部隊としての決死隊
生還の可能性がほぼ望めないような危険な任務を戦死を覚悟の上であたる部隊である。ただし、100%戦死することが前提である「必死隊」とは異なり、生還する可能性もなくはない。
あくまで可能性がある…というだけだが。
戦時における軍の部隊だけでなく、非常時に同様の覚悟で従事する軍以外の組織をこのように称することもある。
決死隊の例
日本
海外
- 日本以外の各国の特別攻撃隊
- チェルノブイリ原子力発電所事故で地下プールに突入した消防隊
創作上の決死隊
軍歌「決死隊」
上記の旅順港閉塞作戦における決死隊を題材として作られた軍歌。
作詞:佐々木信綱 作曲:上真行
両者とも没後50年以上を経過し、曲はパブリックドメインとなっている。
歌詞
天皇と国とに尽くすべく
死地に就かんと希う
二千余人の其の中に
七十七士ぞ選ばるる
今宵ぞ正に身を捨てて
旅順港口塞がんと
忠勇無二のつわものは
今しも艦を去らんとす
出でて行く人送る人
言葉は無くて手を握り
別れを告ぐる真夜中に
マストの上の星寒し
波の穂のみぞ仄白く
白黒もつかぬ海原を
舷灯消して静々と
死地に乗り入る艇五隻
さっと閃く探照灯
たちまちち起こる砲の音
敵は驚き騒ぎつつ
所定めず撃ち出だす
砲弾は霰と降り注ぎ
海波立つこと三千丈
彼方此方を照り交わす
探照灯の物凄さ
何しに騒ぐ敵塁ぞ
可笑しき敵の振舞いや
鉄より堅きこの心
弾丸もいかでか貫かん
敵の砲火を冒しつつ
湾口深く進み入り
我が船沈め帰り来し
我が忠勇の決死隊
ああ勇ましの決死隊
七十七士の忠勇は
我が海軍の花にして
その名薫らん万代に