功しても、対空砲火の激しい中では結果は大して変わらないと思うのだが。(もしくは身体を減速できず、少し離れた場所に「あかいしみ」を作るだけか)

その2:有人型A-9・A-10

これはV-2として有名なA-4型ロケットの拡大発展型の2段式ロケットである。
目標はアメリカ本土であり、35分で5500kmを飛行する予定だった。

A-4でもそうだったが、慣性誘導だけでは命中率が悪く、これが5500kmに拡大した場合、命中率を高める工夫が必要とされた。
そしてその答えのひとつが「有人型」である。
ロケットには操縦士が搭乗し、A-10ロケットの切り離し・A-9の突入コース誘導を果たしたら脱出するという計画だったのだが、この時のスピードは当然音速の数倍となる。

例え脱出しても、生身で音速を超えているので「一瞬で大気のチリ」になってしまう事だろう。

その他

最初から自爆を想定したものではなかったが、先の「リンゼ」は全く活躍できず、「ネガー」も損害は多かった。(60%~80%)
陸戦でもパンツァーファウストを使った攻撃はほとんど自殺同然にも等しかった。
(射程が短く、かといってギリギリまで引き付けると爆発で自分も死ぬ)

また、ドイツは空戦用の特攻兵器としてツェッペリン社の「ラマー」を開発している。
これは突撃用ロケットを備えたグライダーで、ロケット弾を撃った後は頑丈な機体でもって敵機に体当たり攻撃を行う。

アメリカ:俗説編

ノースロップ社が開発した全翼型試作戦闘機XP-79「フライング・ラム」は、その形状・頑丈さなどから「体当たり攻撃用」と言われていた事もある。
(ドイツの「そういった目的用の戦闘機」に似た部分があった事も事実)

参考資料

グランドパワー10月号別冊「ドイツ戦闘兵器の全貌3」(1995年、デルタ出版)

関連項目

タグ

戦争 軍隊 特攻 神風 回天
アルセルタス
攻撃方法の一つに自らが弾丸になってプレイヤーに突っ込むというものがある。

pixivに投稿された作品 pixivで「特攻隊」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 104566

コメント