概要
2004年の『ハウルの動く城』以来の宮崎駿監督作品で、原作・脚本・監督の3つ全てを宮崎駿が担当した作品としては、2001年の『千と千尋の神隠し』以来となる。人間になりたいと願うさかなの子・ポニョと5歳児の少年・宗介の物語。ストーリーには明確な起承転結が無く、宮崎のイマジネーションを優先した構成となっている。背景(特に遠景)や機械類はいくらかデフォルメが利いており、動く絵本のような風合いを醸し出しているのも見どころのひとつ。
本作はアメリカのアニメ監督、フライシャー兄弟の影響を色濃く受けており、アンデルセンの童話『人魚姫』をモチーフとしている。
ポニョのキャラクター造形は、諸星大二郎『栞と紙魚子』に登場するクトルーちゃんの影響が濃厚であると指摘されている。他にも、主人公の父であるフジモトは手塚治虫キャラを思わせ、フジモトがポニョに与えた名「ブリュンヒルデ」はワーグナーの歌劇から、母のグランマンマーレはディズニー調....といったように、先行する作品のオマージュと思しき要素がわりとストレートに盛り込まれているのが特徴である。
藤岡藤巻と大橋のぞみが歌った主題歌『崖の上のポニョ』も大ヒットし、その年の紅白歌合戦にも出場した。
主な登場人物
関連イラスト
関連タグ
めちゃイケ:「崖っぷちのエガ」という江頭2:50の替え歌が放送された。
ギラティナと氷空の花束:同じ日に上映されたアニメ映画。