「宛のない善意というものは、逆に人を傷つける結果になる事もある…気をつけた方がいい…」
概要
プロフィール
年齢: | 31歳 |
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所属: | TPU・技術部(GUTS-SELECT出向扱い) |
演: | 小柳友 |
人物像
新生GUTS-SELECTに出向してきた地球平和同盟TPUの技術部の科学者。公式では「アサカゲ・ユウイチロウ博士」とも掲載されている。初登場は第3話。
GUTSホークは彼が設計に関わっているなど元は宇宙開発担当だったようだが、スフィアの襲来により、戦闘で使用するように再調整を施し、GUTS-SELECTをサポートする。
実戦に巻き込まれても的確にメカを操り、パイロットへ指示を送る穏やかで冷静な人物。
作中での動向
新生GUTS-SELECT設立当初はカナタ達の隊員としての素質について若干半信半疑になっている面も見られたが、様々な任務で経験を重ね成長する彼らの姿を目の当たりにして、少しずつ信用を深めていった。
新生GUTS-SELECTへのサポートの傍ら、スフィア襲来をきっかけに凍結状態だったTPUの『DG計画001』を再始動に尽力し、防衛用A.I兵器テラフェイザーを完成させた(第5話、6話の間に放送された特別総集編「マルゥルの帰還」のラストシーンで『DG計画001』の計画名が初登場し、マルゥルとホッタの2人に設計図を見せ気合いを入れている描写があった事から、この頃からすでに計画は大方進んでいた模様)。
第11話ではテラフェイザーの再起動のため、「実戦経験豊富なAI」としてHANE2を中に組み込むことに。途中ヒナバッサーの妨害があったものの、デッカーのミラクルタイプの力でテラフェイザーの内部へワープし、起動のためのプログラムを設定した。
- 第12話
テラフェイザーのスフィアネオメガス戦の活躍をナースデッセイ号内で見守り、デッカーと息の合った動きを見せるテラフェイザーの姿を「まるで旧知の戦友のよう」と例えた。戦闘後、ムラホシ・タイジGUTS-SELECT隊長からHANE2の戦闘記録のコピーを受け取る。
自室に戻り、早速受け取った記録データを閲覧しようとすると、その中に『厳重にプロテクトされたファイル』がある事に気付き、それをTPU技術部権限で開いて閲覧したところ、そこにあった映像・音声記録からデッカーの正体=変身者がカナタである事を知ってしまう……。
謎
現時点では、カナタ達、新生GUTS-SELECTの頼れるサポーターとしての役回りに徹しているアサカゲであるが、2022年6月16日に行われた生配信イベントにて小柳氏が、彼について含みのある発言をしたことから、放送開始の頃より、同じ監督の作品に出てきたこの人のように何かあるのではと推察する視聴者も多かった。
加えて、新生GUTS-SELECT正規メンバーではないにしろ、仮にもレギュラーでキービジュアルにもいるのに、OP映像の出演シーンが本編の切り抜きによるキャストクレジットのみ(しかも映像自体第3話からの追加で、登場しない話では省略されている)、本編の出番も序盤はかなり少な目でこの扱いにも理由が存在するのではという声もあった。
そんな中、第11話でアサカゲが開発したテラフェイザーの元ネタが『防衛組織によって開発されたものの、怪獣化して敵に回った超兵器』である点や、自身の開発したテラフェイザーを『私の希望』と称したり、カナタら新生GUTS-SELECTの前線メンバーの活躍を目の当たりにして、「些細な材料も見逃さない洞察力…困難にまっすぐ突き進む意志…やはり貴方達は……」と一見すれば彼らの力量を評価する言葉ながら、何故か意味深に中途半端なところで言葉を止める等、不穏・不可解な言動が見受けられた事、そして第12話にて(HANE2を除く)新生GUTS-SELECT隊員達に先んじてデッカーの正体を知ってしまった様相を見た視聴者の一部からは「彼こそ今作におけるゴンドウポジションでは?」「このままF計画みたいな事を企てる気では?」等と考察する声が上がり始めている。
余談
演者の小柳氏は過去に『ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』にてウルトラマンゼロの変身者・ランを演じており、シリーズには12年ぶりの出演となった。過去作でウルトラマンの変身者を演じた俳優がウルトラマンと関係ない役でレギュラー出演するのは、『ウルトラマンマックス』のトミオカ長官程度しか前例がなく非常に珍しい。ちなみに、5年前にはランの弟のナオ役の濱田龍臣氏がウルトラシリーズ再出演を果たしており、あちらは逆にウルトラマンの変身者に成り上がっている。
先述した2022年6月16日に行われた生配信イベントでは、ウルトラDフラッシャーをウルトラゼロアイの要領で使い、共演者及び視聴者の腹筋を崩壊させた。また、視聴者からはゼロもゲスト出演するのではないかという声もある。
関連タグ
- シズマ・ユナ:本作にもゲスト出演した前作にて、同じく中盤にて成り行きでウルトラマンの正体を知ってしまった人物だが、ストーリー上正体を知る必要があった彼女とは対照的に、彼の場合は後の展開を踏まえると正体を知るべきでない立場だったと真逆。
- ゴンドウ・キハチ:開発した兵器の元ネタ、そしてその登場に伴い見せ始めた不穏な一面から、連想されている人物。それまではムラホシが彼の立ち位置の筆頭候補として上がっていたが、テラフェイザー完成に伴い、アサカゲの名前が候補に上がる事となった。そして、上述の通り彼と同じくチームのメンバー達よりも先にウルトラマンの正体に辿り着く事態となるが…?
- 神山政紀、ユウキ・マイ:「兵器に希望を見出し過ぎた」結果、地球を巻き込んで取り返しのつかない事態を招いた前例者達。テラフェイザーを『希望』と称するなど並ならぬ思い入れを抱いている節を覗かせたアサカゲに、一部の視聴者からは彼らのような『狂信的な武断派』であるのかと思われていたが……。
彼の秘密…そして真実
※この先、第14話以降のネタバレにつき、閲覧注意
「花……木……空……風……雲……太陽……
虹……海……浜辺……森……石……砂……大地……」
「君に恨みはない。……その身に宿した“光”が目障りなんだよ」
第14話「魔神誕生」にて、スフィアザウルスと戦闘中のテラフェイザーの前に青と黒のスーツを纏った姿で現れる。
実は、彼は地球人ではなく「バズド星人」と呼ばれる異星人であり、本名はアガムス。テラフェイザーはそもそもデッカーを倒すために開発したものだった。
第12話で「この時代のデッカー」がカナタである事を知ると、戦闘中のテラフェイザーをフェイズライザーで強制停止させHANE2を排除し、自らコクピットに乗り込みそれまで見せてこなかった狂気的な勢いの敵愾心を顕にしながら、デッカーに襲い掛かる。
そしてデッカーを変身解除に追い込みカナタにとどめを刺そうとするが、自分を追って現れた謎の男に阻止される。
男「わーりぃ、待たせちまったかな?」
「この時代まで追ってきたか……」
男「知ってるだろ?しつこいタチだって」
「だがもう遅い。私にも……いや、もはや誰にも止める事は出来ない。スフィアはもうじきこの星を呑み込む」
男「そんな事…レリアが望んでいると思うか…?こんな事をしてもレリアは……!」
「……貴様がァァァ!!その名を呼ぶなァァァ!!」
男の発言に激怒したアガムスは再びテラフェイザーに乗り込み、それに合わせて男もデッカーに変身。2人の戦いが幕を開けたのだった。
以降についてはアガムスの項目を参照。
真の余談
- アサカゲ役の小柳氏は、インタビューにて最初からヴィランである事を知っていた上で芝居をしていたらしく(上述した生配信イベントでの意味深な発言もその一環だった模様)、「この役でオファーを貰った時点で、『科学者ですが、ヴィランです』と聞かされてて最初は不思議だったけど、本読みしていく上で、『あっ、こういう理由なのか!』と理解して自然に入る事が出来ました。ミスリードを意識しつつもまさかヴィランだとは気づかれないようにしていました」「先日あったウルサマで行われたメインキャストと武居さんとのデッカーのトークイベントの時や、つい最近、甥っ子がDフラッシャーで遊んでる動画を親戚から送られた時も、『俺、本当は敵なんだよなぁ』と複雑な気持ちになった」と語っている。
- アサカゲの設定は、撮影当初から他のレギュラー陣にも周知されていたとの事。