上海だより

しゃんはいだより

1938（昭和13）年の戦時歌謡、軍歌。

概要

曲の発表は1937年。

翌年の1月にレコードが発売された。戦地の兵士が身を案ずる内地の人々へ手紙を書く…という内容の歌詞である。軽妙な曲調と上原敏の歌声がマッチし好評となった。

※　著作権は歌詞が1993年に（佐藤惣之助氏1942年没）、曲は2012年に失効し（三界稔氏1961年没）パブリックドメインとなりました。

よって歌詞とオリジナル音源を掲載します。

拝啓、ご無沙汰しましたが　僕も益々元気です

上陸以来今日までの　鉄の兜の弾の痕　自慢じゃないが見せたいな

酷寒零下の戦線は　銃に氷の花が咲く

見渡す限り銀世界　敵が頼みのクリークも　江南の春未だしです

隣の村の戦友は　えらい元気な奴でした

昨日も敵のトーチカを　進み乗っ取り占領し　もぐら退治と高笑い

あいつがやれば僕もやる　見てろ今度の激戦に

タンクを一つ分捕って　ラジオニュースで聞かすから　待ってて下さいお母さん

上海だよりの大ヒットにより、以後「◯◯だより」と題する「たより物」が次々と発表された。

執筆者が把握しているだけでも、北満だより、北京だより、南京だより、奧支那だより、仏印だより、大陸だより、西貢だより、若鷲ハワイだより、荒鷲初だより等があるが、まだまだ存在するかもしれない。