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鳳翔(軽空母)

ほうしょう

日本海軍の保有していた航空母艦。世界で初めて完成した「最初から航空母艦として開発された艦」でもある。
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概要

初期の空母


日本海軍初かつ、航空母艦として最初から設計・完成したものでは最初のもの(既存の艦船を改造した空母はこれ以前に存在した)。起工自体は英海軍の「ハーミーズ(ハーミス)」が先だったが、それを追い抜いて鳳翔が先に完成した。
排水量1万トンに満たない超小型空母で、速力も25ノットと、空母としては低速である。

第一次上海事変、日中戦争、ミッドウェー海戦などに参加。
ミッドウェー海戦後は、甲板全長が短くカタパルトが装備されていないことから新型艦載機の運用が出来なかったため、外洋航行能力を犠牲にして飛行甲板を拡張し練習空母として運用された。
そのまま日本本土に留まりつづけたが、敗戦間際、他の艦が空襲で被害を受ける中、無事に潜り抜けた。
開戦時に日本海軍に在籍していた艦艇の中で、完全な無傷で終戦を迎えたのは鳳翔のみであった。

終戦後は、延長した飛行甲板を撤去し復員船として活躍。およそ4万人の将兵と民間人を輸送した。
その後、大阪の日立造船桜島工場で解体され、その生涯を閉じた。
(余談だが、日立造船桜島工場の跡地に建てられたのがテーマパークのUSJである)

その設計で得られたデータから日本海軍のその後を背負う空母たちを次々と生み出し、自らも訓練艦として日本の空母機動部隊を支える多くのパイロットたちを育てながら、日本海軍の栄枯盛衰を最後まで見届けた鳳翔。まさに空「母」である。

ちなみに

イギリスの「母」ハーミーズ、アメリカの「母」ラングレー(給炭艦ジュピターからの改装だが当初から立派な全通式甲板を持っていた。しかし晩年は水上機母艦に改装された)はともに日本軍の手にかかって撃沈されている。が、両者は両海軍が空母を保有し続けたため、2代目がそれぞれ出ている。そのため、日本でも軍オタの皆さんは「いつの日か海上自衛隊がもう一度空母を持つ日がきたら1番艦は当然『ほうしょう』だよな」と言ってたりする(商業系の出版物における架空戦記では、知名度から圧倒的に『あかぎ』、もしくは『やまと』……だったのだが、つい最近別冊宝島がやらかした)。

彼女の先輩

全ての空母の母、鳳翔にも当然先輩と言える艦が存在する。
日本海軍の洋上航空戦力の先駆けとなった水上機母艦「若宮」である。
元々貨物船からの改装のため、軍艦としての能力は低く搭載機も補用機含め4機と大変少なかったが、第一次大戦で日本海軍初の航空作戦を実施し、その存在意義を認めさせた。
因みに、世界規模で見れば世界初の空母(あの悪名高いハッシュハッシュクルーザーからの改装)「フューリアス」や世界で初めて全通甲板を持った空母(こちらは客船からの改造)「アーガス」なども彼女の先輩と言える。

その他メディア

映画『風立ちぬ』にも登場。艦上戦闘機を製作するにあたり、主人公が上司と共に視察に訪れている。ちなみに一瞬だが長門も登場している。

ストライクウィッチーズ』の土方圭助兵曹は、秘め話CDで山川美千子と軍艦の話をした際、好きな艦に鳳翔を挙げている。

関連タグ

SL人吉 JR九州で運行している臨時快速列車。牽引機関車である8620形58654号機は鳳翔就役の前日に浦上機関庫に配置された。1975年に廃車(静態保存)されるが、2度の大改修を経て現在も尚現役である。

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