「私って、どうかしてるんだよ 」
「ルールばっかり守ってたら、守れないものもあるかもよ」
「なんとかビームッ!」
「よくできました」
「恥ずかしいくらいがちょうどいいんだよ」
プロフィール
概説
『SSSS.DYNAZENON』に登場するキャラクター。
ガウマ隊のメンバーでダイナゼノンの飛行ユニット「ダイナウイング」の操縦担当。
ハーマイオニー似の赤みがかった栗色のセミロングにアーモンド目で緑色の瞳を持つ。
ほとんど笑顔を見せず、常に無表情で、物憂げな雰囲気を纏う美少女。
フジヨキ台高校に通う女子高生で1年3組。制服リボンやネクタイを着用していない。
適当な男子生徒を「自分の話を聞いてくれる気がした」と称してどこかに呼び出してはそのままバックレるという行為を日常的に繰り返しており、「嘘をつくのが体質になっている」とまで評され、クラスの女子にも知られている。実際それで人を怒らせることも少なくない。
ボイスドラマ第1.1回「カシワギルティ」での蓬やなずみいわくクラスではあまり話していない。
またクラスメイトであるらんかからは「なんかポロポロすぐ物を落とす」、「会話のテンポ、なんか読みにくい」と言われたり、金石からは、「校外学習の途中で一人だけ無断で帰った」という変な噂があったり、「たまに小声で歌う」、「内科検診の時にめっちゃエロい下着をつけていた」といった奇行があることが語られている。
なお第2回で、教室内でイヤホンをしてスマホの曲を聴いている描写があるので、うっかり小声で歌っていることがあるのかもしれない。
クラスメイトの蓬にも同じ行為を働き、ガウマの怒りを買っていたところを怪獣の出現に遭遇。そのままダイナゼノンに巻き込まれることになる。
人間関係
両親
家族構成は両親(CV:伊藤静、興津和幸)との3人暮らし。かつては姉の香乃がいたが、夢芽が小5の頃に事故死している。
両親の仲はあまりよくないらしく、ふとした拍子に大声で口喧嘩していることも多い。
但し、夫婦喧嘩の原因は生前のままの姉の部屋の処置に絡むものなので、親子関係までは冷え切ってないらしく、母親は自分と二人きりの時は優しいとのこと。また、その母親は何やら複雑なものにハマっているらしいが、そのおかげで最近は娘を亡くした心もある程度癒えて働けるようになっている模様。
父親も根は優しい様で「初めて姉のお墓参りに行く」と打ち明けた際は、どこか嬉しそうに「車、出そうか?」と気遣ってくれた。
南香乃
5年前に死亡しており、今亡き姉に対し「苦手だった」と零している。元々は姉妹仲が良かったが、年齢が上がるにつれて避けられるようになり、疎遠になったらしい。
一方で、生前に定期演奏会に誘われていたことを疑問に思ったり、姉から聞かされていなかった千田双葉の存在を聞いて驚いたり、昔のような姉妹仲に戻ることを期待していた。
蓬共々真相を探るようになってからは、彼女に対する想いが一層強くなっているようで、恋人でありながら香乃がいじめられているのを助けること無く当時の状況についてたいした情報提供もせず、何か後ろめたさがあるように立ち去ろうしているように見える双葉に対して怒りを込めた叫びを上げ、また、その後はちせの(彼女なりの)激励と、(ガウマに後押しされた)蓬の説得を受けるまで立ち直れなくなるほどの精神的ダメージを負っていた。
姉の死がトラウマになっており、千田双葉と香乃が会っている所を目撃していたことや水門で浮かぶ姉の死体を見ていたことを忘れていた。当時のことを思い出すためか、プールや川への飛び込みに忌避感を持っている。また、上記の「嘘をつくのが体質になっている」というのも、定期演奏会に誘われたという姉からの"約束"を裏切られたことから起因していると思われる。
鳴衣
別クラスの鳴衣とは少なくとも中学時代からの幼馴染であり、先述の態度を諌められているが全く聞き入れようとしていない。鳴衣からは「夢芽さん」と呼ばれ、鳴衣に「お母さん」とあだ名をつけている。
また第2回で連絡するために、蓬の携帯電話番号を知っている知り合いから番号を入手しているが、鳴衣を介して入手したか不明。
ボイスドラマ7.7回では、2人の絆の原点について語られた。
夢芽は人見知り癖が強く、鳴衣がいないと外出先で難儀するため鳴衣がその代弁に当たり、「お母さん」のあだ名に違わず甲斐甲斐しいまでに世話を焼いていることが判明した。
一方の鳴衣にとって夢芽は中学時代からの掛け替えのない親友であり、石灰アレルギーで体育で使用する白線ライナーのために体育を休みがちで、マラソン大会に出られないとなった日にはクラス中から非難を浴びて孤立した時も、変わらず友達でいてくれた夢芽に心から感謝している。先の世話焼きぶりもその感謝の念に由来する。
夢芽が鳴衣以外の友達を必要としていないのに対して、鳴衣の方は、夢芽がたくさんの友達を作ることを望んでいる。
第9回では、夢芽が彼氏らしき男と行動していることに気付いているが、はぐらかされている。
麻中蓬
特に関係がなかった第1回時点から蓬を「蓬くん」と呼んでおり、蓬が自分の名前を知らないと思っていたためか、クラスメイトなのに自己紹介していた。
最初は悪癖で困らせただけの誰かだったが、ダイナゼノンの操縦者同士となってからは自然と言葉を交わすようになり、やがて香乃の死の真相を探る手伝いを申し出るようになり、互いに不思議な絆で繋がっていくようになる。
蓬は徐々に夢芽を意識し出しているが、夢芽の方は姉の事とダイナゼノンのことに意識が向いているため、おそらく異性としては見ていないと思われる。
しかし真相に近づくにつれ、自然と愚痴を受け止めてくれる相手としてくらいには気を許すようになってきており、7話で自分のこんがらかった心の内を聞いて泣いてくれたほどの人の好さに、どこかで救われている面もある。
2話での電車内でのやり取りでは、蓬は座っていたのに対して夢芽は背を向けて立っていたが、8話では冒頭で蓬からのお誘いに素っ気ない返事をするも、終盤で蓬がとある事情で気落ちした際は心配して、今度は逆に自分からお誘いするという珍しいやり取りを見せた。この時、冒頭と終盤のバスでの乗車シーンに注目すると、二人の座る距離が縮まっている。
第9回でも、冒頭で、蓬たちのウヅキヶ丘花火大会に関する話をたまたま耳にし、二人きりになったタイミングで間接的に誘うような言い方で花火大会に興味があることを明かす、それを聞いて乗り気になった蓬がガウマ隊とグリッドナイト同盟も誘うと告げると顔を少し曇らせた(ように見える)、ラストではわざわざ一旦帰り、浴衣姿で現れる(それも自発的に)、といった描写から、更に関係(あるいは夢芽の中での蓬の大きさ)が進展している事がうかがえる。
最終決戦から3ヶ月後、グリッドナイト同盟やゴルドバーン、そしてダイナレックスと別れるまでの間に蓬から受けた告白を了承。めでたく結ばれた。
人物
傍目では感情の機微が全く読めず、何を考えているかは最も親しい間柄の鳴衣すら把握不可能。
ただ無感動なわけではなく、鳴衣とじゃれ合ってはしゃいだり、自分の悪癖に相応に自己嫌悪を募らせるなど、根は年頃の少女そのもの。またボイスドラマ7.7回での本人いわく「ダサい彼氏」はお断りらしい。
本編劇中では、ガウマ隊や鳴衣、初対面の金江などと普通に会話しているが、人見知りな部分があり、パーソナルスペースに無遠慮に入ってくるガウマの行動を露骨に嫌がったり、ボイスドラマでは、らんか曰く話しているときに怒っているように見えていたり、鳴衣いわく店員に声かけられると逃げたり、食券制の店でしか外食しないらしい。
ほぼ一方的に姉から避けられながら、姉が亡くなるまで仲直りを期待していたり、姉の死がその後の人生に影響を与えていたりと、シスコンの節もある。
実際蓬を騙したことも第2話で謝っており、先述の行動に関しては決して彼女自身も悪意を持ってやっている訳では無い様子であると分かる。
ガウマに面と向かって自身の行為を非難された事、その際事実を知った蓬の表情を見た事、それら今まで避けてきた状況に直面させられた事で内心で変化が起きたらしく、以降はそういった振舞いをしていない。
元来はノリが良く、人に合わせることができる性格で、ボイスドラマ3.3回のオチで飛鳥川ちせをダイナウイングに乗せて千葉の舞浜にアフターに繰り出す際、わざわざ搭乗員っぽくアナウンスのものまねをやっていたり、本編第8回で、ちせが始めたインスタンス・ドミネーションの真似事に応じたりしている。第9回のラストでは蓬の提案で皆で花火をすることになり、一旦家に戻って浴衣に着替えてきている。
姉が持っていた古代エジプトで「死者蘇生」の意味を持つ白黒のアンク(エジプト十字架)の知恵の輪を持ち歩いており、何とかして解こうとしている。
自分自身を「どうかしている」と評する浮世離れした感性を持つ一方で、ガウマにほとんど押し付けられたに等しいダイナウイングの担当を素直に引き受け、普段の態度からすればサボりそうなダイナゼノンの操縦訓練に毎回参加し、怪獣との戦闘で破壊された町を見て回って改めて使命感を感じたり、バイトを理由に訓練をさぼって足を引っ張る蓬を積極的にフォローしたりと、意外なほど義理堅い一面も持ち合わせている。
ガウマの居ない所でも、蓬を見つけると試し運転と訓練に誘う等、ダイナゼノンのパイロットであることにはかなり前向き。
話数が進むと、ダイナウイングを半ば私物化しており、ボイスドラマ3.3回でちせと共に手っ取り早く舞浜に行くための足に使っていたり、4話や7話で遅刻しそうになったことで学校へ手早く行ける手段として使っていた。
第4回では、そこをシズムに目撃され、第7回ではダイナウイングの写真がSNSで上がっていた。
姉の死に対して何かしらの疑念を抱いており、本編4回から姉の知人に聞いて回っている。第6回にて、姉の死は事故死ではなくイジメを苦にした自殺だったのかもしれないという話を聞き、また非公開に設定された動画を観たことでショックを受けてしまう。心配のあまり必要以上に干渉してくる蓬にも冷たい態度を取ってしまい、ダイナゼノンが窮地に陥る原因になった。
第9回にて、かつて香乃の恋人だった双葉と対面を果たすが、彼の言動にショックを受け再び心を閉ざしてしまう。ちせにも冷たい態度を取って、疎外感を持っていたちせの地雷を踏み抜いてしまうが、迎えに来てくれた蓬のひたむきさに心を打たれた。
小ネタ
響裕太
自宅のダイニングルームや夢芽の部屋のレイアウトがほぼ前作主人公の響裕太の自宅や部屋と同じである。
また、第9回で夢芽が花火大会に誘うと、蓬が「(ガウマ隊やグリッドナイト同盟の)皆にも声をかけとくよ」と答えていたが、響裕太も前作4話終盤で食事に誘った宝多六花から「皆(グリッドマン同盟と新世紀中学生)で串カツに行く」とフラグクラッシャーされている。
幽霊うーさーのヌイグルミ
夢芽のリュックサックにうーさーの幽霊のヌイグルミがついており、第4回でもバスの中でうーさーの幽霊のマスコットが登場している。なお前作4話ではバスの中、今作7話ではSNSで幽霊じゃないうーさーが登場している。
ちなみにうーさーは、『うーさーのその日暮らし』に登場する姉妹の家に暮らす自堕落的な宇宙生命体である。
なんとかビーム
第4回において、ダイナゼノンの両肩担当の夢芽がペネトレーターガンを発射しながら、この技に与えた別名。当該記事参照。
海洋古生物のヌイグルミ
第4回終盤で風邪をうつされて寝込んだ際に、ダンクルオステウスやアノマロカリスなどの5体の海洋古生物とオウムガイのヌイグルミに囲まれていた。なお、アノマロカリスはカンブリア紀の、ダンクルオステウスはデボン紀の頂点捕食者である。ちなみに夢芽のスマホの裏には、ダンクルオステウスの柄がついている。
そんな趣向の彼女でもザイオーンは無理だった。
大宇宙根源調和呼吸法
ボイスドラマ第4.4回で蓬に話した、姉が死んだ頃から夢芽のママがはまっている新興宗教っぽいヨーガの一種のプラーナーヤーマ(呼吸法)。大まかな内容は、呼吸を適正にコントロールして魂を浄化させたり、空気中のハッピーコスモジウムを体内に取り込んで宇宙の子である人間と神聖宇宙神をつないだり、神聖宇宙神が現世のあらゆる苦しみを浄化して人間を真理に導いてくれるらしい。
特に金を要求されたりしないらしく、うつ病状態になっていたママが持ち直したので、夢芽は容認している。ちなみに夢芽もママにやらされていたが、やめたらしい。
最終的に冗談ということになったが、本編6話でパープルな巨人が出てきたり、怪獣優生思想の目的の一つが現世の苦しみからの解放が漏れなくセットでついてくる人間の皆殺しだったりするので、本当に冗談かは不明。
ちなみにこの単語はSSSS.GRIDMANのボイスドラマ第6.n回においてアカネが内海に語る形で先んじて登場している。詳細も概ね同様。
記憶力
書籍「SSSS.DYNAZENON超全集」に収録された描き下ろし小説「戦いを終わらせる力って、なに?」において発覚した特技。
本人曰く「昔から人に言われたこととか、されたこととかずっと覚えてる」のだとか。
本編において姉の死を長く引きずっていたり、ドラマCDでも上記の大宇宙根源調和呼吸法の設定を素で諳んじられるなど、細やかな所で発揮されている。
しかしなんとかビームの名前はさっぱり覚えないらしく、詳細は謎が深まる。
余談
公式で明言されていないが、名前の由来は、故事成語の一つで、儚い夢や栄華のむなしい事のたとえである「南柯の夢」と思われる。なお、南柯とは南の方に伸びる木の枝のこと。
また苗字と名前の間に姉の名前である「かの」を入れて南の読み方を変えると「なんかのゆめ」になる。
なお、演者の若山女史は劇団ひまわり所属である。前作のヒロインの1人、宝多六花役を演じた宮本侑芽女史も同じく劇団ひまわり所属であるため、同社所属の声優が2作連続でメインヒロイン格キャラクターを演じている事になる。
初期デザインでは黒髪であり、いわゆる新条アカネの現実世界の姿と似ておりどことなくアカネを彷彿とさせる描写や演出が多い(なおデザイン自体は姉に継承されアカネの要素はちせにも受け継がれている)。ただし外見や人物面に関しては六花の方が近い。
コラボ
スマートフォン向けアプリステーションメモリーズ!とコラボし、期間限定のスペシャルでんことして登場中。
でんこNo | GD03 |
---|---|
タイプ | ディフェンダー |
スキル | シー・イズ・ア・ライアー |
シー・イズ・ア・ライアー
編成内の属性の数が2つの場合、自身のDEFが増加する。編成内のflat属性のでんこの数に応じて、DEFが追加で増加。
アズールレーン
『グリッドマンユニバース』とのコラボで参戦。
その内の着せ替えスキンである『モーニングルーティン』に記載されている「少し危機感なさすぎ、って?んー…指揮官さんが相手だから…ってことにしといて下さい」と言う台詞が、本編の浮かれポンチぶりを知る視聴者からは「(蓬以外の男に)言うわけねえだろ!!」というツッコミが相次いだ。
一応、公式もこの指摘を危惧したのか、同ゲーム内では「本編の設定とは一切関係ない」という記述がされている。
関連イラスト
関連タグ
カップリング例
参照人物
宝多六花…前作のメインヒロイン。アンニュイな雰囲気を漂わせ、合唱曲を口ずさむという共通点がある。
南夕子…円谷作品での苗字繋がり。主人公と合体して変身する共通点もあるが、中盤で主人公に変身能力を託し、物語から退場している。また、『ウルトラマンA』19話で特大ラーメンを注文しており、割と大食いな点が第7回でラーメン+αを注文して食べきっていた夢芽と共通している。
月読調…『戦姫絶唱シンフォギア』の主要キャラクターで、アプリゲームのコラボイベントで行方不明となった夢芽の代わりにダイナウイングに搭乗。どういう訳か『なんとかビーム』も継承している。
ムカイ・ヒナタ…中の人が同じロボットアニメのヒロイン繋がり。
青葉りんか…同じく奇っ怪な海洋生物ぬいぐるみと眠るのを好む、とか言うレア属性持ち。
ナカシマ・ヨウコ/オオタ・ユカ← 南夢芽/飛鳥川ちせ →シズマ・ユナ
ネタバレ注意(本編第11回以降、ボイスドラマ第10.01回以降)
以下、本編第11回以降やボイスドラマ第10.01回以降かつ『SSSS.DYNAZENON』の結末に関わるネタバレにつき、ネタバレが嫌いな者は敗北した怪獣優生思想の如く、お帰りください。
第11回
この回では、ほぼ蓬とともに行動しており、新条アカネを彷彿させるリアクションが多かった。
蓬とともに、ガウマに豊洲興産のカニ煎餅の差し入れを届け、登校後に5月下旬(第1回)に放置して激怒していた2年の先輩に謝りに行ったことを鳴衣に話す。また、自身が写る写真の台高祭での出展を断った。
下校時に蓬とともにガウマから、もう怪獣が出現しないことや本人が探しているのが復活が絶望的な姫であることを知らされて、ダイナウイングをガウマに返却している。
ガウマの話を聞いたこともあり、蓬を連れて香乃が死んでから初めての南家の墓参りに行くことを決意し、墓参りの際に互いの家庭についての話をする。
墓参りからの帰り道に、ダイナゼノンに乗っていた「非日常」の時の方が「普通」であったことを語り、怪獣の全滅で「日常」に戻って「普通」のことをしなくなる今後を予想して、かつてのシズムの言葉が正しかったと思うことを蓬に伝えた矢先に彼から告白を受ける。
それに返事しようとした矢先に突如シズムが登場。シズムから蓬への攻撃を阻止する形でガウマが現れ、自分たちを見張っていたことやガウマの真実、そしてシズムの奥の手を知る。
第12回
ガギュラの攻撃によりカイゼルグリッドナイトから分離したダイナウイングに搭乗、終始無言を貫くシズムに思うところはあったものの、最後まで仲間達と共に戦い抜き、勝利した。
戦いから3ヶ月後、蓬からの告白を受け入れたのか彼の事を呼び捨てで呼ぶなど以前より親しげになっている事から相応の仲になったようである。
グリッドナイト同盟とゴルドバーン、ダイナレックスが去った日は台高祭当日でもあり、夢芽たちのクラスでは、お化けカフェを行なっていたが、当の彼女本人は人見知りの性分もあってか参加したくないため、準備段階でサボった挙句、またしてもバックれようとしていた。
そこに「南さん係」こと蓬がやってくると「連れていって」と手を差し出し蓬もまたその手を取ると、さらに名前呼びもさせてから、共にクラスの方へと戻っていった。
彼女自身、蓬というかけがえのない存在を得たと同時に一歩踏み出す勇気も得たようだ。
「傷…治んないや」
「ずっと消えない跡になるといいね」
「なんで?」
「何十年経っても、きっと忘れないと思うから」
ちなみにお化けカフェでの仮装は、血みどろの幽霊で、亡くなった香乃を彷彿される役であった。……あと、蓬の仮装がガウマを彷彿させるミイラ。
『劇場総集編SSSS.DYNAZENON』ボイスドラマ 毎日が退屈で
入場者プレゼントのボイスドラマでは蓬が夢芽に連絡せずに女子のいるグループと遊びにいったことを電話でお説教しており、その時の彼女は今までの姿からは想像がつかないほどかなり感情を露わにして怒っていた。さらには蓬がゲームをしながら電話しているのに気付くと怒りがヒートアップ。一度「もういい」と電話を切った。しかし10秒も経ずに「何でかけ直してこないの?」と再び電話をかけた。かまってちゃんか。
その時近くの公衆トイレから自分の名前が呼ばれ電話は一時中断。呼んでいた人物の正体は暦さん。どうやらトイレットペーパーが切れて困っていた様子。
(とはいえ男子トイレの中から女子高校生の本名を叫ぶのはどうなのか…)
その後なんとかトイレから出られた暦さんからお礼として持っていた缶の飲み物をあげると言われ、一度トイレに持ち込まれた物は受け取れないと断るが飲み物がお酒だと気付いた途端、暦は法律に振れるため渡したがらなかったが、反対に夢芽は興味を持ち暦を脅して一本もらう。
その後、他愛のない会話をしながらまた5人で集まりたいと話した後、蓬から電話がかかって来るが一回ヒヤヒヤさせないとダメだと無視し、缶をあけた。
暦は焦るが本人は匂いを嗅ぐだけだといい、その後どうなったのかは不明。流石に飲んではいないと思うが…
ちなみに蓬は電話中やっていたゲームはコレ。かなり余裕がありそうなことからこのような喧嘩は日常茶飯事と考えられる。因みに夢芽の言及からするとコチラのゲームもある模様。
グリッドマンユニバース
ネタバレ注意!!
蓬と一緒にツツジ台に(多分デート中で)迷い込み違う世界のため道も分からず二人で迷子になっていた所で六花と出会いガウマ隊の面々と合流。六花の店に泊まることとなった。
『SSSS.DYNAZENON』本編での儚げでミステリアスな雰囲気とは打って変わり、かなりテンションが高いが、友人である鳴衣と2人で過ごしている時にもふざけ合ったり、ハイテンションだったりしているところも見るに近しい人物に対しては本来の明るい性格が素の様子(ダイナゼノン本編でも蓬から「南さんって結構冗談言うよね」などと言われたりしている)。
悩みの種が無くなり、彼氏が出来た事による惚気で元来のノリの良い性格が表に現れたのだろう。
前述の総集編ボイスドラマを含めその変貌っぷりを見たファンからつけられたあだ名が恋愛怪獣浮かれポンチ
尤も、六花との会話では慎重に言葉を選びながら話しており人見知りする部分はまだまだ残っている様子。
その後は一応世界のピンチなのだが学祭の準備の手伝いをしたり、蓬とイチャイチャしたりしていた。というか大半のシーンで蓬と一緒に写ってるし、ぶっちゃけ蓬と一緒にいないシーンを数えたほうが早いレベル。
中盤怪獣が現れた時には皆が戦いに夢中になる中姿を消した蓬を心配し戦闘そっちのけで探していた。
しかしグリッドマン世界のグリッドナイトの不意打ちでグリッドマンの意識がシャットダウンを起こした際に消滅。
最終決戦時にアレクシス・ケリヴのインスタンス・アブリアクションでガウマ隊と共に復活し戦闘に参加。この時再会した蓬と逆お姫様だっこを披露(そして予告編で使われていた「よもぎぃいい!」の叫び声がこのタイミングだと判明し、視聴者のこのセリフへのイメージが多く変わることになった)。
決戦後、レックスが蓬の家族へのお礼としてくれたカニを家族と一緒に食べようと蓬から誘いを受け、疑問に思うが「だから食べようって言ってんの」という彼からの一言でその真意を理解し動揺。
赤面しながらも嬉しそうに承諾した。
エンドロール後に麻中家とともに揃ってカニ(それも蟹味噌)を食していた。
記憶改竄(or虚言)癖
小説版における描写の増加に合わせて見られるようになった、夢芽の新たな一面。
宝多六花からかつての戦いの事を訊かれた際、(上記のように、抜群の記憶力を持つにも拘わらず)その仔細を事実とは異なった形で(主に、自分に都合の良いように)話していた。
例えば、
待ち合わせしていた時に40分以上待たせちゃったけど、蓬は待っててくれた→実際は約束をすっぽかすつもりだった(第1話)
落ち込んでた時に水門から落ちちゃったけど、蓬が助けてくれた→確かに蓬が搭乗したダイナソルジャーは手を差し伸べたが間に合っておらず、実際に助けたのはゴルドバーン(第9話)
…この有様である。蓬と自分に関わるシーンばかりなあたり、浮かれポンチにも程がある。
当事者であるちせもその場で訂正を入れたが、夢芽は頑なに「私を助けてくれたのは蓬」と言い張っていた。
ゴルドバーン「解せぬ」
しかし「SSSS.DYNAZENON」の頃も意図的に記憶を封鎖していたような描写もあり、あながち唐突とも言い難い立ち振舞いでもある。
『グリッドマンユニバース』ボイスドラマ「アクセプターは鳴らない」
裕太がデート中に六花を怒らせてしまったのではと蓬に電話で相談したところ、蓬の近くにいた夢芽も会話に参加。なんやかんやあって裕太たちのいる次元に移動することに。事の経緯を聞いた二人は裕太の行動に説教し、一度喧嘩をして意見をぶつけ合うべきだとアドバイスをした。
この時、蓬は冷静にアドバイスする中、夢芽はやたらテンションが高く、裕太のことを笑いながらからかったり、「嫌われないことは好かれると近いようで遠い」や「冷静だったらそれはもう恋愛じゃない」と割と言いたい放題であった。
とはいえ「すれちがいを続け、仲直りをする機会を得られないまま死別した姉」の事を考えれば納得の姿勢ではある。
しかし裕太の携帯電話を奪って強制的にケンカさせようとするのはやっぱり恋愛怪獣浮かれポンチ。
姉の死によって精神を病んで「どうかしている」のは、蓬という最愛の人との出会いで解消された。しかし、今度は「止まらない恋」を知った事ではっちゃけてしまい、恋愛方面で「どうかしてしまった」(笑)。この恋愛モンスターを制御できるのはただ一人、蓬しかいない。
蓬「前はこんなんじゃなかったけどね…(小声)」