概要
年齢: | 17歳→18歳(第9話~最終回)→27~28歳(ウルトラマンデッカー) |
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所属: | TPU GUTS-SELECT |
親族: | シズマ・ミツクニ(父)、シズマ・ユリカ(母) |
演: | 豊田ルナ(※ユザレ役も兼任) / 引地涼音(幼少時代) |
本作のヒロインで、GUTS-SELECTの女性隊員であると共に普段は女子高生としての一面も持つ少女。
また、シズマ財団および地球平和同盟TPUの創設者シズマ・ミツクニを父に持つ令嬢でもある。
父のことは令嬢らしく「お父様」と呼んでいる。
良家の出だけあり、様々な英才教育を受けて育ったという。
新人隊員のマナカ・ケンゴは21歳と年上だが、チームの先輩として彼の教育係を務める。
同じくGUTS-SELECTに開発担当として所属する18歳のヒジリ・アキトとは同じ高校に通っている。また、孤児だったアキトはシズマ家に引き取られた経緯があり、彼女とは兄妹に近い感覚だという。
なお、アキトから恋愛感情を抱かれており、誕生日プレゼントのチョイスに影響するほどセコム化しているが、肝心のユナ自身はアキトの気持ちに気づいていない。ただし、アキトがユナに執着するのはそれ以外にも理由があるらしく…?
ケンゴの前に現れる謎の少女・ユザレとは髪と瞳の色以外見た目がよく似ているが…?
おだてに弱い一面があり、天然故にボケ担当になりがちなケンゴにツッコまれたことがある。ちなみに、この時、内容的に一番怒りそうなアキトは全肯定していた。
OP映像の隊員達が紹介されるカットでは自撮りをしている等、今時の学生らしい一面もある。
劇中での活躍
- 第1話
終盤に登場。シズマ邸にてアキトと「火星に怪獣と巨人が出現した」ニュースを観ており、父が話していた巨人の話は本当だったと目を輝かせていた。
- 第2話
初対面となるケンゴは彼女が夢で見たユザレに酷似していることから「君は、夢の中の……」と問い詰めるが、彼女自身は意味が分からず、ほどなくアキトによって「ユナに近づくな」と引き離される(ケンゴも「たぶん人違い」だと思い直し、彼女に謝罪した)。
トリガーが出現した際にその姿を見て「ウルトラマン…トリガー…」とつぶやいたが、直後に現れたアキトにトリガーを知っているのかと問い質された時は何のことか分からずに戸惑っていた。
- 第3話
冒頭でケンゴの教育係に任命され、しばらくの間行動を共にすることになった。
放課後、シズマ邸に着替えを取りに戻ったところを、自身の部屋に侵入したイグニスに「火星開拓を成し遂げたシズマ財団の令嬢」という理由から連れ去られそうになるが、ケンゴとアキトのガードによって事なきを得る。
その後、闇の三巨人の一人であるヒュドラムに誘拐され、エタニティコアの在処を迫られたがまだ彼女は覚醒しておらず、その在処は知る由もなかった。更にユナを狙っていたイグニスが乱入、ヒュドラムとイグニスが別人であったことに驚愕した。その上にケンゴとアキトもユナを探しにやってきたため、分が悪いと察したヒュドラムは撤退した。しかし、ヒュドラムをイグニスの宇宙人態と誤解していたアキトはイグニスに発砲、成り行きとはいえイグニスに助けられていたユナは無意識のうちにユザレに覚醒しイグニスを庇った。
「やっぱり、君は夢の中の…」
この出来事を目の当たりにしたケンゴは、やはり夢の中の少女とユナが同一人物であったことを確信する。覚醒後、ユナは元の姿に戻り意識を失った。
なお、ユザレ覚醒の様子を遠巻きに見ていたヒュドラムは「彼女の身に危険が及べば、覚醒を促せる」と結論づけ、ガゾートを召喚し町の破壊を行った。
ガゾート及びヒュドラム戦後、ケンゴはミツクニから「ユザレは超古代の巫女であり、思念体としてユナの身体に憑依している」という事実を聞かされる。
この秘密を知っているのはミツクニとアキトのみであり、周りのGUTS-SELECTメンバー及びユナ本人にもこのことは知らされていない。特にユナに関しては、抱えている運命の重さに彼女自身が耐えられなくなるかもしれないとの懸念から不用意に事実を伝えるわけにも行かなかった。さらに、ユザレと融合していることは彼女自身が超古代文明の謎を解く鍵になると同時に、今回のヒュドラムの件同様、今後も闇の三巨人達に狙われるリスクも抱えていることになる。アキトが彼女に固執していたのは、恋愛感情以外にもこうした事情が絡んでいたためであった。
なお、この件を以てケンゴもユナの秘密を共有することとなり、改めて彼女には秘密を貫き通すようミツクニから忠告された。
そのころ、ユナはナースデッセイ号内の自身の部屋で目を覚ますも、覚醒したことは一切覚えていなかった。
- 第4話
ケンゴとアキトの両名と共に遺跡周辺の警護に当たっていたが、そこに潜入したイグニスと再会。
『ゴクジョーのお宝』である装置を狙うイグニスに対し、「この間は私のことをゴクジョーって言ってたくせに!」と気の強さを見せている。
- 第5話
「私たちは…人間は…あなた達なんかに負けない!絶対に!」
デスドラゴとの交戦中に突如出現したダーゴンの襲撃を受け、ビルの地下に逃げ込む。等身大となったダーゴンに追跡されるも、臆することなく立ち向かい、「勇気ある者には手を抜かぬのが礼儀」と称賛される。謹慎命令を破って救援に来たアキトと共闘するもダーゴンには通用せず、窮地に陥る。アキトにトドメを刺そうとするダーゴンの前に立ちはだかり平手打ちで反撃し、彼を撤退させるほどの強い意志を見せた。
- 第9話
18歳の誕生日を迎える。父がナースデッセイ号の元へ戻り、「話したいことがある」として父娘2人でガッツウイングのある岩山に偽装した格納庫へ。そこで父がネオフロンティアスペース出身であること、そして今は亡き母シズマ・ユリカがユザレの末裔であったことを父の口から直接告げられた。
(ユリカの遺言で)ミツクニから彼女の遺品である指輪がプレゼントされた。
ガーゴルゴンとの闘いが終わった後、ケンゴの提案もあって、ナースデッセイ号内で誕生日パーティーが開かれることに。アキトはユナへの誕生日プレゼントとして可愛くデコレートされたスタンガンを贈ったが、そのプレゼントのセンスの無さにアキト以外のGUTS-SELECT一同とともにドン引きしていた…
- 第10話
下校中、イグニスによって色々と吹き込まれたダーゴンのズレたアタックを受け、危機に陥る(この時、前回プレゼントされたスタンガンが一応役に立っている)。駆けつけたケンゴとアキトによって救われるが、ダーゴンが混乱と苛立ちから地団駄を踏んだ為に地中で眠っていたザラガスが目覚めてしまう。暴れまわるザラガスにアキトと共に立ち向かい、ダーゴンから「何故逃げない! 弱き者が何故立ち向かうのだ!?」と問われると、「誰かを守りたい、誰かを助けたいという強い気持ちが私達を動かしているだけ!」と答える。その言葉はまたもダーゴンの心を動かしたようで、直後にトリガーに投げ飛ばされたザラガスの下敷きになりそうになるが、ダーゴンによって救われた。
- 第11話〜第12話
カルミラと戦うトリガーを地上から援護するが、その前にダーゴンが立ちはだかり、更にカルミラの放った呪術に包まれたトリガーは倒れてしまう。再び動き出したトリガーはトリガーダークと化し、街を破壊していくが、アキトが思わず「ケンゴ!」と呼びかけたのをつい聞いてしまった。
トリガーの正体がケンゴがあるとアキトから聞かされた彼女は、ユザレの思念体より「エタニティコアの欠片が母の遺品の指輪に埋め込まれていた」事を知り、そのエタニティコアの欠片をケンゴ=トリガーへ託した。トリガーはグリッタートリガーエタニティへの強化変身に成功した。
- 第14話〜第15話
グリッターの力を扱いきれず、突如襲ってきたデアボリックやアブソリュートディアボロとの戦いでも焦るあまりにグリッターを使いボロボロになってしまっているケンゴに、これ以上エタニティコアの力を使うと体が壊れてしまうとアキトと共に心配していた。そこにディアボロとの戦いの際に現れたウルトラマンリブットの人間態青年リブットが現れた。ケンゴがリブットと特訓をしている事を隠すために、タツミ隊長に自分とマナカ隊員は調べることがあるという嘘の報告をして誤魔化し、リブットとケンゴの特訓に付き添った。リブットがケンゴをシラットであしらった後、ユナ自身も迷いを抱えている事を見抜いたリブットと共にダンスをしたのち、気絶したケンゴにユザレの力を使い、ケンゴの迷いやスランプを断ち切ることに成功。その後ディアボロとのリターンマッチの際には、諸事情で変身アイテムを持っていなかったリブットに自分のスパークレンスとハイパーキーを貸し、リブットを変身させることに成功。 1連の騒動が終わった後リブットからリブットキー(となったハイパーキー)を返してもらい、ナースデッセイのバトルモードで散らかってしまったアキトの研究室の片付けをしていると、タツミ隊長からケンゴと一緒に無断でナースデッセイ号を離れ別行動をした事でケンゴ共々雷を落とされた。
- 第18話
この回で唯一何者かの手による精神攻撃の影響を受けていなかった…が、タツミ隊長の昇進祝いを企画した際に、テッシンとヒマリに飾り付け役、自分の誕生日プレゼントにスタンガンを渡したアキトにプレゼント検索の役を割り振っており、ケンゴの心配に対して「前にもらったスタンガン役に立ったし」と返していた。・・・「この娘を隊長にしたらマズイ」と一部視聴者から言われていた。
イグニスの指摘で自分以外のGUTS-SELECTの全員が幻覚を見ていることに気付き、他の隊員を正気に戻している。
- 第19話
序盤の前回の状況確認(反省会)では、ショックで語彙力を失っていたアキトに代わってアキトの幻覚の内容を述べていた。
キリエル人の後を追った先で、キリエル人の真意を告げられる。
トリガーと闇の三巨人との戦闘中に、ユザレの力を使おうとするも力の代償にユザレが消滅した記憶で躊躇してしまう。しかし、父・ミツクニの励ましもあり、ユザレの力が完全に覚醒。覚醒してほどなく闇の三巨人は撤退するも、直後に救世主の資格がないことを告げたキリエル人がキリエロイドに変身し、トリガーが追い詰められた時に、父・ミツクニの中に「光」を見出す。
「信じて、お父様の光を!」
- 第20話
前回の覚醒によって精神エネルギーを消耗したことで、3日間も昏睡状態にあったが、バリガイラーがヒュドラムに唆されてユザレを探しにやってきたことで目覚め、人質にされたアキトを助けようとするもタツミ隊長から地球の命運を背負う存在ゆえ出撃を禁じられてしまう。その後イグニスに後押しされグエバッサーの箒でバリガイラーのところへ行き、わざと捕まることで内部からバリガイラーの精神に干渉し、トリガーの勝利に貢献した……のだが、バリガイラーを説得した際何故か最後は「ムッチャ騙されてんやでw」とご丁寧に関西弁で突っ込みながらどこか小馬鹿にした様子で笑っており、それまで真剣にバリガイラーを説得していたと思ったらいきなりコミカルな言動をとるという、微妙にシュールな一面を見せた。
第7話において、メトロン星人マルゥル同様、地球に残っていることがアキトの口から語られた。第8話「光と闇、ふたたび」に登場。GUTS-SELECTを離れてシズマ財団会長秘書として働いており、仕事中は立場上人前では表情を崩さず事務的に振舞っている。
ギジェランの出現を機に新生GUTS-SELECTのもとに現れケンゴ達と合流。情報交換をした後、個室にて本心を露わにして再会したケンゴと旧交を温めた。
そして、再び発生した超古代の因縁に立ち向かう事を決意し、仕事着のパンツスーツから旧隊員服に着替えて戦いに加わる。
尚、デッカーの変身者が後輩隊員の一人であるアスミ・カナタだと知ったらしく(特に描写が無く、視聴者の見えないところで知らされたか、ケンゴとの雰囲気で察したのかは不明)、変身の為に彼とケンゴが途中ではぐれた際には「よくある事」と周囲にフォローしている。
そして、以前と比べて弱まってはいるが、ユザレの力を発現させてデッカーを援護した。
ちなみに現在のシズマ財団及びTPU内でユナの血筋に関する事を知っている人間がどの程度いるかは不明だが、少なくともリュウモンとイチカは知らなかったようで、ユザレの姿へ変身した彼女を見て驚愕している。
原典との関連
名前の由来は『ティガ』の登場人物でGUTSのメンバーであるヤナセ・レナとイルマ・メグミからきていると思われる。ヤナセ・レナの父はTPCの技官、イルマ・メグミはマドカ・ダイゴやマサキ・ケイゴ同様に超古代人の末裔で、続編の『ウルトラマンダイナ』ではTPC情報局参謀である。
余談
『トリガー』と関係が深い『ウルトラマンティガ』でもヒロインのヤナセ・レナ(22歳)はマドカ・ダイゴ(23歳)より年下であるが、ケンゴとユナはそれ以上の4歳差となる。どちらかといえば、『ウルトラマンダイナ』のミドリカワ・マイ(18歳)とアスカ・シン(22歳)の年齢差に近かったりする。
演じる豊田ルナ氏は、『ウルトラマンR/B』に湊アサヒ役で出演していた其原有沙氏とEテレの『すイエんサー』で共演しており、『トリガー』出演が決定した際には祝福と激励のメッセージを送られている。
関連タグ
ヤナセ・レナ:『トリガー』の原点である『ティガ』のヒロイン。
ミドリカワ・マイ:TDG三部作でウルトラ戦士の変身者が年上かつ後輩だったヒロイン。演者もグラドル。
2代目(SSSS.DYNAZENON):同じ年に放送された円谷関連作品のセコム付きヒロイン。
ウルトラヒロイン
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シズマ・ユナ
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