データ
年齢 | 38歳 |
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所属 | GUTS-SELECT |
演: | 高木勝也 |
概要
特捜チームGUTS-SELECTの隊長を務める男性。
38歳、蓄えられた髭が特徴。
隊の規律や対局感を重視する厳しさと、必要があれば責任を自らが担う優しさを兼ね備えた人物であり、個性が強いGUTS-SELECTメンバーを一手にまとめ上げる(異星人かつ生意気なマルゥルでさえ、タツミの発言時には姿勢を正している)手腕を持つ。
普段はナースデッセイ号の司令室から隊員達の指揮を執っている。
若干強面なことや任務中にあまり感情を表に出さずに粛々と任務に当たっていることもあってか(ナナセ・ヒマリからは『堅物』と称されている)恐ろしい人物との印象を持たれ易いようで、TPU技術部・特務3課のホッタはろくに彼と会話してないにもかかわらず「嫌われている」と思い込んでいた。
ただ、他のメンバーと共にユナの誕生日を祝ったり、第13話では騒動を引き起こしたマルゥルを懲らしめるために部下たちと共に弄っていたところからみると、実際はかなり柔軟な人物であることがうかがえる。
メンバーの中で唯一、教えられる前にトリガーとケンゴが同一人物である事に気付いており、最終決戦でケンゴ自身の口からその事実を告げられた際には、今まで大きな負担を掛けてしまっていた事を詫びた。
マルゥル同様に『北川人情放浪記』(劇中劇)のファンであり、初回放送からの録画データを持っている。
作中での動向
- 第1話
主人公マナカ・ケンゴが火星で目撃したニュース映像に登場。
6年前から地球で起こる怪獣災害に対応する為のエキスパートチームとして『GUTS-SELECT』の設立を宣言した。
- 第3話
第2話でケンゴが(トリガーに変身して出撃する為)勝手に医務室を抜け出していた事実を見抜き、諌めつつもシズマ・ユナをケンゴの教育係に任命する。
その後、上層部により『ウルトラマントリガーが監視対象に指定された』旨を伝え、テッシンを始めとするメンバーから反発される。ただし、タツミ自身もこの決定には思うところがあったらしく、直後のガゾート戦では、すべての責任を負う覚悟と共に、トリガーへの援護を命令。ガゾート撃破後に突如乱入してきたヒュドラムに対しても、ナースキャノンによる攻撃を指示し、ピンチに陥ったトリガーを救い出した。
- 第8話
ナースデッセイ号がパワードダダに乗っ取られる事態が発生し、各隊員に指示を出す一方で、タツミ自身は特に何かしている様子も無く静観していた。それどころか、イグニスにヘッドスパワイヤーで頭をいじられても、司令室内でパワードダダがアバターを複数形成して襲撃、彼以外の隊員が応戦の為に紆余曲折する状況下でも微動だにしなかったようだが、後にパワードダダがキングジョーストレイジカスタムと融合した際に、核と思しき部分を発見しナースデッセイ号の砲撃で破壊・完全な融合を防いだ(マルゥル曰く「美味しいとこを持ってくじゃ〜ん!」)。
- 第9話
(事前に聞かされていたケンゴとアキトを除く)隊員達にユナの誕生日を機にシズマ会長から情報解禁のメールが来たのを踏まえて、彼女の秘密を暴露すると同時に、自身とシズマ財団ひいてはシズマ会長との関係を明らかにし、会長の素性まで明かした。
その後は、部下達と共にユナの誕生日会の準備をするが、飾り付けの制作が巧くいかずにテッシンから文句を言われていた。
「隊長! 最後までやってくださいよ!」
「できない」
「できない!?……ちょっとあれですか? 普段あんまこういう事やらないですか?」
「やらんな」
「……でしょうね」
ガーゴルゴンを無事撃破した後は、他の隊員と共にユナの誕生日を祝った。
- 第13話
他の隊員がタツミと連絡が取れなくなったのが、この話の発端である。
殺人事件と推理したマルゥルからは死んだと思われたが実際は無事であったことが確認され、先述の通りマルゥルへの報復に参加していた。
ちなみに、同話のサブタイトル「狙われた隊長 ~マルゥル探偵の事件簿~」は『ウルトラセブン』第8話のサブタイトル「狙われた街」のオマージュであると同時に『トリガー』放送50年前の作品で準レギュラーが怪獣に憑依されて基地に入り込む『帰ってきたウルトラマン』第47話「狙われた女」も連想させるサブタイトルとなっている。
- 第14話
負傷したケンゴの様子を見に来るが、トリガーがデアボリックから攻撃を受けた箇所と同じ部位に傷を負っている事に気付き、何かを察したような素振りを見せる。
- 第15話
怪我をして安静をしなければないケンゴがユナと一緒に安静しなければならないのを命令無視して別の任務に行った際にはケンゴとユナが命令違反したことに関しては何か意図があるんだろと1度保留し、前話でアキトがデアボリックを差し向けたアブソリューティアンの持つエネルギー量ならナースデッセイ号のバトルモードを解放できるという報告を受け「オペレーションドラゴン」を実行。クスナシティのTPU宇宙研究所でヒマリ、テッシンと共にアブソリュートディアボロを引きつけるため攻撃を続けてると、闇の三巨人がディアボロを抑えたのをみて利害が一致したようだなとナースデッセイ号に戻りナースデッセイ号のバトルモードの起動させることに成功させることに成功した。アブソリューティアンとの戦いの後命令違反で勝手にナースデッセイ号を抜け出したことで雷を落とした。
- 第16話
終盤、メツオロチによってこちら側の攻撃が無効化された上にトリガー(とトリガーダーク)が倒されてGUTS-SELECTの面々が沈黙する中、ガーゴルゴンキーの使用を決断する。
- 第18話
TPU総本部から「GUTS-SELECTアジア」総司令官任命の辞令が下され、「隊員皆のおかげ」と感謝の意を述べつつ浮足立つ様子を見せていた。しかしそれは何者かからの精神攻撃で見せられていた幻影で、辞令も実際は健康診断の結果表だった。それを知って一時はショックのあまり(それまでのクールなイメージと共に)崩れ落ちるが、ユナに正気を諭されて戦闘指揮に復帰した。
ちなみに健康診断の結果は、C判定(肝臓に異常あり)であり、イグニスとユナから病院に行くように諭される程であった。
エピソードZでの動向
本編から2年後、詳細は不明だが、GUTS-SELECTの隊長の任を降りて情報局へ異動、世界各国で起こっている古代遺跡への侵入事件を追っている模様。
予告では、まるでケンゴの敵に回り影を継ぐ謎の巨人の正体が彼かのような演出がなされていたが……。
以下、エピソードZのネタバレ注意
前述した予告ではケンゴたちを裏切って敵に回ったように見えたが、これは完全にミスリードであり、彼から隊長職を引き継いだ人物がその巨人の変身者であり物語の黒幕であった。
イーヴィルトリガー登場後は、彼の暴走を止めるために諦めかけていた仲間たちを叱咤激励し、再び隊長として仲間たちと共にトリガーとゼット、トリガーダークの援護を行った。
後続シリーズへの登場
ウルトラマンクロニクルD
直接の登場はなかったもののデバンにマルゥルを紹介しており、所々でその手腕を発揮していることが窺える。
ウルトラマンデッカー
続編である本作にも登場。
隊長職は後輩であるムラホシ・タイジが引き継いでいる。
ケンゴ達と共に火星で宇宙開発をしていたが、スフィアの襲撃に遭ってしまい、以降は市民を守って戦っていた。
7話にてケンゴから別のユザレの存在と、メガロゾーアが復活した可能性を知らされ、アキトと共にケンゴを地球に送り出した。ちなみに現在は隊長職を引退していることからケンゴ達を以前と同じく苗字で呼ぶも「隊員」はつけてない。その一方で、ケンゴは未だに彼のことを「タツミ隊長」と呼ぶ隊員時代の癖が抜け切っておらず、その際には「今の私は隊長ではない。」と返答していた。
元ネタ
一部視聴者からは、名前の元ネタをGUTS副隊長のムナカタ・セイイチまたはヤズミ・ジュンと見られている。
また、TDG三部作の1つ『ウルトラマンガイア』では、XIGのG.U.A.R.D.メンバー常任参謀として千葉辰巳が登場していた。
余談
『トリガー』の原点である『ウルトラマンティガ』の防衛チームGUTSの隊長は女性のイルマ・メグミであったが、今作では男性隊長であり、『ティガ』と「令和版のウルトラマンティガ」と銘打つ『トリガー』との最大の違いの1つとなっている。
38歳の防衛チーム隊長は、過去作品ではウルトラ警備隊のキリヤマ隊長、MATの加藤勝一郎隊長がいる。
演じる高木勝也氏は、『仮面ライダーアマゾンズ』の三崎一也役や『機界戦隊ゼンカイジャー』のスピンオフに登場した人ジュラン役として特撮ファンにも馴染みがあり、『トリガー』への出演を経て3大特撮制覇を果たした。
また、高木氏は『ティガ』世代だった。
…なお、劇中ではクールな人物像のタツミを演じている高木氏だが、生配信のトークイベントなどでは本編とは打って変わってかなりはっちゃけた一面を見せている。『ウルトラマントリガー』オンライン座談会では、自身を正面から映すカメラを何度も間違える天然なところを見せて共演者を沸かせたり、GUTS-SELECT座談会ではMCを務めたテッシン役の水野直氏から一人だけ紹介をハブられるなど、本編では見られない弄られキャラのような一面も見せている。
第8話でパワードダダにナースデッセイ号のシステムが荒らされても静観し続けた事、第9話でユナの誕生祝の準備をしていた際に、何故か作業が上手く行えていなかった(飾り付けが体に巻き付いているような状態だった)事から、視聴者からは「実は人間ではないのでは?」との声が上がっている。ちなみに10月に開催されたキャストによるオンライン座談会にて、この時のテッシンとの会話は完全なアドリブだった事が語られた。
前作で隊長を演じた青柳尊哉氏の冠番組である尊哉の部屋にトリガーのメイン監督である坂本浩一氏とヒマリ役の春川芽生氏アキト役の金子隼也氏が出演した際に演者の高木氏は、ミツクニやテッシン達大人3人といると末っ子モードになってると暴露され青柳氏が大人組3人と飲みに行った際にも常時末っ子モードだったと3人に暴露されている。