概要
HANE2が頭脳となって操縦する無人戦闘機。
元々は宇宙開発用だったが、スフィアの襲来により戦闘機として新生GUTS-SELECTに配備された。
通常形態の「フライトモード」から、機体下部のホークソーンとタロンアームズを後方に展開した高速移動形態「飛竜モード」へ変形する。タロンアームズにはTPU初の高出力ビーム兵器「ホークタロンビーム」を内蔵し、更にGUTSファルコンと合体する事で、合体戦闘機GUTSグリフォンとなる。
機体自体の出力も高く、変則的ではあるがウルトラマンデッカーを抱えて飛行することも可能。
なお無人戦闘機ではあるのだが、遠隔操縦だとスフィアが放つ電磁パルス攻撃によって無効化され(た前科があ)るためかコクピットブロックがあり、内部には操縦用と思われるHANE2の2個目のボディが存在する。そのため無人機ながらもAIによる独立戦闘機となっている様子。
また、比較的機体の耐久性は高く、アスミ達に放たれたパンドンの火炎を盾となって防いだ。
状況により、HANE2を通して、ファルコンの操縦システムもリンクさせて両機を操縦可能。
最終回で有人操縦ができるよう改造され、リュウモン・ソウマが搭乗した。この機構はその後の『旅立ちの彼方へ…』でも残されており、最終回同様リュウモンが操縦した。最終回以降はHANE2が再びテラフェイザーを操ることとなったため、戦力フル活用のためには合理的と言える。
活躍
- 第2話
足の負傷から思うように戦えずデスドラゴに苦戦するデッカーの前に突然現れ、デスドラゴの左角を破壊したことでデッカーのピンチを救う。
このときカナタはカイザキ副隊長が操縦しているものだと思っていたが、それはHANE2の担当だった。
- 第3話
冒頭、アサカゲ・ユウイチロウの紹介で新型機として登場、同時にHANE2が操縦を担当することも改めて知らされた。
その後は有人機となったGUTSファルコンとの連携訓練をするためカナタ、イチカ、ソウマの順にシミュレータで出るのだが、なかなか上手く連携出来ず3人は試行錯誤することに。
その後ゴモラが出現し、ついに初出動。
特訓もあってか、カナタの駆るファルコンとの見事な連携を見せ、レーザー砲火を浴びせ続け、更には集中砲火でゴモラの尻尾も破壊した。しかしスフィアによりスフィアゴモラが誕生、放たれたスフィア超振動波により一時的に電波障害が起こり機能が麻痺する。その後はカナタに代わってHANE2がファルコンも操縦することになり、2機はそのままデッカーを援護射撃した。
- 第4話
(合体には調整が必要な段階でありながら)モンスアーガー戦にて、GUTSグリフォンへ初めて合体。
カナタがデッカーに変身する事で墜落寸前になるGUTSファルコンをデッカーがキャッチして墜落回避。地上へ着地していたファルコンを、デッカーが地中に向けて放った光線技により地下水脈を刺激して間欠泉を噴出、水脈の真上にあったファルコンを空高く浮上させてそのままグリフォンフォーメーションへ踏み切った。
- 第5話
エリーことエレキングが発電所を襲った際に、GUTSファルコンと共に出撃し、攻撃を行う。
- 第9話
3話振りに登場。レッドキングが現れたとき当初はGUTSグリフォンへの調整の為に出撃出来なかった。グレゴール人グレースとの試合ではGUTSファルコン、ナースデッセイ号と連携して攻撃を仕掛け、スフィアレッドキング出現後には調整完了し、再びGUTSグリフォンに合体した。
- 第10話
終盤にてネオメガスに苦戦するデッカーに光線が直撃する寸前、アームで抱える様にして離脱させた。その後、ネオメガスの光線を巧みに避けて、攻撃のタイミングに入る際に高度を上げた事で、ストロングタイプのドルネイドブレイカーの威力を底上げすることに貢献した。
- 第16話
パンドンとの戦闘を展開するカナタ、リュウモン、イチカが火炎浴びせられそうになった際に、修理が完了したHANE2が駆け付け、機体を盾にして火炎を防いだ。その後、3人と連携して攻撃を行い、鉱石で更に強化されたパンドンに苦戦するデッカーを援護した。
- 最終回
23話で、スフィアオベリスクによって、ナースデッセイ号と共に墜落していたが、マザースフィアザウルスとの決戦の為に、操縦システムを有人用に改造される。リュウモンが搭乗し、イチカが操縦するGUTSファルコンとの連携攻撃を行う。
余談
- カラーリングと飛竜モードと言う名前から見て、モチーフはガッツウイング1号のバリエーション機・クリムゾンドラゴンと思われる。
- デザインモチーフは恐らくB-2爆撃機。
- 防衛チームの戦闘機(専用車両)が合体するのは、『ウルトラマンX』に登場したジオマスケッティおよびジオアトスをはじめとするXio専用車両以来となる。(一応『ウルトラマンZ』のキングジョーSCも合体メカの部類ではあるがあちらはロボットである上、どちらかというと「分離するメカ」の言い方が正しい)
- 戦車タイプとして考えられていた事もあったが、最終的にGUTSファルコンのパワーアップメカのような立ち位置でまとめられた。
- 第10話でデッカーを抱えて飛んだシーンは、同話を担当した越監督が自身のTwitterにて、岩田さんが、俺抱えられなくても飛べるのになあと言われたと語っており、この演出も自身がグリッドマン世代で良かったと語っていることからグリッドマンのオマージュでもある。
- コンセプトはGUTSファルコンの強化ブースター的なものだったが、大砲みたいな武器だけでなくGUTSファルコン・ハイパーモードのような怪獣的形態への変形もアイデアとして挙がっていた。クローアームはその名残ともいえる。カラーリングもGUTSファルコンと合体した際、別の機体が合体したことを明確にするために赤をメインカラーにしている。差し色に黄色を添えたのも、GUTSファルコンと合体した際の一体感を演出するためである。
関連項目
ウルトラマンデッカー 新生GUTS-SELECT HANE2
ウルトラホーク:ホークと名の付く過去のウルトラシリーズのライドメカ。