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概要編集

原曲となる「Yankee Doodle(ヤンキードゥードゥル)」はアメリカ独立戦争時の愛国歌であるが、その発祥については不明な点が多い。

オランダの支配下にあったニューネーデルラント植民地の小作農によって歌われていたとも、フレンチ・インディアン戦争時にイギリス軍を応援するために集まった植民地軍の服装がバラバラだったのを揶揄するために作られたとも言われている。

曲名のヤンキーとはイギリス軍がアメリカ人を揶揄した言葉で「間抜けなアメリカ人」といった意味合いになるが、むしろ植民地の住民に気に入られ、独立戦争時には曲名に反して植民地支配に立ち向かう愛唱歌に変化していった。


日本では黒船来航時に音楽隊が演奏したのが初演奏とされる。

戦前にも「金の世の中(1933年)」、「オモチャノ兵隊(1936年)」など多数の替え歌があったが、最も有名なものが「アルプス一万尺」である。

元々は1950年に日本のボーイスカウト創始者のひとりである中野忠八が作詞した「向こうのお山に」が原点で、その後1956年に作詞者不明の「アルプス一万尺」として歌集に掲載された。

ボーイスカウトの教育用の歌が登山家の替え歌として昭和30年代に歌声喫茶を通じて広まったものと考えられている。


「アルプス」とは日本アルプスであり、一万尺はその高さを表す。

曲の冒頭「アルプス一万尺 小槍の上で」は時折「子ヤギの上で」とネタにされることがあるが、「小槍」とは槍ヶ岳の山頂付近にある岩である。

初版の歌詞は3番までだったが、広まるにつれて歌詞が増えていき29番まで及んでいる。

全29番の場合初版の歌詞は1番・6番・13番に相当する。


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