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風立ちぬ

かぜたちぬ

「風立ちぬ」とは、複数の作品のタイトルとして使われている言葉。
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曖昧さ回避

1.1936年に発表された堀辰雄の小説。
2.1981年にリリースされた松田聖子の7枚目のシングル。オリコン1位を獲得。
3.1980年にリリースされたクリストファー・クロスの楽曲『Ride like the wind』の邦題。
4.2013年7月20日公開の宮崎駿監督によるアニメーション映画。タイトルの由来は1.。本項にて解説

「堀越二郎と堀辰雄に敬意を表して。」
「生きねば。」
「Le vent se lève, il faut tenter de vivre.」―――「風立ちぬ、いざ生きめやも」

概要

零戦等の飛行機の設計者である堀越二郎が主人公。ただし、本作の堀越二郎は、実在の堀越と、小説『風立ちぬ』の作者堀辰雄の要素を混ぜたようなキャラクターになっている。


元々は宮崎駿が以前(1984年~1990年)「宮崎駿の雑想ノート」(後に宮崎駿の妄想ノート名で戦車の漫画を連載、「泥まみれの豚」と命名されて発売された)と呼ばれる、趣味的な漫画を不定期に寄稿していた模型雑誌モデルグラフィックス(本人曰く「だれに読まれなくても(趣味的な漫画を)掲載していい模型雑誌」)」誌上で2009年に連載していた漫画作品。なお『紅の豚』の原作となった漫画も同誌で連載していた漫画の、まともなお話になっている一編である。ちなみに「~雑想ノート」単行本の1話目は、「某小国(ボストニア)の飛行機おたく皇帝がユンカースG38(飛行機の名。あの二郎と本庄がドイツ行って見学するやつ)のまともな戦闘用バージョンを作る話」で、『風立ちぬ』漫画版に収録された関係の付録の脇にそこの寄稿作品の「多砲塔の出番」が「「突撃!アイアンポーク」と改題されてOVA化企画進行中(1985年 もちろんこれは御破算になった)」とか書いてあるけど、その悪役、アイアンポークはブタの顔をしているなど、共通点がある。


単行本として発売された際には、漫画版では絡みがほとんどない本庄のモデル本庄季郎と八試特偵機の資料、ラジコンのカプロニca.60(アニメ版で派手にぶっ壊れるやつ なお宮崎は岩波の『図書』2008年臨時増刊号の表紙にこれを描いている)、九試単座戦闘機が飛んでいる写真も収録されている。おまけで「シトロエン2CV1930年フランス機の末裔なのである」という軍用機と自動車の関係論、対B-29用戦闘機案が収録されている。

 その漫画版では、「本庄が堀越と一回会うだけ」「軽井沢で会うドイツ人のおっさんに名前がない」「堀辰雄が重要な人物として登場する」「堀越の家族が登場しない」「大体の登場人物がの顔(カプロニーおじさん夫婦、菜穂子さんは人間だけど服部夫人は豚の顔で、堀辰雄が あ、黒川さんも出てこない)」など若干違う。


アニメ作品

宮崎駿氏の軍用機平和への思い入れが込められた、集大成的作品。宮崎駿作品としては『紅の豚』と並び、大人向けを意識して製作されている。
主人公の堀越二郎の造形を、原作(をしたものから人間に)からさらに変更(漫画版では、夢の中で「チミナ(カプロニー夫人)また落ちたエーン」と号泣するシーンが描かれるが、アニメ版ではカット)し、堀辰雄作品『風立ちぬ』『菜穂子』の主人公の要素を取り入れている。
堀越二郎には航空機の下請け会社の経営一族であった父親が反映されている。また、父親の前妻は結核にて夭折し、後妻である母親、父親ともに結核の罹患歴がある。
前作『崖の上のポニョ』の作画方式を継承し、CGを使わず、人工物を含めた全ての物体を人間の手で描写した。また、音響はあえてモノラルとし、効果音を人間の声で再現していることも特徴。主役の堀越二郎役をアニメ監督の庵野秀明が務めることでも話題となった。
上映時間は126分で、『もののけ姫』に次いでシリーズで二番目に長い。
主題歌は松任谷由実の「ひこうき雲

物語

時は大正時代。飛行機乗りを夢見る少年・堀越二郎は夢の中に現れたイタリアの先達カプローニに導かれて飛行機設計技師を目指す。大正から昭和へと時は流れ、様々な出会いに恵まれながら二郎は夢へと近づいていき、関東大震災の中で出会った令嬢里見菜穂子と儚くも美しい愛を育んでいく。二郎は軍国主義の拡大、そして亡国へと向かう時代をよそに飛行機を作ろうと試行錯誤を続け、それは九試単座戦闘機九六式艦上戦闘機の原型)へと結実した。

登場人物

  • 堀越二郎(CV.庵野秀明) 主人公。若きエリートとして飛行機技師の道を歩む。人物像は宮崎の創作の部分が大きく、実在の堀越とは大きく異なっている。
無題


  • 里見菜穂子(CV.瀧本美織) 資産家のお嬢様。結核を患っている。堀辰雄の小説『菜穂子』のヒロインから名前を借用している。

風立ちぬ~いざ生きめやも


  • カプローニ(CV.野村萬斎) イタリアの飛行機設計技師・伯爵。二郎の夢の中でのみ登場する。「飛行機は戦争の道具、商売の手立てではない」と二郎を啓発する。
  • 本庄(CV.西島秀俊) 二郎の同期の親友。実在の技師本庄季郎がモデルだが、本庄季郎は堀越二郎の一年先輩である。

本庄らくがき詰め



登場機・登場艦船

Ca.48 ユンカースG.38 一三式艦上攻撃機 七試艦上戦闘機 九試単座戦闘機 零式艦上戦闘機 九三式重爆撃機 九六式陸上攻撃機 九試中型陸上攻撃機 B-29
鳳翔 長門 二等駆逐艦

ポスターパロ

主人公が大空を見上げる、ヒロインが草原で絵を描いている(元ネタはクロード・モネの油絵からの引用)、という非常に単純で明快なデザインから、沢山のパロディ絵が投稿されている。→かぜたちぬパロ

たばこ騒動

作中に喫煙シーンが多く、映画を見る子供たちに悪影響を与えるとして、NPO法人の日本禁煙学会がスタジオジブリに対し要望書を提出しホームページに公開したのをきっかけに、ネットで賛否両論(というより圧倒的に否定論)が噴出する騒ぎになっている。ネットでは「時代背景を考慮すれば喫煙シーンの多さは当然」、「作品表現に口をはさむのは表現の自由の侵害」との批判の声がある一方、実在の堀越が煙草を吸わなかったのに劇中の二郎はヘビースモーカーにされてしまっていること、二郎が結核患者の菜穂子の前で煙草を吸うことへの疑問を示す声もある。学会では反論のコメントを出している。

 なお余談であるのだが、あの漫画版では堀辰雄が結核なのにタバコを吸っている

外部リンク


関連イラスト

風は吹いているか
風立ちぬ


夢を仰いだ男たち
風立ちぬ



関連タグ

ジブリ 航空機/戦闘機 大正 昭和
本堀(※腐向け)

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