概要
本名:松本 力治(まつもと りきじ)
1936年(昭和11年)にテスト盤として「須坂小唄」など4曲をレコーディングし、さらに浅草〆香、山中みゆきらと共演した「しゃんつく踊り」でポリドールからデビューした。
上原はその後、立て続けに松竹映画の主題歌である「流転」、結城道子がソロでレコーディングする予定だった「裏町人生」と連続して大ヒット曲を出し、その素人臭さの中に柔らかさを持った上原の歌声が全国に流れた。主に1937年(昭和12年)から1939年(昭和14年)にかけてヒット曲を量産した。
1938年(昭和13年)3月から1942年(昭和17年)まで、上原は中国大陸を戦地慰問で通算7度訪問し、数多くの将兵の前で歌った。
1942年(昭和17年)、召集令状が来て戦地へ。1944年(昭和19年)1月には澄子に宛てた軍事郵便が届き、現地の食糧事情の苦しさを知らせている。さらに戦地ではマラリアに感染し、死線を彷徨った。終戦後の1947年(昭和22年)、妻の澄子宛に「昭和19年7月29日、補充兵長・松本力治はニューギニア方面にて戦病死」との公報が届いた。
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