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龍鳳とは


空母「龍鳳」編集

旧日本海軍が保有した軽空母の一隻。


ワシントンロンドン海軍軍縮条約に日本海軍は空母の保有量を制限されていたため、平時は条約外の補助艦艇として建造しておき、有事に簡単に空母に改造できるような船を企図していた。龍鳳はその最初の一隻で、潜水母艦大鯨」として建造された。

将来に備えた実験艦としての役割も負わされ、電気溶接やディーゼルエンジンといった新技術が試されたが、電気溶接はうまくいかず第四艦隊事件で船体が反り返ってしまい、船体を切ってまっすぐにつなぎ直すと言う荒療治が行われた。ディーゼルも計画した馬力がでず故障続きで、ある意味実験台らしい実験台であった。


しかし、偽装空母という企画はこれ1隻にとどまらず、祥鳳型2隻、千歳型2隻が引き続いて建造されている。


大鯨時代は、飛行甲板となる予定の部分が艦体の中央にあからさまに目立ち、そこを少しでもフォローするためか上に艦橋とダミーの煙突(ディーゼル機関は大きな煙突は要らない)を設けている。


船として素性がよくなかったせいか、空母改造は祥鳳型の後回しとなった。エンジンも通常の蒸気タービンにとりかえるという大工事になった上に、改造中に爆撃(ドーリットル空襲)を受けたため、工事完了は1942年11月となった。

マリアナ沖海戦では飛鷹型の2隻と組んで第二航空戦隊を構成した。空母らしい戦いはこれだけである。

その後は輸送艦・練習空母として使われ、沈みこそしなかったものの空襲で大破していたため、復員輸送にも使われず解体されている。

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