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特空機4号ウルトロイドゼロ

とっくうきよんごううるとろいどぜろ

『ウルトラマンZ』の防衛チーム「ストレイジ」の対怪獣用ロボット「特空機」の第4号。
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「これまで人類は怪獣の脅威からウルトラマン達に助けられてきました。しかしこのままでいいのでしょうか? 所詮彼らは宇宙人…いつまでも我々の味方をしてくれる保証はありません」

「そこで、彼らのデータを徹底的に解析し、遂に“人造ウルトラマン”というべき最強のロボット兵器の開発に成功したのです! その名も…“ウルトロイドゼロ”!」

データ

別名:特空機4号
身長:55m
体重:5万5千t
搭載兵器:D4レイ、マグネリュームガトリング、マグネリュームメーザー、他
タイプ:最強ロボット兵器
パイロット:ナカシマ・ヨウコ


概要

ウルトラマンZ』第22話「それぞれの明日」から登場(この時点ではまだ起動前)。

地球防衛軍ユウキ・マイ管轄の元、特空機3号キングジョーストレイジカスタムのデータにウルトラマンの戦闘データを使い、「人類の手で人類を守護する」というコンセプトのもと作り出された、文字通りストレイジ特空機の集大成。ただし、開発の時点ではストレイジは既に解散しているため、厳密な所属はストレイジの上部組織である「地球防衛軍日本支部 第一特殊空挺機甲群」になるものと思われる。

モデルは一見するとウルトラマンゼロだが、ゼロ本人と言うよりゼットのアルファエッジをモチーフにした可能性がある。作中の映像から少なくともゼットの全形態だけでなく、ジードギャラクシーライジング、ゼロ、エースと現れた全てのウルトラ戦士のデータをベースにしている事が伺える。ゼロの力を借りている形態が比較的多かった事から、ゼロの影響の大きい姿になっているのかもしれない。
「ウルトロイドゼロ」という名称も「ウルトロイドの試作零号機」としてならば一応の理屈は通る(※)。

※…メタ的な事を言えば、実は「ウルトロイド」はウルトラシリーズと関係なく既に商標登録されており、そのままではこの名前が使えない事情がある。

また、ペダニウムエンジンを動力にしており(最終回でキングジョーが普通に稼働しているため、おそらく地球の技術で複製したものだと思われる)、ある意味キングジョーSCの後継機とも言える。

人型のためか、これまでの特空機と比べて動きが機敏であるが、それでもロボット故に生身のウルトラマンに比べると動きに少々鈍重さが感じられるのは否めない。キングジョーやウインダム、セブンガーの起動時には鳴き声が起動音として発するが、ウルトロイドゼロは特に発声せず打撃時に「シュピン」と効果音が鳴る。

尚、ゼット本人は師匠そっくりのウルトロイドゼロに対して特に何も突っ込みを入れていない模様。

容姿

特空機4号 ウルトロイドゼロ
大怪獣倉庫(仮)【399,401,403~404】


大まかなシルエット自体はウルトラマンゼロに似ているが、目の部分がスリット状になっており、全体的に拘束具を装着したゼロを連想させる。また、首から下のデザインはゼロと大きく異なる(胴体カラーリングだけならギャラクシーライジングに近いという意見もある)。
胸部にはD4レイ発射用のコアが設けられた装甲が被せられており、コアを中心にパイプが張り巡らさられたその様は特空機の祖とも言えるグルジオライデンをも彷彿とさせる。

戦闘能力

主武装は勿論「D4レイ」で、カラータイマーにあたるコアから敵を次元ごと破壊する強力な光線を放つ。
当初この力は余りにも強力で、下手をすると周囲一帯が空間ごと消失する等制御に問題があったが、後にウルトラマンゼットのゼスティウム光線のデータを取得し、それを元に制御システムを改造したことでユウキ・マイの仮説上では暴走を克服しているとの事。
事実初使用の際にはゼスティウム光線と同様のエフェクトが混じっており、以前の様な大規模な被害を起こさないレベルにまで威力を制御出来ている。
しかし制御できたのは威力だけでパイロットと本体への負荷は殆ど改善されておらず、1発撃つだけでパイロットは気絶し本体も機能停止してしまうという、多方面からの多数の敵を相手に戦う事もあるだろう特空機の武装としては致命的と言っても良い、とんでもない欠陥兵器のまま実戦投入に至ってしまった。

また、第23話の描写を見るに、その危険性を本能で察した怪獣がウルトロイドゼロを破壊しに暴れだす他、第21話の宇宙凶険怪獣ケルビムの様に、D4の強大な力を狙って宇宙から外敵が飛来する可能性もゼロではないなどと、強大な力を持った結果、地球に更なる危機を呼び寄せるという防衛兵器として本末転倒なデメリットを含んでいる。
地球の怪獣たちが過剰な反応している件に関してユカは第24話で、オーバーテクノロジーのウルトロイドゼロは地球そのものを破壊してしまう可能性を持ち、地球の意思を受けた怪獣達が攻撃したと考察している。

D4レイ以外の武装は、ゼロ(ないしゼロの力を持つアルファエッジ)を模しているためか、頭部のゼロスラッガー状の機関からスラッガー状の中距離多目的高エネルギーカッター『マグネリュームスラッシャー』を、額のビームランプ状の機関からエメリウムスラッシュのような対怪獣高出力メーザー砲『マグネリュームメーザー』をそれぞれ発射する事が出来る。キングジョーやウインダムの武装も一部流用しているようで、対怪獣高エネルギー防御システム『マグネリュームシールド』というバリアを展開可能な他、腕部には高周波近接攻撃ブレード『マグネリュームブレード』と、4連装35mm多砲身回転機関砲『マグネリュームガトリング』というロボットならではの兵装も備えている。
その一方、敵の攻撃を腕でガードしながら進撃するなど機体そのものの防御力も高く、手指の存在によるキングジョーSCからの機能性の改善や、操縦者たるヨウコの技量も相まって高い戦闘力を持つ。
現にD4レイを使用せずとも、怪獣単体ならば(相手が暴走状態にあるにも関わらず)有利に戦えている。

総評するとD4を除けば(ペダニウムエンジン以外は)人類が一から作った為、鹵獲したキングジョーよりも安定性や操縦性は高い。ペダニウムエンジンのおかげで稼働時間も問題なく、扱いやすさも含めた総合的なポテンシャルはキングジョーよりも上と言える(単純な火力はD4レイ抜きではペダニウムランチャーに劣ると思われる)。
ハッキリ言ってしまえば、とにかくD4が安全性などあらゆる面で足を引っ張っているような状態であると言える。
ネオマキシマ砲など過去作で登場した似たような兵器が使用自体は問題ない事が基本的に当たり前な中、嫌でもこの問題点が目立つ。
とはいえ根本的なコンセプトである、「グリーザを始めとする凶悪さを極めた怪獣に対抗する力がないこれまでの特空機とは異なり、彼らにも有効な力を持つ兵器」としてのウルトロイドゼロにはD4レイが必須であるため一概にも否定できず、難しいところである。
もう少し気長に構え、人類が独力で完全にコントローラブルなD4級兵器を実現できれば良かったのかもしれないが……セレブロやその他の介入もあり、危険兵器を扱うには不十分な調整期間で作られてしまったのが直接的な原因と言えよう。


活躍

第22話

起動前の状態で、格納庫内部にてウインダムやキングジョーストレイジカスタムと並んでいた。
尚、以前からウルトラマンを模した特空機の開発自体は進んでいてある程度完成されていたのか、前話でのストレイジ解散からたった3日しか経っていないにも拘わらず外装は殆ど完成していた。
またこの話では、宇宙海賊の別名を持つバロッサ星人三代目が登場しているが、今回登場した個体は先に倒された同族(兄弟)の仇討ちが目的だった為か、劇中ではD4や他の特空機同様に強奪はされなかった。

第23話

起動に先立ち、防衛軍が開いたストレイジの解散と第一特殊空挺機甲群の編成を発表する臨時会見の場にてクリヤマ長官とユウキからその詳細が明らかにされる。
ユウキは「ウルトラマンと同等のパワーを持つこのウルトロイドゼロはD4レイを完璧にコントロール出来る」と絶対的な自信を示し、クリヤマもまた「地球は我々、人類の手で守らなければならないのです!」と豪語する。
その様子を旧ストレイジの面々はそれぞれテレビ中継越しに観ていたが、クリヤマの宣言をヨウコは複雑な面持ちで見つめ、ヘビクラ・ショウタは嘲るかのように鼻で笑い、そしてオオタ・ユカは呆れながら「地球を守ってるんじゃなくて、人類が人類守ってるだけでしょ?」と特大の皮肉を投げ掛けていた。

その数日後、夕霧演習場において多くの報道関係者の前で起動実験が行われるが、その影響で葛葉山からデマーガが目覚め、暴れだした事で、ぶっつけ本番な形で交戦を開始する事となる。デマーガと渡り合うもその最中にゴメスパゴスも出現しデマーガに加勢、3対1の死闘を繰り広げ追い詰められる。そして搭乗しているヨウコがクリヤマ(に寄生しているアイツ)に煽られた事によってD4レイを使用、3体の怪獣を撃破するもウルトロイドゼロ自体もダメージを受けて機能停止し、パイロットのヨウコも気絶してしまった。

なお、本編ではデマーガ達は明らかにウルトロイドゼロを狙って進軍しており、ユカもそれに気付き「地球の怪獣たちがウルトロイドゼロを排除しようとしている」と解釈している。
現に、デマーガ達と共に現れたキングゲスラタッコングは暴走状態になっており、ウルトラマンゼットの攻撃を受けて怯むと暴走が解けて大人しく帰っていった。

第24話

自身の目的のため利用せんとするヘビクラ・ショウタ…否、ジャグラスジャグラーによって鹵獲されそうになるが、ハルキを人質に取ったクリヤマ長官…もといセレブロによってジャグラーが撃退された事で、防衛軍に回収されてしまう。
前回の機能停止の原因だったD4レイのエネルギー逆流を改善され、起動テストが再び行われようとしていた矢先、クリヤマ長官からヨウコに乗り換えたセレブロによりベリアルメダルを埋め込まれてしまい、そのままセレブロの操縦により格納庫から強引に脱出する(この時、ジェット噴射で飛び立つのではなく、生き物の如く壁をよじ登っており、その有機的な動作は操るセレブロに乗っ取られたヨウコの狂乱振りも合わさってなかなかのトラウマ級となっている)。
基地から逃亡すると世界各地の防衛軍が保管していた怪獣の細胞や、休眠中の怪獣(その中にはかつてゼットが見逃したレッドキングの母親も含まれていた)を次々に襲撃して吸収。レッドキングを取り込み、その卵までをも手に掛けようとしたところでウルトラマンゼットに阻止されるも、コックピット内のセレブロがばらまいた大量の怪獣メダルを吸収・融合し、ついに最凶最悪の悪魔…否、『死と破壊の王』へと変貌してしまう…。

死への欲動 デストルドス



過去の「人造ウルトラマン」の事例

テラノイド

TPCのタカ派が主導して作り上げたシリーズ初の人造ウルトラマンであり、ウルトラマンの力を人工的に再現された兵器を製造しようとした先例。
だがスフィアに乗っ取られゼルガノイドと化し、ウルトラマンダイナに倒されるという末路を辿っており、ウルトロイドゼロの未来を考えるともうこの時点で嫌な予感しかしない

またストーリー終盤で登場している事も共通。
更に言えば本機の完成した時点では、防衛軍は実質セレブロに乗っ取られたも同然であり、開発を主導したユウキ・マイ自身も防衛組織の人間としての方向性がズレた過激派と開発の経緯や周辺事情至るまでテラノイドと共通しており、不穏な予感に拍車を立てていた。

そして、第24話でその予感が最悪の形で的中する事になった……。

かつてゼロは『ウルトラマン列伝』にて、テラノイドを「心を持たない兵器はウルトラマンではない」として批難に近い評価を下したが、そんな彼をモデルにしたウルトロイドゼロを、彼自身が目の当たりにすれば何を思うだろうか…。

にせウルトラセブン

シリーズ初のウルトラマンの能力を再現しようと造られたロボット。
これを開発したサロメ星人も、ウルトラ戦士のビームデータを組み込んで完成させたという点ではユウキ・マイと共通し、更には同族が後述するウルトラマンゼロそっくりのロボットを利用しようとした結果、破滅に追い込まれている。

ダークザギ

ウルトラマンノアと瓜二つの姿をした黒き破壊神。
スペースビーストに対抗すべく地球人とは別の種族が作り出した巨人。
歪んだ自我に目覚めた結果悪堕ちし、ウルトラマンノアと相打ちになり力の大半を失った後は地球で暗躍しのちに復活を遂げるも、同じく復活したノアの手により今度こそ完全に破壊された。

プロトマケットウルトラマンメビウス

防衛チームが実戦投入を検討していた人造ウルトラマン。
人造怪獣「マケット怪獣」の試作型の内一体であり、ウルトラマンメビウスと同じ姿と戦闘力を持つ。ただし遠隔操作型であり、多人数からの命令は処理できないのが欠点。

幸いにも、こちらは防衛チームにいた良識者がメビウスに配慮して採用を却下、その後同じく投入が検討されていた試作型マケット怪獣の一体が不慮の事故により暴走を起こした為に、正式に中止された。

この他にもGUYSにはウルトラマンの力のみならず地球外のオーバーテクノロジーを使った兵器が数多く見られるが、その内訳は採用が中止されたものや使用に制限のあるものが殆どであり、「Z」の地球防衛軍との事情の違いを垣間見ることが出来る。

ダークロプスゼロ

ウルトラマンゼロを模した敵側の侵略ロボット兵器。ウルトロイドゼロとは胸部に次元干渉型の武装を搭載している点も共通。その点で、ウルトロイドゼロはある意味地球版ダークロプスゼロといえるだろう。

故障によって別宇宙へ放逐されたまま帰れなくなった所を鹵獲して利用しようとしたサロメ星人により多次元宇宙を超えた災厄をもたらし、遂にはそのサロメ星人にすら反逆し誰にも制御できないロボット兵器となった。
この反省から次元干渉型武装を省き自我を抑えた量産型として造られたのがダークロプスである。

そしてウルトロイドゼロの怪獣化ベリアロクを併せて考えると、互いに本人ではないとはいえ、ウルトラマンゼロとベリアルが善悪逆転したとも言える状態になった。

総括

以上は人造ウルトラマンの有名な失敗例だが、ウルトロイドゼロは基本的に自律稼働型であったこれらと異なり搭乗型である。
つまりウルトラマン相当の力に人の頭脳と心が加わった物がウルトロイドゼロであり、尚且つ危険なのはどちらかと言えばウルトロイドゼロ本体ではなくそれに内蔵されたD4レイの方である、と言う少し特殊な立ち位置の兵器でもある(もっとも、抑止力としてではなくD4レイの使用そのものを前提としている機体という点では問題である)。

大前提として地球に破滅をもたらすために開発を誘導されていたという背景こそあれど、普通であればパイロットやその周囲の人間の自制心や倫理観がブレーキとなり、暴走や悪用の危険性は比較的低かった……のかもしれない。

余談

本編登場に先駆けて、番組の公式ツイッターでその存在が明かされており、一種の公式ネタバレとなった。
それ以前にも、児童誌やバンダイの公式ツイッターにてソフビ人形の発売が告知されていた。

ウルトラマン80』第37話では、「ウルトラマンは防衛チームが作ったロボットなのか」という趣旨の事を問われるシーンがあるが、この発言が40年後に現実のものになるとは誰が想像しただろうか

兵装名の「マグネリューム」は、かつてウルトラセブンガッツ星人に敗れ磔にされた際、ウルトラ警備隊が救出の為セブンに照射した「マグネリウムエネルギー」のオマージュと思われる。

他の特空機は、大破して戦闘不能になることすることこそあれど完全に破壊されることは最後までなかったが、このウルトロイドゼロは最終的にセレブロに強奪されて殲滅機甲獣デストルドスへと変貌し、さらにそのデストルドスもウルトラマンゼットとの戦いに敗れて最終的に爆散してしまったため、劇中に登場した特空機の中で唯一の喪失機となってしまった

関連項目

ウルトラマンZ 特空機 ニセウルトラマン(人造ウルトラマン)
ウルトラマンゼロ

F計画:ある意味で特空機4号の先駆けと言える計画。

電脳巨艦プロメテウスヘルズキング改キングジョーⅡビクトリウム・キャノン:ストーリー終盤もしくは重要局面にて登場した、防衛軍の腐敗したタカ派が作り出した兵器。軒並み暴走、あるいは敵に鹵獲・悪用されている。

イーヴィルティガ:ウルトロイドゼロをはじめとする人造ウルトラマンとは少し毛色が異なるが、「正しい心を持たない人間がウルトラマンの力に手を出すとどうなるか」を体現した存在。

ニセウルトラマンベリアル前作に登場した人造ウルトラマン。チブル星人マブゼが創ったゼロの宿敵の偽物。

ソリッドバーニング:ウルトロイドゼロを彷彿させるメカニカルな印象を当たえるウルトラマンジードの変身形態。

メカギラス:地球人を操って建造させた悪の巨大戦力繋がり。こちらはストーリー序盤。

超神ゼストクロスオーバー作品のオリジナル設定であるが、こちらもウルトラマンの力を欲した人物が生み出した人造ウルトラマン。

ウルトラマンシャドーウルトラマンゼアスを倒すためにレディベンゼン星人が造った宇宙戦闘ロボット。

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