場所によって性格は様々だが、人口の飽和した都市部に自然発生的に生まれる事が多い。
移住者の数に都市の拡大が追いつかず、あぶれた人々が空き地に住み着いてしまうのである。
公的には存在しない街であるため、徴税されない代わりに何のサービスも保証されない。
そのため、往々にしてマフィアの根城になったり、疫病の温床になったりする。
もっとも、それでは正規の街区に住んでいる人々にまで危害が及びかねないので、ある程度の規模になったところで行政が介入し、取り壊すか追認するかのどちらかを決める事が一般的である。
元々まともな家が無いだけで手に職を持った住民がいる事は珍しくなく、他と同等とまでは行かずとも、健康な若者が普通に暮らしていける程度に整備されたスラムは稀によくある。
高層ビルとバラックが隣り合っているなんて光景も日常茶飯事である。
一方で、衰退する都市に生まれるスラムというものもある。
末端部や老朽化した地域が放棄され、そこが無法地帯と化してしまうようなパターンである。
こうなった場所は悲惨である。人口が減少している以上、空き屋はいくらでも見つけられるため、まともな住民から他の街区へ逃げ出してゆく。
結果として何の改善も見込めないまま、完全に使い物にならなくなるまで荒廃が進み続ける可能性が高い。それを食い止める力は、もう行政には残っていない。
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