概要
グライダーとは、飛行機に外見や構造は似るが、動力を持たず主に滑空する航空機の一種。飛距離を伸ばすための、一般的な飛行機に比べて細長い翼が特徴的である。
グライダーの小さいものは翼幅が15m(PW-5など)からでかいものでは29.8m(EB29)まである。
ちなみにグライダーは翼の取り外しが可能であり、格納庫がない場合には基本的に解体され、トレーラーで保存される。
グライダーには基本的に2種類のものがあり、ピュアグライダーとモーターグライダーがある。
ピュアグライダーは動力を持っていない機体で、離陸時は動力を持った他の航空機に曳航してもらう飛行機曳航と、曳航索を1000m前後まで伸ばし、機体に取り付けてウィンチと呼ばれる巻取り機で巻取り、凧揚げのように離陸を行うウィンチ曳航がある。
また、滑空を開始する高度まで上昇(又は離陸補助)するために動力を積んだものもあり、これは「モーターグライダー」と呼ばれる。モーターグライダーの動力部は滑空時には抵抗になるため、機内に折りたたむなどして抵抗の増加を防ぐことが多い。また、軽飛行機に似たツーリングモーターグライダーというものもあるが、滑空可能距離はプロペラ(滑空用のピッチがある)と固定脚の抵抗により短くなる。
ちなみにグライダーでの飛距離を表す数字として滑空比というものがある。滑空比は40の場合、上空1kmから最良滑空速度にて飛行した場合40kmの距離を滑空できるという意味である。
ちなみに現在日本で飛行している基本的な複座練習機はASK21であり、滑空比は約34である。
滑空比が高いものでは60+(性能が良すぎるため60以上と表記)もある。
関連イラスト
関連タグ
飛行機…動力で飛行する。
紙飛行機…名前は「飛行機」だが、原理上はグライダーに近い。
人力飛行機…グライダーとは違い、人力(腕力や脚力など)を動力とする飛行機。