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概要

ウルトラマンZ』に登場する防衛チーム

日常的に出現する怪獣に対抗するために結成された、地球防衛軍日本支部(GAFJ)の対怪獣ロボット部隊。創設者は日本支部長官のクリヤマ

正式名称は『対怪獣特殊空挺機甲隊』、英語表記は『STORAGE(Special Tactical Operations Regimental Airborne and Ground Equipment)』。

ウルトラマンX』のXio以来となる主人公所属の防衛チームであり、またUPG以来となる戦闘機を所有していないチームでもある(一応、キングジョーストレイジカスタムの分離形態としてならヘッドファイターを有している)。


対怪獣特殊空挺機甲(通称特空機)という巨大ロボットを駆使し、怪獣が巻き起こす災害に立ち向かう。

他国の地球防衛軍支部では航空戦力が充実しているが、地球防衛軍でロボットを保有しているのはこのストレイジのみ。また、部隊にはAI(CV:福原かつみ)も搭載されている。

結成理由は日本と言えばロボットだろという鶴の一声だったとか。2020年度のてれびくん12月号で設立の詳細が明かされており、日米の防衛軍の歯が立たなかったナメゴンに対して前身である対怪獣空挺機甲実験団によって初投入されたセブンガーでの討伐の成功が、設立のきっかけになった事が明らかにされている。


ウルトラマンが来訪する以前から実績を出してきた、歴代の中でも高い実力を持つ防衛チーム。ストレイジが活躍する日本以外では怪獣との戦いは常に苦戦を強いられているという。


チームには整備班が設置されており、これまでのシリーズではあまり描写されてこなかった整備チームの動向やパイロットとの交流も描かれている。


戦闘服やヘルメットなどのデザインはミリタリー感のあるものになっており、派手なものが多かった防衛チームのものとしては珍しくリアル感がある。

また総合基地の作戦指令室は、従来のウルトラシリーズと比べると割と普通の職場に近い内装となっている。こうした内装となった理由は定かではないが、基地に近未来的な豪勢さを持たせるよりも、任務に使うライドメカの整備を優先しているとしたら、ある意味では自らの使命を最優先させているとも言えるだろう(メタ的なことを言えば、あまり基地のセットを派手にしすぎると予算がかさむという製作上の事情も推測されるが、『平成ウルトラセブン』における新生ウルトラ警備隊等、過去にも普通の職場のような内装の作戦指令室が使われている防衛チームもある)。その一方で、基地内には特空機の整備ドックやトレーニング施設等も備わっており、設備自体はそれなりに充実している模様。ロッカールームは男女共用のようだ。


しかし第21話終盤、後述のD4運用の是非を巡る一波乱の末、「上官の命令に従わなかった」という名目でストレイジそのものが組織改編の名目で解散となってしまう。

対怪獣部隊自体は新たに組織されたものの、これにより、作品中で防衛チームが解散するという、ウルトラシリーズでも前代未聞の展開に突入してしまった。(なおその影響で『帰ってきたウルトラマン』のMATについて解散MATと呼ばれていることもあり言及されていることがあるが、MATは作中内において解散の可能性がある等の言及こそあれど実際に解散したことはなく、解散したのも最終回であるため、作中ではなかったりする)

なお、後継部隊は地球防衛軍日本支部内の第一特殊空挺機甲群である。


さらに、第24話でとんでもない事バレた事で元ストレイジメンバーに宇宙人と結託していると言う疑いがかけられる。また時を同じくして、ヨウコに憑依したセレブロによって、ウルトロイドゼロが強奪されデストルドスに変貌する事件が発生した。完全にお尋ね者となってしまった元ストレイジメンバーたちは何処かに集結して反撃に打って出る事になった。


そして、復活したストレイジ広報によると、ウルトロイドゼロ強奪及びデストルドスによる全世界的破壊活動の主犯としてセレブロが確保された事により、容疑が晴れ、再結成された模様。

その後は最終決戦で破壊された市街の復旧を、特空機による整備で実施することになった。

また、宇宙セブンガーのような新戦力の開発も進められている。


組織運用

現時点(第11話以降)では特空機を3台所有している。

当初は1台のみであったが、ストーリーの進展に伴い所有台数が増加している。

特空機の開発は、物語開始時の10年前に宇宙から飛来したある存在が保有していたデータが基となっている。また、3号機については侵略宇宙人所有機に大規模な改修を施して開発された。


予算は一種の出来高制だが、当初は主戦力である1号機のセブンガーがあまり目ぼしい成果を挙げられていなかったらしく、それが予算不足の一因にもなっていた模様(具体的には戦闘の度に過失とはいえ周囲に被害(それも下手をすれば暴れていた怪獣以上のもの)を出してしまったことが原因)。

実際、劇中では、

  • 足元にいるハルキを踏むまいとしたセブンガーが突っ込んだことでビルが中破(第1話)
  • 硬芯鉄拳弾で活動停止したギガスが倒れたことで無人観測所を全壊させる。それによって予算追加のための根回しがパーになった(第3話)

といった被害(いずれも原因はハルキである)を出してしまっている。

途中まで行われていた2号機の開発も、予算を止められたせいで中断せざるを得ない状況になっていた。後に怪獣とセブンガーの戦闘を目の当たりにした外国人事務次長の計らいで予算が降りて開発が進行したが、上からお達しで複数企業が関わった影響で今度は本来の設計とは異なる仕様になってしまい余計な弊害が発生していた。結局、2号機の弊害は解消され3号機も特殊な経緯を歩みつつ誕生したが、上述の描写からも分かるように、ウルトラシリーズの防衛隊というよりはロボットものの防衛チームに近い中小企業的な裏事情の描写が散見される。

但し5年前のナメゴン討伐で30m級怪獣の討伐に初めて成功した事や、22話のヨウコの報告書で一定の怪獣撃破に成功してる等必ずしも成果が得られていない訳では無く寧ろ劇中開始以前から功績を上げている事が明らかになっており、ストレイジに対する防衛軍上層部の冷遇及び支援の乏しさの真相については謎が多い。


防衛隊ながら花粉症の隊員を怪獣輸送任務に配置させる怪獣の体組織保存用の冷凍庫に勝手にプリンを保管する隊長のデスクに至っては趣味の盆栽が置いてあるなど良くも悪くもアットホームかつノリの軽くて自由度が高い場面も多い。もっとも、隊員の自主性を尊重した自由度が幸いし、難局を打開するきっかけを生み出すことも少なくない(前者に関しては、先の出動で失態を犯したハルキの名誉挽回のためであり、また重要な会議に花粉症の隊員を向かわせるのはそれはそれで失礼にあたると思われる。ましてや、新人な上にどこか抜けているためヘマを起こしかねないハルキより、経験のあるヨウコの方がプレゼンに適任であるため、人事判断としてはむしろ正しいとも言える。後者はハルキの天然が原因であり、結果的にはある問題の解決のヒントになった)。

なお、現場の実働隊員(作戦班)が事実上2人しかいないため、投入出来る人員がかなり限られていることが弱点(基本はパイロットと地上任務要員をローテーションで廻す方式を採っている)。7話では一般人の救出作戦に操縦者が全員出払っていたために、突如現れた巨大戦力に対して特空機をすぐに出動出来ない事態に陥ってしまっている(短時間での作戦遂行を目的としていたのかもしれないが)。


体育会系の新人、経験豊富だが枯れ専の女性隊員、マッドサイエンティストの気がある女性科学者等、いずれの隊員も非常に個性的かつクセの強い面々が揃っている。

もっともメンバー同士の仲は良く、隊長のヘビクラがうまく纏めていることもあってか、チーム自体の雰囲気は良い(というか、そのヘビクラ隊長も正体が正体なので……)。


所属・部隊構成

作戦統括・現場指揮

怪獣に対する作戦立案や現場での指揮を担当する。


作戦班・パイロット

特空機を操縦し怪獣と戦う実戦部隊。ローテーション制で操縦と地上任務に分かれて行動。


整備班

特空機のメンテナンスを担当。リーダーのイナバを始め、多数のメンバーが所属。

演:佐藤玲央(サトシ)、角田颯馬(セイジ)、高岡大地(ヒロシ)

イナバの元で特空機の整備を担当する三人組の整備員。

自分達の仕事に誇りを持っており、10話では侵入者にも臆することなく立ち向かった。


  • イワブチ・ジュンペイ

演:吉川一勝

第10話でキングジョーの回収に当たっていたが、バロッサ星人に操られ、星人の基地侵入に利用されてしまう。


装備研究開発班

特空機の装備や、対怪獣用のアイテムを開発する部門。

怪獣に関するデータの取りまとめや管理も行っている模様。


上層部

ストレイジを統括する地球防衛軍日本支部。


広報

活動報告を作成、公開する部門。本編には登場せず、公式Twitterアカウントにて活動。

  • ヨシダ・ソウスケ

保有戦力

対怪獣特殊空挺機甲(特空機)

ストレイジが保有する対怪獣・災害兵器。

詳細は当該項目を参照。


D4

第21話にて登場。バラバの残骸からヤプールの能力を応用した『異次元壊滅兵器』。

詳細は当該項目を参照。


その他

ストレイジが保有する特殊車両。

ベースはトヨタ・LQ。


  • 20式レーザー小銃(LAR20)

ストレイジの地上部隊が使用するバッテリーパック式の光線銃ストレイジ以外の部隊でも使われている。

ビームライフル」と呼ばれることもある。

怪獣に対してはそれほど決定的なダメージを与えることはできないが、目に直撃させたりすることで痛みで誘導を行える程度には威力があると思われる。

なお、短銃身型の「LAR20C」の他、1世代前のタイプである「01式レーザー小銃」も存在し、ストレイジ以外の部隊では現行で使用されている。

ベースになったのは、ナーフ社から発売されているライフル銃の玩具「ゾンビストライクドミネーター」と思われるが、原型からかなり改造されているため、面影は少ない。

ピカティニーレールが設けられており、PEQ-15レーザーサイト、ストックはMagpul MOE、マガジンにはMagpul、サイトはハッコー製のBED-35が装着されている。

回によってはX26テーザー銃やSurefireのフラッシュライト、フォアグリップやサーマルビジョン、EOTech製のホロサイトとブースターが装着されている場合もある。

ちなみにテーザー銃はなぜか実物とは異なり、セミオートでビームを連射できるようになっている(実物は一回でカートリッジ使い切りである)。

また、ストックの基部にテープが巻かれているプロップがあるが、ストックの接続方法から考えると破損したプロップのストックをテープで補修したものの可能性がある。


  • 17式対怪獣電磁砲

無反動砲型のレールガン。アームやジンバルを介して使用者の腰にマウントされるのが特徴。

第20話にて、M1号に細胞分裂逆進剤を撃ち込むべくバコさんが用いたのが唯一の使用例である。


元はGUTS-SELECTの装備で、ブルトン(を使用したバロッサ星人(四代目))によって彼らの宇宙に飛ばされたハルキが、破損したウルトラゼットライザーの代わりとなる変身手段として借用したもの。

ハルキの帰還後は、数本のGUTSハイパーキーとともにストレイジの手に渡っている。現在はガンモードで基地内に保管されており、ヨウコが実戦で使用した例もあるらしい。


  • ドローン

ゴモラやキングジョーの部品の輸送に使われた無人ヘリコプター。

市販のクアッドコプター型ドローンをそのまま巨大化させたような見た目をしている。輸送用なので武装はない。

ゴモラを輸送したドローンは20式汎用無人航空機Ⅰ型、キングジョーの回収に使用されたのは中型の20式汎用無人航空機Ⅱ型という名称。

なお、TPUでも類似する機体が運用されている。


  • 輸送車

第9話にて使用。バロッサ星人が操るキングジョーから二手に分かれて車で移動する陽動作戦を実行した際、ヘビクラとユカが乗った車両。

ベースはトヨタ・ハイエース


汎用高機動車。『セブンガーファイト』スフラン島3部作にて初登場。セブンガーと共にスフラン島の調査に使用された。

どうみてもラジコンカーに見えるが気にしてはいけない。一応、外見のモデルはGM・ハマーH1


  • 19式特殊潜航艇甲型(ドルフィン6号)

戦え!セブンガー』にて登場した潜水艇。ユカが搭乗し、睡眠中のディプラスを捕捉した。


  • 通信機

主にヘビクラが使用する、骨伝導式のマイクとイヤホン、実働部隊が使用するトランシーバー型のものの二種類がある。


  • 閃光発音筒(M84フラッシュバン)

ベリアルメダル奪取のため、ジャグラーとともに襲撃したカブラギのアジトにハルキが投げ込んでいる。


この他、ストレイジ以外のGAFJ部隊では実在する武器・兵器も用いられており、AH-64D アパッチ・ロングボウ攻撃ヘリや、20式5.56mm小銃および9mm拳銃SFP9といった銃器が登場している。なお、田口監督曰く20式小銃は多分映像作品初登場らしい。


また、日本以外の各国の防衛軍では戦闘機が主力を担っているとされているが、こちらも既存の機体が主なようで、アメリカではF-22 ラプターが使用されている。


余談

名前の由来はコンピューターの外部記憶装置を意味するストレージと推測される。


主人公が所属する戦闘部隊的な防衛チームは、『ウルトラマンX』のXio以来5年ぶり。

加えて、対怪獣用のロボット戦力を所持している防衛チームは意外にも今作が初(夢オチだったり実は戦闘用じゃなかったという例はある。また、敵のロボット怪獣をある種の鹵獲兵器として戦力化しようとした例もあるが、いずれもろくな事にならなかった)。

個人ならば『ウルトラマンギンガ』の一条寺友也が所有するジャンナインがいる(ちなみに、ギンガには防衛チームは存在しなかったが続編には存在している)。

もっとも、ロボット以外の怪獣も含めればマケット怪獣サイバー怪獣という前例がある。


ストレイジ総合基地の外観は『クリーンセンター多摩川』という施設をCGで手直ししたもの。

EDクレジットの撮影協力には施設を運営している多摩川衛生組合の名前が記入されている。


ステッグのベース車LQは、トヨタが東京モーターショー2019で公表したコンセプトカー。AI「YUI」が内蔵されている、まさに近未来の自動車。

こうした措置の裏事情については、仮面ライダーバイクの事情にも言えることだが、以前よりも法律による規制が厳しくなったことで公道での車両撮影が難しくなり、また撮影車を過剰に装飾すると改造車とみなされてしまうという問題点があった(最近のライダーがバイクにあまり乗らないのもそうした事情が影響している)。LQは未来的な外見や市販車という点を利用し、その問題を解決したと推測される。


当初は5人目の隊員として、霊感のあるハルキの防衛学校時代の友人であるオペレーターの青年「ヨシダ ソウスケ」の登場が予定されていたが、オミットされた。番組Twitterアカウントの名義はこの設定の名残と思われる。


柔道のアクションのロケ地は『ウルトラマンブレーザー』第2話でも使用された。


関連項目

ウルトラマンZ

防衛チーム

ストレージ:発音が同じだが、意味は全く異なる。


パシフィック・リム PPDC:巨大ロボットで怪獣と戦う事から連想したファンも。


チームU:同じく巨大ロボットを駆使する防衛チーム。


特車二課巨大ロボットで戦う、周辺への被害補償のため予算不足などから連想したファンも。またアニメ版の主人公・泉野明の担当声優である冨永みーなが、セブンガーが初登場したウルトラマンレオ梅田カオル役としてレギュラー出演していた(但し共演はしていない)、実写版では本作メイン監督の田口清隆監督や辻本貴則監督も登板していたなどの共通事項もある。


モンデンキントジャパン:世界規模の母体組織の元で日本支部のみが巨大ロボットを運用しているつながり。


E.G.I.S./外事X課ストレイジ/特機群GUTS-SELECT

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