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ネオメガス

ねおめがす

ネオメガスとは、テレビドラマ『ウルトラマンデッカー』に登場する怪獣である。
目次 [非表示]

あなたと私、どちらが正しいか……その答えを見せるために5年間、私は全てをこの研究に注いできた!ご覧なさい、あなたが私から奪おうとした力、新しい生命!目覚めよ、ネオメガース!!


シゲナガ・マキ


データ編集

別名:新創獣
身長:60m
体重:2万5千t
スーツアクター:梶川賢司

概要編集

新世代のハイパークローン

ウルトラマンデッカー』第10話「人と怪獣」に登場した怪獣。


TPU怪獣研究室所属のシゲナガ・マキが、10年前にとある山の洞窟で発見した化石化した怪獣の細胞に様々な怪獣の遺伝子を組み込んで生み出されたクローン怪獣

恐竜のような見た目、全身に赤い棘や背鰭が生えたその姿は、『ウルトラマンダイナ』に登場したネオザルスを彷彿とさせており、その特殊な生まれからオマージュ怪獣である事が窺える(鳴き声や熱線のSEもネオザルスと同じ+キングギドラに似た鳴き声も混ざっている)。

ネオメガス

しかし、見た目はネオザルスと非常に酷似しているが、目が白目になっており正気を感じさせない不気味な雰囲気を漂わせている


シゲナガ・マキが怪獣の生命力の秘密を解き明かす中でその力を恐れるようになり、『ウルトラマントリガー』時代の怪獣災害の頻発復活を恐れ、TPU外のスポンサーの資金提供を元に「怪獣の脅威とそれによる恐怖を支配制御する為に怪獣の力を利用し、各国や企業へ対怪獣や侵略者に対する怪獣兵器として利用させる」という彼女の思想の元に生み出された存在。

新創獣」という肩書きも、「創造された新しい命」という意味と、「この怪獣により怪獣災害から世界が救われる(=新しい世界を創る)」という意味から来ていると思われる。


この怪獣を求める組織へのデモンストレーションとして、劇中では出現した他の怪獣を倒すという形で宣伝を行っていた。

脳内にはコントロールシステムが埋め込まれており、シゲナガの持つペンダント型の装置によって脳波コントロールされ、彼女の命令や指示には忠実に従う。


能力編集

デッカーと互角以上の圧倒的な怪力や両手の鋭い爪による攻撃、胸のクリスタル状の部位を発光させて口から吐き出す青白い熱線と、遠近共に隙が無い。

ウルトラデュアルソードでの攻撃を食らっても傷一つ負わない高い耐久力に加え、ウルトラデュアルソードで熱線を防御された際には起き上がろうとした隙を狙うなど、知能も相応に高い模様。

おまけに怪力でウルトラデュアルソードを叩き落として優位に立つ始末である。


しかし、実際はあまりにも強力な力を持つ故にコントロールシステムで力を抑え込まれた状態であった


コントロールを失い暴走状態に陥った際には枷が外れたかのように動きがさらに俊敏になり、パワーは勿論の事、熱線は近距離のセルジェンド光線に競り勝つ程の威力を見せ、ドルネイドブレイカーを叩き込まれて赤熱化してもまだ生きており、逆に噛み付いて抵抗(あるいはエネルギーを捕食しようと)するタフネスぶりを見せ、終始強敵として描かれていた。


活躍編集

ネオメガス

冒頭で突如現れたキングゲスラと交戦し、口の中に無理矢理熱線を発射して撃破する

これ以前にもサドラを撃破する様子が確認されており、怪獣を倒しては姿を消すという不可解な行動を取っていた。


カイザキ副隊長がこれを必死に研究・考察する中、リュウモンがネオメガスが地中に姿を消す直前に不自然な硬直を見せた事を発見し、何者かに脳波コントロールされている事、そしてカイザキのかつての恩師であるシゲナガ・マキがこの一件に関わっている可能性に気付く。


カイザキはカナタを伴い、彼女のアジトと思われる場所に調査へ赴くが、監視装置に包囲され身動きを取れなくなったところを連行されてしまう。

そこで彼女がネオメガスを生み出した理由、そして自身を否定したカイザキに対し、自身が生み出した怪獣を見せ付けるべくネオメガスを起動、アジト崩壊の危機にカナタはデッカーに変身してカイザキを救出しつつ脱出(この際、カイザキを掌に乗せたデッカーと、シゲナガを掌に乗せたネオメガスが対峙するという対比の取れた構図となっている)。

ネオメガスはシゲナガの指令を受け、デッカーと交戦となる。


デッカーとネオメガスが戦う中、カイザキは地上でシゲナガと相対、そこにリュウモンとイチカが奇襲を仕掛けて拘束、ペンダントがコントロール装置だと気付いてこれを破壊する。

しかし、ペンダントは強大過ぎる力への拘束装置としての役割も果たしており、コントロールを失ったネオメガスは暴走、光線の撃ち合いでデッカーを打ち負かし窮地に追い込んだ。

しかし、ハネジロー操るGUTSホークが自身の腕でデッカーを掴み、空中に脱して危機を逃れる。

そこからデッカーはストロングタイプにチェンジ、空中からの突撃で威力の上がったドルネイドブレイカーを胸部に叩き込まれ、それでもなおデッカーに食らい付いて抵抗するも、そのままエネルギーを注ぎ続けられて遂に爆散、背中の棘の一部を残して砕け散った。


その後、TPUによってスポンサーが特定され、ネオメガスの研究データや飛び散った細胞は回収、処理される事になった。

カイザキは「二度とネオメガスは誕生しない」と言っていたが、爆散時に残された棘が後に新たな脅威となる事を、この時点では誰も予想していなかったのだった…


  • 第12話

冒頭で第10話のダイジェストが流れ、残された棘の現場でTPUスフィアソルジャーの迎撃を行う中、スフィアソルジャーに融合されて強化復活してしまう。

また、第10話の件を思い出してか、Aパートではリュウモンとイチカが気まずそうな目でカイザキを見つめるシーンが存在する。


  • 第15話

離反したアサカゲ博士ことアガムスの所持するモンスディメンションカードの1枚として登場。

デッカーの戦闘の最中、フェイズライザーでカードをリードし、テラフェイザーのTRビーム砲からネオメガスの熱線を放射し、ストロングタイプのデッカーを吹っ飛ばした。


このカードの出自は不明だが、恐らく以前出現したネオメガスのデータを基に作り出されたものと推測される。実際、アガムスが所持しているモンスディメンションカードはすべてこれまでのエピソードで出現してきた怪獣ばかりである。


余談編集

モチーフは勿論ネオザルスであるが、あちらは完全にコントロールが出来る前に出撃させた事で暴走し、結果生みの親であるオオトモ博士を踏み殺しているが、こちらは掌の上に主人であるシゲナガを乗せて地上に下ろすという器用な動きも出来るほどに制御が可能で、シゲナガの命令にも忠実であり、暴走したのもコントロール装置を破壊された後という違いがある。

この違いは、オマージュ元のネオザルスが「ネオフロンティア時代において未知の環境での活動や侵略者の撃退などに役立てるために、クローン技術により人の命令通りに動く怪獣を創造し、世間に自分の研究の正当性を認めさせる」というオオトモ博士の設計思想故の悲劇があったのに対し、こちらは「人類の脅威たる怪獣を支配・制御して兵器として運用できることを示し、その存在の正当性を認めさせる」という設計意図の違いから来ている。

劇中では制御装置を破壊するという形で暴走したが、劇中での指摘通りこの怪獣を所持した国や企業、組織が侵略や犯罪用の兵器として悪用する危険性は高く、意図して制御装置を破壊して暴走させる事も充分考えられるなど、「怪獣を制御する為の存在が余計に怪獣災害の恐怖を増長させる」という皮肉な構図と化している。


スーツはグルジオライデンの改造。最初はグルジオレギーナのスーツを改造する案があったが、「グルジオライデンのほうが改造しやすいのでは?」との提案があり、グルジオライデンに変更された。

棘などでシルエットは大分様変わりしているが、顔はグルジオ系怪獣ほぼそのままとなっており、モチーフのネオザルスと同様、ネオメガスの元となった怪獣の素性は不明だが、デザインの類似点から「元となったのはグルジオ系と縁のある怪獣ではないか?」という考察も浮上している。

ちなみにグルジオライデンとは、ネオメガスやそのモチーフとなったネオザルス同様、改造されて生まれた怪獣兵器(ただし、あちらの元となったのは怪獣ではなく異星人という共通点がある。


また、この回ではデッカーは副隊長を手に乗せていたが

『どう言い訳しても弁解出来ないレベルでカナタの正体が副隊長にバレている』とネタになったが後に副隊長はカナタがデッカーである事を最終話まで知らなかった事が発覚。

今度は『あれでバレないのはいくらなんでも無理があり過ぎると言われる羽目になった。


何気に「ネオ」、「オメガ」、「メガス(メガの元となったギリシャ語)」と、ギリシャ語を3つ併せ持った珍しい名前の怪獣である。


キングゲスラと戦った場所は、『ウルトラマンタイガ』第22話でタッコングが出現したお台場青海の水の広場公園周辺である。


関連タグ編集

ウルトラマンデッカー ウルトラ怪獣

スフィアネオメガス


ネオザルス:オマージュ元である怪獣。

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