概要
古生代の4番目の紀、シルル紀の後、石炭紀の前。名前は 英国のコーンウォール辺の地名デヴォンから。
ゴンドワナとユーラメリカの2つの超大陸が形成される。全体として温暖な気候ではあったが、終わり頃には寒冷化が進行する。
生物相
ダンクルオステウスなどの板皮類、クリマティウスなどの棘魚類、シーラカンスなどの肉鰭類、サメなどの軟骨魚類、ポリプテルスなどの原始的な条鰭類など多種多彩な古代魚が栄えた「魚の時代」として知られる。特に板皮類はこの時代特有である(シルル紀と石炭紀の地層からも見つかるが、少ない)。
この時代の末期には肉鰭類から最初の四肢動物(アカントステガなどの両生類的な動物)が生まれ、脊椎動物が上陸を果たした。
なお、節足動物は脊椎動物より早くダニやムカデなどが前代のシルル紀に上陸を果たしており、デボン紀に翅のある昆虫が誕生している。
この時代の後期には内陸にシダ植物の大森林が形成されはじめ、森林によって涵養された川が多彩な淡水魚を育んだ。最初の四肢動物もこのような環境で上陸を果たしたのであろう。
後期には大量絶滅が起こり、主に上記の板皮類をはじめとする海洋生物の約80%が姿を消した。
デボン紀の主な生物
植物
軟体動物
節足動物
棘皮動物
脊椎動物
板皮類
翼甲類
肉鰭類
四肢動物
関連項目
崖の上のポニョ...嵐によって水没した町にデボン紀の古代魚が現れる。