概要
「進め一億火の玉だ」(すすめいちおくひのたまだ)は、第二次世界大戦中に大政翼賛会が掲げたスローガン(標語)の一種、およびそれを題材とした軍歌。
なお、「一億」とは当時日本が統治していた台湾や朝鮮の人口をあわせた数である。本土の人口は7000万人程度であった。
軍歌
題名からして自棄糞感が漂っているが、曲の発売はまだ日本がギリギリ勝っていた昭和17年である。
発売元はキングレコードで、音源は2種類存在する。
1 | 「進め一億火の玉だ」 |
作詞 | 大政翼賛会 |
作曲 | 篠原正雄 |
歌唱 | ヴォーカルフォア合唱団 |
レコード番号 | 67014 |
2 | 「進め一億火の玉だ」 |
作詞 | 大政翼賛会 |
作曲 | 大政翼賛会 |
歌唱 | 小西信義、松島詩子、キング合唱団 |
レコード番号 | 67015 |
この内ヴォーカルフォア合唱団の音源は間奏に喇叭譜の君が代と愛国行進曲の1フレーズが入る…まではいいのだが…
「進めぇぇ!一億火の玉だっ!行くぞ一億…ドンと行くぞぉぉお!!」という絶叫で締めくくられるなかなかの電波ソングである。
視聴の際には音量に気をつけてほしい。
著作権については曲はパブリックドメインとなり、歌詞は権利を有していた大政翼賛会が1945年に消滅している。
ヴォーカルフォア合唱団版
小西信義、松島詩子版